SEOコンテンツを制作する際、プラグインを活用して作業を効率化したいと考えたことがあるでしょう。しかしどのような種類のプラグインが存在していて、何を使うべきなのか明確に判断するのが難しいという方も少なくありません。
そこでこの記事では、SEO対策で役立つプラグインを解説します。はじめてCMSを使う方はもちろん、効率的に作業を進めてSEO対策で有利に立ち回りたいという方にも役立つ情報をまとめました。
SEOとは
SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字をとった略称で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれています。GoogleやYahoo!JAPANといった検索エンジンに理解してもらいやすく、価値のある情報を提供することを、広義で「SEO対策」と呼んでおり、多くのWeb関係者や企業が参入している世界規模のオンラインサービス・ビジネスとして認識されています。
一方Webコンテンツを制作する上で、SEO対策を度外視することは難しくなってきています。すでにサイトが多くのユーザーから認識されており、国内や世界で一定の知名度・信頼を獲得している場合を除いて、一般的なWebサイトでは、コンテンツを制作してもユーザーから閲覧してもらえないというリスクがあります。
価値の高い情報を発信していたとしても、検索エンジンから認識されていなければ検索上位に表示されることもなく、ユーザーに正しい情報を伝えられなくなるという機会損失が発生するためです。したがって、Webコンテンツを多くのユーザーの目に届けるという意味では、SEO対策に従事するのは選択肢のひとつといえます。
プラグインとは
オンライン・オフラインを問わず、多くのソフトウェアでは、外部から新たにシステムを導入することで、それまでは実現できなかった機能を追加利用できるようになる仕組みが構築されています。このシステムのことを「プラグイン」と呼び、多くのWebシステムやプログラム内で活用されているのが特徴です。
ただしプラグインは、単体で機能するものではありません。特定のシステムやプログラムに機能を追加する目的で作成されたシステムのため、機能追加する対象が必要です。SEOにおけるプラグインの場合、WordPressをはじめとするCMSに機能を追加する形でプラグインを利用します。ダウンロード後に適用するだけで使えるようになるため、はじめて扱う方にとっても非常に便利です。
SEO対策のプラグイン
SEO対策のプラグインは、目的を持って利用する意識が重要です。明確な利用目的がないまま、口コミやダウンロード数だけを参考に使ってしてしまうと、後で不要だったことに気がつくかもしれません。最初に意識しておきたいポイントとしては、以下の2点が挙げられます。
- SEOプラグインでできる対策
- SEOプラグインを使うメリット
ここではSEO対策のプラグインについて解説します。まったくプラグインを扱ったことがない方にも役立つ解説のため、安心して読み進めてください。
SEOプラグインでできる対策
SEOプラグインは、機能別にシステムが分かれており、用途に応じたものを選ぶ必要があります。そのため、それぞれのプラグインでどのようなことが実現可能になるのか、機能のチェックが欠かせません。実際にプラグインの導入で実現するSEO対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- WordPress内で検索順位や閲覧数をチェックできる
- XMLサイトマップの自動生成や送信
- メタタグやパンくずリストの自動設定
- 外部ツールとの自動連携
- SNSのフォローボタン配置
- SEO対策のアドバイスをもらえる
SEO対策で時間を要する作業が便利に済ませられるほか、XMLサイトマップやパンくずリストの作成なども代行してくれるという面で大きな影響があります。
SEOプラグインを使うメリット
SEOプラグインを利用する最大のメリットは、作業時間の大幅な削減です。プラグインは無料のものから有料のものまで、幅広いサービスが提供されています。程度の差はある一方、どのプラグインを利用しても、対策が効率化するというメリットがあるのは変わりません。
実際にSEO対策を外部委託する場合、作業工数が少ないものであっても月額数万円以上は必要になるケースが大半です。対策の専門家に発注すれば、綿密なコミュニケーションのもと、丁寧なSEO対策が実現するでしょう。
しかしCMS上にプラグインを導入すれば、本来外部委託で必要になっていたコストを大幅に減らせます。さらにプラグインを複数活用することで、幅広い範囲の対策も可能になるため、作業面でもメリットが大きいといえるでしょう。
プラグインの設定方法
プラグインは、導入後に設定を最適化しておく必要があります。CMSによっては、設定が最適化されていないことにより、操作が煩雑になったり、効率的に利用できなかったりするというデメリットが生じるため注意しましょう。具体的な設定については、以下のケースを想定しつつ対応していきます。
- 管理画面からインストールする場合
- 管理画面からアップロードする場合
- FTPを通じて直接アップロードする場合
ここではプラグインの設定方法を解説します。
管理画面からインストールする場合
プラグインは、WordPressの管理画面からインストールできます。このパターンでインストールする場合は、以下の流れを参考にしてください。
- 管理画面ホームの左メニューにある「プラグイン」を選択
- 「新規追加」ボタンを選択
- 画面右上に表示される文字列入力欄に、探しているプラグイン名やキーワードを入力した後で「プラグインの検索」をクリック
- 検索にヒットしたプラグインが一覧で表示されるため、インストールしたいプラグインを選択して「いますぐインストール」をクリック
- インストールが終わり次第「プラグインを有効化」をクリックして、WordPress上でプラグインを立ち上げる
- 管理画面の左メニューにある「設定」や「プラグイン」から必要な設定を済ませる
基本的にはリサーチと選択、有効化の流れを押さえておきましょう。
管理画面からアップロードする場合
管理画面からアップロードする場合は、以下の流れに沿って作業を進めてください。
- 管理画面の「プラグイン」から「新規追加」を選択
- 「プラグインのインストール」画面で「プラグインのアップロード」ボタンをクリック
- 「ファイルを選択」から、アップロードするプラグインファイルを選択する
- 「いますぐインストール」をクリック
- プラグインを有効化する
すでにパソコンの中にデータがある場合、WordPressにデータをアップロードして使うことも可能です。そのためファイルさえあれば、どの環境下でもプラグインとして利用できるといったメリットがあります。
FTPを通じて直接アップロードする場合
プラグインの公式サイトからファイルを入手するほかには、一般に公開されているサイトから利用できるようにする方法もあります。その場合、FTPと呼ばれるファイル転送システムを活用して、プラグインを利用可能にするという方法もおすすめです。
- WordPress側の/wp-content/plugins/のディレクトリにフォルダごとアップロード
- アップロードしたフォルダを解凍してファイルの状態にする
