「Instagram広告ではターゲティングが重要?」
Instagramは世界中で利用されているSNSであり、うまく広告を出せば自社の利益を増幅できます。
しかし、闇雲に出稿するのは費用や時間の無駄になる可能性があるため、事前にターゲティングをしておくことが重要です。
この記事ではInstagram広告におけるターゲティングの種類やより効果的にするコツについて解説します。
Instagram広告におけるターゲティングとは?
ターゲティングとは、広告を配信したい特定のユーザーを指定しグループ化することで効率よく広告コストを回す戦略のことです。年齢・性別・地域・興味・行動等、Instagramを通して手に入る情報でターゲット層を絞ります。
このように特定の条件でグルーピングされた集団のことをオーディエンスといいます。
Instagramの利用者は膨大です。全てのユーザーに対してやみくもに広告を配信してもコストや時間を費やしたわりに見てくれる人は、ほんのわずかでしょう。
そのため、Instagram広告を出稿する際にはターゲティングを行い、目的とする行動をする見込みのあるユーザーに絞り込んで配信するのです。
広告による行動率が増加すると広告を配信する回数や期間を減らせるため、費用の無駄を削減できます。
Instagram広告のターゲティングの種類について解説
Instagram広告には下記のようにさまざまなターゲティングの方法があり、効果的に広告を運用するには適切な種類を選ぶことが重要です。
- ユーザー属性ターゲティング
- インタレストターゲティング
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
ここからはInstagram広告のターゲティングの種類と特徴について解説します。
ユーザー属性ターゲティング
最も基本的なターゲティング方法は、ユーザーの基本情報に基づくユーザー属性ターゲティングです。
年齢・性別・地域などの情報を使って、広告の配信対象を決めます。
例えば、「20代の女性」、「大阪に住む人」など、特定の属性を持つユーザーをターゲットに設定します。
この方法は広告が効果的なターゲットが明確で特定のユーザーグループを対象にしたい場合に特に有効です
インタレストターゲティング
インタレストターゲティングは、ユーザーの興味や行動に関するデータからターゲティングを行う方法です。
興味のデータについては、ユーザーが「いいね」をした投稿からどのジャンルの広告に興味を持つのか判断します。
下記のカテゴリーから配信したい広告に最も近いジャンルを選択すると、最適なユーザーへ広告配信されます。
- フード
- ビジネス
- アウトドア
- テクノロジー
- フィットネス
- ファッション
- アクティビティ
行動のデータに関しては、スマートフォンの利用状況などユーザーの行動から出力されます。
具体的には下記のデータを用いて、広告配信に適したユーザーを選びます。
- デバイス
- 端末情報
- 位置情報
- Wi-Fi環境
細かく分類されているため、詳細なターゲティングができるのがポイントです。
広告の内容とターゲットが一致していると、大きな効果を見込めるでしょう。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスとは、企業の持つ顧客情報をもとにターゲティングを行う方法です。
自社の商品やサービスを利用しているユーザーに広告を配信することで、リピート購入を狙えます。
反対に、すでに顧客になっているユーザーを除外して配信することもできるため、新規顧客の開拓も可能です。
カスタムオーディエンスに使用できる顧客情報は下記の通りです。
- 電話番号
- メールアドレス
- FacebookのID
類似オーディエンス
類似オーディエンスは、カスタムオーディエンスをもとに、似ているユーザーをターゲティングする方法です。
顧客と似ているユーザーに広告を配信できるため、新規顧客の獲得につながりやすいのが特徴です。
どのくらい似ているユーザーに配信するのかは1%~10%の範囲でカスタマイズできます。まずは最も類似している1%のユーザーに広告を配信し、徐々に範囲を広くしていくと効率がいいでしょう。
効果的なターゲティングをするコツ
ターゲティングは闇雲に実施するだけでは効果を最大限に発揮できないため、運用の際には下記のポイントを意識してください。
- ユーザーニーズと広告の関連性を分析する
- データ分析に基づき運用を最適化する
- Facebookピクセルを活用してリターゲティングを行う
ここでは、効果的なターゲティングを行うためのコツを紹介します。
ユーザーニーズと広告の関連性を分析する
ユーザーニーズと広告の関連性を分析することが重要です。
