SEOキーワードを選定する際、専用ツールは必要不可欠です。検索エンジンで日々検索されているキーワードの数は膨大で、中には我々の想像が及ばないものも多く含まれているからです。
また、SEOの目的はアクセスアップと、それに伴う自社のビジネスの成果を拡張することにあります。そのため、キーワードごとの需要の有無なども重要な指標になりますが、データが無ければ正確な判断も下せません。本記事では、SEO初心者に向けてキーワード選定に役立つツールをご紹介しつつ、手順も併せて解説します。
seo対策におけるキーワード選定の重要性
キーワード選定の重要性は、以下の3つに集約されます。
- 自社サイトの目的に合ったキーワードでなければ意味がないため
- 上位表示の難易度は、キーワードによってかなり差があるため
- 需要の高いキーワードで上位表示を狙うには、サイト全体の構造最適化とデータに基づく戦略が必要なため
このような理由から、SEO対策を成功させるためにはキーワードの適切な選定が不可欠なのです。
【無料】おすすめのキーワード選定ツール
ここからはオススメのキーワード選定ツールを無料・有料に分けて3つずつご紹介します。
無料キーワードツール1:Googleキーワードプランナー
その名の通りGoogleが提供しているツールで、SEO対策する上では必須のツールです。Googleキーワードプランナーで取得できるデータは以下の通りです。
- 関連キーワードの取得(ダウンロード可)
- 大まかな検索ボリュームの確認
- 流入が見込めるアクセス数
- 上位表示の難易度
無料キーワードツール2:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、サジェストワード(検索候補)の抽出に特化したツールです。特筆すべきは抽出対象の多さで、Googleはもとより、yahoo!JAPAN、Bing、YouTubeやAmazonなどで検索されているキーワードまでをも抽出できます。また、Googleトレンドの表示、見出し候補の抽出、関連ワードや類義語など、SEO対策に必要な情報が幅広く取得できます。
なお、有料版にアップデートすることで検索ボリュームも見ることができますが、ラッコキーワードで取得したキーワードをGoogleキーワードプランナーに入力することで代用できるので、無料版で十分です。
無料キーワードツール3:共起語検索
こちらは「共起語」の抽出に特化したツールです。共起語とは、指定したキーワードと一緒に使われる頻度が高いキーワードのことで、「SEO」であれば「対策」「キーワード」「ツール」などがこれに当たります。共起語はメインキーワードと関連性が高く、ミドル・ロングテールキーワードの選定にも役立ちます。
【有料】おすすめのキーワード選定ツール
続いて、有料のキーワードツールをご紹介します。有料ツールは必ずしも無料ツールよりも優れているとは限らないので、注意が必要です。また、良いツールであっても初心者にはオーバースペックであることが多いので、無料ツールである程度慣れて、機能面に不足を感じてきたら有料ツールを検討するのが良いでしょう。
有料キーワードツール1:Keywordmap
Keyword MAP(キーワードマップ)は複数の大手企業に導入事例があるツールです。キーワード選定はもちろんのこと、競合サイトにどのようなキーワードで流入があるか、自社サイトとの比較も可能です。
特筆すべきは、マインドマップ形式でキーワードの構成が可視化できる点です。SEO対策では、需要が高いキーワードほど他のページとのシナジーが重要となります。このため、マインドマップで可視化したキーワードをそのままページ構成とすることで、サイトの階層構造を最適化できます。
有料キーワードツール2:キーワードファインダー
キーワードファインダーは、Googleが提供している解析ツール「Googleアナリティクス」と連携して、実際にコンバージョンしたキーワードを抽出できるツールです。コンバージョンとは、読者がそのページの目的となるアクションを実行することを指し、資料請求や申込みボタンの押下などがこれにあたります。
「コンバージョンしたキーワード」というのは、サイト運営の目的を果たす上で最も知りたい情報であり、成約率の向上に大いに役立ちます。
有料キーワードツール3:Ubersuggest
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、海外製のSEO総合サポートツールです。その機能は幅広く、これ1つでSEO対策に必要な情報はほぼ網羅できると言っても過言ではありません。具体的な機能は以下のようなものです。
- 関連キーワードの抽出
- 競合サイトの流入状況、解析
- 指定したキーワードの上位表示難易度
- 検索ボリュームの取得
- 自社サイトで公開済みのキーワードの表示順位と推移
上記は機能の一部ですが、キーワード選定においてはこれだけでも十分な機能と言えるでしょう。
効果的なキーワード選定のやり方
以下の4ステップで選定すると良いでしょう。
- 軸となるメインキーワードを決める
- ツールでミドル・ロングテールキーワードを洗い出す
- 検索ボリュームを調べる
- キーワードをカテゴライズし、階層化する
それでは、順に解説します。
キーワード選定のやり方1:軸となるメインキーワードを決める
これは自社が提供している商品・サービスの大カテゴリーに当たる単語で結構です。不動産業であれば「賃貸」「売買」「戸建て」といったものが大カテゴリーに当たり、同時にメインキーワードとなります。
キーワード選定のやり方2:ツールでミドル・ロングテールキーワードを洗い出す
前項でご紹介したツールなどを使って、メインキーワードの関連キーワードを洗い出していきます。ここではある程度機械的で構わないので、「数」を多く出すことを意識しましょう。同時に、自社サイトの目的やターゲットに合わないキーワードはこの時点で除外しておくと、この後の作業で無駄が省けます。
キーワード選定のやり方3:検索ボリュームを調べる
1と2で出したキーワードを組み合わせて2語〜3語の複合キーワードにし、ツールを用いて検索ボリュームを調べましょう。あくまで目安ですが、おおよそ500〜1,000程度のボリュームのキーワード、1,000〜5,000程度のキーワードをコンテンツ化していくことになります。
キーワード選定のやり方4:キーワードをカテゴライズし、階層化する
- ロングテールキーワード複数→ミドルキーワード
- ミドルキーワード複数→ビッグキーワード
上記のようにキーワードを階層化し、可視化しましょう。この階層化がそのままページ構成となり、より大きなキーワードの記事にリンクを繋げていくことで検索ボリュームの大きなキーワードでも上位表示を狙えるようになっていきます。
その他にもおすすめなSEO対策ツール
上記でおすすめしたツール以外に、下記も参考にしてください。
Mieruca(ミエルカ)
キーワード設計に加えて、コンテンツマーケティング全体の支援が受けられるサービスです。同社の専門スタッフや、豊富な動画コンテンツでトータル的なweb戦略をサポートしてくれます。
Ahrefs(エイチレフス)
競合サイトの分析に特化したツールです。ミドル・ビッグキーワードを狙う場合、いかに競合よりも良質なコンテンツを作りSEOを強化するかという戦いになってくるので、競合分析の専用ツールが必要になるシーンもあるでしょう。
SEMRUSH(セムラッシュ)
SEO、広告、SNSを同時に分析できるツールです。SEOの外部対策に力を入れたい場合、SNS戦略の分析に役立ちます。
まとめ
SEOキーワードの選定にツールは欠かせない存在です。ツールを活用できるようになると、世の中のニーズが手に取るようにわかってきます。また、SEO戦略は自社サイトのレベルに応じて戦略を変えていく必要があるため、ツールはその道標としても大いに活躍してくれることでしょう。