- WordPress管理画面の左メニューにある「プラグイン」から、アップロードされているかどうかチェック
SEO対策のプラグインの選び方
SEO対策のプラグインを選ぶ際には、以下のような観点や目的から選ぶのがおすすめです。
- 利便性を高める
- 更新を効率的に進める
- SEO対策に強くなる
- 外部サービスとの連携
- 表示スピードの改善
- リンク切れの自動チェック
- データのバックアップ
- スパム対策ツールとして利用
- アクセス分析
いずれもサイトの運営担当者だけでは対策が難しいものや、作業に時間がかかるものを自動化するといった意図で導入している場合が大半です。サイトの目標や運用状況を考慮しつつ、どのような目的で利用するのがベストな選択肢か、検討しましょう。
おすすめのSEO対策のプラグイン
SEO対策に役立つプラグインには、次のようなものが挙げられます。
- All in One SEO Pack
- Yoast SEO
- Premium SEO Pack
- The SEO Framework
- SEOPress
- Squirrly SEO
- Rank Math
- Broken Link Checker
- Rel NoFollow
- WordLift
いずれも目的に応じて高いパフォーマンスを発揮するため、プラグイン選びに困った際、最初に導入したいツールとして認識しておきましょう。ここではおすすめのSEO対策のプラグインを紹介します。
All in One SEO Pack
All in One SEOは、SEO対策に求められるさまざまな機能を兼ね備えています。有料版のツールとして高機能なサービスを提供しているのが特徴ですが、無料版でも十分なパフォーマンスを発揮するのが特徴です。57ヵ国の言語にも対応しているため、世界規模で人気を誇るSEOプラグインともいえます。主な機能としては、次のとおりです。
- タイトル・メタタグ・Google アナリティクス設定など
- XMLサイトマップの設定
- スニペットプレビュー
- コンテンツの重複チェック
- モバイルページの高速表示
- noindex設定
- SNSの設定(Facebook、Twitter)
- パフォーマンス設定
- クロール対象コンテンツの制御
- botやスパムのブロック
一方で、WordPressテーマとの相性に注意する必要があります。組み合わせ次第ではエラーが発生するため、使用するテーマに重複する機能がないか、事前にチェックしておきましょう。
Yoast SEO
Yoast SEOは、初心者に親切なプラグインです。常時ヘルプボタンが表示されているため、使い方が分からない場合や、操作に慣れていない状況でも安心して使えます。機能としては、以下を参考にしてください。
- タイトル・メタタグ・Google アナリティクス設定など
- XMLサイトマップの自動生成
- スニペットプレビュ
- コンテンツの重複チェック
- コンテンツボリューム・可読性解析
- Google Search Consoleの自動連携
- パンくずリストの有効化
- SNSの設定(Facebook、Twitter)
- 記事のSEOスコアチェック
- ダッシュボード機能
ただしAll in One SEOと同様、テーマと機能が干渉し合ってエラーを起こす可能性があるため、注意しましょう。また初心者でも利用しやすい反面、一定のSEO知識が求められる点にも注意が必要です。
Premium SEO Pack
Premium SEOは、基本的なSEO設定のみならず、検索結果の確認やページの表示速度チェックといった分析機能も兼ね備えています。コンテンツの改善策を考える上で無駄のない仕様になっています。
またPremium SEOでは、WordPressから直接Facebookにコンテンツ共有ができるというメリットがあります。その他の機能に関しては、以下を参考にしてください。
- Google Analyticsによるコンテンツ分析
- SERPトラッキング機能
- コンテンツの表示速度チェック
- 404エラーページチェック
- CSS・JavaScriptコードの圧縮
- 全記事のメタタイトル・メタディスクリプション・メタキーワードの最適化
- XMLサイトマップの設定
- 画像の最適化
- Facebookへのシェア機能
- Social Stats機能
そしてプランには、無料プランと有料プランがあります。有料プランを利用すれば、機能制限なくプラグインを使い倒せます。
The SEO Framework
The SEO Frameworkは、自動でコンテンツの最適化を実施するシステムが搭載されています。システム内部にはAIを組み込んでおり、ディスクリプションやXMLサイトマップの自動生成など、SEO対策に求められるさまざまな施策を自動で実施してくれます。その他の機能に関しては、以下を参考にしてください。
- タイトルやディスクリプションの自動生成
- XMLサイトマップの自動生成
- コンテンツ内のピクセルを最適化
- 改善が必要なSEOの要素を色別にわけて表示する
- モバイルページの高速表示設定
- OGP・Twitter Cardsの設定
注意点としては、日本語に対応していないということです。不具合が生じたり、分からないことがあったりした場合は、WordPress内にあるサポートフォームから問い合わせして解決しましょう。
SEOPress
SEOPressは、使いやすさに定評があるSEOプラグインです。大変シンプルな操作性から、システムに不慣れな担当者であっても、使いやすい仕様になっています。
プラグインには無料版と有料版があり、無料版だけでも豊富な機能を利用可能です。「Yoast SEO」のような高機能プラグイン無料版と比較しても使える機能数が多いのも嬉しいポイントです。無料プラグインで高いパフォーマンスを出したいと考えている方におすすめです。
- タイトルやディスクリプションの設定
- XMLサイトマップの自動生成
- Google アナリティクス
- Open Graph・Twitter Cards
- Google Knowledge Graph
- コンテンツ分析し・改善策の提案
- 添付ファイルページの無効化
- インポート・エクスポート設定
ただし日本語に対応していないというデメリットもあります。操作が分からない場合や、エラーで対処に困った場合は、公式サイト内の使い方ガイドや動画をチェックしましょう。
Squirrly SEO
Squirrly SEOは、SEOコンテンツの品質向上を得意とするプラグインで、専門知識がない初心者でも、効率よくSEO対策が実施できます。実際にプラグインの効果で、SEOに効果的な施策ができているかどうかがチェック可能です。直感的な対策ができるという点で、初心者から上級者まで使いやすいプラグインといえます。
- SEOコンテンツ分析
- 可読性の分析
- コンテンツのSEO最適化
- タイトル・ディスクリプションの設定
- ソーシャルメディアのカードの設定
- 内部リンク提案・分析
- キーワード順位分析
- Googleサーチコンソールとの連携
- Googleアナリティクスとの連携
- XMLサイトマップの自動生成
- WordPress全体のSEO修正
- robots.txtの作成・管理
さらに、別のプラグインからSquirrly SEOへ移行する場合、設定を引き継ぐ機能が搭載されています。面倒な再設定の手間を省けるのも、特徴のひとつです。
