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SEOのアルゴリズムとは?Googleの見解をもとに詳しく解説

SEO対策で狙った順位を獲得しやすくする上では、Googleアルゴリズムを理解する必要があります。検索エンジンはGoogleアルゴリズムによって制御されており、適切なコンテンツが上位表示されるように作られているためです。しかしアルゴリズムがどのようなものか、理解しきれていない方も少なくないでしょう。

そこでこの記事では、SEOにおけるGoogleアルゴリズムの意味を解説します。現在自社サイトのSEO対策を担当している方や、Googleアルゴリズムについて理解を深めたい方に参考となる情報をまとめました。

目次
  1. SEO対策のためにGoogleアルゴリズムについて知っておこう
  2. Googleアルゴリズムとは
  3. Googleアルゴリズムの現在の状況
  4. Googleアルゴリズムで高評価のサイトの特徴
  5. Googleアルゴリズムで低評価のサイトの特徴
  6. Googleアルゴリズムの対策
  7. Googleアルゴリズムのアップデートについて
  8. まとめ

SEO対策のためにGoogleアルゴリズムについて知っておこう

SEO対策に携わる際、Googleアルゴリズムといった用語を目にすることがあるでしょう。一方で専門的なIT用語だということは知っていても、具体的に何を指すものかわからない方もいるかもしれません。

Googleアルゴリズムは、検索エンジンが各サイトを有益なものかどうか判定するために搭載しているシステムのことです。200以上の判定基準を設けているため、非常に高い精度でコンテンツの質を見極めています。したがってSEO対策で有利に立ち回る上では、Googleアルゴリズムについて十分な理解を示しておく必要があります。

Googleアルゴリズムとは

Googleアルゴリズムにはいくつか種類があります。アルゴリズムは特定の仕組みだけで成立しているわけではないため、それぞれの役割を明確に理解しておきましょう。具体的には次のような種類に分類されています。

  • 検索順位を決定するシステムのこと
  • コンテンツの関係性を評価するアルゴリズム
  • コンテンツの質を評価するアルゴリズム
  • ユーザビリティを評価するアルゴリズム
  • セキュリティを評価するアルゴリズム

ここではGoogleアルゴリズムの種類について解説します。

検索順位を決定するシステムのこと

Googleアルゴリズムとは、検索エンジンにおける表示順位を確定する仕組みのことです。ユーザーがほしがっている情報にアクセスしやすくなるサービスを目指した結果、表示ルールのひとつとして検索エンジンアルゴリズムが誕生しました。Googleでは、検索アルゴリズムに関して、以下のように解説しています。

世界には入手可能な情報が膨大に存在するため、情報分類のサポートがなければ必要な情報を見つけるのはほぼ不可能です。Google のランキング システムはそのために設計されています。検索インデックスに登録されている膨大な数のウェブページとその他のコンテンツを分類し、最も関連性の高い有用な結果を瞬時に提示します。

ランキング結果 – Google 検索の仕組み

こうした利便性の高いシステム構築を目指しているのが、現在のGoogleアルゴリズムです。

コンテンツの関係性を評価するアルゴリズム

検索されたキーワードとの関連性をチェックするためのアルゴリズムが存在します。投稿したコンテンツがキーワードとの親和性が高いほど高評価になり、関連性が薄いほど低評価に近づくのが特徴です。

検索されたキーワードと一致する内容をコンテンツに含めるのがポイントです。タイトルや見出し、本文などでキーワードを積極的に活用しましょう。

またリンクの設置もアルゴリズムから評価を獲得する上では、欠かせない要素のひとつです。内部リンクはもちろん、関連性の高いサイトからリンクをもらうことで、高評価の獲得に一歩近づきます。

コンテンツの質を評価するアルゴリズム

Googleアルゴリズムでは、高品質なコンテンツほど検索で上位に表示されるシステムが構築されています。

コンテンツは「利便性・権威性・専門性・信頼性・ユーザーファーストの設計になっているか」といった観点から品質が判定されるようになっています。そしてすでに権威性のあるページや官公庁や公式ホームページといったサイトから被リンクをもらっている場合も、コンテンツの品質を担保する材料として判定されるのが特徴です。

