SEO対策はキーワード選定から始まります。なぜなら、検索ユーザーはキーワード検索した検索結果画面から自社サイトを訪れるからです。
広告であればセールスしたい商品があって、その商品のアピールポイントやスペック、データなどを盛り込んでコンテンツを肉付けしていきますが、SEOでは「検索キーワードからコンテンツを考える」という全くアプローチが必要となります。このため「キーワードの概念がよくわからない」として選定に苦手意識を持っている担当者が非常に多いというのが実情です。
そこで、本記事ではSEO初心者に向けて、キーワードが何なのかということから、実際に選定するまでの流れを解説します。
SEOキーワードとは何か
SEOキーワードとは、検索エンジンを利用するユーザーが検索をかける時に入力する単語のことです。SEO対策では、特定の検索キーワードの検索結果でより上位に表示されるようサイトやページを最適化していくので、キーワードの選定がSEO対策の要とも言える要素なのです。
SEOキーワードの分類
SEOキーワードは大きく3つに分類されます。
ビッグキーワード:検索回数が非常に多いメジャーなキーワード
└例「東京 ランチ」
スモールキーワード:検索回数が少ないニッチなキーワード
└例「下北沢 ランチ サラダ」
ミドルキーワード:ビッグとスモールの中間
└例「東京 ランチ イタリアン」
例を見ていただくとわかる通り、検索結果の候補が幅広いものがビッグキーワード、対して範囲を絞り候補の幅が狭いものがスモールキーワードというイメージです。
同時に検索する単語数が多いほどスモールキーワードとなり、これらは「ロングテールキーワード」とも呼ばれています。
SEOキーワードの重要性
繰り返しになりますが、SEO対策の目的は「検索からの訪問者を増やすこと」です。従って、そもそもSEOキーワードを意識していないページや、検索される回数が少なすぎるキーワードを狙ったページでは本来の目的である集客が期待できません。
とはいえ、ビッグキーワードは競合が多く、そもそも上位表示を実現することが非常に困難になります。このため、適度な検索ボリュームのキーワードを選定したり、スモールキーワードを狙ったページを量産してミドル・ビッグキーワードを狙った記事にリンクしたりするなどの工夫が必要です。
どのようにSEOキーワードを見つけるのか
実はSEOキーワードを探すのは難しいことではありません。企業の場合、SEOキーワードを探す出発点は自社の製品やサービスで構いません。
SEOキーワードの見つけ方
では実際にどのような手順でキーワードを探していくかを解説します。
結論から言うと、自社商品を必要としている人が「何に悩んでいるか」「何を解決したいか」を逆算するという方法がおすすめです。
例えば「スキンケア商品」を販売したい場合、以下のように考えられます。
スキンケアをしたい人の悩み、解決したいことを挙げていく
→肌荒れ、ニキビ、シワ・シミ など
それぞれの症状に悩む人が検索するであろうキーワードを挙げていく
→肌荒れの場合、原因、対策、改善 など
これで「肌荒れ 原因」「肌荒れ 対策」「肌荒れ 改善」といった検索キーワードが見えてきます。この場合「肌荒れ 対策 顔」といったように、部位などを加えるとさらに対象が絞られミドル・スモールキーワードに派生させることができます。
おすすめのキーワード選定ツール
SEOキーワードを探す際、ツールを併用するとより効果的です。ツールを使うことによってそのキーワードがどのくらい検索されているか、どのようなキーワードと合わせて検索されているか、といった関連ワードの候補を見つけることができます。
ここでは無料で使えるキーワード選定ツールを4つご紹介します。
SEOキーワード選定ツール1:Google検索
一番簡単な方法として、実際にGoogleの検索欄にキーワードを入力してみる方法があります。実際に入力してみると予測候補(予測変換)が表示されるのですが、これがそのまま関連キーワードになっているのです。
例えば先ほど例に挙げた「ニキビ(スペース)」と入力してみると、「治し方」「跡」などの候補が出てきます。
SEOキーワード選定ツール2:Googleキーワードプランナー
その名の通り、Googleが提供しているキーワード選定ツールです。このツールでは調べたいキーワードの関連ワードだけでなく、そのキーワードの大まかな月間検索数や競合性の高さといったデータも取得できるため、より適切なキーワードを選定することができます。
SEOキーワード選定ツール3:UberSuggest
UberSuggest(ウーバーサジェスト)はアメリカ生まれのSEOツールですが、日本語にも対応しています。キーワードプランナーに近いデータが取得できますが、キーワードの難易度や競合ページの強さを数値化・グラフ化しており、初心者でも直感的に操作できる点が優れています。
SEOキーワード選定ツール4:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、Googleはもちろんのこと、Yahoo!JAPANやBingといった他の検索エンジンで検索されている関連ワードを収集してくれる完全無料のツールです。調べたいキーワードを入力すると五十音順、アルファベット順に多数の関連キーワードが取得できますが、検索ボリュームなどは表示されません。
SEOキーワード選定に本腰を入れるなら有料版がおすすめ
キーワード選定ツールの多くは機能が制限された無料版と、全ての機能が使える有料版に分かれているものが大半です。上記でご紹介したものは無料版でも十分使える性能を備えていますが、競合が多いミドル以上のキーワードを狙う場合や、より正確なマーケティングを行いたい場合は有料版の利用も検討しましょう。
SEOキーワードの入れ方と注意点
最後に、実際にページを作成する場合の効果的なキーワードの入れ方と注意点について、簡単に解説します。もちろん、今読んでいただいているこのページもSEOキーワードを入れて構成しています。
SEOキーワードの入れ方1:ページタイトル
当然ながら、タイトルには必ずSEOキーワードを入れましょう。ページタイトルは30文字前後が理想ですが、この短いタイトルの中に自然にキーワードを含める必要があります。
SEOキーワードの入れ方2:記事の見出し
記事の見出しは、読者にとってもGoogleにとっても「本の目次」のような存在です。見出しにキーワードが入っていないと、読者は「このページには自分が知りたいことが書いていない」と判断してページを離れてしまうので、できる限り自然な形でキーワードを盛り込みましょう。
SEOキーワードの入れ方3:本文
SEOでは「検索キーワードに対して適切なコンテンツか」という点が大きく影響するため、本文中にどのくらいキーワードが入っているかも重要です。とはいえ、キーワード選定からコンテンツを作り始めているのであれば、自然と本文には頻繁にSEOキーワードが含まれているはずです。
SEOキーワードを入れる際の注意点
注意すべき点は2つだけです。
- 不自然な入れ方はしない
- 過剰に入れない
SEOキーワードが多く含まれていることが重要なのは間違いありませんが、あまりにしつこいと読み手にもストレスがかかりますし、無理にキーワードを含めて文法が崩れてしまうとそもそものコンテンツの質が下がってしまいます。
まとめ
キーワード選定には「自社の製品(サービス)を必要としている人の思考」を読み解くことが不可欠なため、今一度顧客心理に寄り添う良い機会ともなりえますので、ぜひ本記事でご紹介したツールなどを駆使して取り組んでみてください。
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