SEO対策を実施するときに、サイトやコンテンツの状態を分析したいと考えたことがあるでしょう。SEOで上位表示を獲得する上で、分析を効率化するツールは欠かせません。
しかし、「キーワード調査に便利なツールはどれ？」「内部対策で役立つ無料のツールは？」などの疑問を持つ方も少なくありません。
そこでこの記事では、SEO対策で役立つ分析ツールを紹介します。SEO対策を効率化したい方や、より深くSEO対策に打ち込みたい方にも役立つ内容をまとめました。
SEOツールの種類
SEO対策を効率化するなら、SEOツールの利用がおすすめです。状況に応じて必要なツールを活用すれば、課題解決や改善に役立てられるでしょう。具体的なツールには、以下の6つがあります。
- 内部対策ツール
- 外部対策ツール
- コンテンツSEOツール
- 検索順位チェックツール
- 競合調査ツール
- キーワード調査ツール
ここではSEOツールにどのような種類があるのかを解説します。
内部対策ツール7選
SEOの内部対策をするなら、押さえておきたいツールが7つあります。内部対策とは、自社サイト内に施す対策のことで、キーワード選定やモバイルフレンドリー設定、データ容量の調整などです。それらの対策で効果を発揮するツールには、次の7つが該当します。
- パスカル
- アナトミー
- Light House
- PageSpeed Insights
- Screaming Frog SEO Spider
- 高評価
- SEOマスターProfessional
それぞれ順番に解説します。
パスカル
パスカルは、検索エンジンで20位や30位といったランキング表示のコンテンツを最適化するツールです。まだ上位表示が実現していないページが1位を獲得するために何が必要なのか、分析・改善します。キーワードのリサーチよりも良質なコンテンツ作成に注力したツールといえるでしょう。
HTMLを分析対象として、内部SEO対策を実施します。具体的にはメタディスクリプションや見出しタグなどのタグ分析からサイトのリンク構造整理といった手間のかかる分析に至るまで、50項目にもおよぶ内容の対策が可能です。
アナトミー
アナトミーは異なる4つの分析媒体を通じた、総合的な情報分析を可能にするツールです。具体的なツールとしては、以下のものが挙げられます。
- Google Analytics
- Google Search Console
- HTMLソース
- 画面キャプチャ
アナトミーでは、検索流入が大幅に減少したページを見付けて、どのようなキーワードで問題が生じたかを分析します。そのほかにも、指定したキーワードの順位が高かった時期を特定し、現時点でのタグと比較するといった分析機能が特徴です。
Light House
Light HouseはWebアプリの監査を実行し、表示速度やアクセシビリティなどの観点からサイトの優位性を判断してくれるツールです。
Googleが公式で利用したことのあるツールで、あらゆる視点からサイトを評価できます。GoogleChromeの拡張機能で手軽にサイト改善を実施できるのも、大きな特徴です。
審査項目にはページの表示スピードやフォントサイズ、誘導文字の明確さなどが挙げられます。いずれも利便性の高いサイトを目指す上では、外せない項目ばかりです。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、サイトの読み込み速度を測定・分析するツールです。ユーザー体験の向上を実現する改善策を提案してくれます。Googleが無料で提供しているのも特徴の一つです。
利用方法は、指定サイトのURL入力のみです。ページの読み込み速度をスコアとして可視化してくれるため、コンテンツの修正が容易になります。モバイルとパソコンのそれぞれに対応しているため、一度で複数の分析を実行したい場合にも大変便利です。
Screaming Frog SEO Spider
Screaming Frog SEO Spiderとは、SEO対策で必要となる情報を一覧化するツールです。テスト環境や本番環境を問わず利用できる他、サイト改善やフォローアップに役立ちます。エラーページの抽出やXMLサイトマップの生成など、即効性のある施策を提案してくれるのが特徴です。
ただし無料版では、クロール可能URLが500であったり使えない機能があったりなど、利用制限が設けられています。タイミングによっては、有料版への切り替えも検討しましょう。
高評価
高評価は、指定キーワードに対するSEO対策レベルを判定するツールです。ページ単位でのチェックが可能になるため、どのページを対策すればいいのかがすぐにわかります。チェック項目としては、次のようなものが挙げられます。
- Webサイトの基本情報（タイトルタグやファイルサイズのチェックなど）
- 対策キーワードチェック
- 見出しタグの本文
- 画像代替テキストの一覧