逆に低品質なコンテンツは評価の対象から外れてしまう場合があります。検索上位を狙うのも難しくなるため、可能な限り品質を高めてGoogleから評価されるレベルのものに仕上げましょう。

ユーザビリティを評価するアルゴリズム

コンテンツの見やすさや使いやすさを評価するアルゴリズムも存在します。ページを開いてコンテンツが全て表示されるまでに時間を要するサイトは、使いづらくユーザビリティが低いと判断されてしまうでしょう。検索結果にも大きく影響する可能性があるため、注意が必要です。

さらにスマートフォンやタブレットなど、モバイル端末を利用しているユーザーのことを考えたサイト設計にする必要もあります。現在検索エンジンを利用して検索しているユーザーは、モバイル端末からアクセスしている層が過半数を占めているのが特徴です。

そのためスマートフォン用にサイトが最適化されていないと、ユーザーからの利便性が悪いと判断されてしまいます。デザイン崩れや文字が小さすぎるといった問題が起きないように注意しましょう。

セキュリティを評価するアルゴリズム

サイトのセキュリティが十分管理されているかどうかも、Googleアルゴリズムでは評価の対象です。中でもHTTPSへの移行はひとつの判断基準になっているため、欠かさず対策しておきましょう。HTTPSとは通信を安全に実施するための通信手段を指します。

サイトを閲覧した際、URLの部分で「保護されていない通信」と表示されることがあります。この表示が出てきたサイトはHTTPSに対応していない可能性が高く、通信の安全性が担保されていない状態にあることを意味しているのが特徴です。

現在ではSSL化によって、サイトのセキュリティに対する意識が高くなっており、安全性を担保するのが共通認識にすらなっています。ユーザーが安心してページを閲覧できるように、最低限のセキュリティ対策を実施しておきましょう。

Googleアルゴリズムの現在の状況

Googleアルゴリズムは、日々アップデートを繰り返し、ユーザーにとって利便性の高い検索エンジンへと姿を変えています。そこでサイトの運営者がチェックしておきたいのは、Googleアルゴリズムの現状です。次のような情報をベースに、運営方針を固めるように意識しましょう。

  • Googleからのアナウンス
  • 順位変動の状況
  • ジャンルごとの順位変動幅
  • 自然検索への影響

ここではGoogleアルゴリズムの現在の状況を解説します。

Googleからのアナウンス

Googleアルゴリズムのアップデートは、Google公式Twitterにて発表されています。例えば2020年時点のコアアップデート時には、次のようなツイートが投稿されました。

Later today, we are releasing a broad core algorithm update, as we do several times per year. It is called the May 2020 Core Update. Our guidance about such updates remains as we’ve covered before. Please see this blog post for more about that:

The May 2020 Core Update is now rolling out live. As is typical with these updates, it will typically take about one to two weeks to fully roll out.

Twitter

要約すると「2020年5月のコアアップデートを実施します」という内容が記載されています。こうした情報も参考にしつつ、アップデートのタイミングをチェックしておきましょう。

順位変動の状況

海外の検索順位チェックツールによる調査では、2022年9月13日のコアアップデートにより、順位にも大きな変動が出ていると判明しました。

直近1ヵ月では大きな変動がなかった一方で、アップデート直後の9月14日には、サイトの順位入れ替えが実施されてます。

Semrush Sensor

ジャンルごとの順位変動幅

2022年9月13日に実施されたコアアップデートによって、ジャンルごとの順位変動幅に大きな影響が出ています。

直近ではYMYLと呼ばれるお金や健康に関するジャンルで大きな変化が起きており、平均で2〜3位程度、検索順位に変動が生じています。また美容ジャンルや不動産ジャンルにおいても順位の変動は顕著にあらわれており、今後の対策がますます重要になってくると予想されます。実際の平均順位幅は以下の表を参考にしてください。

ジャンルアップデート前アップデート後変動順位幅
健康・医学12.1位15.3位+3.2
金融・法律7.3位9.5位+2.2
美容・ファッション12.1位13.7位+1.6
不動産16.7位18.3位+1.7
全体12.4位13.7位+1.3

