「SNSマーケティングを任されたけど、何から勉強したらいいのか分からない。」
「SNSマーケティングとは何か、とにかく簡単に説明してほしい」
「SNSで炎上したら責任を取れない」
そんな疑問や不安はありませんか?
今回は、SNSマーケティングとは何か、炎上を避ける方法について簡単に説明します。
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、SNSを活用するWebマーケティング(オンラインで行う集客活動)です。
SNSを基軸にした、情報収集から販売までのマーケティング活動全般を指します。
使用されるSNS
SNSマーケティングに使用されるSNSは、日本のユーザー数で上位を占める5つがメインとなっています。
・LINE
・Twitter
・Instagram
・Face book
・TikTok
これらのSNSから、販売する商品の客層とユーザー層が一致するサービスを選び、マーケティング活動に使用します。現在は、You Tubeとの連携をはじめ、複数のSNSを併用することも一般的です。
マーケティングの目的
マーケティングの目的は、分かりやすく言うと、効率よく集客し商品やサービスを販売することです。
「いつ、誰に、何を、どのように、いくらで販売するのか」を具体的に立案し、実行します。
販売数値目標を設定し、経費に対しての成果が最大になる状態を目指します。
マーケティングは情報収集から始まります。
需要を他社よりも早く正確に捉えて製品化し、消費者へプロモーション(販売促進)をします。
現代ビジネスは情報戦であり、リアルタイムで消費者の動向、さらには感情までも収集できるSNSの利用価値は非常に高いと言えます。
SNSの情報には、顕在化している欲求(需要)と消費者が抱える不満や問題点がヒントになる、表面に現れない欲求(潜在需要)があります。
SNSマーケティングでは、このような隠れた需要もソーシャルリスニングで収集、分析が可能です。
ソーシャルリスニングとは、SNS上にあるユーザーの何気ない投稿や会話を収集し、分析結果をビジネスに役立てることです。
アンケートよりもリアルタイムで率直な不満や要望が得られるため、最適な判断に役立つ資料となります。
SNSは情報収集だけでなく、情報の発信も可能です。
消費者の需要や興味に合った情報を発信すれば、投稿は連鎖的に拡散します。
認知の拡大やフォロワーの増加は、商品やサービスの価値を高め、販売力向上に繋がります。
近年は、TVの視聴率が下がり、Webサイトの記事に貼られた広告をクリックする消費者が減少傾向にあります。
消費者自身が選択してフォローする魅力的なSNSアカウントは、消費者のチェック回数も多いため、プロモーションの効果も高くなります。
SNSマーケティングのメリット・デメリット
SNSマーケティングのメリット
・消費者の情報がリアルタイムに収集できる
・消費者への情報発信が即時にできる
・発信した情報の拡散力が大きく、僅かな経費で認知拡大が可能
・企業価値や商品価値を高めるブランディング効果がある
・キャンペーンなどが、比較的安価で実施できる
・アカウント運営の経費が少額で済む
・商品に興味を持つフォロワーが増えることで、初期売り上げが安定する
・データ分析機能があり、次の行動に活用できる
・SNSアカウントが販売サイトの窓口の役割を持ち、消費者を誘導できる。
SNSマーケティングのデメリット
・炎上しやすい
・コンプライアンス(法令遵守)とSNSリテラシー(運営)の知識が必要
・SNS運営には休日が無く、トラブルには迅速な対応が必要なため、担当者が一人では負担が大きい
・担当者には高いコミュニケーションスキルが求められる
炎上を避けるために
SNSマーケティングのデメリットである炎上は、ビジネス活動を揺るがす大きなダメージとなります。
写真投稿には肖像権、著作権の侵害がないか、テキスト投稿には不適切な発言がないか、誤解を招く表現になっていないかなどのチェックが必要です。
多くの方が亡くなった日に、配慮に欠ける投稿をして炎上するケースもあります。
意図したものではないとしても、炎上してしまえば、誤解を解く事は困難です。
「投稿日」と「投稿内容」の関連性については、「記念日」に対する感情がお祝いなのか、慰霊なのか、俯瞰した視点が必要です。