Rank Math
Rank Mathは、自社サイトの順位を分析して、SEO対策ができるプラグインです。Googleサーチコンソールを利用して、重要度の高い情報からWordPressの管理画面内で確認できます。ほかにも、リダイレクトローカルSEO(MEO)、404エラー監視といった機能が備わっているのが特徴です。その他の機能については、以下を参考にしてください。
- SEO対策の自動化ウィザード
- リッチスニペット
- Googleサーチコンソールと連携
- Googleキーワードランキングを追跡
- Googleアナリティクスと連携
- XMLサイトマップの自動生成
- 高度なSEO分析ツール
- ローカルSEO(MEO)対策
- 404エラーを自動監視
また事前にキーワードを登録することで、コンテンツがキーワードに適しているかどうかチェックできます。CTRや流入数の向上を目指す場合に便利な機能です。
Broken Link Checker
Broken Link Checkerは、SEOに不可欠な外部リンク切れ確認・修正などが可能になるプラグインです。代表的な機能としては、次のものが挙げられます。
- 外部サイトのリンク切れチェック
- リンク切れを一括または個別修正、解除設定できる
コンテンツ内に貼っているリンクがエラーや削除ページなどでリンク切れを生じさせていると、検索エンジンからの評価が下がってしまいます。Broken Link Checkerを利用することで、悪影響をもたらすリンク切れページをすべて改善できるのがポイントです。
またBroken Link Checkerは、無料ですべての機能を利用可能です。低コストで運用できるのも特徴のひとつです。
Rel NoFollow
Rel NoFollowは、検索結果にコンテンツを表示させないnofollowを設定できるプラグインです。本来、検索結果にコンテンツを表示させない設定をするには、ソースコードからnofollowタグを入力する必要があります。
しかしRel NoFollowを利用すれば、プログラミングやソースチェックのスキルを持ち合わせていなくても、短時間でnofollowの設定が可能になります。ECサイトのカート画面や会員サイトのログインページなど、検索結果に不要なコンテンツをnofollowで省略することにより、SEO対策で高評価を獲得しましょう。
プラグインは無料で利用できるため、低コストでの運用を考えている方に適しています。機能制限がないのも特徴のひとつです。
WordLift
WordLiftは、SEOで成果が出るコンテンツ制作のサポートや、サイト設計をAIが誘導してくれるプラグインです。基本的な機能には、以下のようなものが挙げられます。
- キーワード調査
- コンテンツ管理
- ダッシュボード
- ナレッジベース管理
- リンク管理
- 自然言語処理
機能の中には、サイトを回遊するウィジェットや、内部リンク追加の提案などが含まれています。基本的には有料のプラグインですが、最初の14日間で無料トライアル期間が与えられているため、必要に応じて月額59ユーロのプランも検討しましょう。
プラグインを導入するにあたっての注意点
プラグイン導入には、注意点もあります。目的に応じて効果の高いプラグイン導入ができても、CMSの仕様上、不都合が生じる場面も少なくありません。実際によく注意しておくべきポイントとして挙げられるのは、次のようなものです。
- 表示速度に遅れが生じる場合もある
- 表示にエラーが出る可能性がある
- セキュリティの安全に配慮が必要
ここではプラグインを導入するにあたっての注意点を解説します。
表示速度に遅れが生じる場合もある
プラグインを大量にインストールしてしまうと、読み込みにかかる時間が増加し、サイトの表示速度が低下する恐れがあります。自社サイトを運用する場合、サイトのジャンルによっては、表示速度の低下が大きなデメリットにもなりうるでしょう。
Googleではページの読み込み速度について、次のように解説しています。
ページの読み込み時間を最適化します。表示の速いサイトはユーザーの満足度を高め、ウェブ全体の質を向上させます(特にインターネット接続速度が遅い場合)。PageSpeed Insights や Webpagetest.org などのツールを使用してページの読み込み速度をテストすることをおすすめします。
引用:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) | Google 検索セントラル | ドキュメント
プラグインを追加しすぎてサイトが重くなっていないかどうか、適宜チェックしながら、表示速度を一定に保つ工夫が必要になるでしょう。最低限のプラグインのみを導入し、サイトを安定稼働させられるように調整する意識が欠かせません。
表示にエラーが出る可能性がある
プラグインをインストールすることで、コンテンツの表示にエラーが出る場合もあります。実際にWordPressにプラグインを導入する際には、エラーが発生しやすい傾向にあるため注意が必要です。具体的には、以下のような原因によってエラーが生じている可能性があることを確認しておきましょう。
- CMSのテーマとプラグイン同士が干渉している
- 既存プラグインとダウンロードしたプラグインが干渉している
また、どのプラグインによってエラーが生じているか分からない場合は、プラグインをひとつずつ有効化してチェックする方法で、原因の特定が可能です。突然エラーが発生してプラグインが機能しなくなった際、冷静に対処してみてください。
セキュリティの安全に配慮が必要
プラグイン導入は、セキュリティに配慮して安全に利用する意識が欠かせません。プラグインの中には、ウイルスを含ませたものが存在しており、インストールした瞬間に自社サイトがウイルスに感染してしまう場合も考えられます。
また、ログイン情報が認識されなくなったり、ユーザーの個人情報が漏洩したりと、あらゆるリスクが想定されます。自社サイトから情報が漏れてしまうと社会的な信用問題にも発展するため、厳重な注意が必要です。安全にプラグインを利用するためには、以下のようなことに配慮しましょう。
- 口コミや評判を通じてウイルスの有無をチェックする
- 口コミが少ないものは、評判が出てくるまで利用しない
- リリースして間もないものや、最終更新日が古いものを使わない
- 利用規約を確認し、詳しい利用方法をチェックする
プラグインの中には、ダウンロード数が多いものであっても、安全性が担保されておらずウイルスが含まれている場合もあります。インストール前には、プラグインのセキュリティについて必ずリサーチし、安全性をチェックしましょう。
プラグイン以外でやっておきたいSEO対策
CMSでプラグインを導入すれば、効率的なSEO対策が実現します。一方で根本的なSEO対策が実施できていなければ、プラグインの効果を十分に感じられなくなるかもしれません。プラグイン以外のSEO対策としては、次のようなポイントを押さえておきましょう。
- 対策キーワードを選ぶ
- コンテンツに沿ったタイトル設定
- 検索ニーズを満たすコンテンツを作る
- サイトの内部構造を最適化する
- 信頼性の高い情報を含める
- 外部サイトからの評価を獲得する
- 読み込み速度を改善する
- モバイルフレンドリーなサイトを目指す