自然検索への影響

ジャンルごとに大きな変化が見られる一方で、自然検索における変化については海外サイトの「Search Engine Land」にて以下のように解説されています。

With the September 2022 core update, Semrush noticed rank volatility increases relative to pre-update volatility fall off 53% as compared to the May 2022 Core Update. “For context, the November 2021 Core Update increases in rank volatility were 19% more drastic than the May 2022 Core Update. In other words, May was already significantly weaker than the update that preceded it and the September 2022 Core Update has been significantly weaker overall than that,”

Google’s September 2022 core update hit fast but was less significant than previous updates

要約すると「2022年5月時点からアップデートによる大幅な影響は減っており、2022年9月のアップデートでは、さらにそれよりも影響が弱くなっている」ということが述べられています。

検索順位においては数字で確認するほど大きな変動がないという見解もあるため、自社サイトへの影響がどの程度あるのか、冷静に判断する必要があるでしょう。

Googleアルゴリズムで高評価のサイトの特徴

Googleアルゴリズムでは、高評価を獲得するサイトに一定の傾向があります。具体的には次のような特徴があるため、それぞれチェックしておきましょう。

  • ユーザーニーズを把握している
  • 対策キーワードとコンテンツの関連性が深い
  • コンテンツの品質が高い
  • ユーザビリティに優れている
  • ユーザー情報を的確に捉えている
  • 被リンクを多くもらっている
  • 内部リンクの精度が高い
  • URLが正規化されている
  • ページスピードが速い
  • 通信規格にHTTPSを採用している

ここではGoogleアルゴリズムで高評価のサイトの特徴を解説します。

ユーザーニーズを把握している

最も重要なのはユーザーニーズの把握です。ユーザーがどのような意図で検索キーワードを入力しているか、確実に押さえておく必要があります。

Googleアルゴリズムにおいては、検索意図に関して4つの判断基準があります。それぞれ「Know」「Go」「Do」「Buy」の行動指針による検索クエリです。それぞれ以下のような違いがあります。

・Knowクエリ:情報を知りたいという意図
・Goクエリ:特定の場所に行きたいという意図
・Doクエリ:ある行動を起こしたいという意図
・Buyクエリ:対象の商材、サービスを購入したいという意図

自社コンテンツがそれぞれどのクエリのキーワードに該当するのかチェックしながら、制作・運営を進めましょう。

対策キーワードとコンテンツの関連性が深い

対策キーワードとコンテンツの関連性は非常に重要です。関連性の薄いコンテンツを投稿するだけではユーザーのニーズを満たしていると判断されず、評価の対象にならないという実情があります。Googleではコンテンツの関連性に関して次のように説明しています。

Google は、ユーザーにとって特に有用な記事を届けるための主要な手段として、ニュース アルゴリズムを使用しています。このアルゴリズムは、コンテンツの関連性、注目度、鮮度、権威性、ユーザビリティ、ユーザーがクエリを行った場所、言語といった要因をチェックします。また、一部の機能は、ユーザーの興味や関心を考慮して、表示される結果をカスタマイズします。

関連性の高い有用なコンテンツを表示する

一方でキーワードの乱用は低評価の対象になります。不自然な使い方にならないように注意しましょう。

コンテンツの品質が高い

SEO対策において、コンテンツの品質向上は最優先事項といっても過言ではありません。コンテンツを閲覧しただけで情報が理解できる状態に仕上げておくのが理想です。

実際にGoogleでもコンテンツの質に関しては重要度が高いものと認識しており、公式ガイドラインにて次のような基本方針を発表しています。

検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
ユーザーをだますようなことをしない。
検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。ランクを競っているサイトや Google 社員に対して自分が行った対策を説明するときに、やましい点がないかどうかが判断の目安です。その他にも、ユーザーにとって役立つかどうか、検索エンジンがなくても同じことをするかどうか、などのポイントを確認してみてください。
どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) | Google 検索セントラル | ドキュメント

ユーザビリティに優れている

ユーザビリティに優れているサイトほど、SEOの高評価対象として扱われてます。サイトの使いやすさやコンテンツの見やすさといった観点により、評価が変化するのが特徴です。

特にモバイルフレンドリーのサイトになっているかどうかは評価に大きく影響します。実際にGoogleでも、モバイルフレンドリーに関して次のように解説しているためです。

