「コンテンツマーケティングって何?」
「コンテンツSEOとコンテンツマーケティングってどう違うの?」
SEOやWebマーケティングを考えるうえで、この2つはメリットや違いをしっかり把握しておくのが大事です。
どちらも把握しておくことで、幅広いマーケティングを展開できます。
この記事ではコンテンツマーケティングの基本と3つのメリット、コンテンツSEOの違いなどを解説します。
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、その名のとおり「コンテンツを使ったマーケティング」を意味します。
コンテンツとは、広告ではない価値のある「情報」や「データ」を指します。
従来のマーケティングと違う点
従来のマーケティングは、ユーザーに対してクーポンを配ったりキャンペーンをお知らせしたりするという一方通行的なものでした。
「商品を購入してもらうこと」がマーケティングの目的だったからです。
コンテンツマーケティングは、ユーザーに合わせた情報やデータを提供します。
「商品を購入してもらうこと」ではなく「信頼関係を築くこと」を目的にしているのです。
コンテンツマーケティングの重要性
なぜコンテンツマーケティングが重要視されているのかというと、消費者の選択肢が増えたからです。
たとえば、30年前は「テレビ」「ラジオ」「チラシ」程度しかコミュニケーションチャネルがなく、消費者はほとんど選択肢がありませんでした。
しかし、2022年現在、従来のものに加えて次のようなチャネルがあります。
- Webサイト
- メール・ダイレクトメッセージ
- SNS
- ライブ配信・ライブコマース
- インフルエンサーなど
選択肢が増えすぎた結果、見せかけの「クーポン」や「キャンペーン」よりも「しっかりとコンテンツを構築してユーザーの興味を引くこと」が重要視されるようになったのです。
コンテンツマーケティングのメリット
コンテンツマーケティングには3つのメリットがあります。
- コンテンツ自体が資産になる
- 費用対効果が高く外注しやすい
- SNSと相性が良く拡散されやすい
それぞれ解説します。
コンテンツ自体が資産になる
コンテンツマーケティングは、コンテンツを作ること自体にメリットがあります。
なぜなら、コンテンツ自体が資産になるからです。
たとえば広告は1回出すと、ある程度の期間を過ぎれば効果がなくなってしまいます。
しかし、コンテンツは半永久的にWeb上に残り続けます。
うまく活用すれば、常にユーザーを獲得し続けられるわけです。
費用対効果が高く外注しやすい
コンテンツマーケティングはコスパにも優れています。
やろうと思えば自社だけで運用できますし、外注もしやすいからです。
広告を出すためにはチラシなどの作成が必要なうえに、広告費もかかってしまいます。
コンテンツマーケティングの場合、すべて自社で作り上げることができます。
さらに、ネットで完結するため「外注しやすい」というメリットもあるのです。
SNSと相性が良く拡散されやすい
コンテンツマーケティングは「拡散されやすい」という特徴もあります。
TwitterやInstagramなどのSNSと相性が良いからです。
上述したとおりコンテンツとは「情報」「データ」であり、わざわざ店舗に行ったり商品を手に取ったりしなくても拡散できます。
極端に言うと、できあがったらすぐにコンテンツをアピールできるのです。
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違いとは
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングは「別物」として使われることが多いです。
ここでは3つの視点から違いを紹介します。
- 目的
- ターゲット
- 手法
詳しく解説します。
目的
目的の違いは以下のとおりです。
コンテンツSEO | コンテンツマーケティング |
Googleで上位表示を獲得する | ユーザーに価値のある情報を提供する |
コンテンツSEOは、極端なことを言うと、内容は関係ありません。
なぜなら、上位表示することが目的だからです。
コンテンツマーケティングは上位表示ではなく読者やユーザーに「価値のある情報を提供すること」を目的にしています。
コンテンツSEOと違って、掲載順位は目的ではなく手段の一つであり「あとから付いてくるもの」なのです。
ターゲット
ターゲットの違いは以下のとおりです。
コンテンツSEO | コンテンツマーケティング |
潜在層 | 顕在層 |
コンテンツSEOが狙うのは「これから見込み客になるかもしれないユーザー」です。
そのため記事が最後まで読まれても、コンバージョン率は数%しかありません。
一方で、コンテンツマーケティングは「コンテンツに興味を持ってくれたユーザー」を狙います。
最初から興味を持ってくれているため、コンバージョンにつなげやすいのです。
手法
手法の違いは以下のとおりです。
コンテンツSEO | コンテンツマーケティング |
SEO記事 | SEO記事 メールマガジン ライブ配信 動画 SNS オンラインサロンなど |
コンテンツSEOの場合、SEO記事を書いてGoogleからの流入を狙うのが主な手法です。
そのため「いかにGoogleから評価されるか」という点でサイトやコンテンツを設計します。
コンテンツマーケティングの場合、集客方法は多岐に渡ります。
SEO記事はもちろん、メールマガジンやライブ配信などさまざまなチャネルを展開するのです。
このようにコンテンツSEOとコンテンツマーケティングは大きく異なります。
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングどちらを狙うべき?
悩ましいのが、自社のサービスが「コンテンツSEOを狙うべきなのかコンテンツマーケティングを狙うべきなのかわからない」という点ですよね。
そこで、「コンテンツSEOが向いているケース」と「コンテンツマーケティングが向いているケース」に分けて紹介します。
コンテンツSEOが向いているケース
コンテンツSEOが向いているケースは以下のとおりです。
- マーケティングのリソースがほとんどない
- 十分なコンテンツが確保できていない
- サイトや企業の認知度などを上げたい
コンテンツSEOはコンテンツマーケティングと違って「SEO記事を作成するだけ」です。
そのため、マーケティングのリソースがほとんどなくてもはじめられます。
コンテンツSEOに関しては、下の記事で詳しくまとめています。
コンテンツSEOのメリット・デメリット8選|具体的なやり方も
コンテンツマーケティングが向いているケース
コンテンツマーケティングが向いているケースは以下のとおりです。
- ある程度マーケティングのリソースを確保できている
- さまざまなチャネルの運用経験がある
- 購入インターバルが長い
コンテンツマーケティングは高額商品など購入インターバルが長いケースに向いています。
一方でコンテンツSEOよりもリソースが必要なので、時間・予算に余裕がないとなかなか取り組めません。
まとめ
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングについてまとめます。
- コンテンツマーケティングとは価値のある情報を提供するマーケティングのこと
- 従来の「商品を買ってもらうこと」を前提としたマーケティングではなく、「信頼関係を築くこと」が目的
- コンテンツマーケティングはコンテンツ自体が資産になる
- SNSの相性もよく拡散されやすい
- コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一つだが、目的やターゲットなどは異なる
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングはどちらかが優れているわけではありません。
自社に必要なのはどちらなのかを見極めるのが大事です。