ここではプラグイン以外でやっておきたいSEO対策を解説します。
対策キーワードを選ぶ
SEO対策では、対策キーワード選定が重要です。まずはどのようなキーワードで検索上位を狙いたいのか、検討しましょう。
例えば、SEOを中心としたサイトを運営する場合、キーワードには「SEO 初心者」「SEO ツール おすすめ」などで対策することになります。キーワードプランナーやラッコキーワード、キーワードファインダーといったツールを活用して、関連キーワードを見つけ出します。検索ボリュームや対策キーワードとの相性を考慮して選定します。
コンテンツに沿ったタイトル設定
SEO対策の施策において、タイトル設定は非常に重要です。例えば、対策キーワードが「SEO」の場合を想定します。キーワード「SEO」で検索して上位表示のタイトルをチェックしましょう。すると初心者を中心に、SEO対策について詳しく解説しているコンテンツが数多く見受けられます。
したがって、対策キーワード「SEO」と上位サイトの情報から「初めて」「対策」といったキーワードを入れてタイトル設定するのが重要になります。30文字前後で記事の内容を適切に表現する内容にまとめましょう。
SEOとは?初めての対策で役立つ施策やプラグインの重要性を解説
このようにタイトルを設定しておけば、検索キーワードとの関連性を高められ、SEOでも高評価を獲得できます。クリック率向上にもつながるため、欠かさずに設定しておきましょう。
検索ニーズを満たすコンテンツを作る
SEO対策で最も重要なのは、検索ニーズを満たすコンテンツを作ることです。例えば、対策キーワードが「SEO」の場合を想定します。まずは検索上位サイトをチェックしてタイトルとニーズの傾向を把握するのが重要です。どのようなコンテンツが評価されているのかを客観的な視点で観察しましょう。具体的に必要だと判断される要素は以下のとおりです。
- SEOの概要
- SEOのメリット・デメリット
- SEOで検索順位が決まる流れ
- SEO対策の準備で重要なこと
- SEOの初心者が意識したい施策
- SEOで注意したいこと
こうした内容をコンテンツに含めることで、上位サイトに表示してもらえるような品質に仕上げられます。必要となる要素を満たすことで、ユーザーのニーズに沿ったWebコンテンツが完成します。
サイトの内部構造を最適化する
SEO対策において、内部リンクの最適化は欠かせません。例えば、SEOの関連キーワードにはタイトルタグが表示されます。タイトルタグとSEOには関連性があるため、内部リンクする価値も高まると予想できるでしょう。ユーザーの検索意図を計算して、相互リンクを飛ばします。
リンクを入れる際には、見出しや本文の流れを意識して、できるだけ関連性の高いコンテンツから設置していくのがおすすめです。Googleでも関連性の高いリンクを貼ることはSEOでも高評価の対象になるという方針で解説しているため、積極的に取り組みましょう。具体的には以下のとおりです。
- 新規公開ページをトップページに設置する
- サイトのどこからでもリンクできるカテゴリページやタグ付けにより利便性を向上させる
- パンくずリストを設置する
内部リンク構造を最適化すれば、ユーザーは求めている情報にアクセスしやすくなります。検索エンジンからもサイトのページ情報が認識しやすくなるため、欠かさずに対策しておきましょう。
信頼性の高い情報を含める
SEOコンテンツ制作においては、信頼性の高い情報を積極的に含めましょう。例えば「SEO プラグイン」をテーマとするコンテンツページを想定します。コンテンツ内では、プラグインの有用性やGoogleでどのような指標がSEOに重要かといった内容で記載しましょう。
その際に、信頼性の高い情報源として、Googleの公式サイトや運営担当者のSNS発信情報などを引用文献として明示しておきます。そのほかには、以下のような情報も信頼性が担保された情報になるため、必要に応じて添付しておくのがおすすめです。
- 企業の公式サイト・政府のサイト
- 業界の著名人や重要人物による発言
- 企業が独自に調査したデータや公的機関のデータ
- 会社概要
いずれも情報の信頼性を担保する上では、重要な情報源です。検索エンジンとユーザーの両方から評価されるコンテンツを作るためにも、積極的に添付しておきましょう。
また引用先ページがリンク切れを起こしていた場合、404エラーが発生してしまいます。SEOにおいては低評価の原因にもなり得ますので、十分に注意しましょう。
外部サイトからの評価を獲得する
外部サイトからの評価も、SEOにおいては重要な指標のひとつです。被リンクを集められるサイトは検索エンジンから重要度の高いサイトと見なされ、検索上位に入りやすくなります。ユーザーの役に立つ情報を含めたり、シェアしたくなる情報を詰め込むなどの工夫によって、多くの被リンクが獲得できるようになるでしょう。外部サイトからの評価に対して、Googleは次のように発表しています。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
引用:Googleが掲げる10の事実
検索エンジンのアルゴリズム上、被リンクは重要な意味を持っており、アップデートが繰り返される昨今においても、依然として重要度は変わりません。
読み込み速度を改善する
SEO対策のひとつとして、ページスピードの改善が挙げられます。サーチコンソールを利用している場合、自社サイトが「不良URL」「改善が必要なURL」「良好URL」のいずれかに該当しているか確認可能です。その際、ページスピードを改善することで、サイトの評価が高まる可能性もあるため、忘れずに対策を実施しておきましょう。
対象となるサイトが「不良URL」や「改善が必要なURL」という評価になっているのであれば、PageSpeed InsightsやTest My Siteといったツールを利用して分析しましょう。いずれもページのスピードを測定して評価するツールで、速度改善には欠かせません。ツール内で高評価を獲得できるように調整し、SEOでも評価されるページスピードを目指しましょう。
モバイルフレンドリーなサイトを目指す
SEOでは、モバイルフレンドリーなサイトが高評価の対象になります。近年ではスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を利用するユーザーが増えてきたこともあり、Google側がスマホサイトのユーザビリティを重視するようになってきました。
実際に2018年のアップデートで導入されたモバイルファーストインデックスでは、本格的なモバイルサイトの評価がはじまり、スマホサイトのSEO対策が激化してきました。それまでパソコン用のSEO対策だけにとどまっていたサイトは軒並み順位を落とし、モバイル端末に対応しているサイトから順に評価されるようになってきています。
近年でもその傾向には変化がないため、SEO対策に取り組む上では、引き続きモバイルフレンドリーなサイトを目指すのが得策といえるでしょう。
SEOについてもっと知るための勉強方法
SEO対策についてより深く知るには、一定量の学習が求められます。プラグインの選別や設定、実際のサイト運用をはじめとするアウトプット以外にも、インプットを増やして新たな情報や知識を活用する必要があるためです。具体的な学習方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 本で勉強する
