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ブランディング広告とは?種類やメリット、デメリットを徹底解説!

広告と聞くと、一番にチラシやCMなどといった広告を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし、近年では、Web広告という広告手法が広がりを見せており、なかでも「ブランディング広告」といわれる手法が注目を集めるようになりました。

ブランディング広告という言葉を聞く機会も多くなってきたものの、そもそもどういった広告なのかよくわからないという方も多いはずです。

「ブランディング広告ってよく聞くけどどういった広告なの?」

「自社商品を広める効果的な広告をうちたい」

「ブランディング広告って効果あるの?」

など、ブランディング広告の疑問を持っている方のためにこの記事では、

  • ブランディング広告の種類
  • ブランディング広告の重要性
  • ブランディング広告のメリット、デメリット

を解説していきます。

自社商品や自社サービスの価値を高めるためにも、ブランディング広告の意味を理解して自社商品のブランド力を高めていきましょう。

ブランディング広告の特徴や種類

近年、ブランディング広告という言葉を聞く機会も多くなりましたが、ブランディング広告とはどういった広告なのでしょうか。

ここではブランディング広告の特徴や種類を紹介していきます。

ブランディング広告とは

ブランディング広告とは、会社自体のイメージアップや企業が提供する商品やサービスのブランド力強化、認知度向上を目的とした広告全般のことを指す、マーケティング手法の一つです。「ブランド広告」と呼ばれることもあり、企業のイメージを向上させるために活用されることが多い広告手法です。

かつては新聞や雑誌、テレビなどといったマス広告でブランディング広告が行われることが一般的な方法でしたが、近年ではSNSを中心としたWeb媒体でもブランド広告が活用されるようになりました。新聞や雑誌、テレビなどといった従来のブランディング広告とは違い、よりターゲットを絞った広告を打ち出せるようになっています。

ブランディング広告の特徴としては、企業が提供する商品やサービスをこと細かく説明するよりも、顧客の方に対して企業のイメージや印象、世界観を伝えることが目的とされており、認知度や理解を獲得するための広告といえるでしょう。

ブランディング広告の種類

ブランディング広告にはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なってきます。ここでは代表的なブランディング広告を見ていきましょう。

マスメディア広告

マスメディア広告、いわゆる「マス広告」は「テレビ」「ラジオ」「新聞」「雑誌」の4種類を活用した広告のことを指します。

4マス広告とも言われており、ブランディング広告の基本となる広告です。

テレビ

テレビのマス広告で代表的なものがCMです。CMには1本あたり30秒の「タイム広告」と1本あたり15秒の「スポット広告」の2種類が存在しています。3ヵ月間の1クール間隔での出稿が基本とされており、提供クレジットが表示されることもあって露出効果が期待できる手法です。

番組の合間に放送することができるのである程度、ターゲットを絞って宣伝することができます。最も早く、多くの方へアクションできる広告といえるでしょう。

ラジオ

ラジオのCMはテレビCMと同様に、番組の合間に流れることが多く、タイム広告とスポット広告があるのが特徴です。

ラジオ局は地域によって大きな影響力を持っているため、土地に合わせた広告を打ち出すことができるのが大きな特徴といえます。番組によっては、スポンサーに関係する企画を番組に取り入れることもあるため、リスナーに対してブランディング効果が期待できる広告手法です。

近年では、スマートフォンなどでも簡単にラジオが聞けるようになったため、広告としての効果も年々高まってきています。

新聞

新聞での広告は、前面での大規模な広告から記事下部の小さな広告まで広告サイズがさまざまあることはもちろんのこと、地域特有の地方新聞や全国紙など、新聞の種類も多いことが特徴です。

