「リスティング広告のクリック率の目安や上げる方法を知りたい」
リスティング広告クリック率は、自社のサービスや商品がユーザーにどの程度興味を持たれているかの目安になります。
コンバージョン率を上げるためにも、リスティング広告のクリック率について知っておきましょう。
この記事では、リスティング広告のクリック率の目安や、どのように変動するのか解説するとともに、クリック率の上げ方・改善方法についても紹介しています。
リスティング広告のクリック率とは
リスティング広告とは、Googleなどの検索サイトでユーザーが検索したキーワードに応じて表示される広告です。
不特定多数を対象としたスーパーマーケットなどのチラシとは異なり、ユーザーが意図した検索キーワードに応じて表示されるのが特徴です。そのため、確度の高いユーザーにアプローチできる点がリスティング広告のメリットの1つとなっています。
リスティング広告のクリック率は、検索意図に応じて広告が表示された回数=インプレッション数に対して、どの程度のユーザーがクリックしたのか割合を示した数値です。「CTR:Click Through Rate」と表示されるケースもあります。
一般的には「ユーザーがクリックした回数÷広告が表示された回数×100」で算出されます。
例えばユーザーの検索意図に応じて広告が1,000回表示されたとして、ユーザーが10回クリックした場合、そのリスティング広告のクリック率は1%です。
リスティング広告のクリック率が高ければ高いほど、自社のサービスや商品にユーザーが興味を持っていることになります。
リスティング広告の平均クリック率はどのくらい?
リスティング広告の成果が出ているかどうかについて判断するためには、平均クリック率について知っておく必要があります。
米国のマーケティング会社の調査によると、Googleに広告を出稿したときのリスティング広告全体におけるクリック率の平均は3.17%でした。
対象とするキーワードや想定するユーザーによってクリック率には違いがありますが、エンターテインメント系のキーワードなどは、およそ10%とクリック率が高い点が特徴です。
一方、テクノロジー系の広告や弁護士、ホームサービス系の広告はクリック率が低い傾向にあります。
リスティング広告のクリック率はどのように変動するのか
リスティング広告のクリック率は、検索結果に表示される順位に応じて変動します。
例えば、Google検索で1位の広告のクリック率がおよそ12%であるのに対し、2位の広告はおよそ1.5%、3位の広告はおよそ0.2%といった具合に変動が見られます。
ただし、クリック率が高いからといって、必ずしもコンバージョン率が高いとは限らないため注意が必要です。
ユーザーによって広告がクリックされるのはあくまでもきっかけに過ぎません。遷移先のページに魅力がなければ、広告料だけ取られて成果が得られないケースも珍しくないのです。
リスティング広告のクリック率を上げる方法
自社のサービスや製品に対するコンバージョン率をアップさせるためには、リスティング広告のクリック率を上げるのが重要です。クリック率がなかなかアップしない際には、以下の点を見直してみましょう。
- ペルソナを明確にする
- ユーザーに刺さる広告文章を考える
- キーワード設定を適切に行う
- 広告の効果を検証する
- 広告表示に関する追加オプションを活用する
- 広告と遷移先ページの整合性を保つ
- 広告を検索結果の上位に表示させる
ここでは、リスティング広告のクリック率を上げる方法について解説します。
ペルソナを明確にする
リスティング広告のクリック率を上げるためには、ペルソナを明確にする必要があります。
ペルソナとは自社のサービスや製品を求める典型的なユーザー像です。
対象となるユーザーの性別や年齢、家族構成、年収、ライフスタイル、抱えている悩み、趣味などを詳しく掘り下げると、サービスを必要とする人にピンポイントで訴求できるようになります。
ユーザーに刺さる広告文章を考える
リスティング広告のクリック率を上げるためには、ユーザーに刺さる広告文章を考える点も重要なポイントです。
リスティング広告はユーザーを自社のホームページへと導き、製品やサービスの購入を決心させるための大事な入口です。
広告文章やタイトルにキーワードを散りばめるのはもちろんですが、ユーザーを一目で釘づけにするような刺さる文章を考えるとクリック率を高める結果につながります。
広告文章を考える際にキーワードを先頭に持ってきたうえで、製品やサービスの具体的なメリットについて言及するとよいでしょう。
キーワード設定を適切に行う
キーワード設定を適切に行う点も、リスティング広告のクリック率を上げるためには欠かせない作業の1つです。
キーワードが適切に設定されていないと、サービスや製品を求めているユーザーに広告が届かないため、クリック率が低下します。
キーワードの設定は自分のフィーリングに頼るのではなく、Googleキーワードプランナーなどの調査ツールを活用し、ロングテールキーワードなども合わせて確認するのがおすすめです。
広告の効果を検証する
リスティング広告は出稿したらOKという訳ではありません。
適切なキーワードを選定して魅力的に感じる広告文章を考えたら、効果を検証するように心がけましょう。
具体的な検証法としてはA/Bテストがあげられます。同じ条件の下で複数の広告を出稿し、より多く利益を生み出す広告の方に費用をかけるのがポイントです。
広告表示に関する追加オプションを活用する
リスティング広告のクリック率を上げるために、広告表示に関する追加オプションを活用するのもおすすめです。
広告表示オプションには次のようなものがあります。
- コールアウトオプション
- サイトリンクオプション
- 構造化スニペット表示オプション
- 価格表示オプション
- プロモーション表示オプション
- 電話番号表示オプション
- 住所表示オプション
- アプリリンク表示オプションなど
広告文章以外に商品のキャッチフレーズや電話番号、プロモーション情報などをオプションとして掲載すると、検索エンジンからの評価を高め、広告を上位に表示させる効果が期待できます。
広告と遷移先ページの整合性を保つ
リスティング広告のクリック率を上げるためには、広告を上位に表示させるだけでなく、表示回数を増やす必要があります。表示回数を増やすには、広告文章と遷移先ページの内容の整合性を保つ点が重要なポイントです。
例えば「ぎっくり腰 治し方」で検索して整骨院を探していたのに、遷移先のページでぎっくり腰には対して触れておらず、整骨院のおすすめポイントばかり記載されていた場合、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。
ユーザーがすぐに離脱するような広告は、検索エンジンから品質スコアが低いと判断されるため、表示回数が減少する結果となります。
リスティング広告の表示回数が減少すれば、その分クリックされる機会が少なくなるのは当然と言えるでしょう。
リスティング広告の表示回数を確保するためにも、広告文章と遷移先のページの内容に整合性があるかどうか精査するよう意識しましょう。
広告を検索結果の上位に表示させる
リスティング広告のクリック率を上げるためには、広告を検索結果の上位に表示させる必要があります。
先述の通り、Google検索で1位の広告のクリック率がおよそ12%であるのに対し、2位の広告はおよそ1.5%に過ぎません。
検索結果の上位に表示させる簡単な方法が広告費の増額です。A/Bテストで手ごたえが感じられたリスティング広告に対しては、費用の増額も検討してみましょう。
まとめ
リスティング広告のクリック率とは、検索意図に応じて広告が表示された回数=インプレッション数に対して、どの程度のユーザーがクリックしたのか割合を示した数値です。向上させると自社のサービスや製品をユーザーにアピールし、コンバージョン率をアップさせる効果が期待できます。
クリック率を上げるためにはペルソナを明確にし適切なキーワードを設定したうえで、ユーザーに刺さる広告文章を考えることが大切です。出稿を終えたら定期的にA/Bテストなどをおこなって成果を検証し、多くの利益を生むリスティング広告に予算を割り振ると効率的でしょう。