- Webサイトで勉強する
- 動画で勉強する
- サイト構築する
ここではSEOについてもっと知るための勉強方法を紹介します。
本で勉強する
まずは本を活用して学習する方法です。初心者から上級者まで使える参考書としては、以下のものが挙げられます。
- 10年つかえるSEOの基本
- いちばんやさしい新しいSEOの教本 第二版
- 沈黙のWebライティング-Webマーケッター ボーンの激闘-
いずれもSEOの普遍的な知識が身につくように、編集された参考書です。長期的に役立つ知見が豊富に理解できるため、積極的に活用しましょう。
Webサイトで勉強する
オンラインでサイトを活用しながら学ぶ方法もあります。学習に役立つサイトとしては、次のようなサイトを参考にしましょう。
- Moz Blog
- Search Engine Land
- Search Engine Journal
いずれも英語を中心としているサイトのため、必要に応じて日本語に翻訳する必要があります。一方で国内サイトよりも最新の情報を扱っているほか、信頼性が高いサイトも複数紹介されています。英語に抵抗がない方や、時間をかけて学習できる方に参考となるサイトです。
動画で勉強する
初心者から上級者までおすすめの方法として、動画の活用があります。動画は文字と比較して入ってくる情報量に5,000倍の差があるとも考えられているため、短時間で多くの情報を入手したい方にとって最良の方法といえるでしょう。
- Neil Patel(YouTube)
- ミエルカチャンネル(YouTube)
- Udemy(有料サイト)
特にチェックしておきたいのは、Udemyです。ライティングやSEOなどテーマごとに専門家が解説している動画サイトで、有料ではある一方、高品質な動画で学べるのが特徴です。
サイト構築する
最も効率的な学習方法は、実際にサイト構築することです。サイト構築の手順としては、以下の流れを意識してください。
- サーバーを構築する
- ドメイン取得
- WordPressインストール
- コンテンツ作成・集客・CV設定・分析
初心者のうちはWordPressでサイトを立ち上げるまででも時間がかかるかもしれません。しかし、実際にコンテンツを作り、本格的にマーケティングへ参入するようになると、実務を通じてスキルを身に着けられるようになります。インプットとアウトプットを同時にこなしながら試行錯誤するため、効率的な学習が可能になるといえるでしょう。
SEO対策におすすめの無料ツール
SEO対策に臨む上では、ツールの利用が欠かせません。しかしまだツールを利用したことがない方は「最初から有料ツールを使うのは抵抗がある」と感じることがあるかもしれません。まずは以下のような無料ツールを導入して、SEO対策を効率的に進めましょう。
- Google Search Console
- GRC
- Serposcope
- 検索順位チェッカー
- ラッコツールズ
- Screaming Frog SEO Spider Tool
- Google トレンド
- Ubersuggest
- パワーランクチェックツール
- マイサイト被リンクチェック
- hanasakigani.jp
- CopyContentDetector
- リンクチェッカー
- Google Analytics
- Google データポータル
ここではSEO対策におすすめの無料ツールを紹介します。
Google Search Console
Google Search Consoleは、SEO対策に必要なサイトのパフォーマンスを測定するためのツールです。具体的には次のような機能が備わっています。
- 検索パフォーマンスによるコンテンツの最適化
- インデックス登録
- 修正が必要になった際、通知を受け取れる
- 検索エンジン上の表示確認
- AMPページの管理
- テスト・トラッキング管理
- モバイルユーザビリティ管理
- リッチリザルト管理
いずれもSEO対策には欠かせない機能です。中でもモバイルユーザビリティ機能は十分活用しておきましょう。モバイルから検索するユーザーが過半数を占める近年において、モバイルフレンドリーかどうかは非常に重要です。
GRC
GRCは、対策キーワードの順位をチェックできるツールです。直近の順位表示のみならず、過去に記録したきたすべての順位変化もグラフで可視化してくれます。これまでに実施してきた施策の内容も、グラフの中にメモとして記録を残すこともできるため、どのような変化をたどってきたのかも一目瞭然です。
利用方法も単純で「項目新規追加」から「順位検索実行」をクリックするだけで、必要な情報が手に入ります。指定した曜日や時間に応じて順位検索がかけられる機能も備わっており、あらゆるシーンで自社サイトの順位状況を確認できるのがメリットです。
Serposcope
Serposcopeは、検索順位チェックで役立つツールです。キーワード登録に制限がなく、SEO対策には十分なパフォーマンスを発揮してくれます。複数のサイトをチェックする際にも適しているため、競合サイトを確認する際にも大変便利です。
例えば事前に計測時間を設定するといった使い方が可能です。特定の時間で順位計測できれば、どのような時間帯でユーザーが動きやすいのかを予想できるようになります。競合サイトが同様のコンテンツを投稿する前にタイミングをずらして投稿することもできるため、差別化ポイントにもつながるでしょう。
ただし使用言語が英語になっているため、分からないことがあれば、適宜調べるのも重要になります。
検索順位チェッカー
検索順位チェッカーは、Google やYahoo!JAPAN、Bingの各ブラウザにおいて、検索したキーワードのSEO順位100位までを順番に表示してくれるツールです。
モバイル版の順位計測にも対応しており、一回の検索で5つのキーワードをチェックできます。OSに関係なく動作するため、環境による差異もなく、便利に使えるといったメリットの多いツールでもあります。
ラッコツールズ
ラッコツールズは、上位記事のhタグの抽出において、非常に利便性の高いツールです。競合サイトのリサーチに必要となる、タイトルや見出し、文字数、URLといった基本的な情報を一覧で表示してくれるため、一度の検索で必要な情報がそろうといったメリットがあります。競合サイトの強さをチェックする際にも重要な指標となるため、さまざまな用途で使えるでしょう。
また検索したデータはCSV形式のファイルでダウンロード可能です。SEO対策用の情報をまとめるシートに記載する場合や、構成を組む際にも非常に便利でしょう。
Screaming Frog SEO Spider Tool
Screaming Frog SEO Spider Toolは、サイト構造を確認する上で便利なSEO対策ツールです。サイト規模が大きくなるに連れてチェックしづらくなる、URLやディスクリプションといった細かな情報を一覧化してくれます。
シンプルなサイト設計になっており、検索欄に対象のURLを記載するだけで情報が入手できます。初心者がSEO対策を実施する上でも重宝するツールのひとつといえるでしょう。
Google トレンド
Google トレンドは、Googleが提供するキーワード検索ツールです。国内情報のみならず、世界中のトレンドをチェックできます。グラフで表示される数値は、対策キーワードの検索割合を示しており、場所と時間を軸に情報を逆算してデータを計算しています。そのほかの主な機能としては、次のとおりです。