悪意のあるコメントへの感情的な反論、プライベート用と社用アカウントを間違えて投稿するなどの、初歩的なミスにも注意しましょう。
炎上の原因になる投稿から社会問題になるまでの期間は、早ければ数日と言われています。
大きな炎上になる前に対処できるように、迅速な対応を可能にする社内マニュアルの完備が必要です。
SNSマーケティングのおすすめの勉強方法
1.書籍で全体像を掴む
効率よく正確に学ぶには、書籍がおすすめです。
書籍は、学習する内容を段階的にまとめてあるため、総合的な知識を効率よく学べます。
全体像を掴むために専門書を一冊は読みましょう。
書籍は発行日が一年以内、または一年以内に改訂されたものがおすすめです。
SNSは変化が激しい点が特徴です。
例えば、Twitterは140文字しか投稿できませんでしたが、現在は有料アカウントで4000文字の長文投稿も可能になっています。
SNSの新しい機能、利用方法の変化、新規ユーザーの増加など、常に新しい情報での学習が必須になります。
著者の経歴にも注目し、SNSマーケティングの現場で活動している方の著書を選びましょう。
2.テストアカウントを作成する
可能であれば、趣味などをテーマに個人的なテストアカウントを作成し、実際に運営してみましょう。
また、影響力のあるアカウントを観察し、どのような投稿に反響があるのか、人気のある投稿にはどのような工夫があるのかなどに注目します。
読みやすい文と改行、効果的な絵文字の使い方、タグのルール、画像投稿のコツ、フォロワーとの交流など参考になる部分を見つけてみましょう。
各種機能や基本的な操作方法などを学びつつ、実験と検証を繰り返します。
SNSマーケティングの流れ
1.客層に合ったSNSサービスを選択する
2.目的や目標数値を決める
3.投稿数、投稿内容、コメント対応など運営方針を決める
4.アカウントを開設する
5.取得した情報を分析し、運営を改善しながら継続する
実際の活動は、アカウントに寄せられたコメントに対する返信や、リアクション、フォローバックなど、日々細かな対応が求められます。
3.専門の学習サイトを利用する
信頼できる学習サイトの説明動画なども参考にしましょう。
・テックアカデミー
テックアカデミーは既に10年以上の実績を持つプログラミングスクールです。
分かりやすい学習メニューでオンライン受講できるため、忙しい方にも安心です。
・Udemy
企業担当者用の講座もあるため、効率的に学べる実践的な学習が特徴です。
4.SNSリテラシーについて学ぶ
SNSマーケティングで、実績を出すことだけに集中することは危険です。
炎上を避けるために、SNSの正しい運営方法を知っておきましょう。
SNSリテラシー、ネットリテラシーを含む書籍を最低一冊は読む必要があります。
企業の顔としての責任感を持ちましょう。
SNSマーケティングに関する資格はある?
SNSマーケティングは、近年急速に発展したジャンルであるため、専門資格はそれほど多くありません。
現状は、SNSマーケティング検定とSNSエキスパート検定が専門資格です。
SNSマーケティングに役立つ資格としては、ウェブ解析士やマーケティング・ビジネス実務検定が挙げられます。
・SNSマーケティング検定
2023年2月から始まった比較的新しい検定です。
マーケティングの基礎から学習し、SNSマーケティングの実践的な知識が身に付きます。
・SNSエキスパート検定
企業のSNSマーケティング担当者向けの検定です。
初級では、SNSマーケティングを短時間で集中して学習できます。
・ウェブ解析士
SNSで収集した情報の解析分野に役立つ資格です。
収集した情報を解析する能力が向上することで、効率的な実行と検証が可能になります。
・マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティングの総合的な知識をもとに、判断力や決断力を高める資格です。
まとめ
今回は、SNSマーケティングについてご紹介しました。
SNSは現代のビジネスに欠かす事のできないツールとなりました。
しかし、どれほど実績があっても炎上してしまうと企業の信用は失墜します。
SNSアカウントは、コンプライアンスやネットリテラシーに関する知識を身に着け、正しく運用してマーケティングに役立てましょう。