- リンクの状態（内部リンクや外部リンクが正しく機能しているか）
一方高い評価を得るための「ユーザーファースト」は欠かさず意識しましょう。ツールで提案されるものを参考にしつつ、現状どのような要素が不足しているかをチェックする目的で利用するのが得策です。
SEOマスターProfessional
SEOマスターProfessionalとは、SEO対策をサポートするためのソフトウェアです。キーワードのリサーチや検索順位、コーディングなど幅広い分野の管理ができます。
Googleの最新アルゴリズムに対応しているため、正確で即効性の高いアドバイスがもらえます。100項目以上のSEO要素を瞬時に判定してくれるため、より高度な対策まで実施したい方にもおすすめです。
外部対策ツール4選
SEO対策においては、外部対策も欠かせません。外部対策とは、自社サイトの外的要因で行なわれるSEO対策です。具体的なツールとしては、次のようなものが挙げられます。
- Ahrefs
- Majestic SEO
- semrush
- Moz Pro
ここでは外部対策で役立つツール4つを紹介します。
Ahrefs
Ahrefsは14兆ものデータを備えた、世界中で利用されているSEOツールです。「Ahrefs Rank」や「URLレーティング」といった独自指標により、自社サイトの被リンク状態を判定します。競合サイトの被リンク状況を確認する際に大変便利です。
月額99ドルから利用可能で、状況に応じたプランのグレードアップもできます。サイトの状態と相談しつつ、利用を検討してみてください。
Majestic SEO
Majestic SEOは、被リンク分析に役立つツールの一つです。リンクの検出数が多く、被リンクやアンカーテキストなどの比率を、グラフで可視化してくれます。
ただしリンク切れの被リンクもまとめて計測するため、正確なデータを求めている場合には注意が必要です。あくまでも被リンクの増減や傾向をチェックするために活用する意識で利用しましょう。
SEMrush
SEMrushは、競合サイトの調査や分析結果をもとに、オンライン上でどのようなトラフィック改善を図るべきか検討するためのツールです。
競合サイトの分析以外にも、広告やSNSといったジャンルでも改善策の提案が受けられます。具体的にはリスティング広告分析やワークフロー改善、エンゲージメント分析などの情報が手に入ります。SEO対策と並行して、網羅的なマーケティング施策を実施したい場合に役立つツールでしょう。
Moz Pro
Mozとは、ドメインパワーのリサーチに長けているサービスです。そのなかでも、SEO調査において高度なリサーチ機能を搭載しており、回数に限りなく利用可能になったものを「Moz Pro」と呼びます。
具体的には、キーワードの順位変動やページの最適化、被リンクに関する調査といった内容のサービスが利用可能です。広範囲におよぶ対策・改善サービスが受けられます。1ヵ月間無料で使えるため、機能を試してみたい方におすすめです。
コンテンツSEOツール5選
自社サイトの集客力を高める上では、コンテンツSEOツールが必要です。SEOツールを適切に利用できれば想定以上のSEO効果を得られる他、サイトの運用方針改善にもつながります。実際に以下のようなツールを使うことで、SEO対策が効率的に進められるでしょう。
- TACT SEO
- EmmaTools™（エマツールズ）
- keywordmap
- tami-co
- ミエルカ
ここではコンテンツSEOツール5つを紹介します。
TACT SEO
TACT SEOは、効率の良いキーワード選定からコンテンツの制作・検証に至るまで、幅広い対策が実行できるツールです。
- 競合サイトで流入の多いキーワード
- キーワードのグルーピング
- 上位表示のために不足している内容
といった情報をチェックできます。またSEOの内部対策も充実しているため、社内での対策力を強化したい場合や、効率の良い上位表示を実現させたい場合などの利用にも適しているでしょう。
EmmaTools™（エマツールズ）
EmmaTools™（エマツールズ）は、SEO品質をリアルタイムでチェックできる対策ツールです。上位表示で必要となるキーワードやコピペ率、見出しの最適化といった項目で改善案を明確化してくれます。これからSEOで効果が出るコンテンツを作りたいと考えている方におすすめです。
また外部ライター用に新規アカウント申請する機能もあるため、コンテンツ制作を外注しようと検討している企業にも大変便利でしょう。
keywordmap
keywordmapは、2分で効率的なSEO対策のヒントが手に入る便利なツールです。膨大なデータを分析する手間をカットできるため、少ない時間で対応したい方に適しています。
オンライン上のニーズ調査や競合調査が手軽に行える他、共有データをもとにしたキーワード分析も可能です。チームでSEO対策している場合に使いやすいといったメリットがあります。