- 複数キーワードのリサーチ
- トレンドキーワードのリサーチ
- 対策キーワードの振り返り
検索キーワードにおいて、トレンド把握に便利な機能がそろっています。検索ボリュームが急上昇しているキーワードもチェックできるため、リアルタイムで欲しい情報を確認できるでしょう。
Ubersuggest
Ubersuggestは、SEO対策時に必須となるキーワード情報を素早く検索できる高機能のキーワード検索ツールです。関連キーワードの検索ボリュームチェックだけでなく、有料難易度やクリック単価(CPC)といった情報も同時にチェックできるため、マーケティングツールとしても利用しやすいのが特徴です。
関連キーワードをチェックする上でも、キーワード候補から必要な情報が確認できるようになっています。対策キーワード以外にどのようなキーワードを追加すればよいのか、目安が知りたいという方には大変便利でしょう。
また有料ツールではありますが、無料でも利用可能です。1日3回の利用制限がある点にだけ注意しましょう。
パワーランクチェックツール
パワーランクチェックツールは、サイトごとにドメインパワーを確認できるSEO対策ツールです。SEO対策においては、コンテンツの品質以外にも、サイトの権威性を数値化しているドメインパワーが重要になります。検索上位を獲得する上では、ドメインパワーも外せない指標のひとつとなるため、ツールを利用して適宜確認しておきましょう。
ツールの特徴として、ドメインの年数や被リンクの量・質などを多角的な視点から分析して、データ化することが可能です。将来的にサイトを成長させたいと考えている場合、どのような視点で対策を続ければよいのか参考にもなるでしょう。
マイサイト被リンクチェック
マイサイト被リンクチェックは、自社サイトで扱っているリンク数やドメイン数を確認できるSEO対策ツールです。これまでに獲得してきた被リンクの数や質をチェックできるため、外部対策に特化してサイト改善を図りたいと考えている方に参考となります。
被リンクのページタイトルやURLなどは取得後、CSV形式でダウンロードも可能です。分析用にデータとして保管しておきたい方にも便利な機能といえるでしょう。
hanasakigani.jp
hanasakigani.jpで提供している「マイサイト被リンクチェック」は、被リンクチェックに役立つSEO対策ツールです。自社サイトが獲得している被リンクを手軽に調べられるため、短時間で情報がほしい時に大変重宝します。
被リンクのページタイトルやアンカーテキストなどの情報がわかるため、競合サイトのリサーチ用ツールとしても活用しやすいのがポイントです。
CopyContentDetector
CopyContentDetectorは、無料で使えるコンテンツのコピーチェックツールです。4,000文字までのコンテンツを一気にコピーチェックし、類似度判定や一致率判定といった観点から、コンテンツの質を判定します。
またコピーチェックする際には、除外URLの指定もできるようになっているため、コンテンツをリライトする際にも、元のURLを除外して利用すれば、チェックにひっかからず正しい判定ができます。
リンクチェッカー
リンクチェッカーは、リンク切れのチェックに役立つSEO対策ツールです。ページが削除されていたり、存在しない場合に表示される404エラーを中心に、不要なリンクを貼っていないかチェックできるのがポイントになります。
リンク切れは、SEO対策にとって重要な意味を持っており、低評価の対象になります。対処せずに放置しておくと上位表示の妨げになるため、早い段階で処理しておきたい課題のひとつです。その点リンクチェッカーでは、一度の検索でサイト内のリンク切れがわかるほか、リサーチ数もリアルタイムで確認できます。
サイト運用中にエラーを発見したら、すぐにツールでチェックしましょう。
Google Analytics
Google Analyticsは、サイトでどのような変化が起きているか、ユーザーの行動を基準にリサーチできるSEO対策ツールです。リサーチできる内容としては、次のようなものが挙げられます。
- ユーザー情報
- セッション数
- ページビュー数(PV数)
- ページ/セッション
- 流入経路
- コンバージョン率
- 直帰率・離脱率・回遊率
いずれもユーザーがサイトの中でどのような行動を起こしたかわかる指標で、コンテンツに対する反応も逆算して分析できるようになっています。新しくコンテンツを作る際にはもちろん、コンテンツの改善にも役立てられるのが特徴です。
Google データポータル
Google データポータルは、Googleが提供しているBIツールです。BIツールとは、企業が持つあらゆるデータを分析・可視化して、業務効率化や経営課題解決をサポートするソフトウェアを指します。
最大の魅力はGoogle アナリティクスやYouTubeアナリティクスなど複数のプラットフォームからデータを収集し、レポートとして情報をまとめられることです。SEO対策はもちろん、マーケティングにおいてもパフォーマンスを発揮してくれるツールです。
SEO対策におすすめの有料ツール
無料の対策ツールが使えるようになったら、より作業を効率的に進めるべく、有料ツールの導入も視野に入れましょう。次に紹介する有料ツールが使えるようになれば、より短い時間でSEO対策が可能になり、成果も残せるようになるでしょう。
- SEARCH WRITE
- MIERUCA
- TACT SEO
- EmmaTools™(エマツールズ)
- tami-co
- アナトミー
- DeepCrawl
- SEOマスター
- Ahrefs Site Explorer
ここではSEO対策におすすめの有料ツールを紹介します。
SEARCH WRITE
SEARCH WRITEは、SEO対策の運用をサポートするためのツールです。PDCAがわかりやすくなるように調整してくれるため、誰にでも扱いやすいのが特徴的といえます。
対策しておきたいキーワードを自動で提案してくれることや、対策の方針も合わせて提示してくれることなど、運用上便利に使える機能が豊富に用意されています。そのほかにも効果検証といったほかのツールでは見られない機能も兼ね備えているのが特徴です。
すでに運用実績が5,000社を超えているコンサルタントチームによるサポートもついているため、将来的にマーケティングを内製化しようと考えている企業にもおすすめです。
MIERUCA
MIERUCAは、1,700社以上で導入実績がある信頼度の高いSEO対策ツールです。分析機能が高く、SEOキーワードの提案やアクセス解析、競合調査といった、SEO対策で必要となる機能を一通り搭載しています。SEO対策に非常に力を入れて作られたサービスということもあり、通常のツールではカバーしきれない機能も一元管理できるようになっています。
ある程度の規模があるサイトを運用している企業に適しているツールで、月額料金が150,000円〜と高額である一方、作業の効率化や結果へのコミットを重視する場合には欠かせないツールといっても過言ではありません。
TACT SEO
TACT SEOは、利用実績が4,100社を突破したSEO課題の自動抽出ツールです。自社サイト・ページの課題を分析して課題を提案してくれるため、SEO対策に不慣れであったとしても安心して利用できます。
