近年、働き方が多様化されてきており、正社員という立場を離れてフリーランスとして活躍する方も多くなってきました。なかでもwebライターは場所を選ばずに仕事ができるということもあって、webライティングで活躍する方も年々多くなっています。
これからwebライターとして活動していきたいという方にとって「資格が必要なのか」「どんな資格がおすすめなのか」「資格取得におすすめの勉強方法は?」などといった疑問はつきものです。
そこでこの記事では
- webライターに資格は必要か
- 資格にはどんなものがあるのか
- おすすめの資格
- 資格取得のための勉強法
を解説していきます。webライターとして活動する際の参考にしてみてください。
webライターは資格を取得する必要はある?
webライターになるために、特定の資格が必要になることはありません。
主にwebライターは、クライアントの意図をしっかりと把握し、正しい情報を集めて、テーマに合致した文章を書くことが重要です。
そのため
- 読みやすい文章を書ける「文章力」
- テーマに合った内容の「構成力」
- 情報が正しいのか判断する「判断力」
などがwebライターには非常に重要です。
しかし、なかには「webライティング技能検定」や「ビジネス著作権検定」など、webライティングに関連する資格も多数存在しています。webライティングに関連する資格を持っていると自身のスキルの証明になるため、ライターとして働くうえで有利に働くことも多いということを覚えておきましょう。
おすすめのwebライティングの資格
ここではwebライターとして活動する際のおすすめの資格を5つ紹介していきます。資格を取得する際には参考にしてみましょう。
webライティング技能検定
日本クラウドソーシング検定協会が運営している試験で、月に一回web上で行われます。
- 日本語
- webライティング
- コピーライティング
- SEO
- 法律
など、webライターとして必要な基礎的スキルが習得できるため、初心者ライターから現役ライターに至るまで、さまざまなライターにおすすめの資格です。試験に合格すると「webライティング実務士」として名乗ることができ、各種クラウドソーシングなどでさまざまな特典を受けられるなど、優遇されることも多くなります。
受験前には協会主催の「webライティング技能検定講座」が受講必須になることに注意が必要です。しかし、講座で使用する教材は多くの企業でIT教育用として活用されているため、自身のレベルアップに繋げられるため、おすすめの資格といえます。
webライティング能力検定
一般社団法人webライティング協会が運営する試験で、何から始めたらいいのかわからない初心者ライターにおすすめの資格です。資格を取得することで就職、仕事の紹介や仕事の受注に有利に働く認定証が発行されます。
webライティング技能検定とは運営する団体が違い、webライターになるための基礎的なスキルを身に付けることが可能です。
日本で最も歴史のあるwebライティング検定なので、どの資格を取得するか迷った際には一通り勉強できる「webライティング能力検定」はおすすめの資格といえます。
ビジネス著作権検定
webライターが記事を書く際に知っておかなければならない著作権に関する資格で、サーティファイ著作権検定委員会が運営しており、唯一の民間資格です。
試験は「BASIC」「初級」「上級」の3コースに分かれており、自分のレベルに合った試験を受験して、試験の合格者には認定証が交付される仕組みになっています。大手企業から仕事を請け負う際には、著作権やコンプライアンスなどの知識が求められることが多いため、持っておいて損はない資格といえるでしょう。
「上級」の合格者は国家資格でもある「知的財産管理技能士」の受験資格を得ることができます。
著作権に関しては、2016年にDeNAが運営するWELQが著作権を無視したメディアを運営していたことで大きな話題となりました。ここ数年でインターネットが大きく普及したことによって、著作権侵害やモラルの低い記事が多くなっています。著作権を無視した質の低い記事は、記事自体が低評価になるだけでなく、記事を書いたライター自身が損害賠償で訴えられてしまうことも考えられるのです。
著作権の知識は自分を守るという意味でもしっかりと理解しておくようにしましょう。
日本語検定一級
文部科学省が後援している資格で「語彙力」「文法」「敬語」などさまざまな内容が特徴で、実践的なライティングを身に付けたいという方にとっておすすめの資格といえます。
