SEO対策をするなかで、聞き馴染みのない用語を耳にして気になったことがあるでしょう。自社サイト内のコンテンツを制作するうえで、SEO用語の正確な理解は欠かせません。未知の用語が出てきた際には、適宜調べる習慣を意識するのが重要です。
しかし、「そもそもSEOってなんの略?」「内部対策と外部対策の違いは?」といった疑問を持つ方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、SEO対策で使用する用語を解説します。初めてSEO対策に取り組む方はもちろん、あらためて基本的な用語を押さえ直しておきたい方にも役立つ内容をまとめました。
基本的なSEO用語11選
まずはSEOの基本となる用語から押さえておきましょう。Webサイトを運営する上では、SEO対策並びに、用語の使用を前提とした業務遂行を避けて通れません。具体的には、次のキーワードを押さえておきましょう。
- SEO
- E-A-T
- YMYL
- 内部対策
- 外部対策
- 内部リンク
- 外部リンク・被リンク
- オーガニック検索
- SERP・SERPs(サープ)
- リダイレクト
- カニバリゼーション
ここでは基本的なSEO用語11個を紹介します。
SEO
SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字をとった略称で、日本語では「検索エンジン最適化」という意味です。Googleをはじめとする検索エンジンからサイトがどのように評価されているかを示します。
そのため「SEO対策」と呼ぶ場合、多くは特定のキーワードで検索した際、自社サイトやブログを検索上位に表示させるための対策を指しています。
Googleではコンテンツの質と量、並びにユーザーファーストなサイト設計であるかどうかを最優先に評価します。満足度の高いコンテンツを制作し続け、多くのユーザーに付加価値を提供しましょう。
詳しくは下の記事をご覧ください。
SEOとは?専門家がわかりやすく説明|メリット・デメリットも6つ紹介
E-A-T
E-A-Tとは、以下に示す3つの用語の頭文字をとった略称です。
- Expertise(専門性)
- Authority(権威性)
- Trust(信頼性)
いずれも「サイトが正確で質の高い情報を提供している」ことや「競合サイトと比較してユーザーに最適なコンテンツを提供している」ことを評価する際の指標となっています。近年Google評価基準として重要視していることからも、世界中で注目が集まっています。
E-A-Tを高めることに注力し、コンテンツの質を高める努力を継続すれば、上位表示を実現しやすくなるでしょう。
YMYL
YMYLとはYour Money or Your Lifeの略称、人々の健康や経済状況、安全などに影響を与えるテーマのことです。具体的な対象ジャンルとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 最新ニュース・イベント
- 市民権・政治・法律
- 経済
- ショッピング
- 健康と安全
- 人種・宗教・国籍
いずれも人々が生活する上で大きな影響を持つジャンルのため、通常のジャンルと比較して非常に厳しい評価基準が設けられています。
例えば健康食品に関する誤った情報が上位表示された場合、アクセスした人々に多大な健康被害がおよぶ可能性も否定できません。そのため専門家の監修や、政府の一次情報を利用したコンテンツ制作が必須のジャンルともいえるでしょう。
内部対策
SEOの内部対策とは、自社サイトやコンテンツの内容を、検索エンジンとユーザーの両者から評価してもらうための施策です。実際には次のような対策内容が挙げられます。
- タイトルの最適化
- メタディスクリプションの設定
- 見出しタグの設置
- 画像の代替テキストを設定
- 構造化マークアップ
- サイトのモバイルフレンドリー化
- ページの速度改善
検索エンジン側からわかりやすいと判断してもらうには、サイトの構造が明確な必要があります。見出し設定や構造化マークアップを通じて、情報を見つけやすいサイト設計を目指しましょう。
そして同じくユーザー側も、アクセスしやすいサイトを必要としています。ユーザー体験向上のためにも、モバイル端末に対応したコンテンツ制作や、表示速度の改善に努めましょう。
詳しくは下の記事をご覧ください
【2022最新】SEO内部施策15選|即実践可能+効果が高いものを厳選
外部対策
外部対策とは、競合サイトを含む自社サイト以外のサイトから、自社サイトへの誘導リンクを貼ってもらうことを指します。リンクを多く貼ってもらえるサイトは、それだけ価値が高く、コンテンツの制作者にとっても有益であると判断してもらえるためです。実際にGoogleも被リンクが多いサイトは評価の対象とする旨を発表しています。
