「ホームページにもSEO対策は必要?」
ホームページを運営している企業の中には、検索エンジンから顧客の流入が上手くできていないことがあります。
しかし、SEO対策の基本的な知識がないため、コンサルタントなどに依頼しなければ上手く上位表示を狙えないと悩んでいる経営者や担当者の方もいるでしょう。
この記事ではホームページにもSEO対策が必要な理由や具体的な方法について解説します。
seo対策とは
SEOは、”Search Engine Optimization”の頭文字を取った、「検索エンジン最適化」と訳されるWEB関連用語です。日本では言葉の意味をあえて重複させて「SEO対策」と呼ばれるケースもあります。
SEO対策は主に、サイトに集客する目的で検索順位の上位を目指すために行われます。
そのため、SEO対策を実行するのは、検索エンジンを使うユーザー側の視点ではなく、サイトを制作したコンテンツを提供する側です。
検索エンジンの役目は、ユーザーに有益な情報を提供することです。
それを実現するために、WEB上からサイト情報やコンテンツを収集し、順位付けして複数のサイト情報を提供します。
このとき、以下のような項目を実装アルゴリズムが重視してランキングが決まります。
- キーワードとの関連性が高い
- オリジナルの独自情報が盛り込まれている
- 専門性がある
- サイトの信用性が高い
Googleでは「E-E-A-T」と呼ばれる4つの評価基準にまとめています。
- 専門性(Expertise)…広く浅くより、狭く深く
- 経験(Experience)…一般論よりも具体的な経験を伝えられる
- 権威性(Authoritativeness)…引用されている、周囲の評価が高い
- 信頼性(Trustworthiness)…サイトの履歴や運営者情報などがしっかりしている
以上の項目を満たしているサイトがGoogleのアルゴリズムに評価されやすいのを示しています。
例えば、専門性(Expertise)は、さまざまなジャンルをカバーするのではなく、特定ジャンルの具体的な情報についてコンテンツを提供しているのが評価を上げやすいため、重視されています。
まとめサイトのように色々なものが交じっているサイトよりも、法律情報や医療情報、エンタメ情報など1つに特化している方がよいのです。
さらに法律ジャンルなら例えば、「弁護士」に絞り、具体的な業務や法律事項に焦点を当てて公開すれば、なおよしです。上記以外にも金融分野や通信分野、IT分野など、ジャンルはさまざまあります。
「このジャンルのこういうテーマなら、そのサイトを読むと情報が集められる」と検索エンジンが学習すれば、新しく記事投稿するごとに再クロールも早くなり、更新頻度の高さから検索エンジンの評価にもつながるでしょう。
このように、上位表示の要素や「E-E-A-T」など検索エンジンに評価される項目をSEOでチェックして、コンテンツを作成するのがおすすめです。
ホームページにもseo対策はするべきか
自社のホームページにもSEO対策をするのがおすすめです。
検索エンジンの対象となるコンテンツには、ブログやサービス(動画・音楽)サイト、ECサイトなどさまざまなものがあります。
そのなかでも、ホームページは自社の顔であり、問い合わせや資料請求などのコンバージョンをするための大事なオウンドメディアです。
企業のなかには、自社ホームページのSEO対策をしていないために、上位にホームページが表示されないケースはよくあります。
特に中小企業に多く、自社に関連するキーワードで検索があっても流入が見込めません。
大手企業でも他のキーワード関連性のほうが強いケースでは、SEO対策しないと上位に自社のホームページがないケースもありえます。
検索エンジンは、ユーザーが最もクリックしやすい1位とその下の2~3位に入るのが理想です。
検索ページ下位や2ページ目となればそれだけ流入数も減ります。
例えば、企業名を知って、ホームページを探す人がいたとします。しかし、上位表示がなく、すぐに見つからなければ、そのまま検索ページを離脱するユーザーも出てくるでしょう。
ようするに、SEO対策をしていなかったために、集客やブランド認知の機会を失います。
自社のホームページは「あまりアクセスがないから気にしていない」というときでもseo対策はするべきです。
ホームページの効果的なseo対策方法
ホームページの効果的なSEO対策のやり方は下記の通りです。
- キーワード対策
- コンテンツ(高品質化)
- コンテンツ量
- 外部・内部リンク対策
なお、ホームページにSEO対策を施す際には、計画を立てて改善案やスケジュールの管理をすることが求められます。
なぜなら、費用や人員を使うケースも多く、見切り発車で始めてしまうと失敗したり、収集がつかなくなったり、予算不足になったりするからです。
SEO対策するときは費用や人員が必要なことを覚えておきましょう。
1.キーワード対策