tami-co
tami-coは、新規コンテンツの構成・リライトの際に役立つツールです。おもに記事コンテンツを制作する場合に役立ちます。数時間におよぶ調査や分析を自動化してくれるため、誰でも手軽に企画制作できるといったメリットがあります。
上位表示コンテンツの構成要素を、一括で示してくれるのが特徴です。タイトルや本文、潜在・関連キーワードなどをチェックしやすくしてくれます。データを基準とした効率の良いSEO対策を実現したい企業におすすめです。
ミエルカ
ミエルカでは、SEOで上位表示できそうなキーワードを予測してくれます。サイト設計の段階で、どのようなキーワードを選べば良いのか迷っている方におすすめです。
キーワード選定の段階では、競合や検索ボリュームの調査など、膨大なデータのなかで最適だと思われる要素を抽出しながら作業を進めなければなりません。一方ミエルカでキーワードの予想を立てていれば、効率的な制作が可能になります。細かな関連情報まで表示してくれるため、サイトに追加する要素がわからない方におすすめです。
検索順位チェックツール3選
SEO対策では、自社サイトの検索順位把握が欠かせない要素の一つです。現状を正確に理解することで、最適な改善・修正が可能になります。特にまだ上位表示されていないコンテンツの場合、順位によって対策すべき内容は異なります。以下のツールを参考にしつつ、取るべき対策を検討しましょう。
- DemandMetrics
- BULL
- GRC
ここでは検索順位チェックツール3つを紹介します。
DemandMetrics
DemandMetricsは、SEOモニタリングができる便利なツールです。大量の検索キーワードのなかから必要なものに限定して分析できるため、サイト制作を効率的に進められます。分析結果が視覚的にチェックできるのも嬉しいポイントです。改善点を一目で確認して、素早く修正に取りかかれます。
またSEO診断やサイト分析といった機能もあるため、運営方針に迷ったときにも便利です。
BULL
BULLは、自社サイトのコンテンツをランキング形式で表示してくれるツールです。日々コンテンツの状態をチェックする手間が省ける他、Googleアップデートなどの影響もチェックしやすいといったメリットがあります。
さらに順位変動に応じたメモを残せるため、SEO対策によってどのような変化が生じたかチェックしやすくなります。パソコンやタブレットなど媒体を選ばず利用できるため、どこからでもアクセスできるといった点も特徴の一つです。
GRC
GRCは、オンライン上にある検索キーワード順位を細かくチェックできるツールです。トレンドのキーワードはもちろん、ボリュームの大きいキーワードやロングテールキーワードなど幅広いキーワードに対応しています。
もう一つの特徴としては、キーワードごとに過去の検索順位を参照できる点です。順位変動の原因調査にも役立てられる他、狙いやすくなっているキーワードがどれかを精査しやすくしてくれます。
競合調査ツール2選
SEOで上位表示を狙う場合、競合サイトに負けない良質なコンテンツ制作が不可欠です。SEO対策では、競合調査を通じてどのようなコンテンツを作るべきか、適宜判断する必要があります。
ニーズを読み取りつつ、必要なコンテンツを作り込んでいきましょう。ここでは競合調査に役立つツールを2つ紹介します。
SimilarWeb
SimilarWebは、トラフィックデータをすぐに調べられる他、競合サイトの抽出に役立つツールです。流入数やPV数といった競合サイトの情報をチェックできます。
ツールは無料版と有料版に分かれていますが、基本的には機能制限の少ない有料版を利用するのがおすすめです。
Gyro-n SEO
Gyro-n SEOは、GoogleやYahoo!JAPANなどの検索順位を確認できるサポートツールです。ツール内の設定を変更すれば、毎日順位の変動レポートを受け取れます。そして次のような情報もすぐに確認できるのが特徴です。
- 競合サイトの検索順位
- コンテンツ分析
- テキスト分析
- 検索流入・ユーザーの分析
競合サイトとの比較が容易にできるため、どのキーワードで負けているのかすぐにチェックできます。検索エンジンから高評価を得るポイントもわかるため、効率的なSEO対策が可能になるでしょう。
キーワード調査ツール2選
コンテンツSEOにおいては、サイト設計の段階でどのようなキーワードを選ぶか精査する時間が必要です。またサイト制作後もリライトや新規記事コンテンツの量産にともない、キーワード選定が求められます。
一方でどのキーワードを対象に対策を講じれば良いのか、判断が難しいという方もいるかもしれません。ここではキーワード調査で役立つツールを2つ紹介します。
Ubersuggest
Ubersuggestは、検索ボリュームのみならずサジェスト数やSEO難易度、クリック単価といった情報まで瞬時にチェックできるツールです。