一方で自社サイト同士でリンクを送り合うといった対策も散見されたため、以前ほどは外部対策が重視される機会も減ってきました。ただし外部対策がSEO対策において一定の効果を発揮するのは間違いありません。ユーザーへ適切な価値提供をして、自然にリンクを貼ってもらえるような質の高いコンテンツ作りを目指す必要があります。
内部リンク
内部リンクとは、自社サイトで管理する関連コンテンツへのリンクを貼る行為です。サイト内でのメニューバーや問い合わせフォームなども、内部リンクの対象になります。
コンテンツ内で関連性の高い記事を貼っておくことで、ユーザーがサイト内に止まる時間を伸ばせます。サイトへの滞在率が高ければ有益な情報が解説されていると判断され、アクセス数の増加やSEO対策への効果も期待できるようになります。
詳しくは下をご覧ください。
内部リンクとは|SEOの効果を3つ説明!おすすめの設置場所も解説
外部リンク・被リンク
外部リンク・被リンクとは、自社サイトへの誘導リンクを意味します。バックリンクやインバウンドリンクといった表現で使われることもあるのが特徴です。
そして外部リンク・被リンクのうち、自然にリンクをもらえたものを自然リンク、お互いのサイトでリンクを送り合い、意図的にリンクの増減を調整するのを人工リンクと呼びます。
重視すべきは自然リンクの増加です。自然リンクが多ければ検索エンジンからも良質なコンテンツを提供しているサイトだと評価してもらえます。反面、人工リンクが多いサイトは適切なSEO対策だとみなされず、低評価になるため注意が必要です。
外部リンクに関しては下の記事で詳しくまとめています。
SEOの外部リンクとは?すぐに実践できる内部・外部施策10選
オーガニック検索
オーガニック検索とは、ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力し、結果を表示することを指します。自然検索やオーガニックサーチといった表現で使われることもあるのが特徴です。
SEO対策で目指すべきは、オーガニック検索の増加です。ユーザーの純粋な疑問や不安に対して、最も的確な回答を用意しているサイトを目指すのが健全なSEO対策のためです。また広告で上位されているコンテンツは、オーガニック検索の対象とはみなされないため注意しましょう。
SERP・SERPs(サープ)
SERP・SERPs(サープ)は「Search Engine Result Pages」の略称で「検索結果」を意味する用語です。用語として業界内では存在している一方、検索結果と一括りにしても問題はありません。社内や取引先などで使う機会があれば押さえておくといった認識で覚えておきましょう。
リダイレクト
リダイレクトとは、指定のURLにアクセスした際、別のURLに自動で遷移するシステムのことです。画面遷移したあとで「〇〇のサイトへジャンプします」といった表示が出ることも多い傾向にあります。
SEOにおけるリダイレクトの目的は、遷移先URLの評価を高めることです。元のサイトから遷移するとユーザビリティの向上にもつながることがあるため、検索エンジンからも評価の対象として認識されます。
しかし関連性のないページへのリダイレクトは、ペナルティや低評価の対象となるため注意が必要です。適切な使い方をすることで、SEO効果を最大化しましょう。
カニバリゼーション
カニバリゼーションとは、特定のキーワードでの検索結果において、自社サイトが並んで表示されている現象のことを指します。いずれのコンテンツも高い評価を得ていると解釈できそうな反面、実態としては一つのコンテンツに評価がまとまっていないため、検索上位獲得が難しいといった状態です。
カニバリゼーションは多くの場合、コンテンツ内容の重複が原因になっています。対策キーワードやコンテンツの役割を明確に区別して、評価が分散されるように対策を講じるのが重要です。ただし1〜10位の間でカニバリゼーションが起きている場合、早急な対策が必要とは考えず、一度様子を見て次の動きを考えるのがおすすめです。
基礎的なメタタグ用語4選
SEO対策においては、サイトのテーマを明確にするための情報タグが必要になる場合があります。検索エンジンやクローラーにサイトの内容を適切に伝えるためにも、次のようなメタタグの存在を理解しておく意識が欠かせません。
- nofollow
- noindex
- canonical
- メタディスクリプション
ここでは基礎的なメタタグ用語を4つ紹介します。
