「デジタルマーケティングの用語がわからない」
デジタルマーケティングではさまざまな専門用語が使われます。カタカナ言葉やアルファベットの略語が多いため、初心者には用語の意味がよくわからない場合があるでしょう。
この記事では、初心者が覚えておきたいデジタルマーケティングの基本用語や、基本用語を覚えた後に覚えたい応用用語を解説します。
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、オンライン上で利用可能なデジタルデータを活用して、商品やサービスをプロモーションし、顧客との関係を築くためのマーケティング戦略です。
利用するチャネルやツールには、WebやSNS、メール、モバイルアプリ、位置情報などがあり、得られたデジタルデータを活用して売れる仕組みを構築し、集客アップや売上増大につなげます。
デジタルマーケティングとよく似た用語にWebマーケティングがあります。WebマーケティングはWebサイトやWeb広告などを活用するマーケティング手法であり、デジタルマーケティングの一部です。
マーケティングという大きな概念の中にデジタルマーケティングがあり、デジタルマーケティングの中にWebマーケティングがあります。
覚えるべき基本的なデジタルマーケティングの用語集
デジタルマーケティングの基本を押さえるには、基本的なデジタルマーケティングの用語の理解が不可欠です。ここでは、初心者が覚えるべき基本的なデジタルマーケティングの用語について解説します。
- SEO
- リターゲティング
- リスティング広告
- ランディングページ（LP）
- コンバージョン（CV）
- コールトゥアクション（CTA）
- コンテンツ管理システム
- コンテンツマーケティング
SEO
SEO（エスイーオー）とは、Webページが検索エンジンで上位に表示されるよう最適化する施策です。
SEO対策や検索エンジン最適化とも呼ばれており、検索エンジンからのアクセス数を増やすのに欠かせません。
リターゲティング
リターゲティングは、Webサイトを訪れた訪問者に対して後日広告（リターゲティング広告）を再表示し、訪問を促す広告戦略です。Cookie（クッキー）と呼ばれるユーザーの情報を活用しますが、Cookie規制が行われている点に注意を要します。
リスティング広告
リスティング広告とは、キーワードを入力して検索した際に、検索結果画面に表示される広告です。検索連動型広告とも呼ばれ、ユーザーの検索意図に合致する広告が表示されます。目的やターゲットに合わせて細やかな配信設定が可能です。
ランディングページ（LP）
ランディングページ（Landing Page：LP）とは、広告などのリンクをクリックした際に表示されるWebページを指します。訪問者を購買などの特定の行動（コンバージョン）に誘導するために最適化されているのが特徴です。
コンバージョン（CV）
コンバージョン（conversion：CV）とは、Webサイトの訪問者が、成果につながる行動（アクション）を起こすことを指します。購入や登録、問い合わせなどのアクションがコンバージョンの一例です。
CTA（コールトゥアクション）
CTA（Call to Action）とは、Webページや広告内で訪問者に対して特定の行動を促す要素を指します。「今すぐ登録」「詳細はこちら」「今なら30％OFF」などの文言が記載されたボタンがCTAであり、CTAボタンと呼ばれます。
コンテンツ管理システム
CMS（コンテンツ管理システム）とは、Webサイトやブログなどのデジタルコンテンツを管理・編集するためのソフトウェアやプラットフォームを指します。
CMSを使用するとWebの専門知識がなくても、ホームページやブログなどの作成が可能です。WordPress（ワードプレス）はCMSの代表的なプラットフォームであり、多くのユーザーに利用されています。
コンテンツマーケティング
コンテンツとは「情報内容」という意味で、文章や静止画、動画などの総称です。
コンテンツマーケティングは、ユーザーに有益なコンテンツを提供し、集客や顧客獲得につなげます。ブログ記事や動画投稿、メルマガなどの活用がコンテンツマーケティングの一例です。
基本用語を覚えた後に覚えたいデジタルマーケティングの応用用語集
基本用語を理解した後にデジタルマーケティングの応用用語を学ぶことは、マーケティング戦略を深化させるのに役立ちます。以下はデジタルマーケティングの応用用語の一例です。
- オムニチャネル
- データアナリティクス
- A/Bテスト（ABテスト）
- ユーザーエクスペリエンス（UX）
- クロスチャネルマーケティング
オムニチャネル
オムニチャネル（Omnichannel）は、顧客体験を向上させるためのマーケティングおよび販売戦略の一つです。
この戦略では、顧客がオフラインを含む異なるチャネルを通じて企業とやり取りする際に、シームレスで一貫性のある体験の提供が重要視されます。
データアナリティクス
データアナリティクス（Data Analytics）とは、データを収集し、分析し、洞察を得るためのプロセスや手法を指します。
Googleアナリティクス（Google Analytics）は、Webサイトのトラフィックやユーザーの行動に関するデータを収集し、分析するためのツールです。
A/Bテスト（ABテスト）
A/Bテストとは、2つの異なるバージョンのWebページや広告を比較し、効果を評価するテスト方法です。
A/Bテストの実施で、2つのうちどちらが効果を出せるかがわかり、コンバージョン率の改善などに役立ちます。
ユーザーエクスペリエンス（UX）
ユーザーエクスペリエンス（User eXperience：UX）とは、直訳すると「ユーザー体験」という意味で、コンテンツを通じてユーザーが得られる満足感を指します。デジタルマーケティングを成功させるには、ユーザーエクスペリエンスの向上が欠かせません。
クロスチャネルマーケティング
クロスチャネルマーケティングとは、複数のデジタルチャネルを統合して一貫したマーケティング体験を提供する戦略を指します。WebサイトやSNS、モバイルアプリなどを連携させ、効果の最大化を図ります。
デジタルマーケティングを成功させる戦略の立て方
デジタルマーケティングを成功させるには、まず、何を達成したいのか明確な目標の設定が重要です。
「Webサイトの訪問者数を増やす」「コンバージョン率を向上させる」など、具体的な目標を設定します。
誰に対してマーケティングを行うのか、ターゲットユーザーの詳細な理解も大切です。顧客の属性や行動特性、ニーズ、好みなどを把握しましょう。
目標やターゲットを明確に設定できたあとは、競合他社がどのようなマーケティング戦略を展開しているかを調査し、競合の強みや弱みを把握します。
その後コンテンツマーケティングやリスティング広告、SNSマーケティングなど、適切なデジタルチャネルを選定して施策を実行します。
実行したあとには効果測定を行って改善し、計画→実行→確認→改善のPDCAサイクル（plan-do-check-act cycle）の繰り返しが大切です。
まとめ
デジタルマーケティングの基本用語には、コンテンツマーケティングやSEO、コンバージョンなどがあります。
初心者はまず基本用語をしっかり押さえることが大切です。基本用語が理解できれば、クロスチャネルマーケティングやオムニチャネルなどの応用用語を覚えましょう。
デジタルマーケティングを成功させるには、目標設定とターゲットユーザーの理解、競合分析が重要です。最適なデジタルマーケティング手法を選んで実行し、PDCAサイクルを繰り返すことが成功に導きます。