検索対象のキーワードを入力すると、調査結果が一覧となって表示されます。有料難易度といってリスティング広告を使用した際のパフォーマンスまで掲載してくれるため、広告戦略で認知度を高めようと考えている企業にも役立つでしょう。
共起語検索
関連性の高いワードで対策したいなら、共起語検索がおすすめです。共起語とは「あるワードに対して関連性が強く、出現頻度の高い単語」を指します。例えば野球を説明する際、「ボール」や「バット」といった用語は必須の単語です。一方で「スコアボード」や「審判」といった単語は必須でない反面、自然と浮かび上がるため「共起語」と認識されます。
そして共起語検索においては、初心者でも使いやすい仕様で、シンプルな検索結果を返してくれます。初めて共起語で対策を検討する際におすすめのツールです。
GoogleのSEO分析ツール4選
SEO対策をする上では、必ずといっても過言でないほど利用するべきツールがあります。それはGoogleが提供している無料ツールです。具体的には次のようなツールが該当します。いずれも公式ツールであり、利用するなかでSEO対策のテクニックを身に付けられるといったメリットがあります。
- Google Search Console
- Google Analytics
- Googleトレンド
- キーワード プランナー
ここではGoogleのSEO分析ツール4つを紹介します。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleアカウントがあればすぐに利用できる便利なツールです。ツールの特徴としては、ユーザーの動きをチェックできる点です。
実際にツールの管理画面では、流入したキーワードやコンテンツの順番などを分析できます。ユーザーの行動に沿って対策が取れるため、コンテンツ制作のヒントにもつながるでしょう。
またサイト内で生じている問題も合わせて表示してくれます。ページの表示速度やモバイルフレンドリーな設計になっているかなど、運営上気になるポイントをチェックしやすいのが特徴です。
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Google Analytics
Google Analyticsは、サイトに訪問してきたユーザーの行動を分析するツールです。ユーザーの年齢層や国籍、ページの閲覧数など幅広い情報がチェックできます。登録無料で利用回数に制限もないため、比較的自由度の高いツールともいえるでしょう。
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Googleトレンド
Googleトレンドもキーワードを調査できるSEOツールです。検索キーワードの推移を分析してデータとしてまとめてくれるため、運営方針を考える際の材料として利用しやすいといったメリットがあります。
特徴的なのは、将来的な市場調査まで予測を立ててくれる点です。過去の事例や状況を分析して、これから必要となる情報を導き出してくれます。
キーワード プランナー
さらにGoogleが提供している無料ツールと併用すれば、広告掲載で必要な入札単価やキーワードの検索ボリュームなども調査可能です。
Googleキーワードプランナーは、メインキーワードに加えて、関連キーワードや指定したキーワードの競合情報など、SEO対策で役立つ情報を提供してくれるツールです。
GoogleのSEOテストツール3選
SEO対策では、制作したコンテンツが正しく表示されるか、狙った効果を発揮しているかといった検証が欠かせません。制作後にコンテンツを放置してしまうと、上位表示のチャンスから遠のいてしまうためです。次のようなツールを駆使して、コンテンツの品質向上を狙いましょう。
- AMPテスト
- PageSpeed Insights
- リッチリザルトテスト
ここではGoogleのSEOテストツール3つを紹介します。
AMPテスト
AMPテストとは、短時間の読み込みにより、コンテンツが正しく表示されるか検証する機能のことです。比較的ユーザー層の多いモバイルを対象としてテストが実施されるため、現代社会のニーズにも適した検証方法といえるでしょう。
指定のURLを入力するだけで完結するため、難しい作業が得意でない方でも安心して利用できるといったメリットもあります。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、サイト情報を数値化することで、ユーザー体験の改善に役立つ助言を提供してくれるツールです。Googleが公式で提供しています。
検索順位に直結する要素の一つに、サイトの表示速度があります。PageSpeed Insightsでは表示速度も数値で管理してくれる他、速度改善のための施策を明確化します。サイトのパフォーマンス向上を狙う上では欠かせない要素のため、積極的にツールを利用して改善を図りましょう。