自社のホームページでSEO対策で最も重要となるのが社名です。
社名検索してトップの掲載位置に来なければ、SEO対策が不十分といえます。
まずは、社名をキーワード対策に含めて、関連するワードをピックアップし上位表示を目指しましょう。
例えば、WEB開発の会社であれば、社名以外に、「アプリ開発 外注(費用)」のようなキーワードを狙っていきます。社名だけでは、会社の名前を知らないユーザーは検索からたどり着けないためです。
関連するサービスや自社の業務を検索クエリを意識してキーワード抽出するなど、上位になるように対策します。
2.コンテンツ(高品質化)
ホームページはそこまで読み物としての重要性が高いわけではありませんが、独自性やコンテンツを高品質化して上位表示を狙うのがおすすめです。
コンテンツの質が低いと、検索エンジンに評価されにくくなるためです。特に、ホームページのデザインにばかりこだわってしまうとSEO対策が疎かになります。
実際、デザインは検索エンジンにとってあまり重要ではありません。むしろ、デザインにこだわりすぎて使いにくいために低評価になり得ます。SEOではあくまでも文字コンテンツやサイト構造などが評価対象となります。
コンテンツの高品質化のやり方として、字数の少ない独自性のないコンテンツを非公開化し、質の高いコンテンツのみをアップする方法があります。
これだけで、サイトコンテンツの評価を上げやすくなります。近年は動画コンテンツを埋め込み、滞在時間を伸ばすなど、SEO対策に有効な方法もあるため、読まれやすい内容や評価されやすいコンテンツに変えましょう。
3.コンテンツ量(ページ数)
会社によっては、ホームページが情報提供のメインサイトではないケースもあります。
しかし、最低限のコンテンツ量やある程度のページ数は確保する必要があります。
理想的なのは、ホームページ内をぐるぐる巡って、最終的にコンバージョン(問い合わせや資料請求、購入)につなげることです。
そのため、ホームページ内にコラムページを作る企業も増えており、ホームページをブログ感覚で運用して、コンテンツを増やすなどのやり方が広がっています。
もちろん、コンテンツ量が多ければよいというわけではなく、あくまでも質があっての量です。
4.外部・内部リンク対策
検索エンジンは上位表示してアクセスを伸ばしますが、サイトトップや各ページへのアクセスは、検索エンジンからだけとは限りません。
例えば、SNSや他のサイトからリンクがあって、アクセスが入れば外部からの流入が生まれます。内部の記事から別の記事に移動があれば内部リンクでもアクセスが生まれるのです。
外部・内部リンク対策をすると、リンク元から検索エンジンのクロールが自社のホームページを見つけてもらいやすくなります。
また、外部リンクは、他者の評価や口コミと同じで、周囲からの注目が高いことになり、評価や信頼につながります。そのため、質のよい外部リンクは、検索エンジンの順位を決める際のプラス要素となるのです。
さらにサイト内を巡りやすくする内部リンクがあれば、サイト評価にも影響するなど、SEOで外部・内部リンク対策は重要な位置を占めます。
ホームページのseo対策でNGなこと
上記では、ホームページで実施したいseo対策の方法を取り上げました。しかし、SEO対策ではNGなこともいくつかあります。
- 関連性の低いキーワードを狙わない
- コピーコンテンツを使わない
- 悪質な外部対策(いい加減な外部対策の業者利用)をしない
まず、関連性が低いキーワードを無理に入れてコンテンツを作成し、ホームページに加えてしまうケースです。専門性が崩れて、ジャンル専門や特化内容が薄まり、強みが目減りします。
次に、コンテンツをたくさん加えて量を増やしたいからといって他サイトを真似たコンテンツやコピペしたものを使うケースです。法的にも問題ですが、何よりコピーコンテンツは検索順位を下げ、違反したサイトは検索エンジンからペナルティを受けます。
信頼性の薄い外部サイトから大量のリンクを張って流入させるサイトは、悪質とみなされます。
悪質な外部対策はすでに「ペンギンアップデート」と呼ばれており、Googleなどの検索エンジンではすでに対策済みです。
外部リンク対策のつもりでも逆効果となり、即座にペナルティを受けるでしょう。
まとめ
SEO対策では、基本的なことや対策の方法を知り、NG項目に注意することが大事です。
企業のホームページが上位表示されないときは、SEO対策が不十分なことが原因です。そのために、集客やブランド認知の機会を逃しています。
ホームページのSEO対策のポイントは、キーワード対策、コンテンツの高品質化、コンテンツ量の確保、外部・内部リンク対策です。逆にNGなことは、関連性の低いキーワードやコピーコンテンツの使用、悪質な外部対策の利用です。これらは専門性の崩壊や検索順位の低下、ペナルティのリスクを引き起こします。
SEO対策を理解してホームページを改善し、効率的に検索順位の上位表示を目指しましょう。