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SEOはページ数が多いほうが良い?メリットやページ数の増やし方を

「SEO対策にページ数は重要なのか」「最も効率的にSEO対策できるページ数が知りたい」と考えたことがあるでしょう。SEO対策では、良質なコンテンツと一定のページ数を持つサイトが、上位表示されるようになっています。一方で、ページ数に関する最適解が分からなければ、スムーズなコンテンツ制作が実現しなくなるでしょう。

そこでこの記事では、SEO対策におけるページ数の関係性について解説します。初めてSEO対策に携わる担当者や、ページ数とSEOの関係性について詳しく学びたい方に参考となる情報をまとめました。

SEO的にページ数は関係するのか

SEO対策では、サイトに含まれるコンテンツの質や量によって、検索順位が変動します。ユーザーが求める情報を、正確かつ豊富に含めるのが重要なポイントです。しかしコンテンツ制作を進めるうえで、ページ数がSEOに影響を及ぼすのか疑問に感じる方もいるでしょう。まずは以下の観点に着目して制作するのがおすすめです。

  • SEOの強さはページ数に比例しない
  • トップページ以下のページ数に注目する
  • 品質の高いページを増やす

ここではSEOとページ数の関係について解説します。

SEOの強さはページ数に比例しない

SEOの上位表示を目指すうえで、コンテンツの記事数は直接関係しません。Googleはユーザーファーストの考え方を重視しており、ページ数がSEOに影響をもたらすとは説明していないためです。

実際にGoogleが会社設立当初から重視している理念の「Google が掲げる10の事実」では、以下のように説明されています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。

引用:Google が掲げる10の事実

コンテンツの量は、あくまでもSEOに間接的な影響をもたらすものであるという認識を持つのが重要です。

トップページ以下のページ数に注目する

SEOでは、トップページ以下のページ数が評価に影響します。検索上位を狙えるサイトの条件は、市場のトレンドをつかみ、ユーザーのニーズに寄り添う情報を提供することです。

例えば企業のホームページであれば、トップページだけでは伝わらない企業理念や事業内容、実績などが該当し、集客用LPであれば、顧客の声や販売数といった情報が必要になるでしょう。

SEO対策する目的の多くは、集客や売り上げを向上させることです。トップページ以下でユーザーにとって必要な価値を提供し、サイト全体の流入数をアップさせる意識が重要です。

品質の高いページを増やす

SEOでは、高品質なページが多いサイトほど、高評価を獲得できる仕組みになっています。そのためページ数を増やすのであれば、コンテンツの質にもこだわりましょう。Googleは高品質なコンテンツに近づけるための施策として、以下のような問いを投げかけています。

・記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。

・記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。内容の薄いものになっていないか。

・サイトに、同じトピックや類似のトピックに対してキーワードのバリエーションをわずかに変えただけの、重複している記事や冗長な記事が含まれていないか。

・サイトにクレジット カード情報を登録することに抵抗はないか。

・スペルや文体の間違い、事実誤認がないか。

・トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されていないか。

一部抜粋:質の高いサイトと見なされるもの

それぞれの項目を満たす高品質なコンテンツ制作に取り組んだうえで、ページ数の量産を検討しましょう。

ページ数が多いメリット

コンテンツ制作におけるページ数は、SEOにおいて直積的な影響をもたらしません。しかしページ数を確保しておくことで、SEO対策上のメリットも享受できます。具体的には次のような点でメリットがあると押さえておきましょう。

  • 集客効果が期待できる
  • 多くのキーワードでSEO対策が可能になる
  • ロングテールキーワードも対策しやすい

ここではページ数を増やすメリットを解説します。

集客効果が期待できる

SEO対策に取り組む最大のメリットは、集客効果を期待できることです。自社のホームページやサービス紹介ページを制作すると、トップページからアクセスが流入すると考えられる傾向にあります。しかしSEO対策に成功して検索上位を獲得できれば、複数のページから多くのアクセス獲得が可能です。

実際に「SEO おすすめツール」といったキーワードで検索すると、SEO対策で役立つツールを紹介しているページが表示されます。いずれもサイトのトップページではない一方、有益な情報が公開されていることに気がつくでしょう。

ページ数が増えれば増えるほど、集客チャンスも広がっていきます。SEO対策で成功したサイトでは、アクセスの8割がトップページ以外のコンテンツ記事から流入しているのが特徴です。積極的にコンテンツを増やして、集客力強化に努めましょう。

多くのキーワードでSEO対策が可能になる

ページ数が多いサイトほど、多くのキーワードでSEO対策ができるようになります。Googleのスポークスマンであるジョン・ミューラー氏は、1つのキーワードに対して1つのコンテンツを対応させるようにSNS上で次のように呼びかけました。

Google will only see one version, and index that. If you want the other content indexed, it needs to be crawlable.