リッチリザルトテスト
リッチリザルトとは、ブラウザで検索をかけた際、詳細情報を遷移するリンクも一緒に表示している状態のことを指します。具体的には、タイトル直下に設置されている「FAQ（よくある質問と回答）」や「パンくずリスト（サイトのディレクトリ）」などです。
Google検索結果の一部機能を有効にすることで、リッチリザルトテストが実行可能になります。狙った情報が表示されているか確認して、ユーザーからの反応率アップを目指しましょう。
その他ツール4選
SEO対策では内部対策や競合調査、キーワードリサーチ、テストなどさまざまな施策に対応する必要があります。そのほかにもコピーコンテンツのチェックや構造化データへの対応など、対策すべき課題は多く存在します。
より細かい粒度でSEO対策に取り組みたいと感じている方は、これから紹介する4つのツールも同じくチェックしてみてください。
Google SERP Snippet Optimization Tool
Google SERP Snippet Optimization Toolは、SEO検索において自社サイトがどのように表示されるかをシミュレーションできるツールです。
指定された情報を入力することで、チェックが可能になります。CV率を高めるためにも、自社サイトがどのように表示されるのかを事前にチェックしておきましょう。
構造化マークアップ支援ツール
Googleのクローラーからサイトを評価してもらいやすくする方法の一つに、構造化データの作成が挙げられます。構造化データとは、検索エンジンがサイトを評価しやすいフォーマットにしたがって作られたデータのことです。
実際にテキストだけを並べられても、クローラーは内容を理解できません。例えば「日本」という名詞に対しては「ここで日本と記載しています」のように、内容を書き示しておきます。するとクローラーはスムーズに情報をチェックでき、コンテンツも品質が高いと評価されて上位表示される確率が高まっていきます。
こうした作業を効率化してくれるのが、構造化マークアップ支援ツールです。
Web Vitals Extension
Web Vitals Extensionは、検索結果のランキング要因を数字で評価するプラグインを指します。ページの読み込み時間やコンテンツの安全性といった指標を基準にサイトを評価するのが特徴です。
そのほかには、ユーザーがサイトを訪問した際にどのような行動を起こしたか、広告に悪質性がないかといった要素も判断されます。
chiyo-co（旧名：影武者）
chiyo-coはコンテンツのコピペをチェックし、無断転載や盗用などを防止するためのツールです。月に10回まで無料で利用できるため、小規模な制作に携わっている場合や、サイトの立ち上げ初期などで活用するのをおすすめします。
一方で有料プランにグレードアップも可能です。高い精度でコピペの判定を下すため、高品質なコンテンツ制作を目指すなら、ぜひ取り入れたいツールの一つです。
SEO初心者におすすめのツール10選
これからSEO対策をはじめたいと考えている方にとって、どれがおすすめのツールなのかを判断するのは難しいでしょう。実際にSEO対策ツールは多数存在しており、用途に応じてさまざまなツールが提供されています。まずは次に示すツールを一つずつチェックして、使いやすいものを選んでみましょう。
- SEOチェキ！
- Serposcope
- 検索順位チェッカー
- ラッコツールズ
- Screaming Frog SEO Spider Tool
- パワーランクチェックツール
- hanasakigani.jp
- Link Explorer
- CopyContentDetector
- リンクチェッカー（リンク切れチェックツール）
ここではSEO初心者におすすめのツールを11個紹介します。
SEOチェキ！
SEOチェキ！はキーワード検索順位や、指定URLにおける頻度ワードなどを確認できるツールです。
ツールには、指定のキーワードで検索順位を調べられる機能が備わっています。Google では100位まで、Yahoo!JAPANでは10位までのサイトを表示するのが特徴です。
さらにページ内の内部リンク数やキーワードの出現頻度、nofollowリンク数などをそれぞれ表示してくれるため、リサーチ用のツールとしても役立ちます。
Serposcope
Serposcopeは、指定したキーワードの検索順位を確認できるSEOツールです。キーワードには登録制限がないため、競合サイトのキーワードも含め、一斉にリサーチをかけることもできます。
ツールはデバイスやカテゴリ別での検索も可能な他、サイトの順位変動をグラフで表示するといった機能も備えています。Googleアップデートやアルゴリズムの調整で順位が変わった際にもチェックしやすいのがポイントです。
検索順位チェッカー