ただし競合サイトの分析調査や、対策キーワードの順位計測・管理など高機能なツールであるため、一定のサイト規模があり、作業を自動化したいと考えている企業に適したツールである点には注意が必要です。
月額90,000円〜と安い金額ではないことからも、経済面で余裕がある場合の導入を検討しましょう。
EmmaTools™(エマツールズ)
EmmaTools™(エマツールズ)は、SEO対策未経験者でもレベルの高いコンテンツが作れる高機能ツールです。独自のアルゴリズムを利用してコンテンツの質を評価します。以下のような機能を活用しているのが特徴です。
- コンテンツで使うべきキーワードの提案
- 各種タグの最適化
- 最適な文字数の提案
- コピペ率のチェック
これまでSEO対策に携わったことがない方でも、一定水準のコンテンツを作れるようになります。
制作を外部委託している企業が利用しやすいように、アカウントを分けて発行することもできるため、外注量を増やしたいと考えている場合にも適しています。
tami-co
tami-coは、ユーザーのニーズに沿った高品質なコンテンツ作成をサポートするツールです。対策キーワードを入力すれば、ツール内で自動評価・提案をしてくれます。具体的には、次のような特徴があります。
- ユーザーのニーズ把握機能
- 検索において評価されているトピックの解析
- 競合ページの順位やアクセス状況
- ユーザーの顕在ニーズ・潜在ニーズ選定
チーム制作やコンサルティングで活用する技術やノウハウが一度に確認できるといった点で、その他のツールよりも優位性があるといえるでしょう。
アナトミー
アナトミーは、高度なSEO分析を直観操作で視覚化できるツールです。GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleなどの情報源から、ユーザーに必要な情報を提供します。
ツール最大の特徴は、キーワード選定からCVに至る導線作りまでを自動化し、本来必要だった労力を大幅に削減してくれることです。SEOの専門家であっても時間がかかる作業を一元管理してスムーズに進められるため、工数の最適化や業務改善に大変便利です。
DeepCrawl
DeepCrawlは、自社サイトのページ数やリンク切れなどをチェックし、コンテンツの質を診断してくれるツールです。SEOの内部対策で役立つ情報が手に入るため、積極的に利用しましょう。
年額で360,000円と高額ではありますが、Googleアップデートなど大幅な順位変動が生じうる場合においても対策しやすいのが特徴のため、アルゴリズムの変化にも適応できるといったメリットがあります。
SEOマスター
SEOマスターは、Googleアルゴリズムの分析指標からSEOで役立つアドバイスを提供してくれるツールです。
近年の検索エンジンにおいて、SEO順位はGoogleアップデートによって大幅な影響を受けています。軽微なアップデートも含めると年間に100回以上実施されることも少なくありません。そうした状況にも対応できるように開発されたのがSEOマスターです。
サイトの構造を把握して状況に応じた改善アドバイスをくれるため、サイトを短時間でSEOに最適化できるといったメリットがあります。
Ahrefs Site Explorer
Ahrefs Site Explorerは、外部サイトのリサーチに役立つSEOツールです。競合サイトの被リンク数をはじめ、サイト分析に強みがあります。
現時点で競合サイトがどのようなキーワードに注力しているのか理解し、リンク数から逆算する形でサイト状況を分析します。国内コンサルティング企業でも多数導入しているツールのひとつであるため、信頼性という観点でも評価が高いといえるでしょう。
WordPressでSEO対策のためにやっておきたい設定
プラグインの設定とは別に、WordPress内でもやっておきたい設定があります。まだCMSに触れて間もない方の場合は不安や疑問が浮かぶかもしれませんが、まずは以下の設定に取り組むことで、最低限のSEO対策が可能になります。
- メタディスクリプションの設定
- 分かりやすい見出しの設定
- altタグの設置
- カテゴリーの設定
- パーマリンクの設定
ここではWordpressでSEO対策のためにやっておきたい設定を紹介します。
メタディスクリプションの設定
SEO対策では、メタディスクリプションの設定が欠かせません。メタディスクリプションは、検索結果一覧において、タイトル直下に配置されている説明文のことです。
GoogleではメタディスクリプションそのものがSEOに直接影響を与えるとは説明していません。しかしユーザー側の視点では、メタディスクリプションの設定を丁寧に実施しているサイトほど、クリックしようという心理が働きます。
間接的なSEO対策としては十分な効果が望めるため、積極的に設定しておきましょう。
分かりやすい見出しの設定
見出しの構造はわかりやすく設定しておきましょう。まずh1タグはタイトルのみに利用し、h2やh3、h4などで見出しを構成します。
見出しタグの順番はh2→h3→h4の順番で階層を意識します。h2で大枠のテーマを設定し、h3とh4タグで詳細を解説します。具体的にはh2で「SEO対策の方法」というテーマが決まっていれば、h3では「競合サイト分析」「内部対策の最適化」などで詳しく説明するといった方針で組み込みましょう。
altタグの設置
altタグを設置することで、画像のSEO対策が可能になります。altタグとは、画像が表示されなかった場合に表示するテキストのことです。設定することで、検索エンジンが画像を認識しやすくなるといったメリットがあります。
検索エンジンから認識されやすくなっていれば、画像検索の結果に表示されやすくなり、SEOでも高評価を獲得できるようになります。
カテゴリーの設定
コンテンツ制作が進んできた段階で、カテゴリーの設定もしましょう。カテゴリーは対策キーワードや関連キーワードを意識して設定するのがポイントで、関連性の高いコンテンツ同士をまとめる役割を担います。関連度の高いコンテンツを並べておくことでSEO効果も見込めるため、早い段階でカテゴリーを設定しておきましょう。
またカテゴリーが増えて見づらくなってきた場合は、階層化して見やすくなる工夫をしましょう。
パーマリンクの設定
WordPressで対策を進める場合、パーマリンクも忘れず設定しておきましょう。パーマリンクは、投稿や固定ページに設定する固有のURLのことです。コンテンツの投稿時に設定するリンクであると同時に変更しないことを前提に設定しておきましょう。
何度も変更を重ねることがあると、検索エンジン側からページを認識してもらいづらくなるといったデメリットに加えて、被リンクをもらってもページが存在しないと判断されて404エラーを起こしやすくなります。万が一変更する際には、不都合が生じないか十分に確認を取りましょう。
SEO対策していてよく出てくる疑問
SEO対策に取り組む中で、自然と浮かんでくる疑問があるでしょう。サイト運用を担当する方の中には、次のような疑問を持つ方が少なくありません。
- SEO対策において被リンクは重要?
- SEO対策でペナルティを受ける行為は?
- 重複する内容のコンテンツはSEOで不利?
- サイト以外に注力すべきポイントは?
- E-A-Tとは?
- 低品質なコンテンツは削除すべき?