ライターとして活動する際には、間違った日本語の使用は避けなければなりません。そのため、社会人レベルの日本語力をしっかり身に付けられるこの資格は、ライターとして活動するうえではおすすめの資格といえるでしょう。
webリテラシー試験
株式会社ボーンデジタルが実施している検定試験で、webリテラシーの知識を問う問題が出題されるのが特徴です。
主にwebデザイナーやディレクター、プロデューサーにとって重要な知識をwebリテラシーと定義しています。webに関わる仕事を行う上で必要な知識を得られるため、ライターとして活動する際には覚えておくと有利にはたらく資格です。
webでの基本ルールやweb関連の用語を理解しておくことで、クライアントと円滑にコミュニケーションを取れるメリットがあります。ライター、ディレクターなどクライアントと直接やり取りをする方は取っておきたい資格です。
webライティングの資格を取るメリット
ここではwebライティングで資格を取得するメリットを紹介していきます。
周りとの差別化ができる
ライターの仕事を始めていく際には国家資格が必要だったり、試験に合格してからでないとスタートを切れないというわけではありません。PC一台あれば誰でも仕事を始められるため、ライターとして活躍する方は年々多くなっていっているのが現状です。
そんななか、webライティングに関連する資格を持っていると周りと差別化ができ、ライターとして他の人にはない強みをアピールすることができるようになります。
クラウドソーシングなどで仕事を受注する際にもプロフィールなどに明記することができ、企業から優先的に見てもらえる可能性も上がるでしょう。資格を取得した際には資格名をしっかりと記載して存分に活用してください。
自分のスキルアップに繋がる
資格を取得する際には、多くの方が資格専用のテキストや講座を受講して対策するのではないでしょうか。テキストや講座には資格取得のための知識がまとまっているため、勉強することで自身のレベルアップに繋げることができます。
テキストを用いながら実務をこなすことで、言語力や語彙力、SEOの知識など、webライターに必要な基礎知識の定着に活かすことができるでしょう。
駆け出しライターからベテランライターまで、どんな立場でもスキルアップやキャリアアップは必要といえます。そのためには資格の勉強をすることで自身のレベルアップに繋げることができるのでおすすめです。
自信が持てる
資格を持つことで、「プロのライターである」といった自信や自覚に繋がります。
資格を取得するために勉強した努力や資格を持っているという事実が自信に繋がるため、より難しい案件へ挑戦する原動力へと変換することができるでしょう。
なにより駆け出しライターの場合、資格を持っていることが仕事をする上での活力になることも多いのでモチベーションを向上させる意味でも資格取得はおすすめです。
注意点として、ライティング業務は実務を通じて成長できるものであるため、資格を取得したことに満足せず、積極的に実務を受注するようにしましょう。
webライティングの資格を取得するための効果的な勉強方法
ここではwebライティングの資格を取得するための効果的な勉強方法を紹介します。
過去問に取り組む
さまざまな資格試験には過去に出題された過去問題集が販売されていることが多いです。
過去問に取り組むことで、現在の自分自身の実力を知るきっかけにもなるため、資格取得を目指す場合にはまずは過去問に取り組むようにしましょう。
自分の癖を知る
自分の癖を知ることで、どんなスキルが足りていないのかを理解することができます。
自分に足りていないスキルが把握できたら、足りない部分を補うような資格取得を目指すようにしましょう。資格を取得するための勉強によって自身のスキルを向上させることができるので、自身に足りていないスキルや癖をしっかり把握することが重要です。
スクールに通う
それぞれの資格には資格取得を目指した対策講座などが開かれている場合があります。無料というわけにはいかないですが、確実に資格の取得をしたいのであれば、スクールに通うことがおすすめです。
スクールは、資格を取得するために特化した講座や対策ができるので、早く資格を取得したいと考える方には近道の方法といえます。
まとめ
この記事ではwebライティングの資格について見てきました。
webライターとして活動する際には特定の資格は必要ありません。しかし、資格があることで有利にはたらくことも多いです。
どの資格を取得すればいいのかは自身のスキルに合わせて、選んでいくようにしましょう。