引用:Twitter

すなわち、複数のキーワードで検索上位を獲得したいと考えるのであれば、最低でもキーワードの個数分、コンテンツを制作する必要があります。コンテンツの質が一定水準を満たしていれば、SEO対策上不利になることもありません。対策キーワードに沿ったコンテンツ制作で、競合サイトと差をつけましょう。

ロングテールキーワードも対策しやすい

ページ数が増えることで、ロングテールキーワードも対策しやすくなります。ロングテールキーワードとは「SEO おすすめ 無料 ツール」「家電 都内 安い」といった、複数のキーワードから構成される検索クエリのことです。ページ数を増やせば、検索ボリュームの大きいキーワードだけでなく、ニッチなジャンルのユーザーに求められる情報を届けられるようになります。

またジャンルにもよる一方、ロングテールキーワードは競合が強くない傾向にあります。コアな情報を求めるユーザーが多いだけでなく、上位表示を狙いやすいため、ページ数を増やして上位を獲得できれば、安定してアクセス数が集められるといったメリットも受けられるでしょう。

ページ数の増やし方

サイト内のページ数を増やそうと考えても、闇雲にコンテンツを作るのはおすすめしません。正しい戦略と明確なターゲット選定を踏まえたうえで、効率的なコンテンツ制作に取り組みましょう。ページ数を増やす際の施策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 適切なキーワード選定を意識する
  • 「1ページ1キーワード」でコンテンツを作る
  • ユーザーから求められている情報を精査する
  • 関連キーワードのコンテンツを作る
  • 定期的な更新を欠かさない
  • 内部リンクを最適化する

ここではページ数の増やし方を紹介します。

適切なキーワード選定を意識する

コンテンツを作る前に確認しておきたいのが、キーワードの選び方です。キーワードを選ぶ際には、サイトのコンセプトとユーザーが検索するキーワードの相性を考える必要があります。

例えばメインユーザーが30〜40代の家具を扱うサイトであれば、家族で利用しやすい家具や、来客時のインテリアとしても活用できる家具などにニーズがあると仮定できます。そこでユーザーが検索するキーワードとしては「家具 おしゃれ」「家具 家族 おすすめ」などが挙げられるでしょう。

検索されると考えらえるキーワードを洗い出し、自社サイトとの相性やコンテンツの作りやすさを考えたうえで、ページ数を増やしていくのが得策といえます。

一方でキーワード選定で失敗してしまうと、制作後に結果が伴わず、コストを大幅に無駄遣いしてしまうリスクもあります。数字やフローチャートなどを利用して、定量的に目的を絞るのがおすすめです。

「1ページ1キーワード」でコンテンツを作る

ページ数を増やす場合、1ページ1キーワードでコンテンツを作るのが基本になることを押さえておきましょう。1ページ内で複数のキーワードを対策すると、コンテンツのテーマや内容に一貫性が伴わなくなります。

例えば「車 排気量」というキーワードで対策を進める場合、ユーザーが求めているのは、「車種別の排気量」や「燃費のいい車種」といった情報だと予想できます。一方で「車の料金」や「格安で車が買える店舗」などを紹介しても、対策キーワードとの関連性は薄くなってしまうでしょう。

検索エンジンのアルゴリズム上、検索キーワードとコンテンツの関連性が高いほど、SEO評価は高まります。コンテンツを作る前に、どのような方針で制作を進めるべきか考えておく必要があるでしょう。

ユーザーから求められている情報を精査する

キーワードと制作方針を固めるうえでは、ユーザーのニーズや業界のトレンドを考慮する姿勢が欠かせません。ユーザーにとって役立つ情報を考えることで、検索エンジンとユーザーの両方から高い評価を獲得できるためです。ユーザーニーズを洗い出すには、次のようなポイントを意識しましょう。

  • ペルソナ(想定読者)設定
  • 顕在ニーズの洗い出し
  • 潜在ニーズの洗い出し
  • 効率的に制作を進めるための構成作成

それぞれステップを踏んで情報を整理することで、質の高いコンテンツ記事に仕上げられます。またユーザーの生の声を集める手段としては、Yahoo!知恵袋や教えて!gooといったQ&Aサイトを利用するのもおすすめです。キーワードごとにユーザーが求める情報をチェックできるため、参考資料として活用しましょう。

関連キーワードのコンテンツを作る

対策キーワードで上位を狙うためには、関連キーワードの活用が欠かせません。関連キーワードにはユーザーの潜在的な疑問や悩みが含まれているケースが多く、メインキーワードを対策する際にも役立つ情報を含めやすいためです。

例えば「ピアノ 練習」というキーワードで対策する場合、関連キーワードには「ピアノ 練習 時間」「ピアノ 練習 防音」などがあがるケースがあります。「ピアノの練習は何時間が最適なのか」「ピアノの練習をする際、防音したほうがよいのか」といった疑問が浮かんでくるのが想像できるでしょう。

まずは関連キーワードを一定数洗い出し「メインの対策キーワードと相性がよいか」「上位記事と比較した際に求められている情報か」などを考慮し、構成作成へとつなげるのがおすすめです。

また関連キーワードを含めることで記事の方向性に一貫性がなくなる場合は、内部リンクを活用するのも選択肢のひとつです。「ピアノ 練習 防音」に関する記事を別に作り、メインで対策する「ピアノ 練習」のコンテンツに関連記事として紹介します。