モバイル フレンドリーでないサイトは、モバイル デバイスでは見づらくて使いにくいことがあります。そのようなサイトでは、コンテンツを読むためにピンチやズームなどの操作が必要になります。こうしたことに不満を感じたユーザーは、サイトを離れてしまう可能性があります。これに対し、モバイル フレンドリーなサイトはコンテンツを読みやすく、すぐに利用できます。

Get started with mobile-friendliness | Search Central | Google Developers

またブラウザごとにサイトを最適化しておくのも重要です。ChromeやSafariなど、どのブラウザから閲覧しても見やすくなるように調整しておきましょう。

ユーザー情報を的確に捉えている

Googleではユーザー情報を正確に認識しているかどうかが重要です。検索エンジンの仕組みに関して、以下のように解説しています。

Google では、ユーザーがお住まいの国や所在地を使用して、お住まいの地域に関連するコンテンツを提供します。たとえば、シカゴに住んでいるユーザーが「football」で検索すると、ほとんどの場合、アメリカン フットボールやシカゴベアーズに関する検索結果が最初に表示されます。一方、ロンドンにいるユーザーが「football」で検索した場合は、サッカーやプレミアリーグに関係のある検索結果が表示されます。自分にとって役立ちそうな検索結果が表示されるようにするには、検索の設定も重要です。検索の設定では、使用する言語を指定したり、セーフサーチ(露骨な表現を含む検索結果を除外できるツール)を有効にしたりすることができます。

コンテキストと設定

Googleアルゴリズムでは、ユーザー情報とマッチした検索結果を表示するシステムになっています。

被リンクを多くもらっている

被リンクが多いサイトは、Googleアルゴリズムにおいて高評価の対象になります。外部サイトから評価されることにより、サイトの権威性や信頼性を担保できる仕組みになっているためです。

ただし評価されるのは、品質の高いサイトから被リンクを獲得した場合に限ります。政府が運営しているサイトや業界で信頼されている大手企業が運営するサイトなどから、被リンクをもらうのが重要です。逆にスパムサイトや違法サイトなど、品質の低いサイトから被リンクをもらっている場合は注意しましょう。ユーザーにとって有益性が低いのはもちろん、SEOでも低評価の対象になる可能性が考えられます。

内部リンクの精度が高い

関連性の高い内部リンクを設置しましょう。コンテンツ内に関連性の高い内部リンクを設置しておけば、ユーザーが新たな情報を求めてサイトを巡回してくれます。例えば車のブランドに関して紹介しているコンテンツ内では、ブランド別のおすすめ車種や燃費、価格帯といった情報がほしくなります。適切な場所で内部リンクを設置し、有益性の高いコンテンツ制作を目指しましょう。

一方で関連性の薄いコンテンツを内部リンクに設定すると、アルゴリズムから低評価をつけられる可能性があります。

URLが正規化されている

URLは、正規化された状態に設定しておきましょう。URLを最適化していないと、重複コンテンツが発生した場合に低評価がつくリスクがあります。Googleでは重複コンテンツに対して、次のように説明しています。

一般に、重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、同じ言語の他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。多くの場合、偽装を意図したものではありません。悪意のない重複コンテンツの例には、以下のものがあります。

通常ページとモバイル デバイス用の簡易ページの両方を生成するディスカッション フォーラム
複数の異なる URL で表示またはリンクされるオンライン ショップの商品
ウェブページの印刷用バージョン

重複コンテンツの作成を避ける

解説のとおり、無意識のうちに重複コンテンツを作ってしまう場合も少なくありません。URLを正規化することで、ペナルティのリスクを下げましょう。

ページスピードが速い

ページの読み込み速度は、SEO評価に直結する課題です。Googleはページスピードに関して次のように解説しています。

(「訪問者がページを利用しやすいよう手助けする」一部抜粋)
ページの読み込み時間を最適化します。表示の速いサイトはユーザーの満足度を高め、ウェブ全体の質を向上させます(特にインターネット接続速度が遅い場合)。PageSpeed Insights や Webpagetest.org などのツールを使用してページの読み込み速度をテストすることをおすすめします。

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) | Google 検索セントラル | ドキュメント

ユーザーが不便だと感じない範囲で読み込み速度を調整しておくのが重要です。

通信規格にHTTPSを採用している

HTTPSは、暗号化技術を利用した通信手段のことです。従来の通信よりも高い安全性が可能になっており、Googleでも優先的に評価する通信規格として紹介しています。

