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SEOにおけるサブドメインとは?サブディレクトリとの効果的な使い分け方を解説

SEO対策ではサブドメインとサブディレクトリのどちらが有利なの?

サブドメインを使用するとSEOに悪影響が及ぶのでしょうか。新しいサイトを開設する際は不安に感じたり、そもそもサブドメインとは何なのかがわからなかったりする人もいるでしょう。

この記事では、SEOで有利なのはサブドメインとサブディレクトリのどちらなのかを明らかにして、効果的な使い分け方を解説します。サブドメインとサブディレクトリについて詳しく知りたい場合は、この記事を参考にしてください。

SEOにおけるサブドメインとはそもそも何?

SEOにおけるサブドメインについて説明する前に、まず「ドメイン」「サブドメイン」「サブディレクトリ」について解説します。言葉の意味を正確に理解して、それぞれの違いを知っておくことはSEO対策において重要です。

ドメインとは?

ドメインとは、インターネット上の固有の名前で、「〇〇.com」「〇〇.jp」「〇〇.org」のようなものです。

インターネット上の通信においては「192.168.1.254」のようなIPアドレスが割り当てられますが、数字の羅列だとわかりにくいため、人間が覚えやすくするためにドメインが使用されます。

サブドメインとは?

サブドメインとは、ルートドメインの前に付けられるドメインを指します。例えば、ヤフージャパン(https://www.yahoo.co.jp/)の場合だと、ヤフーショッピング(https://shopping.yahoo.co.jp/)の「shopping」がサブドメインです。

通常、サブドメイン(shoppingなど)は、主軸となるルートドメイン(yahooなど)に先んじて加わります。アマゾンウェブサービス(https://aws.amazon.com/jp/)やウィキペディア日本語版(https://ja.wikipedia.org/)などもサブドメインを使用しています。

サブディレクトリとは?

サブディレクトリとは、WebサイトのURLの一部であり、ルートドメインの後にスラッシュと共に付け加えられる文字です。

例えば、マイクロソフト365(https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/)では「ja-jp」「microsoft-365」がサブディレクトリに該当します。このように、サブディレクトリはページを階層的に整理し、ユーザーがアクセスしやすくするために使われます。

SEOで有利なのはサブドメインかサブディレクトリか

SEOにおいては、サブディレクトリの方が有利とされています。
サブディレクトリはWebサイトのURLの一部であるため、ルートドメインの権威性がそのままサブディレクトリにも反映されるためです。

一方、サブドメインは独立したドメインとして扱われるため、ルートドメインの権威性がサブドメインに反映されず、SEO上の影響力が低くなります。

Googleの検索エンジンは、Googleの検索エンジンは、サブドメインはルートドメインとは「別のサイト」、サブディレクトリは「同じサイト」として認識して評価します。

ただし、コンテンツやサイト構成によっては、サブドメインの方が有利になる場合もあるため、必ずしもサブディレクトリの方が有利になるとは限りません。また、検索アルゴリズムも常に変化しているため、最適な選択肢は状況によって異なることがあります。

例えば、「ヤフー」で検索すると、検索順位2位にYahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/)、3位にスポーツナビ(https://sports.yahoo.co.jp/)、4位にYahoo!路線情報(https://transit.yahoo.co.jp/)が表示されます。(2023年4月23日時点)

これらのサイトはサブドメインを使用しているため、Googleの検索エンジンはヤフージャパン(https://www.yahoo.co.jp/)とは別のサイトとして評価しますが、SEO上の悪影響は全くありません。

したがって、サブドメインとサブディレクトリは「SEOではサブディレクトリの方が有利」と決めつけるのではなく、サイトのテーマや用途、方向性によって使い分けることが大切です。

SEO対策にドメインパワーはどのくらい重要?

ドメインパワーは、検索エンジンによるサイトの信頼度を数値化したものであり、コンテンツの品質や被リンクの質や量などの要素が影響します。Googleの検索エンジンは、サイト全体の品質を考慮して検索順位を決定しており、ドメインパワーはその要素の一つです。

ドメインパワーはSEO対策において非常に重要です。

ドメインパワーが強くなるほど、新規投稿した記事の評価が高くなり検索上位に表示されやすくなるからです。
また、ドメインパワーが強いサイトはクローラーの巡回頻度が高くなり、検索エンジンへの登録が早くなります。他のサイトよりも検索エンジンへの登録が早くなれば、その分アクセスを稼ぎやすくなるでしょう。

こういった理由があり、ドメインパワーはSEOに重要視されているのです。

サイトを新たに開設する際は、「新しいドメインを取得する」「サブドメインを使用する」「サブディレクトリを使用する」という選択肢がありますが、選択に際してはドメインパワーを考慮する必要があります。

新しいドメインを取得してサイトを開設する場合

新しいドメインを取得してWebサイトを運用する場合は、ドメインパワーを全く引き継げません。検索上位を目指すには、ドメインパワーを築き上げるためにSEO対策をしっかりと行うことが必要です。

サブドメインを使用する場合

サブドメインを使用する場合、ルートドメインのドメインパワーが一部引き継がれるため、新しいドメインを取得してサイトを開設するよりもSEO的には有利とされています。

ただし、ドメインパワーの引き継ぎは完全ではないため、SEO対策をしっかり行うことが大切です。

サブディレクトリを使用する場合

サブディレクトリはルートドメインと同じURL内にあるため、ドメインパワーの影響を受けやすく、サブドメインよりも若干有利と言われています。ただし、検索上位を狙うにはSEO対策をしっかり行うことが必要です。

サブドメインとサブディレクトリを効果的に使い分けよう

サブドメインとサブディレクトリのどちらを使っても、SEOでは大きな違いはありません
サイトのテーマや用途、方向性によって、次のように使い分けるとよいでしょう。

サブドメインがおすすめのケース

ルートドメインの影響を受けながら、より専門的なサイトを開設したい場合は、サブドメインがおすすめです。サブドメインを使用すると別のサイトと認識されるため、アクセス解析なども単独で行えます。

また、新規でドメインを取得するよりもコストを低く抑えられるため、ドメインの取得費や更新料を節約したい場合もサブドメインの使用をおすすめします。ただし、ホスティング料やSSL証明書の発行費用は別途かかる場合があるため、その点には注意が必要です。

サブディレクトリがおすすめのケース

ルートドメインと同じサイトで、より独立性のあるページを展開したり、複数のサービスを提供したりしたい場合は、サブディレクトリの使用がおすすめです。アクセス解析などはルートドメインから階層的に辿る形でできるため簡単に行えます。

ただし、ルートドメインと全く関連性のないジャンルのページをサブディレクトリで作成すると、サイト全体の検索順位に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

まとめ

サブドメインとは、ルートドメインの前に付けられるドメインのことです。

サブドメインを使ってもSEOに悪影響は与えないため、ルートドメインの影響を受けながら、より専門的なサイトを開設したい場合は、サブドメインがおすすめです。ルートドメインと同じURLで、より独立性のあるページを展開したい場合はサブディレクトリの使用をおすすめします。

サブドメインかサブディレクトリのどちらを使うか迷った場合は、この記事を参考に最適なものを選びましょう。なお、いずれの場合でもSEO対策をしっかり行うことが大切です。

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