「コンテンツマーケティングをはじめたいけれど、具体的にどうすればいいかわからない」
「SEOとの違いを教えてほしい」
コンテンツマーケティングとSEOは同じような文脈で使われることも多いですが、このように違いがわからず困る方も少なくありません。しっかりと違いを把握しておかなければ、Webマーケティングが失敗する恐れもあるため注意が必要です。
本記事ではコンテンツマーケティングとは何かを説明し、SEOと混同するリスクや目指すべき方向性を紹介します。
コンテンツマーケティングとは何か
コンテンツマーケティングはマーケティング手法の一種であり、コンテンツの制作・配信に焦点を当てたマーケティングのことです。エンゲージメントの促進やブランドの認知度向上によって、顧客との信頼関係を構築することが目的です。
コンテンツマーケティングには次のような形態があります。
- ブログ
- ソーシャルメディア
- 動画
- インフォグラフィック
- e-book
- メールマーケティングなど
これらのコンテンツを通じて顧客の関心・関与を高め、製品・サービスの特徴やメリットをアピールすることが可能です。
コンテンツマーケティングは顧客のニーズに合わせたターゲットマーケティングが可能であり、効果的なマーケティング手法として高く評価されています。また、長期的な関係を構築することができるため、顧客忠誠度の向上や売上アップにつながる可能性があります。
コンテンツマーケティングとSEOの決定的な違い
コンテンツマーケティングとSEOには、決定的な違いが5つあります。
- 目的
- 目標
- ターゲット
- 方法
- コンテンツ
目的
コンテンツマーケティングとSEOは、どちらもWebサイトの流入を増やし、コンバージョンを獲得するための戦略です。ただ、コンテンツマーケティングはターゲットとなるユーザーの情報ニーズを把握し、届けることからスタートします。最新情報や特化した記事などを更新しながら、製品の購買意欲を高めることが最終的な目的です。
一方、SEOは自社サイト・コンテンツをGoogleで見つけやすくすることを目的にしています。
目標
コンテンツマーケティングにはさまざまな目標があります。
- リードを増やす
- ブランドの認知を拡大する
- 会員登録率を向上する、など
一方、SEO対策は、WebページをGoogleの上位に表示させることが目標です。検索結果の1位と10位ではクリック率が大きく変わるため、できるだけ上位に表示させることを目指します。
ターゲット
コンテンツマーケティングは購入意欲がある方をターゲットにします。そのようなターゲットを後押しするのがコンテンツマーケティングです。
SEO対策の場合、購入意欲がある方がターゲットになるとは限りません。検索から流入するユーザーの中には、まだ商品やサービスについて認知していない方も多いのです。したがって、ユーザー教育をおこなっていくのもSEOでは重要です。
方法
コンテンツマーケティングにはさまざまなチャネルがあります。まず入口を多くして、そこから「ファンとなってくれるユーザー」を見つけます。次に、定期的な情報発信ややりとり等を通じて、ユーザーから信頼してもらうことが重要です。このように見込み顧客→継続的なユーザーに育て上げるのがコンテンツマーケティングです。
SEOの場合、チャネルは検索エンジンだけです。もっとも、検索エンジンだけだからこそ、「どのようにして上位表示を狙うか」を深く考えなければなりません。
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コンテンツ
コンテンツマーケティングには多種多様なコンテンツがあります。例えば以下のとおりです。
- 文章や漫画
- 動画や音声
- イベント
- レポート
- LP
コンテンツを絞る必要はなく、複数を組み合わせることもあります。
SEO対策の場合、中心となるのはテキストです。ただし、完全にテキストだけで表現するのではなく、図や表を取り入れてユーザーにわかりやすく説明します。
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もしコンテンツマーケティングとseoを混同してしまうとどうなるか
コンテンツマーケティングとseoを混同してしまうと、以下3つのリスクが生じます。
- 自然流入以外のユーザーにアプローチできない
- 購買につなげられない
- 目的が曖昧になり分析しにくくなる
自然流入以外のユーザーにアプローチできない
SEOばかりに集中していると、自然流入以外のユーザーにアプローチできません。コンテンツマーケティングはSEOを含めたさまざまなマーケティングを利用する一方で、SEOは「以下にGoogleで上位表示を取るか」が目的だからです。
上述したとおり、検索で流入するユーザーは購買意欲が高いとはいえません。SEOとコンテンツマーケティングを効果的に使い分けることが重要です。
購買につなげられない
こちらもコンテンツマーケティングとseoを混同してしまった場合の弊害です。SEOの目的は集客ですが、ユーザーを集めても動線が出来上がっていなければ意味がありません。
特に多いのが、コンテンツを意識するあまり動線を設計できていないという点です。極端に言えば、どれだけ素晴らしい記事でも購買を促す文章やボタンがなければほとんど価値はないでしょう。集客目的のSEOと購買目的のコンテンツマーケティングを分けて考えるのがおすすめです。
目的が曖昧になり分析しにくくなる
コンテンツマーケティングとSEOはどちらも目的が異なります。一方で、「ネットを使ったマーケティング」であることは変わりません。したがって、同じように分析してしまう方が多いのですが、これは控えましょう。
例えば、SEOに力を入れるつもりが検索順位よりコンバージョン数を追ってしまうと、なかなか目的を達成できません。一方でコンバージョン目的にもかかわらずPV数やユーザー数を気にしてしまうと、コンテンツマーケティングの成功が遠のきます。このように、それぞれをしっかり使い分けて、個々に分析することが大切です。
コンテンツマーケティングの目指すべき方向性
コンテンツマーケティングの目指すべき方向性とは、ユーザーの求める情報を提供したり、特定の製品やサービスに導くいたりすることです。そのためにはターゲットとなるユーザーを特定し、求める情報を届けることから始めましょう。
コンテンツは届けられているだけでなく、適切なタイミングで配信することが重要です。また、最新情報や特化した記事などの内容を更新し、ユーザーを保つことも重要なポイントです。最後に、コンテンツを介して製品への導線を作り、購買意欲を向上させることも忘れてはいけません。
これらの点を意識してコンテンツマーケティングを行うことで、多くのユーザーをファン化することができます。
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まとめ
コンテンツマーケティングとSEOは同じように捉えるのではなく、別々のものとしてそれぞれで施策を打つことが大切です。具体的にはコンテンツマーケティングはユーザーを育成して購買につなげるもので、SEOはGoogleなどの検索エンジンで上位表示をねらうためのものです。
どちらもWebマーケティングにおいて重要な点は変わりません。しっかりと違いを把握し、Webマーケティングを成功に導きましょう。