メインで対策するキーワードのコンテンツも整理され、ユーザー側の利便性も高まるため、SEOでも高い評価につながります。

定期的な更新を欠かさない

SEO評価を高めるのであれば、定期的なコンテンツの更新は欠かせません。コンテンツは一度作れば完成というわけではなく、時間経過に伴いメンテナンスが必要になるためです。Googleは一定周期で検索アルゴリズムのアップデートを実施しています。まずはGoogleから評価されるコンテンツにメンテナンスし、ユーザーまで価値を届けられるようにしましょう。

コンテンツの更新をする際、注目するポイントは、古い情報が入っていないかどうかです。例えばイベントや展示会に関するコンテンツを制作している場合、すでに日程が過ぎてイベント・展示会が終了しているかもしれません。情報を常に最新のものに保っておく必要があります。

また、すでに上位表示されていたコンテンツの順位が下がってしまった際にも、更新が必要です。検索ランキングはユーザーにとって有益だと判断された順番で表示されています。順位の低下は、何らかの理由によって「提供している情報の価値が下がった」と考えるのが妥当です。上位記事や競合サイトを分析して、コンテンツを最適な状態に保ちましょう。

内部リンクを最適化する

コンテンツの価値を高める手段として、内部リンクの最適化が挙げられます。具体的には次のようなポイントを押さえて、対策を進めましょう。

  • URLの正規化
  • わかりやすいアンカーテキストの設置
  • CVコンテンツへリンクを集める

まずはURLの正規化です。URLの正規化とは、同じ内容のコンテンツが複数存在する場合に、URLを統一することです。主に検索エンジンからコンテンツを認識してもらいやすくする施策で、サイト分析の手間を減らす意図があります。

次に考えたいのが、アンカーテキストの設置です。アンカーテキストとはリンクが設定されたテキストのことです。アンカーテキストが明確であれば、クローラーからサイトを認知してもらいやすくなります。重要な施策のため、忘れず対策しておきましょう。

さらにCVコンテンツが決まっている場合には、リンクの収集も欠かせません。CV率を高めたいと考えているコンテンツがあれば、多くの内部リンクを用意するのが得策です。検索エンジンから優先度の高いコンテンツだと判断してもらうことで、ユーザーからも認知されやすくなります。

ページ数の具体的な目安

ページ数に明確な数値目安はありません。1ページで効果を出すサイトもあれば、100ページあってもCVにつながらないサイトも少なくないためです。以下に平均的な数値目標を紹介しているため、参考にしてみてください。

  • コーポレートサイト:5〜7ページ
  • オウンドメディア:多いほどSEO効果が期待できる

まずはサイトの種類と目的・目標を明確にすることからはじめましょう。それぞれが明確になっているサイトであれば、具体的にどのような情報が必要になるか、SEOで評価されるためにどのような施策が求められるかなどが明確になり、必然的にページ数も決まってきます。

ページ数よりもコンテンツを充実させるべき

ページ数を充実させることは、SEO対策を有利に進めるために必要な施策です。しかしページ数を増やす際には、コンテンツの質も求められます。質が伴わないページを量産しても、SEOでは評価対象にならないためです。以下のようなポイントに注意して、質の高いコンテンツを制作しましょう。

  • 正攻法でSEO対策する必要がある
  • Googleがコンテンツの質を重視している

ここではページ数よりもコンテンツを充実させるべき理由を解説します。

正攻法でSEO対策する必要がある

質の高いコンテンツを作る理由のひとつは、ブラックハットSEOが通用しなくなっていることです。ブラックハットSEOとは、Googleの検索アルゴリズムがチェックできないポイントを利用して、グレーな方法でSEO順位を高める手法を指します。具体的には次のような手法が特徴です。

  • 自作自演リンク
  • コピーコンテンツ
  • ワードサラダ
  • 隠しテキストと隠しリンク
  • 中古ドメイン
  • クローキング

いずれも発覚した際には、ペナルティとしてサイトがランキング圏外へ飛ばされます。まずはユーザーのニーズを満たすコンテンツを作り、正攻法で評価を獲得するのがおすすめです。

Googleがコンテンツの質を重視している

GoogleはSEOにおいて、コンテンツの質を重視しています。低品質なサイトが量産されてしまうと、ユーザーファーストの理念を達成できず、利用者も減ってしまうためです。

かつてはページ数があるだけでSEOでも評価されていましたが、度重なるアップデートでSEOの精度も向上してきました。検索エンジンからもユーザーからも支持されるサイトだけが上位表示の切符をつかんでいるという意識を持って対策に臨みましょう。

まとめ

SEO対策において、ページ数は直接関係しません。ただしページ数が多ければ、サイトの集客や売り上げ向上に役立ちます。積極的にコンテンツ制作を進めるのがおすすめです。

また必要となるページ数に具体的な目安はないものの、コンテンツの質は重要です。ペナルティを受けず、Googleから評価される質の高い情報を提供できるサイトを目指しましょう。

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