nofollow
nofollowとは、リンク先をクロールしないように指示する属性値のことです。サイトを運営していると、悪質な広告が紛れてたり、クローラーには伝える必要のない余計な情報が入っていたりすることがあります。
例えば、サイト内部にコンテンツとは関連性の薄い広告が入り込んでしまうケースです。この場合は、コンテンツのHTMLにnofollowタグを埋め込み、サイトの評価ダウンを防ぎます。別のサイトから何らかの低評価につながる好意を受けたとしても、評価を一定に保てる点でメリットのあるタグです。
noindex
noindexとは、コンテンツを検索結果一覧に表示させないためのタグを指します。設定する理由としては、運営しているサイトの総合的な評価を保つためです。
例えば自社サイト内で評価の低いコンテンツがあった場合に、noindexタグが大変役立ちます。質の低いコンテンツの品質を高めるまでの間、検索エンジンからは閲覧されない状態にしておく必要があるためです。仮にnoindexタグを活用せずに低品質のコンテンツを放置していた場合、サイト全体の評価にも悪影響がおよびます。適切なタイミングでの利用が重要なタグです。
canonical
canonicalは、評価してほしいコンテンツを指定するためのタグを指します。内容が重複するコンテンツが生まれた場合、カニバリゼーションが生じる恐れがあるためです。
具体的な使用例としては、ECサイトで色違い商品やサイズ違いの商品などがあった場合です。各商品を明確に分ける目的でcanonicalタグを使用することがあります。
一方で正しい使い方をしないと、狙った効果を得られないといったリスクもあります。まだSEO対策に慣れていない初心者のうちは、利用しないほうが得策でしょう。
メタディスクリプション
メタディスクリプションとは、検索一覧にて記事の直下に配置される要約文のことです。
100文字前後で記事コンテンツを要約し、サイトへ訪問する前にユーザーへ見せることで、利便性の向上を狙います。
SEOに直結する設定ではない反面、ユーザビリティの向上が図れます。ユーザーファーストを重視しているGoogleからは評価の対象として扱われるため、間接的なSEO効果につながる場合はあると考えられています。
キーワードに関する用語5選
SEO対策において、キーワードは重要な意味を持ちます。サイトの立ち上げ時はもちろん、運営を継続する際にも新たなキーワードを調査する場面は多く存在するためです。そこで押さえておきたいのが、次に示すキーワードに関する用語です。
- 検索クエリ
- 検索ボリューム
- ビッグキーワード
- ミドルキーワード
- ロングテールワード
ここではキーワードに関する用語を5つ紹介します。
検索クエリ
検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンを利用する際に入れるキーワードのことです。一般的には検索クエリとキーワードには明確な違いがあります。
- 検索クエリ:検索エンジンを利用する際に入れるキーワード
- キーワード:検索する用語・単語そのもの
作業のなかで明確な使い分けがあるわけではないものの、厳密な意味の違いは押さえておくのがおすすめです。
検索ボリューム
検索ボリュームとは、指定のキーワードが何回検索されたかを表す指標のことです。検索ボリュームを把握することで、狙うべきキーワードが明確化するといったメリットがあります。
実際に検索ボリュームが大きいキーワードで対策する場合、多くのユーザーが検索しているためPV数の増加が期待できます。しかし競合サイトが多く、上位表示が非常に難しいといったデメリットにも注目する必要があります。
一方で検索ボリュームが小さいキーワードの場合、上位表示を取れても大幅な流入効果は見込めません。ただしニッチな市場を獲得しているため、一定のSEO効果を得られる可能性も高い傾向にあります。
また月間平均検索ボリュームとは、1ヵ月あたりの検索回数を示したものです。月替わりで対策キーワードを決める際に目安となるでしょう。
ビッグキーワード
ビッグキーワードとは、月間検索数が1万回を超えるボリュームのキーワードを指します。検索ボリュームが非常に大きいため、上位表示に成功すれば多くの流入数が望めます。具体的には「SEO」「サッカー」「車」などニーズの幅が広く、多くの意味を含むキーワードが該当します。
ただし現在のビッグキーワード事情は、競合が多数を占めるレッドオーシャン状態です。新しく参入する方にとっては、品質や独自性だけでは勝てない市場になっています。業界のニーズ把握や、トレンドのチェックといった目的で活用するのがおすすめです。