コンテンツはユーザーにとって有益であると同時に、安心して閲覧できる必要があるという前提も伴います。アルゴリズムからの評価を高めるという目的以外にも、「ユーザーから評価されるコンテンツ制作のため」といった意識が重要です。

Googleアルゴリズムで低評価のサイトの特徴

Googleアルゴリズムで高評価を獲得できるサイトがある一方で、低評価を受けてしまうサイトも少なくありません。特に知識がないサイト構築初期段階では、以下のようなミスを犯している場合があるため、注意しましょう。

  • コピーコンテンツを入れている
  • 文字数に著しい過不足が見られる
  • 被リンクの質が低い
  • 検索キーワードを乱用している
  • 情報の信頼性が低い

ここではGoogleアルゴリズムで低評価のサイトの特徴を紹介します。

コピーコンテンツを入れている

コピーコンテンツの制作は、SEOにおいてご法度です。Googleアルゴリズムでも厳しく取り締まれています。

コンテンツを作る上で情報を引用する必要がある場合は、引用元を明確に記載しておきましょう。無断転載が判明すると、コンテンツの質にかかわらずSEOで低評価がつけられます。

文字数に著しい過不足が見られる

SEOにおいて、文字数に有利・不利はありません。Googleアルゴリズムでは、過不足ない情報量でコンテンツ制作を進めるのが最も重要だと認識されています。

ただし文字数が極端に少なかったり多すぎたりすると、有益性の低いコンテンツだと判断される可能性があります。具体的な目安としては500文字以下のコンテンツです。

被リンクの質が低い

低品質な被リンクを受けても、アルゴリズムから高い評価を獲得できません。具体的には身内サイトで送りあったリンクや購入した被リンクなどが該当します。

低品質な被リンクをそのままにしておくと、コンテンツがインデックスされなかったり検索結果に表示されなかったりすることがあります。ペナルティの対象になる場合を考慮して、低品質な被リンクを見つけたら、サイトへのリンクを否認しましょう。手順としては以下の流れを意識してください。

必要性を判断する
否認するリンクのリストを作成する
否認リストをアップロードする
プロパティの否認をすべて削除する

サイトへのリンクを否認する – Search Console ヘルプ

いずれもGoogle Search Consoleで設定できるため、忘れず設定しておきましょう。

検索キーワードを乱用している

検索キーワードはコンテンツ内の適切な場所で使うのが重要です。タイトルや見出し、本文といったコンテンツの中枢を担う部分で確実に配置しましょう。

ただしキーワードは自然な流れで使用しない限り、アルゴリズムからは評価されません。必要以上にキーワードを乱用したり、無意味なキーワードを並べたりするのは避けましょう。Googleではキーワードの乱用例として、以下のようなものを紹介しています。

実質的な付加価値のない電話番号の羅列。
ウェブページが特定の市町村や都道府県に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために市町村名や都道府県名を羅列したテキストのブロック。
同じ単語や語句を不自然に感じられるほどに繰り返すこと。
例:当店では、カスタムメイドの葉巻ケースを販売しています。当店のカスタムメイド葉巻ケースは手作りです。カスタムメイド葉巻ケースの購入をお考えでしたら、当店のカスタムメイド葉巻ケース担当者まで [email protected] 宛てにお問い合わせください。

キーワードスタッフィング(詰め込み) | Google検索セントラル | ドキュメント

キーワードは出現率も重要ですが、まずは自然な文脈の中で使用することを前提に制作を進めましょう。

情報の信頼性が低い

コンテンツ内の情報が信頼できないと判断されて、低評価につながる場合があります。コーポレートサイトやオウンドメディアにおいては、体験談や専門家の解釈が評価されることもありますが、YMYLジャンルに参入しているサイトは注意しましょう。

YMYLジャンルでは政府機関や学会で発表されている論文など、一次情報のみが評価の対象になる傾向にあります。そのため個人や企業が運営しているサイトの情報だけではソースとして不十分だと判定される可能性も考えられるでしょう。発信源を選ぶ中で、信頼性の高い情報のみに絞り込んでいく必要があります。