検索順位チェッカーは、Google やYahoo!JAPAN、Bingの検索上位100位までを取得して表示する検索順位調査ツールです。ブラウザで機能するツールのため、デバイスやOSを問わず利用できます。
ラッコツールズ
ラッコツールズは、見出し抽出やサイト分析などができるSEO対策ツールです。指定したキーワードでの上位10サイトの表示に加え、URL別での検索や、CSVによるデータ出力も可能です。無料で使える競合リサーチツールとしては品質が高く、SEO対策で求められている要素が詰め込まれてます。
Screaming Frog SEO Spider Tool
Screaming Frog SEO Spider Toolは、サイトの構造把握に役立つ無料のSEOツールです。自社サイトが拡大して、管理する要素が増えた際に利用すると、分析にかかる時間を短縮できます。
リサーチ対象のサイトURLを貼り付けるだけで利用できるため、これからSEO対策に着手する方でも安心して使える設計になっています。
Webサイトに入っているすべてのURLが一覧で表示され、個別のURLをクリックするとサイトの見出しなどがその下に表示されます。
パワーランクチェックツール
パワーランクチェックツールは、サイトのドメインパワーを確認するためのツールです。対策キーワードによってはコンテンツの品質に加え、一定以上のドメインパワーが求められるケースも少なくありません。サイトの権威性がどのくらいあるのかをチェックして、今後の運用に活かしましょう。
hanasakigani.jp
hanasakigani.jpでは「マイサイト被リンクチェック」という、自社サイトへの被リンクを調べられるツールが提供されています。被リンクのページタイトルやアンカーテキストなどをチェックできるため、どのようなサイトから評価されてリンクをもらっている傾向にあるのか知りたいときに活用してみましょう。
Link Explorer
Link Explorerは、サイトの権威性や信頼性を評価するためのツールです。Googleから高品質なサイトだと認定してもらうには、サイト自身の権威性や信頼性、専門性といった要素が欠かせません。
利用には会員手続きを求められますが、基本的に無料で利用できます。リサーチは競合サイトでも同じく使えるため、競合調査の際にも大変便利です。
CopyContentDetector
CopyContentDetectorは、記事コンテンツの文章のコピペ率を調べる際に役立つSEOツールです。Googleでは、コピペコンテンツを低品質だと判断し、上位表示を避ける傾向にあります。そのためコンテンツ制作者は、制作したコンテンツがコピペでないかどうかをチェックする意識が欠かせません。
ツールは無料で提供されており、一度に4,000字までチェックできるのが特徴です。リライト用のドメイン除外機能や、CSVにてデータを保存できる機能が備わっているため、用途に応じてさまざまな使い道があります。
リンクチェッカー（リンク切れチェックツール）
リンクチェッカーは、サイト内のリンク切れを探す際に大変便利なツールです。リンク押下後に「404 Not Found」が表示されるリンクは、リンク切れと判定され、Googleから低品質なコンテンツだと認識されてしまいます。
そのような場合に、URLを指定するだけでサイト内のリンク切れを確認してくれるのがリンクチェッカーです。リアルタイムで確認できるため、すぐに確認が必要となった場合も安心でしょう。
プロが使用する無料ツール
数あるSEO対策ツールのなかでも、無料ツールで利用しておきたいのは次の3つです。
- Google Search Consolel
- Google Analytics
- Googleキーワードプランナー
まず押さえおきたいのは、Googleが公式に提供している無料ツールです。SEO対策ツールに関しては、あらゆる企業が独自の便利ツールを開発・提供しています。
しかし最も基本的で知識も身に付き、長期的に利用可能なサービスの筆頭格としては、Google製のツールが挙げられます。
プロが使用する有料ツール
無料ツールと同様、有料ツールで利用しておきたいのは次の3つです。
- ahrefs
- Ubersuggest
- SEMrush
有料ツールで意識すべきは、無料ツールではカバーできない細かな部分のSEO対策です。実際に外部リンク状況や競合調査といったリサーチは、ツールなしで実施するとかなりの時間を要します。
必要な情報を効率的に集められるツールが何かを検討し、導入する判断が重要です。
まとめ
SEO対策において、効率的な作業を実現したいなら、分析ツールの利用が欠かせません。分析ツールでは、キーワード選定や内部対策といった要素を一部自動化し、サイト運営者が使いやすい形にデータを加工してくれます。
またツールは無料と有料に分かれています。まずは無料で機能を試し、サイトの拡大や運営方針にしたがって有料版の利用も視野に入れる戦略でツールを活用しましょう。