ユーザーと広告の関連性があがりコンバージョン率が向上することで、最終的にはウェブサイトへの流入、商品・サービスの購入へとつながります。
具体的な設定方法としては、ユーザーの興味・行動・デモグラフィックをExcelなどにまとめ、そこから得られる結論から広告の内容や配信設定を行います。
配信した広告がユーザーのニーズや問題解決に直結している場合は最適化されていると考えて良いでしょう。
分析してみてユーザーと広告の関連性が低いという結論が出た場合、配信している広告との関連性が低い可能性があるため配信先の見直しをしてください。
データ分析に基づき運用を最適化する
Instagram広告を最適化するためには、定期的なデータ分析が欠かせません。
具体的には、広告配信後に得られるデータ(広告のクリック数や表示回数、コンバージョン数など)を基に、どのターゲティング設定が良い結果をもたらしているのか、どの設定が効果的でないのかを評価します。
そのうえで、効果が高かった設定はさらに強化し、反対に効果が薄かった設定は見直すことで、広告運用のパフォーマンスを最適化します。これを繰り返すことで、パフォーマンスは徐々に向上し、広告コストに対してのリターンが大きくなっていることが確認できるでしょう。
Facebookピクセルを活用してリターゲティングを行う
ターゲティングの効果を最大化するにはFacebookピクセルを活用したリターゲティングも重要です。
Facebookピクセルは、ウェブサイトに訪れたユーザーの行動を追跡しその情報をFacebookやInstagramの広告配信に活用するためのツールです。
ウェブサイトを訪れて商品を見たが購入までに至らなかったユーザーに対して、その商品の広告を再度Instagram上で表示することが可能です。
一度興味を示したことのあるユーザーを再びウェブサイトに誘導し、最終的には購入につなげることが期待できます。
Instagram広告のターゲティングを設定する方法
Instagramの広告はfacebookの広告プラットフォームにリンクして管理します。
そのため、Instagramの広告ターゲティングを設定するためには、facebook広告マネージャーを使用します。
facebook広告マネージャーは、広告の作成、ターゲティング、配信スケジューリング、パフォーマンス分析など、広告キャンペーンを運用するための全ての機能を提供しています。
facebook広告マネージャーによりInstagram広告のターゲティングを設定する方法は下記の通りです。
- Facebook広告マネージャーにアクセスする
- 項目を入力する
- オーディエンスを確認する
- 設定を保存する
ここからは、Instagram広告のターゲティングを設定する方法についてさらに詳しく解説します。
ターゲティングは手順に沿えば簡単に設定できますので、試してみてください。
Facebook広告マネージャーにアクセスする
Instagram広告のターゲティングはfacebook広告マネージャーで行います。
facebook広告マネージャーしたら上部のタブより「広告セット」をクリックし、画面左の「作成」のボタンをクリックしてください。
項目を入力する
「編集」をクリックし、下記の項目を入力します。
- 性別
- 年齢
- 地域
- 言語
- つながり
- 詳細ターゲット設定
- カスタムオーディエンス
「つながり」はページへのアクセスや「いいね」をしたことがあるユーザーへの設定ができます。
カスタムオーディエンスは顧客情報をアップロードしている場合のみ使用できますので、カスタムオーディエンスによるターゲティングをしたときは忘れずに行いましょう。
オーディエンスを確認する
設定が完了したら、右上の「オーディエンス」を確認します。
「狭い」「広範囲」になっている場合は広告の効果が最大限発揮できない可能性がありますので、設定を見直してください。
オーディエンスとあわせて、下部の「1日の推定結果」も参考にしましょう。
設定を保存する
オーディエンスが適切になったら、設定を保存し広告を公開してください。
その後は定期的にデータを分析し、ターゲティングを微調整するのがおすすめです。
まとめ
ターゲティングとは、広告を配信したい特定のユーザーを指定しグループ化することで効率よく広告コストを回す戦略のことです。
Instagramは世界中で利用されているSNSであり、ターゲティングをせずに広告を出稿すると効果を最大限に発揮できません。
ユーザー属性ターゲティングやインタレストターゲティングなど、自社の目的や状況にあったターゲティングを行い、費用対効果を上昇させましょう。
出稿の際にはユーザーニーズと広告の関連性を分析することが大切です。出稿後はデータを分析し、広告運用のパフォーマンスを最適化してください。