ミドルキーワード
ミドルキーワードは、ビッグキーワードよりも少なく、後述するロングテールキーワードよりも多い検索ボリュームのキーワードです。具体的な数値では、1,000〜10,000程度の範囲に収まっているものを指します。
具体例としては「コンロ おすすめ」「居酒屋 比較」などが挙げられ、2〜3語で構成されている場合が多い傾向にあります。すでに検索上位は大手企業が運営するサイトや運営歴が長く、ドメインパワーの強いサイトなどで埋まっている場合が多いのも特徴です。ただし新規参入する場合でも、キーワード次第では検索上位を獲得できる可能性もあります。
ロングテールワード
ロングテールワードとは、複数のキーワードで構成される検索ワードを指します。具体的には「掃除機 コードレス おすすめ」といった検索ワードです。ニーズが限定的で、限られたユーザーのみが検索するといった特徴を持ちます。そのため検索ボリュームが0のキーワードも少なくありません。
ただし競合サイトが強くないといった点や、ニッチな市場を獲得できるといった点においては非常にメリットがあります。キーワード戦略の一つとして、ロングテールキーワードで上位表示を獲得し、内部リンクでビッグキーワードへの記事に誘導することでSEO効果を得るといった手法も考えられるでしょう。
ツールに関する用語2選
SEO対策を効率的に進めるため、分析ツールを使う機会もあるでしょう。しかしツールに詳しくない初心者の場合、どのようなツールを押さえておけばいいのかわからない上、用語を知る機会も少ないかもしれません。
- Google Search Console(サーチコンソール)
- Google Analytics(アナリティクス)
ここではツールに関する用語を2つ紹介します。
Google Search Console(サーチコンソール)
Google Search Console(サーチコンソール)は、流入している検索クエリや外部リンクの数といった、SEO対策において重要度の高い情報を提供してくれるツールです。より詳しくは、次のような内容がわかります。
- どのようなキーワードで検索したか
- 現在の検索順位は何位か
- サイトが検索順位に表示される状態か
- サイトマップへ送られているか
- モバイル端末から見やすい設計か
- コンテンツの品質は最低限のレベルを保っているか
いずれも基礎的な情報ではある一方、対策が遅れているサイトが多いのも実情です。Googleが公式に提供しているツールでもあるため、まずはGoogle Search Consoleを利用したSEO対策をマスターしましょう。
【2022最新】サーチコンソールの使い方7選|導入方法も写真で説明
Google Analytics(アナリティクス)
Google Analytics(アナリティクス)は、サイトのどのページにアクセスしたか、流入してきたユーザーがどのような行動に至ったかを分析するためのツールです。Google Search Consoleがアクセス前の分析ツールだったのに対し、Google Analyticsはアクセス後の分析ツールだともいえます。
そしてGoogle Analyticsは、無料で使える上に高機能で使いやすいのが最大のメリットです。世界中で愛用されているツールのため、情報量も多く、疑問点が生じた際にもすぐに解決策が見つかります。活用方法も充実しているため、幅広い場面で応用できるでしょう。
GA4(Googleアナリティクス4)の使い方5選|写真付きで解説
検索エンジンに関する用語7選
検索エンジンで上位表示を狙うなら、ユーザーからの評価はもちろん、Googleからの評価も高めておく必要があります。作業を進める上では使われる用語も複雑なものが出てくるため、基礎的なものに関してはあらかじめ覚えておきましょう。
- アルゴリズム
- クローラー
- クローラビリティの向上(クロールの最適化)
- インデックス
- QDF(Query Deserves Freshness)
- コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)
- コアウェブバイタル(Core Web Vitals)
ここでは検索エンジンに関する用語を7つ紹介します。
アルゴリズム
SEO対策におけるアルゴリズムとは、検索エンジン上で上位表示を決めるためのルールを指しています。検索アルゴリズムやサーチエンジンアルゴリズムといった名称で呼ぶことも少なくありません。
