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Googleアナリティクスのパラメータとは?設定方法や効果的な使い方などを解説

Googleアナリティクスはパラメータを設定する方がいい?

Googleアナリティクスはパラメータを設定すると、流入元や流入経路などの詳細な情報がわかります。パラメータの設定をおすすめしますが、そもそもGoogleアナリティクスのパラメータとは何なのかがわからない人も多いでしょう。

この記事では、Googleアナリティクスのパラメータとは何かを説明し、設定方法や効果的な使い方などを解説します。パラメータを設定するメリットがわかるようになるでしょう。

Googleアナリティクスのパラメータとは?設定するメリットは?

Googleアナリティクスのパラメータとは、URLの末尾に付けるクエリストリング(クエリ文字列・URLパラメータ)の形式の文字列です。
UTMパラメータとも呼ばれ、Googleアナリティクスを使用してトラフィックの分析やトラッキングを行う際に使用されます。

UTMパラメータを設定すると、どの施策が成果を上げているのかの把握に役立つことがメリットです。

UTMパラメータは特定のアクセス情報を識別することで、トラフィックの流入元や流入経路、広告キャンペーンなどを詳細に追跡できるようにします。
これにより、どのソースや媒体がどれくらいのトラフィックをもたらしているのかを把握でき、マーケティングキャンペーンの効果測定などへの活用が可能です。

UTMパラメータを設定すると、以下のようなことがわかります。

  1. ユーザーはどの広告キャンペーンから流入してきたのか
  2. サイトへの流入元がオーガニック検索か、リスティング広告か
  3. 特定のキーワードがトラフィックやコンバージョンにどれだけ寄与しているか
  4. どのコンテンツがより多くのトラフィックやコンバージョンをもたらしているのか

このように、どのキャンペーンからのトラフィックが多いか、どの広告が成果を上げているか。また、どのチャンネルが主なトラフィックをもたらしているか、どのソースが優れた結果をもたらしているかなどがわかります。

「流入元」や「流入経路」などの情報は、マーケティングや広告キャンペーンの効果を評価する上で非常に重要です。

UTMパラメータを利用して流入元などの情報をトラッキングすることで、戦略の最適化や予算の配分などについて意思決定を行うための基盤が得られます。

Googleアナリティクスのパラメータの種類別の特徴

パラメータを生成するには、Googleが提供しているURLビルダーというツールを使うと便利です。
URLビルダーでは、以下の5つのパラメータを設定できます。

  • utm_source(流入元)
  • utm_medium(流入経路)
  • utm_campaign(キャンペーン名)
  • utm_term(キーワード)
  • utm_content(広告内容)

上記のUTMパラメータを組み合わせてURLを作成すると、異なるソースや媒体からのトラフィックを詳細にトラッキングできます。
これにより、特定の広告キャンペーンやマーケティング施策の効果を測定し、最適な戦略を展開するためのデータの収集が可能になるでしょう。

ここでは、パラメータの種類別の特徴を解説します。

utm_source(流入元)

utm_sourceはトラフィックの流入元を示すパラメータです。どのソースからトラフィックが来たのかを識別します。
例えば、ニュースレター、ソーシャルメディア、直接入力などがあります。

例:utm_source=facebook

utm_medium(流入経路)

utm_mediumはトラフィックの流入経路や媒体を示すパラメータです。具体的にどのような手段でトラフィックが発生したかを識別します。
例えば、cpc(クリック課金広告)、organic(オーガニック検索)、email(メール広告)などがあります。

例: utm_medium=cpc

utm_campaign(キャンペーン名)

utm_campaignは広告キャンペーンの名前を示すパラメータです。特定の広告やプロモーションに関する情報を追跡します。キャンペーンごとに効果を評価できます。

例:utm_campaign=summer_sale

utm_term(キーワード)

utm_termはキーワードや検索クエリを示すパラメータです。主に検索エンジン広告(SEM)で使用され、どのキーワードがクリックされたかを追跡します。

例:utm_term=analytics

utm_content(広告内容)

utm_contentは同じキャンペーンや広告に複数のリンクがある場合に、それらのリンクを区別するためのパラメータです。広告のバリエーションやコンテンツの違いを識別します。

例:utm_content=button_cta

Googleアナリティクスのパラメータの設定方法

GoogleアナリティクスのUTMパラメータを設定する方法は簡単です。以下に手順を示します。

①URLビルダーを開く
Googleが提供しているURLビルダー(Google Analytics Campaign URL Builder)というツールを使用します。以下のURLにアクセスしてください。
https://ga-dev-tools.appspot.com/campaign-url-builder/

②パラメータを入力
URLビルダーに必要な情報を入力します。

WebサイトURLには、トラッキングしたいWebページのURLを入力します。
キャンペーン情報には、 utm_campaign、utm_medium、utm_sourceなどのパラメータを入力してください。

③生成されたURLを取得
パラメータを入力すると、URLビルダーはそれに基づいてトラッキング用のURLを生成します。生成されたURLをコピーしてください。

④生成されたURLの使用
生成されたURLをWebサイトへのリンクや広告に使用します。これにより、アナリティクスがそのリンクのトラッキングを行い、UTMパラメータに基づくデータを収集します。

以上がURLビルダーを利用したUTMパラメータ付きのトラッキング用URLの生成方法です。
パラメータは手動でも設定できますが、記述の間違いを防ぐためにも、URL生成ツールの使用をおすすめします。

Googleアナリティクスのパラメータをどのように活用していくか

Googleアナリティクスのパラメータ(UTMパラメータ)は、トラフィックの分析やトラッキングをより詳細に行うための重要なツールです。UTMパラメータを活用することで、以下の情報が得られます。

  • トラフィックソースと媒体の分析
  • キャンペーンの評価
  • キーワードの追跡
  • 広告コンテンツの比較

トラフィックソースと媒体の分析

utm_source(流入元)とutm_medium(流入経路)パラメータを使用して、トラフィックがどのソースからやってきたか(例: Webサイト、ニュースレター、ソーシャルメディア)やどの媒体を介して来たかを特定できます。

これにより、どのチャンネルが最も効果的であるかを判断でき、予算の効果的な配分が可能です。

キャンペーンの評価

utm_campaign(キャンペーン名)パラメータを使用して、異なるキャンペーンの効果を評価できます。
どのキャンペーンが最も多くのトラフィックやコンバージョンをもたらしたかを把握でき、将来のマーケティング戦略に役立てられるでしょう。

キーワードの追跡

utm_term(キーワード)パラメータを使用して、どのキーワードがトラフィックを生成したかを追跡できます。
これにより、どのキーワードが最も効果的であるかを特定でき、SEO戦略を最適化できるでしょう。

広告コンテンツの比較

utm_content(広告内容)パラメータを使用して、異なる広告バリエーションの効果を比較できます。
どの広告が最も効果的であるかを特定でき、広告コンテンツの改善に役立つでしょう。

まとめ

Googleアナリティクスのパラメータを設定すると、マーケティングや広告キャンペーンの効果を評価する上で重要なデータを取得できます。URLビルダーを使用すると、パラメータの設定は簡単に行えます。

パラメータを活用すると「どのキャンペーンが成果を上げているのか」や「どの広告コンテンツが効果的なのか」などを明確に把握でき、マーケティング戦略の最適化や予算の配分など、効果的な意思決定が可能になるでしょう。

リソースを最適に活用しながら成果を最大化したい方は、パラメータの設定をおすすめします。

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