Googleアルゴリズムの対策

Googleアルゴリズムを攻略する上では、アルゴリズムへの正しい理解と同時に、対策方法も押さえておく必要があります。具体的には、次のようなポイントにしたがって対策を進めましょう。

  • キーワードの配置にこだわる
  • コンテンツ内に最新の情報を入れる
  • 品詞や文法を正しく使う
  • 質の高いサイトから被リンクをもらう
  • SNSを通じたシェア

ここではGoogleアルゴリズムの対策について紹介します。

キーワードの配置にこだわる

検索キーワードの配置場所にこだわりを持ちましょう。ポイントとしてはURLやタイトルの前半部分にキーワードを入れることです。

例えばキーワード「SEO ツール」でタイトルを構成する場合「SEO対策で役立つツールは?無料で使えるおすすめ9選を紹介」といった内容にまとめましょう。

同じくURLやパーマリンクを設定する際にも、キーワードを積極的に用いるのがおすすめです。「https://〜seo」のような形式で記載すれば、アルゴリズムはもちろん、ユーザーにとっても情報が伝わりやすくなります。

コンテンツ内に最新の情報を入れる

コンテンツ内にはできるだけ最新の情報を入れましょう。Googleではユーザーファーストの理念に基づいてサービス展開しているのが特徴です。そのため提供する情報も最新のものでなければなりません。

一方でコンテンツに古い情報が含まれている場合、アルゴリズムから低評価がつけられてしまいます。サイトの信頼性にも関わるため、できるだけ最新の情報が含まれるようにコンテンツ制作後も適宜更新をはさむのが重要です。

品詞や文法を正しく使う

コンテンツ内の品詞や文法を正しく使用しましょう。Googleのアルゴリズム上、重要度が高い要素とはいえない一方、マット・カッツ氏は次のように見解を述べています。

スペリングや文法を正しく使うのは意味のあることかもしれない。PageRankが高いページ・サイトでは、正しいスペリングができていることと相関関係があると調査結果が出ている。評判のいいサイトは比較的文法が正しい傾向にあるのに対し、評価の低いページは正確さに欠ける傾向にある。

Do spelling and grammar matter when evaluating content and site quality?

200を超える評価基準には含まれない内容でありつつ、ユーザーファーストに近づける上では重要な要素だといえるでしょう。

質の高いサイトから被リンクをもらう

被リンクをもらう際には、高品質なサイトから獲得するようにしましょう。Googleアルゴリズムでは、被リンクは検索機能においても深い関連性があり、その重要性については「Googleが掲げる10の事実」でも次のように解説されています。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。

Ten things we know to be true – Google

できるだけ評価の高いサイトから被リンクをもらいつつ、検索上位が狙えるコンテンツに仕上げましょう。

SNSを通じたシェア

SNSによるシェアの拡大も重要です。SEOにおいてはSNSによる流入は大きな影響をもたらさないと公式に発表されています。しかし流入数・ユーザーの獲得という意味では間接的なSEO効果があり、Googleアルゴリズムからも評価されやすくなると考えられます。

例えばTwitterでフォロワーを1万人獲得しており、積極的に活動してできていれば、ツイートするたびに1〜3%程度のユーザーがサイトに流入する見込みがあるといえます。

Googleアルゴリズムのアップデートについて

Googleアルゴリズムアップデートは、10年以上にわたる長い歴史があります。アップデートごとにさまざまな機能が搭載されたり、評価基準が変化したりしているのが特徴です。

  • コアアップデートの歴史
  • ベニスアップデート
  • パンダアップデート4.2
  • ペンギンアップデート4.0
  • Rank Brain
  • クオリティアップデート
  • モバイルフレンドリーアップデート
  • インタースティシャルアップデート
  • 日本語検索アップデート
  • 健康アップデート
  • コアアルゴリズムアップデート
  • スピードアップデート
  • BERTアップデート
  • Core Web Vitals

ここではGoogleアルゴリズムのアップデートについてこれまでの歴史を振り返ります。

コアアップデートの歴史

コアアップデートは年に2〜3回程度の頻度で繰り返されています。直近3年間では次のようなタイミングでコアアップデートが入りました。

2020年:1月14日・5月5日・12月4日
2021年:6月3日・7月2日・11月18日
2022年:5月26日・9月13日

これまでに実施されたアップデート内容は、現在のアルゴリズムにも引き継がれています。そのため過去のアップデート内容を理解しておけば、SEO対策に携わる際にも非常に便利です。