特にGoogleの場合、アルゴリズムは日々改良され続けています。Googleが基本理念に「ユーザーファースト」を掲げており、品質の高いコンテンツが上位表示されるようにランクの付け方を調整しているためです。実際にアルゴリズムの変更がなかった時代は、文字数を稼いだだけのコンテンツや、被リンクを重ねただけのコンテンツといった低品質なサイトが上位を占めていました。
SEOで上位表示を狙うなら、ルールが更新され続けるなかで競争していくといった認識を持つ必要があります。
クローラー
クローラーとは、インターネット上にある膨大なデータを参照し、コンテンツの中身を確認する巡回プログラムのことです。クローラーの役割は、検索エンジンと密接にリンクしています。具体的には次のとおりです。
- インターネット上で情報を収集
- 集めたページ情報をデータベース化
- データベースに登録されたページに順位づけ
- 順位に応じた並び順で検索結果を表示
検索順位は上記の手順に沿って決定されています。このうちクローラーが担当するのは、インターネット上での情報収集とそのデータベース化です。そのためSEOで上位表示を狙うには、前提としてクローラーから自社サイトを認識してもらうことが重要になります。
クローラビリティの向上(クロールの最適化)
クローラーにコンテンツを見てもらいやすくすることを、クローラビリティの向上と呼びます。具体的な改善案や施策としては、以下のようなものが挙げられます。
- クロールのリクエスト
- XMLサイトマップの作成・設置
- 内部リンク最適化
- 質の高いコンテンツ制作
- 被リンク・外部リンクの獲得
- 重複ページのURL整備
必要に応じて対策を実施したら、Google Search Consoleを通じてクロールのリクエストを送信しましょう。クロールは運営者からも自発的にリクエストを送れるため、積極的に活用するのをおすすめします。
インデックス
SEOにおけるインデックスとは、コンテンツがGoogleの検索データベースに登録されることを指します。クローラーがサイトを訪れた際に実施する一連の作業のことです。インデックスなしでは、制作したコンテンツが検索結果に反映されることはありません。
Webサイトの運営を担う際には、現時点でコンテンツがインデックスされているかどうかを必ずチェックしましょう。特にマイナーなレンタルサーバーやSEOに強くないドメインを選んでしまうと、インデックスされないケースもあります。コンテンツ制作と並行して、サイト環境の整備も実施する意識が重要です。
QDF(Query Deserves Freshness)
QDF(Query Deserves Freshness)とは、検索キーワードに対して返す結果の内容を決める際に、Googleが利用するアルゴリズムのことです。内容が似ているコンテンツの場合、より情報が新しいものが優先されるといった特徴があります。
例えば速報性の高い芸能人の話題や、ニュースで報道されるような事件が起きた場所といった検索ワードです。検索ワードを決めているユーザーは、話題になっている最新のトピックを探そうとします。それに合わせて検索エンジンも、なるべく新しい情報を検索上位に表示させるように精査します。こうした一連の流れがQDFです。ただしGoogleの公式見解ではないため、注意が必要です。
コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート)
コアアップデート(コアアルゴリズムアップデート) とは、Googleで実施される定期的なアルゴリズムアップデートのことです。数ヵ月に1回のペースでアップデートされます。
アップデートが入ると、コンテンツを評価する基準に変化が加わります。そのためこれまで上位表示されていたコンテンツがランキング圏外に飛ばされるといった現象も少なくありません。アップデートのタイミングはGoogleの公式Twitterにて、事前に予告が入ります。どのようなアップデート内容か詳細までは知らされないため、アップデート後はすぐに順位の確認をするのがおすすめです。
ただしアルゴリズムに変更が加わっても、ユーザーファーストで質の高いコンテンツを制作し続ける必要があるという基本方針は変わりません。アップデートに関しては下の記事で詳しく解説しています。
【2022年最新】GoogleのSEOアップデートとは?最新の対処法を5つ紹介
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)は、コンテンツのページ表示速度に関係する指標を指します。ページを表示する際に、全体を表示するまでの遅れやレイアウトの崩れ、閲覧までのスムーズさなどをチェックできるかどうかが基準です。実際にGoogleの公式発表では次のように説明されています。
