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Googleアナリティクスのアカウントの削除や復元の方法を解説

Googleアナリティクスのアカウントは削除しても問題ない?

Googleアナリティクスは3層構造になっており、アカウントを削除する際は構造を知っておくことが大切です。構造を理解しておくと、アカウントを削除するとどうなるのかがわかるでしょう。

この記事では、Googleアナリティクスのアカウントの削除や復元の方法などを解説します。削除する際の注意点についても解説するので、注意点を踏まえて削除するようにしてください。

Googleアナリティクスのアカウントとは

Googleアナリティクスのアカウントとは、Googleが提供するアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の基本的な管理単位を指します。Googleアナリティクスは、Webサイトやモバイルアプリのデータを収集・分析して、改善に役立つ情報を得るために使用されます。

Googleアナリティクスは、Googleのアカウントを取得するだけでは利用できません
Googleアナリティクスを利用するには、Googleのアカウントを取得した上で、Googleアナリティクスのアカウントを別途作成する必要があります。

Googleアナリティクスのアカウントを作成すると、プロパティ(Webサイトやアプリ)のグループ化や管理、データ収集、分析を行えます。なお、アカウントは最大100個の作成が可能です。

プロパティとは、アカウントの下の階層であり、アカウントごとにWebサイトやアプリを登録します。Webサイトやアプリは最大50個の登録が可能です。
アカウントは最大100個作成できるため、Googleアナリティクスでは、最大5,000個のWebサイトやアプリのデータを収集・分析できます。

100(アカウントの上限)× 50(プロパティの上限)= 5,000

Googleアナリティクスは「無料版」と「有料版」がありますが、上記は「無料版」の上限数です。もっと多くのWebサイトやアプリを登録したい場合は、有料版の利用を検討してください。

Googleアナリティクスは3層構造になっており、プロパティの下には「ビュー」という階層があります。ビューは特定のプロパティに関連付けられており、実際にデータの分析やレポート作成を行うための場所として機能します。
ビューは1つのプロパティに対して、最大25個の作成が可能です。したがって、1つのアカウントで、最大1,250個のビューを作成できます。

50(プロパティの上限)× 25(ビューの上限)= 1,250

Googleアナリティクスが「アカウント」「プロパティ」「ビュー」の3層構造になっていることは、アカウントを削除する際に影響するため、しっかりと押さえておきましょう。

Googleアナリティクスのアカウントを削除する時に気を付けるポイント

アカウントを削除すると、その下の階層のプロパティとビューも一緒に削除されてしまうことに注意が必要です。
削除したデータは復元できないため、削除する際は慎重に判断してください。

なお、アカウントの削除後、35日以内であればアカウントの復元は可能です。
アカウントを復元させると、下の階層のプロパティとビューのデータも復元されます。
しかし、35日を過ぎるとアカウントの復元は不可能になるため、アカウントを削除する前に、必要なデータやレポートをエクスポートしておくことをおすすめします。

アカウントを削除できるのは、アカウントに対して管理者権限を持つ人だけです。
プロパティやビューに対して管理者権限を持つ人は、そのプロパティやビューを削除できますが、アカウントの削除はできません。

アカウントを削除すると、同じアカウントを共有する他のユーザーに影響が及ぶ可能性があります。削除する際は、関係者への事前通知が重要です。

以上のポイントを理解し、慎重に判断してアカウントを削除するかどうかを決定しましょう。
アカウントの削除に関する具体的な手順や詳細な情報は、Googleアナリティクスの公式サイトやサポート情報の確認をおすすめします。

Googleアナリティクスのアカウント削除方法

ここでは、Googleアナリティクスのアカウントを削除する方法を解説します。
なお、削除する前に、必要なデータやレポートをエクスポートしておきましょう。

まず、Googleアナリティクスの管理画面にログインしてください。
次に、メニューの「管理」をクリックします。アカウントを選択する画面が表示されたら削除するアカウントを選び、「アカウント設定」をクリックしてください。

画面が変わったら「ゴミ箱に移動」を選択すると、アカウントの削除は完了です。

削除したアカウントは「ゴミ箱」で一時的に保管され、35日以内であれば復元できます。

アカウントの復元方法は、Googleアナリティクスにログインし、メニューから「管理」を選択します。アカウント列で「ゴミ箱」をクリックし、復元したいアカウントのチェックボックスにチェックを入れ、「元に戻す」をクリックすると復元は完了です。

35日を過ぎるとゴミ箱からも完全に削除されてしまい復元できなくなるため、注意してください。

Googleアナリティクスのアカウントを削除したらどうなるか

Googleアナリティクスのアカウントを削除すると、アカウントに紐づいているプロパティやビューも消えてしまいます
プロパティやビューはアカウントの下位階層であり、階層構造が維持できなくなると消失するのは当然です。

プロパティとビューに関するデータや設定も消失するため、アクセス解析ができなくなってしまいます。
アクセス解析ができなくなるとサイトの状況を把握できなくなり、SEOに支障を来たす可能性があります。

サイトのコンテンツや構造、外部リンクなどの要素は、アクセス解析ができなくても改善は可能です。したがって、アカウントを削除しても、検索順位に直接的な影響はありません

一方でアカウントを削除すると、サイトの改善点や問題点を見つけにくくなる可能性はあります。その点に注意してください。

サイトの改善点や問題点を見つけにくくなると、以下のような不都合が生じる可能性があります。

  • ユーザーエクスペリエンスの低下
  • コンバージョン率の低下

そのほかにも、競合との差別化が困難になったり、マーケティング戦略の調整が困難になったりすることもあるため、アカウントの削除は慎重な検討が重要です。

ユーザーエクスペリエンスの低下

アクセス解析を通じて得られるデータをもとに、ユーザーがどのページで離脱しているか、どのコンテンツが人気なのかなどの情報を把握できます。これにより、ユーザーエクスペリエンスを改善するための施策の実行が可能です。

しかし、アカウントを削除して解析ができなくなると、ユーザーの行動や傾向を把握できず、エクスペリエンスの向上が難しくなる可能性があります。ユーザーエクスペリエンスが低下すると、離脱率が高まるなどの不都合が生じかねません。

コンバージョン率の低下

Webサイトの目標(コンバージョン)達成率を向上させるには、どのページがコンバージョンに貢献しているかの把握が不可欠です。アクセス解析を行うことで、コンバージョンの進捗や途中で離脱する箇所を特定し、改善策を実施できます。

アクセス解析ができない場合、コンバージョン率の向上につながる施策の実施が難しくなってしまいます。コンバージョン率が低下するとWebサイトから十分な収益が得られず、ビジネスの目標の達成が困難になるでしょう。

まとめ

Googleアナリティクスのアカウントを削除すると、Webサイトの改善点や問題点を見つけるためのデータの収集・分析が困難になってしまいます。検索順位の低下などに直接影響を及ぼすことはありませんが、削除は慎重に行うべきでしょう。

35日以内であれば、この記事で説明した方法でアカウントの復元は可能ですが、35日を過ぎると完全に削除されてしまいます。アカウントを削除する際は、必要なデータやレポートをエクスポートしておきましょう。

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