ベニスアップデート

ベニスアップデートは、ユーザーの検索場所によって検索結果を最適化するアルゴリズムのことです。例えば美容室やレストランを検索する場合、東京と愛知では検索結果が異なります。ユーザーの検索ニーズに沿った結果が表示されるようになったのが特徴です。

例えば旅行先で検索結果を表示する際、短時間でほしい情報にアクセスできるといったメリットがあります。観光地や居酒屋など、行きたい場所を検索するだけで最寄りの場所をGoogleMapとともに提案してくれるためです。細かく検索キーワードを入力する必要なく、有益な情報が手に入るようになった先駆けのアップデートともいえます。

パンダアップデート4.2

パンダアップデートは、コンテンツの品質を評価するためのアップデートです。コピーコンテンツや文字を変更しただけのリライト記事など、コンテンツの独自性を担保できない内容のものが低評価の対象になるアップデートが実施されました。

ただし低品質が必ず低評価の対象になるとは限りません。検索キーワードによっては、競合サイトのコンテンツが低品質なものばかりという可能性もあります。SEOでは相対的な評価で順位が決定することを理解しておきましょう。

またオリジナリティのあるコンテンツは正しく評価されるようになりました。パンダアップデートは2022年時点でバージョン4.2まで更新されており、日々自動でアルゴリズムが最適化されています。

ペンギンアップデート4.0

ペンギンアップデートは、スパムへの取り締まりを強化したアップデートです。パンダアップデートと同様にコアアップデートの中でも重要な位置付けがなされています。具体的には、以下のようなサイトが取り締まりの対象となっています。

  • 悪質なリンクを含めているサイト
  • クローキングを実施しているサイト
  • リッチスニペットを不正に使っているサイト

悪質なリンクには隠しリンクや購入サイトへの不自然なリンクなどが該当します。そして検索エンジン側とユーザー側で見せるサイト情報を操作し、SEOで不正に上位を狙おうとする方法も取り締まれるようになりました。またレビューやメタディスクリプションなどでユーザーをおとしいれようとするサイトも低評価の対象になっています。

健全なコンテンツ制作と自然な流れでの情報提供が最低条件になったアップデートともいえるでしょう。

Rank Brain

Rank Brainは、口語的な質問にも対応するようになったアップデートです。アルゴリズムには人工知能が組み込まれ「最寄りの駅の場所はどこ?」といった会話で用いるような表現でも最適な検索結果を返すようになりました。具体的には次のような粒度で評価が判定されています。

  • 「最寄り」から現在地を取得する
  • 「駅」とはどの程度の近さの駅なのか
  • 「どこ」と聞いた時点で場所に関する質問だと判定する

などをそれぞれ解釈して、検索結果に表示します。2022年時点において、Rank Brainでは全体の約15%ほど処理をしており、コンテンツの品質・スパムリンクの取り締まりに次いで重要な評価対象と考えられています。

クオリティアップデート

クオリティアップデートとは、アルゴリズムの判定範囲を拡大させたアップデートです。現在でもGoogleコアアップデートの中枢を担う重要度を誇るアップデートだと考えられています。

これまでは特定のページやサイトを対象に、コンテンツ品質やスパムリンクへの低評価が付けられていました。一方でクオリティアップデートが実施されてからは、アルゴリズムの内容がサイト全体に適用されるようになっています。

それまでよりも一層高品質なコンテンツ制作が実現していないと、SEOによる検索上位表示が難しくなったアップデートといえるでしょう。

モバイルフレンドリーアップデート

モバイルフレンドリーアップデートは、モバイル端末に適応していないサイトが低評価の対象に含まれるようになったアップデートです。

Googleはいち早くモバイル端末による検索エンジンの利用率が高まっていることを察知し、2015年4月時点で最初のアップデートが入りました。2016年5月に2回目のアップデートが入ったことでも、重要性が理解できるでしょう。