ウェブで優れたユーザー エクスペリエンスを実現するために重要と思われる品質シグナルの統合ガイドを提供する取り組みです。
Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標
Googleとしては、評価の一部としてページ速度の改善を取り入れているという認識です。表示速度改善だけで上位表示されるわけではない点に注意しておく必要があるでしょう。
リンクに関する用語6選
質の高いコンテンツの制作に加えてリンクの管理もうまくできれば、SEOにおいても高い効果を実感できるようになるでしょう。次の用語もそれぞれ押さえることで、スムーズなリンク対策が可能になります。
- リンクジュース
- リンクビルディング(リンク構築)
- アンカーテキスト(リンクテキスト)
- オーソリティ(オーソリティ性)
- リンクポピュラリティ(リンク人気)
- オーガニックリンク(ナチュラルリンク)
ここではリンクに関する用語を7つ解説します。
リンクジュース
リンクジュースとは、リンクを貼ってもらった際に受けられる価値のことを指します。考え方は外部リンク・被リンクと近いため、リンクが貼られたサイトの評価が高まる傾向があるといった特徴を持ちます。
リンクジュースの効果を最大化するためには、規模の大きいサイトから被リンクをもらうことです。大手企業が運営するサイトや、運営歴が長くドメインパワーが強いサイトなどからリンクをもらえれば、自社サイトの評価も自然と高まるでしょう。
リンクビルディング(リンク構築)
リンクビルディング(リンク構築)とは、被リンクを獲得するための施策のことです。そしてリンクの獲得に関して、Googleはリンクの自然獲得を推奨しています。意図的なリンク獲得はSEO上の評価を下げる恐れがあるためです。
品質の高いコンテンツを制作し、大手メディアの目にもとまるようなサイトに仕上げる意識で運営を継続するのが重要です。
アンカーテキスト(リンクテキスト)
アンカーテキスト(リンクテキスト)は、リンクが貼られているワードのことです。HTMLタグを記述することで、アンカーテキストの設定が可能になります。「〇〇へのお問い合わせ」「××株式会社の資料請求」など具体的なテキストに設定することで、ユーザーの利便性を高められます。
アンカーテキストを設定するもう一つの理由は、クローラーからコンテンツを理解してもらいやすくすることです。ユーザーとクローラー両方からの評価を高めて、SEO効果の向上を狙います。
オーソリティ(オーソリティ性)
オーソリティ(オーソリティ性)とは、権威を意味する用語です。政府や医師の監修するサイトなど、十分なエビデンスや信頼性を誇るサイトに対して使われます。
運営中のサイトにてオーソリティを高めるなら、オリジナリティのあるコンテンツ制作や権威性のあるサイトからの被リンクをもらうといった方法が効率的です。
ただしオーソリティの高いサイトが必ず上位表示されるとは限りません。あくまでも検索ワードに対するコンテンツの評価が高い順番で、SEO順位が確定していきます。
リンクポピュラリティ(リンク人気)
リンクポピュラリティ(リンク人気)とは、外部リンクの数と質の高さに応じて評価が決まるアルゴリズムを指します。参照重要度といった表現が使われる場合もあります。
E-A-Tを満たしているサイトや、ユーザーから人気のサイトから外部リンクをもらうことで、Googleからのサイト評価も高まっていくのがポイントです。検索上位を狙う際、コンテンツ制作と比較するとメインの施策にはなりづらい反面、Googleからの評価が大きく反映される要素ともいえるでしょう。
オーガニックリンク(ナチュラルリンク)
オーガニックリンク(ナチュラルリンク)は、自社サイト以外のサイトからコンテンツを評価してもらったことで、自然に獲得できた被リンクを指します。自社サイト同士の自演行為や悪質な被リンクとは異なるため、SEOにおいて高い評価をもらえるのが特徴です。
またリンクをもらいやすくするためには、被リンク先のサイトと関連性の高いコンテンツを制作する必要があります。
まとめ
SEO対策を実施する上では、基本的な用語の理解が欠かせません。用語を理解すれば、効率的な学習や対策の実施が可能になるためです。次のようなジャンル別に、それぞれ用語を押さえておきましょう。
- 基礎的なSEO用語
- メタタグ用語
- キーワードに関する用語
- ツールに関する用語
- 検索エンジンに関する用語
リンクに関する用語 自社サイトの状況や競合コンテンツのリサーチを通じて、どのような施策が必要かを検討し、その都度用語も併せて学習するといった流れで知識を深めていきましょう。