文字やイラスト、写真で訴求できるため、何度でも見返すことができることもあって大きなインパクトを与えることができます。

新聞を利用する方は「安心できる」「情報が正確」「信頼性がある」などといった評価によって、メディアの中でも情報の正確性や信頼性はトップクラスといえるでしょう。

新聞は信頼性の高いコンテンツのため、画像や文字を使用することでより説得力のある広告を作成することが可能です。

雑誌

雑誌広告は美容系、旅行系、ファッション系などといった特定の雑誌を見ている読者層に対してターゲティングすることができる手法です。

雑誌広告には「タイアップ広告」と「純広告」の2種類が存在しています。

「タイアップ広告」は、メディアと提携して記事形式で作成する広告です。主に自社商品やサービスを紹介することが多く、実際に商品を利用した体験談のような形式で掲載することで、内容をイメージしてもらえるようになります。そのため、記事として自然と目を通してもらえるようになるといったメリットが特徴です。

「純広告」は、掲載したい雑誌の広告枠に掲載する手法です。有名雑誌では、信頼性の確立、ブランド化されていることがほとんどなっています。有名雑誌へ広告掲載することで、商品やサービスの認知度を大きく向上させることができる点が純広告のメリットといえるでしょう。

雑誌は、趣味や関心などによって購買する層が大きく異なってきます。そのため、ターゲット層が絞られていることもあって、他のマスメディアと比べるとよりターゲットを絞った広告を打ち出すことが可能です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、「バナー広告」とも呼ばれており、Webサイト上に表示される画像や動画の広告を指します。

Webサイトのジャンルや特徴によって広告を打ち出せるので、ターゲットを絞りたい場合に最適な手法です。

文字によるテキスト形式だけでなく、画像や動画なども広告として表示することができるため、潜在層のユーザーに対して自社ブランドのイメージをわかりやすく届けることができます。

潜在層ユーザーに対して広範囲に広告を打ち出すことができるので、ブランド認知度の向上やブランドイメージ向上が期待できるのが大きなメリットです。

デジタル音声広告

インターネット上で配信される音声広告が「デジタル音声広告」です。

近年、活用されることが多くなったSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスで広告を打ち出せる特徴を持っており、若い年代の層にアプローチすることができます。若年層をターゲットにした商品やサービスのブランド認知拡大に期待できる手法です。

音声広告のひとつとしてラジオ音声広告も存在しています。近年では、スマートフォンでラジオを聴く方も多くなり、老若男女幅広い層に向けて広告を打ち出すことができるようになっていることが特徴です。

デジタル音声広告の特徴として、スキップして広告の表示を省くということができないので、ユーザーに対してすべての情報を届けることができます。

デジタルメディア広告

近年では、デジタルメディアにブランディング広告を出稿するケースが多くなっています。デジタルメディアには、

  • Twitter(現 X)やInstagram、FaceBookなどのSNSを活用した「SNSマーケティング」
  • 自社ブランドを知ってもらうためのサイト「ブランディングサイト」
  • ユーザーに対して有益な情報を発信していく「コンテンツマーケティング」

などといったターゲットによって異なるマーケティング手法を取るようになりました。

デジタルメディア広告は、若年層だけでなく、幅広い世代に対してアプローチできることが大きな魅力といえます。

ブランディング広告の重要性

近年、ブランディング広告がより一層重要となってきています。背景として「モノ消費」から「コト消費」へ消費活動が変化してきたことが要因として挙げられます。

以前は、お金を使用する際に商品の値段やスペックで選んで購入する「モノ消費」の時代でした。しかし、近年では欲しいものが簡単に手に入る時代になり、商品の価値を紹介するだけでは売れなくなってきています。以前の「モノ消費」とは反対に、商品を買うことで得られる体験や感情が重要視される「コト消費」に消費活動が移るようになってきています。

そういったなかで、「他社よりも安く」「レスポンス広告に費用を充てる」に重点を置くだけではなく、より商品やサービスのストーリーを伝えて、選んでもらう環境が大切になってきています。

ブランディング広告は、消費者に対して商品やサービスの価値をイメージしてもらい、選ぶ理由を与えるためのツールです。そのため、購買意欲を高めることができるブランディング広告が重要になってきているといえるでしょう。

