SEO対策の外注を検討している方や社内にSEOのノウハウがない方は、あらかじめ「どのような基準で業者を選ぶべきか」を知っておくことが肝要です。しっかりと事前に知識を身に付けておかなければ、足元を見られて相場より高い見積もりを出されてしまうこともあります。
ただ、具体的に「何に気をつければいいかわからない」という方も少なくないでしょう。本記事ではseo対策を業者に依頼する方法と見積もりで気をつけるポイント、業者の種類や失敗しない選び方を解説します。
seo対策とは何か
SEO(検索エンジン最適化)とは、Googleなどのオーガニック検索エンジンの検索結果でより上位に表示されるようにウェブサイトを最適化することです。
具体的な対策は以下のとおりです。
- ページ内最適化(最適化されたコンテンツの作成、キーワードの使用、バックリンクの構築など)
- ページ外最適化(ソーシャルメディアを使用した話題作り、リンク構築やソーシャルネットワーク戦略の使用など)
- 技術最適化(ページの読み込み速度改善、リンク切れ修正など)
これらは自社で講じることもできますが、非常に専門性が高く時間や手間がかかります。具体的には、SEO対策をはじめて効果を得られるまでには「2〜3年かかる」と考えてください。
一方、業者に依頼すると、最短で半年程度で効果が出ます。このように効果を早く得たい場合は業者、コストを抑えたい場合は自社というように切り替えるのが大切です。
seo対策を業者に依頼する方法
seo対策を業者に依頼する方法は2種類あります。
- 比較サイトやクラウドソーシングサービスで依頼する
- SEO対策業者のサイトから直接依頼する
前者の場合、口コミや評判、評価などから探せます。ただし、サイトを経由することで手数料がかかってしまう点に注意してください。
後者の場合、手数料はかかりません。一方で、SEO対策業者を自分で見つけなければならないという手間がかかってしまいます。
seo対策の見積もりで気をつけるポイント
- 分からない項目を放置しない
- 自社の目的に合った委託先を検討する
- 金額だけでなく具体的なSEO施策の内容も確認する
- 自社でできる部分はないか考える
分からない項目を放置しない
SEO業者を選定する際に重要なのはその範囲と内容です。プロジェクトの担当者とじっくりと話し合い、納得できるまで質問しましょう。チェックすべきなのは以下の点です。
- SEO対策の範囲
- その会社が提供できるサービス
- サービスによってもたらされるメリット
また、SEO対策そのもののコストだけでなく、プロジェクトに関連する費用やプロジェクトの過程で発生する可能性のあるその他の料金やコストについても検討する必要があります。
自社の目的に合った委託先を検討する
SEO業者を選ぶ際には、自社の目標を考慮することが重要です。なぜなら、SEO業者といってもその目的はさまざまだからです。
例えば、次のような目的の違いがあります。
- 内部施策を講じたい
- 外部施策を講じたい
- コンテンツの量を増やしたい
- コンテンツの質を上げたい
- コンバージョンにつなげたい
- サイトの動線を見直したい、など
これらはすべて「SEO対策」とひとくくりにされることも少なくありません。しっかりと自社の目標や目的を伝えて見積もりを作ってもらいましょう。
金額だけでなく具体的なSEO施策の内容も確認する
目標達成のためにどのような戦術や戦略をとるのか、業者に説明してもらいましょう。SEO業者のなかには、ざっくりと「SEO対策」という名目を掲げて、うわべだけの対策しか講じてくれないところもあります。このような業者を避けるためには、しっかりと中身まで説明してもらう必要があるでしょう。
また、プロジェクトの期間中、質問や懸念に答えてくれる業者であるかどうかも重要なポイントです。
自社でできる部分はないか考える
SEO対策の中には、簡単にできるものもあります。例えば、記事の更新やWordPressの入稿などです。これらは覚えてしまえば誰でもできるでしょう。しかし、SEO業者の中には記事の更新やWordPressの入稿などでも高い料金を請求してくるケースがあるのです。
このように「何が自社でできるかできないのか」を見極めるのが大切です。
seo対策業者の種類
seo対策業者には主に5種類あります。
- 総合SEOコンサルティング業者
- SEOサイト設計コンサルティング業者
- コンテンツSEO業者
- 内部SEO対策業者
- 外部SEO対策業者
全体的なサポートが必要なら総合SEOコンサルティング業者に依頼しましょう。これからサイトを作る場合はSEOサイト設計コンサルティング業者がおすすめです。
記事の制作、見直しなどはコンテンツSEO業者か内部SEO対策業者がおすすめです。外部SEO対策業者はあまりおすすめできません。なぜなら、外部SEOは自然に発生するものであり、人為的に施策を講じるとGoogleの規約に違反する恐れがあるからです。
seo対策業者の失敗しない選び方
seo対策業者は以下5つのポイントで選ぶのがおすすめです。
- 成果報酬型のSEO業者は使わない
- 施策内容について質問する
- 内部対策を施したサイトの構築・再構築が可能かどうか確認する
- クライアントの実績を検証する
- コンテンツ制作のプロセスに精通している
成果報酬型のSEO業者は使わない
成果報酬型SEOとは、検索エンジンで一定以上の順位を獲得して初めて代金を受け取るタイプのSEOのことです。このタイプのSEO業者は詐欺の可能性があるため、避ける必要があります。どういうことかというと、違法な手口を使って無理やり上位表示させようとするのです。
このような業者を利用すると、瞬間的には上位表示される可能性があります。しかし、Googleからペナルティを受け、表示すらされなくなってしまう恐れがあるため注意してください。
施策内容について質問する
どのように検索エンジンの順位を上げるつもりなのか、どのような最適化施策を講じるのか、ノウハウを提供してくれるのか、などの質問をしましょう。
業者がこれらの質問に満足に答えられない場合は、別の業者を探す必要があります。
内部対策を施したサイトの構築・再構築が可能かどうか確認する
SEO対策で最も重要な要素の1つはサイトがしっかりと構築されていることです。Webサイトには、最適化されたタイトルタグ、メタディスクリプション、画像のaltタグ、SEOに適した構造など、さまざまなSEO内部対策が施されている必要があります。
選んだ業者がこれらの内部対策を施したサイトの構築・再構築が可能かどうか、確認しましょう。
クライアントの実績を検証する
これまでのクライアントの実績を検証することが重要です。
口コミや評価などをチェックすることで、業者の実績が本当なのかどうかを確認することができます。
コンテンツ制作のプロセスに精通している
SEOのコンテンツを作ってもらう場合、コンテンツ制作のプロセスに精通している業者であることも重要です。
キーワードリサーチ、コンテンツ最適化、コピーライティングについてよく理解しているか確認しましょう。
まとめ
SEO対策を外注する場合、しっかりと業者を見極める必要があります。見積もりの内容だけでなく、しっかりとサービス内容について確認しましょう。
最も重要なことはSEO対策業者で相見積もりを取ることです。たくさんの業者で相見積もりを取れば、適正価格や標準的なサービス内容がわかるでしょう。