「ユーザーの検索意図が把握できない」
SEO対策を施して良質なコンテンツを提供するには、ユーザーの検索意図を正確に把握することが欠かせません。しかし、メインキーワードを分析するだけでは、ユーザーの検索意図を正確に把握することは難しいです。
この記事では、検索意図とは何かを明らかにして、SEO対策における検索意図の重要性や検索意図の調べ方を解説します。この記事を読むことで、ユーザーの検索意図を正確に把握できるようになるでしょう。
検索意図とは?SEO対策との関連性
検索意図とは、ユーザーが検索エンジンに入力したキーワード(検索クエリ)の背後にある目的やニーズを指します。Googleなどの検索エンジンは検索クエリを解析して、ユーザーの検索意図に合致するWebサイトやページを検索結果の上位に表示させることで、ユーザーのニーズに応えます。
なお、ユーザーが検索エンジンに入力したキーワード(検索クエリ)が必ずしも検索意図とは限らないことがあるので注意が必要です。
例えば、「サイト SEO対策」という検索ワード(クエリ)を入力する人は、もちろん自分のサイトをSEO対策したいということが直接的な目的です。しかし、その背後にはおそらく「アクセス数を増やしたい」「読者を獲得したい」といった隠れた目的があると考えられます。
「SNS フォロワー増加」の場合も同様で、直接的な目的はSNSのフォロワーを増やしたいということです。しかし、その背後には「企業の知名度を上げたい」「商品やサービスをPRしたい」といった隠れた目的があると考えられます。
このように、検索クエリには直接出てこないユーザーの隠れた真の目的やニーズが「検索意図」です。SEO対策では、ユーザーの検索意図に合致するコンテンツを作成することが重要になってきます。
検索意図には3種類ある
検索意図は大きく下記の3つに分類できます。
- ナビゲーショナル(案内型)クエリ
- トランザクショナル(取引型)クエリ
- インフォメーショナル(情報収集型)クエリ
ここでは、3種類の検索意図を例を挙げて解説します。
ナビゲーショナル(案内型)クエリ
ナビゲーショナルクエリとは、特定のWebサイトやページにアクセスするという意図を持つ検索クエリです。
例えば「Amazon」や「楽天」で検索する人の検索意図(目的)は、Amazonや楽天のECサイトにアクセスすることでしょう。
ナビゲーショナルクエリは、ユーザーが目的のWebサイトやページに向かう(Go)ための検索クエリであるため、SEOやデジタルマーケティングでは一般に「Goクエリ」と呼ばれます。
トランザクショナル(取引型)クエリ
トランザクショナルクエリとは、商品やサービスの購入、予約、申し込みなど、何らかのアクションを起こすことを意図とする検索クエリを指します。
例えば「ギター 販売 店舗」「京都旅行 ツアー予約」「ヨガ 体験レッスン」などがトランザクショナルクエリの一例です。
トランザクショナルクエリは、何らかのアクション(Do)を起こすことが目的の検索クエリであるため、「Doクエリ」と呼ばれます。
インフォメーショナル(情報収集型)クエリ
インフォメーショナルクエリとは、何らかの情報を知りたいという意図を持った検索クエリです。
例えば「新型コロナ 感染状況」「花粉症 症状 対策」「株式投資 始め方」などの検索クエリがインフォメーショナルクエリに該当します。
インフォメーショナルクエリは、何らかの情報を知る(Know)ことが目的の検索クエリであるため、「Knowクエリ」と呼ばれます。
検索意図の重要性
検索意図はSEOにおいて非常に重要な要素であり、Googleがコンテンツを評価する際に大きな影響を与えます
Googleは、ユーザーの検索意図に基づいたコンテンツを上位表示することで、ユーザーに満足してもらうことを目的にアルゴリズムを設定します。
したがって、検索ワードの背後にあるユーザーの意図を理解し、その意図に基づいたコンテンツを提供を提供することは、SEO対策にもなりうるのです。
検索意図に基づいたコンテンツはユーザーエクスペリエンスの向上にもつながります。また、検索意図に基づいたコンテンツを提供することで、リピーターの獲得も可能です。
検索意図に基づいたコンテンツの提供は、SEO対策だけでなく、ビジネス戦略としても重要な要素といえるでしょう。
検索意図を調べる方法
検索意図を調べる方法には下記があります。
- 検索結果の上位に表示されるWebサイトやページのコンテンツを分析する
- サジェストキーワードや関連キーワードを調べる
ここでは、検索意図を調べるための方法やおすすめのツールを紹介します。
検索結果の上位に表示されるWebサイトやページのコンテンツを分析する
検索結果の上位に表示されるWebサイトやページに掲載されているコンテンツは、Googleから高い評価を得ています。そのため、内容がユーザーの検索意図に合致している可能性が高いと考えられます。
コンテンツの内容を分析すると、ユーザーの検索意図が見えてきます。
「ラッコキーワード」などのツールを使用すると、上位表示されるページの見出し構成なども判明するため、ツールの使用もおすすめです。
サジェストキーワードや関連キーワードを調べる
メインキーワードだけでなく、サジェストキーワードや関連キーワードを調べることで、より詳細な検索意図を把握できます。
例えば、「京都旅行」がメインキーワードの場合だと、これだけではユーザーの検索意図はよくわかりません。しかし、サジェストキーワードや関連キーワードの「日帰り」「予算」「格安」「新幹線パック」「2泊3日」を分析すると、詳細な検索意図を把握できます。
「京都旅行 格安」であれば、「格安で京都旅行を楽しめる方法を知りたい」が検索意図である可能性が高く、「京都旅行 新幹線パック」だと、「新幹線パックで京都旅行をする方法を知りたい」が検索意図である可能性が高いでしょう。
サジェストキーワードや関連キーワードは、Googleのサジェスト機能や「関連検索」機能を利用すると簡単に調べられます。Googleの検索窓にキーワードを入力すると、入力したキーワードに関連する他のキーワードが表示されます。これがサジェスト機能です。
関連キーワードはGoogleの検索結果の下部に表示されます。
また、サジェストキーワードや関連キーワードを調べるだけでは、検索クエリの背後にあるユーザーの真の検索意図が掴めないことがあります。しかし、ツールを利用することでユーザーの真の検索意図が掴みやすくなります。
ユーザーの検索意図をより詳細に調べるには、次のツールの使用がおすすめです。
・Google Keyword Planner
・Google Search Console
・Google Analytics
・SEMrush
・AnswerThePublic
・ラッコキーワード
いろいろなツールを試してみて、使いやすいツールを利用するとよいでしょう。
まとめ
検索意図とは、ユーザーが検索エンジンで検索するキーワードやフレーズの背後にある目的やニーズを指します。検索意図の種類は「ナビゲーショナル(案内型)クエリ」「トランザクショナル(取引型)クエリ」「インフォメーショナル(情報収集型)クエリ」の3つ。
検索意図を正確に理解することは、SEO対策を施して適切なコンテンツを提供するのに重要です。
検索意図は検索結果の上位に表示されるコンテンツやサジェスト・関連キーワードを分析すると判明しますが、Google Keyword Plannerなどのツールを利用するとより詳細な分析が可能です。この記事を参考にユーザーの検索意図を正確に把握して、上位表示を狙いましょう。