ブランディング広告のメリットとデメリット

ここでは、ブランディング広告を行うことのメリット、デメリットを紹介していきます。

メリット

代表的なメリットを3つ紹介します。

ブランドイメージ、認知度の向上

ブランディング広告の一番のメリットといえるものが「ブランドイメージ、認知度向上」です。

ブランディングを意識した広告をうつことで、ユーザーにブランドイメージが浸透して、ブランド認知度の拡大が期待できます。企業やブランドのイメージを向上させることで「〇〇といったら△△社」といったようなイメージを持ってもらうことができるでしょう。

ブランド力や認知度を高めることができれば、市場でのポジショニングをより強固なものにすることが可能となります。

新規顧客、リピーターの獲得

ブランディング広告によって、商品やサービスを広く知ってもらうことで、新規顧客の獲得や継続的に利用、購入してくれるリピーターの獲得が期待できます。

新規顧客の獲得やリピーターの獲得は、売上アップに繋げることができ、収益の安定化を図ることが可能です。収益を安定化させることができれば、さらなる顧客獲得の広告投資にあてることができます。自社商品やサービスを成長させ続けるためにも、新規顧客の獲得やリピーターが大切です。そのため、新規顧客の獲得は大きなメリットといえるでしょう。

商品やサービスのコスト削減、単価の向上

ブランディング広告を打ち出すことで、ブランディングが促進されて、商品やサービスの信頼度、愛着感が強まることがあります。愛着感が強まることで、ユーザーはより高額な商品やサービスを購入する頻度が増えると予想できるため、商品単価の向上が期待できることもメリットのひとつです。

デメリット

代表的なデメリットを2つ紹介します。

結果が出るまで時間がかかる

ブランディング広告は、一般的に時間をかけて行うものであるため、成果を出すためには長期的な時間が必要になってしまうことがほとんどです。

長期的な時間が必要になる一方で、同じくコストがかかってしまうことにも注意する必要があります。

また、時間をかけて確立したブランドイメージを変更したい場合、新たにブランディングを行うことが必要になってくることが多いです。改めてブランディングを行う際にも同じ時間がかかることを覚えておきましょう。

競合他社の状況によって成果が出ないこともある

競合他社のほとんどがブランディング広告を行っていることがあります。そういった場合、いくら広告費をかけたからといって、思ったような成果が出ない可能性も多いです。

ブランディング広告を行う前に、市場に自社の入り込む余地があるのかをじっくりと考えて、広告運営に取り組むことが重要です。

ブランディング広告の効果の測定方法

ブランディング広告の効果を数値化することが難しいという特徴を持っています。せっかく広告を出しているのに効果が出ているのかわからなければコストの無駄になってしまうことでしょう。そのため、ブランディング広告によってしっかりと効果が出ているのか把握することが大切です。

ここでは効果が出ているのか判断する要素として、2つの測定方法を紹介します。

ブランドリフト調査

ブランディング広告を配信してから、ブランディング広告を見た人と見ていない人とを比べ、見た人のブランド認知度や高感度、購買意欲の意識変化などを計測する方法が「ブランドリフト調査」です。

ブランドリフト調査は、広告を見た人を対象に、アンケート形式で質問をして、その回答を集計、分析して変化を測定します。質問をオンラインで実施する場合は、YouTubeなどの動画サイトなどで見かけることが増えたディスプレイ広告上に表示されるアンケート「インバナーサーベイ」や広告からアンケートページへと誘導して回答してもらう「リードバナーアンケート」などが活用されるのが一般的です。

サーチリフト調査

ブランディング広告を見た人の間で、ブランド名や商品名を自然に検索する数がどの程度増えているのかを測定する方法が「サーチリフト調査」です。

自然に検索したデータを元に測定できるので、アンケートなどを実施する必要がありません。広告に接触した後に、検索数がどの程度伸びたのか、どのようなユーザーの検索数が増えたのか、検索行動の変化を数値化することができるのが特徴です。

まとめ

この記事では、ブランディング広告について見てきましたがいかがでしたでしょうか。

ブランディング広告にはどんな種類があるのか、ブランディング広告のメリット、デメリットをしっかり理解することが重要になってきます。

自社ブランドの認知度を上げるにはどのようなアプローチを行っていくのがいいのか、最適な広告を行っていくことが大切です。

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