- 内部リンクは多ければ多いほどよい?
- 動画コンテンツはSEO対策に関係ある?
- GoogleとYahoo!JAPANで検索順位が異なる理由は?
- 広告とSEO対策のどちらを選ぶべき?
- SNSはSEO対策に影響がある?
ここではSEO対策でよくある質問を紹介します。
SEO対策において被リンクは重要?
SEOにおいて、被リンクは重要です。実際にGoogleのジョン・ミューラー氏は次のように解説しています。
被リンクがないようなサイトでも上位表示できるかどうかは、論理的に言えば可能です。しかし、被リンクがないと上位表示は困難だと考えられます。他のサイトとの関連性が分からない以上、不可能ではないが、非常に難しいでしょう。
引用:English Google Webmaster Central office-hours hangout
SEO対策でペナルティを受ける行為は?
SEO対策でペナルティの対象となる行為には、以下のようなものが挙げられます。
検索ランキングを操作することを目的としている自動生成コンテンツ
引用:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) | Google 検索セントラル | ドキュメント
リンク プログラムへの参加
オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
クローキング
不正なリダイレクト
隠しテキストや隠しリンク
誘導ページ
無断複製されたコンテンツ
十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
重複する内容のコンテンツはSEOで不利?
重複コンテンツに対して、ジョン・ミューラー氏は次のように語っています。
複数のページに同じコンテンツがある場合、すべてのページが表示されるわけではありません。1つを選択してその内容を示します。したがって、それに関連する否定的なシグナルがあるわけではありません。多くの場合、いくつかのページである程度の共有コンテンツを持っているのは、一種の正常なことです。
引用:Google: Duplicate Content is Not a Negative Ranking Factor
重複コンテンツにSEO上の直接的な影響があるとは語っていませんが、ユーザー心理やコンテンツ管理の手間を考えると、重複コンテンツはなるべく作らないのが得策でしょう。
サイト以外に注力すべきポイントは?
ジョン・ミューラー氏は、SEO対策以外の重要な施策として、Googleマイビジネスを提唱しています。
ユーザーの意図によって、ローカル検索クエリの SEO と情報サイトの SEO が異なるように感じるかもしれません。しかし、実際に行う必要があることはかなり似ています。
引用:Google Explains Importance of GMB for Local Search
覚えておくべきことの 1 つは、ビジネスが Google マイ ビジネス (GMB) に含まれている場合、そのビジネスはローカルである必要があるということです。
E-A-Tとは?
E-A-Tとは、サイトの「専門性・権威性・信頼性」を示したものであり、この水準が高いサイトほどSEOでは有利であるという認識が広まっています。一方でジョン・ミューラー氏は次のようにも発言しているため、参考にしてみてください。
There is no technical trick to any of this — there’s no meta-tag, there’s no setting, there’s no HTML element, there’s no word count limit, no keyword-ratio, no magic keywords that need to be included. Some things are binary, true / false, but showing “E-A-T” is not one of them.
これには技術的なトリックはありません–メタタグも、設定も、HTML 要素も、単語数の制限も、キーワード比率も、含める必要のある魔法のキーワードもありません。真偽の二値的なものもありますが、「EAT」を表示するのはその一つではありません。
引用:Twitter
低品質なコンテンツは削除すべき?
低品質なコンテンツがサイトに残っている場合、取るべき選択肢は削除かリライトです。
絶対に削除すべきといった基準はないため、状況に応じて判断しましょう。
内部リンクは多ければ多いほどよい?
どちらともいえないのが結論です。しかし関連性が高いものに絞ってリンク設定すれば自然と評価は高まることを認識しておけば、大きくSEOに影響することはないでしょう。ジョン・ミューラー氏は次のように説明しています。
“YesでもありNoでもあります。ページの構造をよりよく理解するために内部リンクを使用しているという意味で、ウェブサイトの構造を理解しようとしている場合、そこにあるさまざまなページ状況を想像できると思います。
引用:Google Cautions Against Using Too Many Internal Links
動画コンテンツはSEO対策に関係ある?
動画はSEO対策において、直接の影響をもたらしません。実際にGoogleは次のように発言しており、一部で物議を醸しました。
Having a video on your page will absolutely not help you rank better in web search.
Obviously you’re entitled to have your own opinion tho動画をページに載せても、検索順位は上がらない。どのような意見を持つかは個人の自由であるけれど。
引用:Twitter
ただしより有益な情報が伝えられるという意味では、動画を添付しているサイトのほうが間接的な評価は高くなると予想されます。あくまでもユーザー視点でコンテンツを制作する意識を持ちましょう。
GoogleとYahoo!JAPANで検索順位が異なる理由は?
Yahoo!JAPANは、Googleの検索結果を活用しているため、大きな差が出ることは少ない傾向にあります。ただしYahoo!JAPAN独自のコンテンツも含めた評価になるため、必然的に検索結果が変わることはあり得るでしょう。
必ずしもGoogleと同一の結果が得られるという前提ではないことを認識しておくのが重要です。
広告とSEO対策のどちらを選ぶべき?
広告とSEO対策は、全く異なる施策であることを理解しましょう。判断基準としては、検索上位を狙う上でかけられる予算や期間、ユーザー層を考慮することです。
広告はユーザー層が固まっており、予算が潤沢にあり、短期間で成果を出したい場合に効果が期待できる手法です。対してSEO対策は、ユーザー層に対してコンテンツを提供し、低コストで時間をかけた対策をするため、長期的な集客戦略になります。状況に応じた戦略を選ぶようにしましょう。
SNSはSEO対策に影響がある?
SNSはSEO対策に直接の影響をもたらしません。ジョン・ミューラー氏は次のように発言しています。
SNS上でシェアされるリンクは、基本的にnofollowがつきます。したがってクローラーからページ評価を受けることはなく、SEOに直接影響をもたらすこともありません。
引用:English Google Webmaster Central office-hours hangout
SNSは利用者が多いこともあり、不正利用のリスクを避ける目的でも、検索順位を操作できないように、nofollowを設置しています。
まとめ
SEOプラグインとは、WordPressのようなCMSで使う機能追加のためのプログラムです。プラグインを選ぶ際には、以下のようなポイントを重視して探すのをおすすめします。
- 利便性を高める
- 更新を効率的に進める
- SEO対策に強くなる
- 外部サービスとの連携
- 表示スピードの改善
- リンク切れの自動チェック
- データのバックアップ
- スパム対策ツールとして利用
- アクセス分析
ただしプラグインを導入する上では注意点もあります。表示速度の遅れやセキュリティ上の問題など、対策が必要になる場合もあることを認識しておきましょう。