評価内容としては、クリック可能な要素の位置やフォントサイズの最適化、ビューポートの設定などが挙げられます。

インタースティシャルアップデート

インタースティシャルアップデートとは、広告の最適化を目指したアップデートです。特にページ全体を覆う種類の広告はユーザーにとって利便性が低いと認識され、低評価の対象に分類されました。

Googleはユーザーファーストを重視している検索エンジンです。改めて「Googleが掲げる10の事実」を確認すると、次のように解説されています。

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。

Googleが掲げる10の事実

ユーザーの利便性を高めることに余念がないGoogleならではのアップデート内容といえるでしょう。ただしサイトの右端に配置してある広告やバナーなどは評価対象にならないため、あくまでもユーザーがサイトを使いやすい形に評価対象を変更したという認識です。

日本語検索アップデート

日本語検索アップデートとは、日本語圏を対象に検索エンジンの最適化を図った大型のアップデートです。それまで言語によるアップデート内容の影響はないと考えられていただけに、異例のアップデートになったという見解もあります。

特に医療分野に関して、信用性の高い情報が上位表示されていなかったという事態が確認されており、早急な対応が求められるようになりました。検索順位変動の対象となったサイトには、企業のキュレーションサイトが例に挙げられます。

健康アップデート

健康アップデートは、ユーザーの健康に関する情報や医療に関する情報を最適化するためのアップデートです。現在ではYMYLというジャンルのひとつに数えられる重要なジャンルのため、このアップデートで多くのサイトが検索結果の影響を受けました。

健康アップデートが入ったことで、信頼性の高い情報が検索上位を占めるようになり、ユーザーに正しい情報が届くようになっています。

コアアルゴリズムアップデート

コアアルゴリズムアップデートは、数回に分けて実施されたアルゴリズム改訂です。ただし具体的なアップデート内容についてはGoogle公式でも発表されておらず、現在より高品質なコンテンツを制作し続けることが重要だというメッセージだけが残されています。

改めてサイト運営者に高品質なサイト制作を重視してほしいという意図が含まれたアップデートといえるでしょう。

スピードアップデート

スピードアップデートは表示速度に関するアップデートです。Googleはアップデート内容について次のように解説しています。

  • 評価対象はパソコン用ブラウザに加えて、モバイル用にまで及ぶ
  • ユーザーが「遅い」と判断したページに関しては低評価の対象になる

こちらに関しては「Googleが掲げる10の事実」でも以下のように解説されています。

Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。

Googleが掲げる10の事実

サイト運営者の間で表示速度に関する意識が高まったのもこのタイミングだといえるでしょう。

BERTアップデート

BERTとは、文脈理解を促進するためのアップデートです。自然言語処理技術の英訳を略した形でBERTアップデートと呼ばれています。

検索キーワードに対する最適な回答が出るようにプログラムが再調整されたアップデートといえるでしょう。

Core Web Vitals

Web Vitalsとは、ユーザーの利便性に着目した概念です。その中でもCore Web Vitalsとは、以下の3点を押さえた考え方を指します。

  • FID(ユーザーの行動に対するブラウザの反応)
  • CLS(レイアウトの正確性)
  • LCP(コンテンツの読み込み速度)

のちのユーザーエクスペリエンスアップデートとの組み合わせにより、さらに使いやすく、多くのユーザーから支持される検索エンジンへと姿を変えました。

まとめ

Googleアルゴリズムとは、検索エンジンにおいてサイトの評価を下すシステムのことです。200を超える評価基準にしたがってサイトの優劣を判断します。

Googleで高評価を獲得できるサイトは、次のような特徴があります。

  • ユーザーニーズを把握している
  • 対策キーワードとコンテンツの関連性が深い
  • コンテンツの品質が高い
  • ユーザビリティに優れている
  • ユーザー情報を的確に捉えている
  • 被リンクを多くもらっている
  • 内部リンクの精度が高い
  • URLが正規化されている
  • ページスピードが速い
  • 通信規格にHTTPSを採用している

またGoogleアルゴリズムで効果のある対策としては、次のような手法が挙げられます。

  • キーワードの配置にこだわる
  • コンテンツ内に最新の情報を入れる
  • 品詞や文法を正しく使う
  • 質の高いサイトから被リンクをもらう
  • SNSを通じたシェア

Googleアルゴリズムの特徴と対策を把握して、SEOで上位表示を実現しましょう。

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