「seoのために表示速度をあげたいけどページスピードインサイトの見方が分からない」
Googleではしばしば検索エンジンのアルゴリズムを変更していますが、ページの表示速度に関しても重要視しているのをご存じだったでしょうか。
この記事では、ページスピードインサイトの見方を通して、SEOに効果的なウェブサイトの改善方法をご紹介します。
webサイトの表示速度(ページスピード)がSEO対策に重要な理由
ホームページやブログ、インスタグラムなどを閲覧する際に、コンテンツが表示されるまで時間がかかってイライラした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
一般的にコンテンツの表示速度(ページスピード)が遅いと以下のデメリットが生じるため、SEO対策にとって重要とされています。
- ユーザーの利便性が低くなる
- 検索順位を下げられる
- コンバージョン率が悪化する
ここでは、webサイトの表示速度(ページスピード)がSEO対策に重要な理由について解説します。
ユーザーの利便性が低くなる
先ほどもお話したように、ネットサーフィンなどをしていてページの表示速度が遅いと利便性が低くなり、イライラしてしまうケースが少なくありません。
そのようなウェブサイトに行きついたユーザーはすぐに離脱してしまううえ、他のページを閲覧する可能性が低いため、直帰率も高くなってしまいます。
実際に2017年にGoogleが行った調査によると、ページの表示速度が1秒から3秒に低下すると、直帰率が32%に上昇するとされています。
スマホなどから閲覧するモバイルページに関しても、ページの表示に3秒以上かかると、53%のユーザーが離脱するとの報告がありました。
せっかくお金をかけて広告を出し、ユーザーを自社サイトに導いても、ページの表示速度が遅いだけの理由で離脱してしまうのは非常にもったいないといえます。
ページの表示速度が速いウェブサイトはユーザーのストレスが少なく(ユーザビリティが高く)、快適に閲覧できるため、直帰率を下げる効果も期待できます。
検索順位を下げられる
2020年に総務省が実施した情報通信白書において、インターネットを利用する際の端末はスマートフォンがパソコンを上回ったと発表されました。
その流れを受けてGoogleでもSEOの評価基準を、モバイルフレンドリーやモバイルファーストインデックスへと変更しています。
つまり、スマホやタブレットなどのモバイル端末におけるユーザビリティが低いと評価されたウェブサイトは、検索順位が下げられてしまうのです。
パソコンのサイトでは2010年からページの表示速度がSEOにおける評価対象となっていましたが、スマホサイトに関しては2018年の7月からページの表示速度がランキングを決める際の要素となっています。
コンバージョン率が悪化する
個人の趣味に関するブログなどは別として、企業のウェブサイトの多くがコンバージョンを目的として作成されています。
コンバージョン率を高めるためには、自社サイトへと多くの見込み客を誘導し、製品やサービスのプロモーションを行なう必要があります。
しかし、ページの表示速度が遅いとウェブサイトからすぐに離脱してしまうため、結果としてコンバージョン率が悪化してしまうのです。
顧客分析に特化した「Kissmetrics」と呼ばれるツールが2017年に行った調査によると、ページの表示速度が1秒遅くなると、コンバージョン率が7%悪化すると報告されています。
ページスピードインサイトとは
ページスピードインサイト(Google PageSpeed Insights)はGoogle社が無料で提供している、ウェブサイトの読み込み速度を測定・分析するサービスです。
検索窓に調べたいウェブサイトのURLを入力すると、ページの読み込み速度を0から100のスコアで評価してくれます。
また、パフォーマンスの問題点や改善できる項目も表示されるため、ページの読み込み速度を早くするための施策も講じやすい点がメリットの1つです。
ページスピードインサイトはパソコンのサイトだけでなく、モバイルサイトにも対応しているため、自社サイトのページ読み込み速度がどれくらいかを把握しておくのがおすすめです。
ページスピードインサイトの見方を解説
ページスピードインサイトの基本的な使い方は、調べたいウェブサイトのURLを入力し、モバイル(スマホ)とデスクトップ(パソコン)のどちらを対象にするか選択するだけです。
入力してからしばらく経つと以下の4項目が100点満点で評価されます。
- パフォーマンス(表示速度)
- ユーザー補助(ユーザビリティ)
- おすすめの方法(安全性・信頼性)
- SEO(検索エンジン最適化)」
ページスピードインサイトで調べて表示されるスコアに関してはモバイルで70点以上、デスクトップで90点以上が合格の目安とされています。
しかし、デスクトップで調べたウェブサイトが90点以上のスコアを出していても、モバイルで調べると70点未満となっているケースも多いため注意が必要です。
パフォーマンスについてもう少し詳しく見ていくと以下の項目があります。
- First Contentful Paint
- Largest Contentful Paint
- Total Blocking Time
- Cumulative Layout Shift
- Speed Index
それぞれの項目は表示速度によって色分けされており緑色であれば合格、黄色であればまずまず、赤色であれば早急な改善が必要と判断してよいでしょう。
ページスピードインサイトの結果から考える効果的な改善方法
ページスピードインサイトで問題点が見つかったら、次のような方法で改善を図るのがおすすめです。
- サーバーを強化する
- 画像サイズを変更する
- CSSやJavaScriptを最小化する
- ブラウザのキャッシュを活用する
ここでは、ページスピードインサイトの結果から考えるウェブサイトの効果的な改善方法について解説します。
サーバーを強化する
ウェブサイトのページの表示速度が遅い理由として、サーバーのスペックが低い点が挙げられます。
特に格安なレンタルサーバーなどを利用していると、障害の発生頻度が高いためページの表示速度が遅くなる傾向にあります。
個人が趣味で投稿しているブログなどは別ですが、ビジネスサイトを運営するのであれば、スペックが高いサーバーの利用がおすすめです。
画像サイズを変更する
ウェブサイトに多くの画像を使っているのであれば、画像のサイズを変更して表示速度を改善する方法があります。
旅行会社であれば美麗な写真を使って見込み顧客の目を引く必要もありますが、一般的なウェブサイトで無駄に画像のサイズが大きいと表示速度が遅くなるためコンバージョン率を下げる結果となります。
画像のサイズを小さくする際には「ロスレス圧縮」を行い、画像の質は維持したまま無駄なデータだけ省くのがおすすめです。
CSSやJavaScriptを最小化する
ページスピードインサイトの結果を見てみると、CSSやJavaScriptのコード量を少なくするよう提案されるケースがあります。
プログラミング言語などに精通している方であれば、CSSやJavaScriptのコード量を減らして、ページの表示速度を早くするとよいでしょう。
しかし、一般の方にとってソースコードを編集するのはとても難しいので、専門の業者に頼むのがおすすめです。
ブラウザのキャッシュを活用する
閲覧履歴のあるページをブラウザに保存し、再度読み込む際の時間を短縮するのがブラウザのキャッシュ機能です。
ブラウザのキャッシュを活用するとページの表示速度をあげられますが、コードの修正が必要となるため、やはり専門の業者に任せるのが無難です。
まとめ
ウェブサイトの表示速度が遅いまま放置すると、ユーザーの利便性が低くなったり検索順位を下げられたりする
するデメリットが生じるため注意が必要です。
ウェブサイトの表示速度は、本文中で紹介した「ページスピードインサイト(Google PageSpeed Insights)」で簡単に確認できます。
改善項目も提案してくれるため、画像サイズの変更など自社でできる点は速やかに対応し、ソースコードの修正などは専門の業者に頼むのがおすすめです。