「ホームページの検索順位チェックツールはどうやって選べばいい?」
seo対策の効果を検証するためには、検索順位を随時チェックすることが欠かせません。googleが提供するサーチコンソールでもクリックが発生したキーワードでの検索順位は確認できますが、クリックが発生していないキーワードでの検索順位は確認できません。
クリックが発生していないキーワード、および指定したキーワードでの掲載順位を確認する際に便利なツールが検索順位チェックツールです。
この記事では、検索順位チェックツールの失敗しない選び方や、おすすめのチェックツールランキングなどについて解説しています。
検索順位を上げることのメリット
自社の製品やサービスを紹介した記事の検索順位を上げると、主に以下4つのメリットが期待できます。
- クリック率が上がる
- 広告と同じ効果が得られる
- 被リンクを獲得しやすくなる
- 潜在顧客が増える
ここでは、検索順位を上げることの4つのメリットについて解説します。
クリック率が上がる
検索順位を上げる最大のメリットが、クリック率(CTR)が上がることです。
自社の製品やサービスを販売するには、まずホームページを訪問してもらい、コンバージョンにつなげる必要があります。
コンバージョンにつながるかどうかはコンテンツの内容次第ですが、実際にホームページを訪れるかどうかを大きく左右するのが検索順位です。
googleの検索順位とクリック率との関係については、2020年の7月にアメリカのSistrix社が大規模な分析を行っており、以下の結果が得られています。
1位…28.5%
2位…15.7%
3位…11.0%
4位…8.0%
5位…7.2%
6位…5.1%
7位…4.0%
8位…3.2%
9位…2.8%
10位…2.5%
検索結果の1位と2位はそれほど離れていない場所に表示されるにも関わらず、掲載順位が2位のサイトに比べ、1位のクリック率はおよそ1.8倍と高くなっています。
1位と10位を比べるとおよそ11.5倍のクリック率となっていることからも、掲載順位を1つ挙げるだけでクリック率に大きな差が生じることが分かるでしょう。
広告と同じ効果が得られる
googleなどでキーワードを検索すると、最初のページの上部にはリスティング広告が表示されます。
リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれており、一定の費用をかけることで狙ったキーワードのコンテンツを上位に表示させることが可能です。
seo対策により自社のコンテンツを上位に表示した場合、リスティング広告と同じように上位に表示させられる効果を得られます。
しかも、リスティング広告の場合はクリックされるたびに費用が生じるのに対し、seo対策で上位になった記事は何回クリックされても費用がかかりません。
被リンクを獲得しやすくなる
検索順位の上位に表示させるためには、ユーザーに対して有益で関連性の高い情報を提供する、質の高いコンテンツを作成することが欠かせません。
質の高いコンテンツが増えれば、他のサイトから被リンクを獲得し、さらにseo効果を高める結果が期待できます。
潜在顧客が増える
自社のコンテンツが検索順位の上位に表示されるようになれば、製品やサービスを購入する可能性が高い潜在顧客層にアプローチできます。
特に高額の製品やサービスを購入する場合、ユーザーは何度も似たようなキーワードで検索する傾向があるため、コンテンツが上位に表示され続ければ、将来のコンバージョンにつながりやすくなります。
検索順位はどのように決められている?
google検索はネット上でおよそ9割のシェアを占めているため、googleの検索順位の決め方を知っておくとよいでしょう。検索順位がどのように決められているのかをgoogle検索を例に説明します。
googleではクローラーと呼ばれるロボットが世界中のウェブサイトや、ユーザーが検索した情報を収集しています。
その後、独自に設けられた200項目以上の判定基準に照合して「質が高い」と判断されたコンテンツが上位に表示される流れとなっています。
ここでいう「質が高い」とはユーザーの疑問や悩みに対して、最も適切なアンサーを提供しているコンテンツです。
検索順位チェックツールの失敗しない選び方
検索順位チェックツールを選ぶ際に失敗しないためには、以下の点を押さえておくとよいでしょう。
- 予算や状況で選ぶ
- 使い勝手で選ぶ
- 検索エンジンで選ぶ
- インストールの有無で選ぶ
- キーワードの数で選ぶ
ここでは、検索順位チェックツールの失敗しない選び方について解説します。
予算や状況で選ぶ
検索順位チェックツールを選ぶ際には、予算や状況を把握するのがポイントです。
新規のサイトを立ち上げたような場合は、無料の検索順位チェックツールから始めて、物足りなくなってきたら有料版に切り替えるとよいでしょう。
反対にコンテンツの数や調べたいキーワードの数が多く、集客や収益化を本格化させたい場合は、有料の検索順位チェックツールを使用するのがおすすめです。
使い勝手で選ぶ
検索順位チェックツールは基本的に対象となるキーワードを入力して、結果を確認することが一般的です。
無料で使える検索順位チェックツールの多くは、確認のたびにurlや検索キーワードを入力する必要があります。
一方、有料の検索順位チェックツールだと、管理画面などからurlや検索キーワードを入力すれば、毎日自動で検索順位を取得してくれるため便利です。
検索エンジンで選ぶ
冒頭でもお話したように、国内ではgoogleの検索エンジンがおよそ9割のシェアを得ているのですが、他にも「yahoo!」「Bing」などの検索エンジンがあります。
特にパソコンの標準ブラウザが「Edge」の場合は検索エンジンがBingなので、Bingに対応した検索順位チェックツールが必要です。
インストールの有無で選ぶ
検索順位チェックツールにはインストール型とクラウド型の2種類があります。
個人でサイトを運営しているような方はインストール型でも構いませんが、企業で複数の人間がサイトの運営に携わっているようなケースではクラウド型の方がおすすめと言えます。
キーワードの数で選ぶ
検索順位チェックツールで調査できるキーワードの数は、ツールごとに異なります。
10個程度のキーワードであれば無料版でも対応可能ですが、大量のキーワードを調査したい場合は有料版を利用するとよいでしょう。
おすすめ検索順位チェックツールランキング
最後におすすめの検索順位チェックツールベスト5をご紹介します。
1位:BULL
2位:Nobilista
3位:検索順位チェッカー
4位:GRC
5位:Serposcope
それぞれの特徴について簡単に見ていきましょう。
1位:BULL
BULLはクラウド型の検索順位チェックツールで、googleだけでなくyahoo!やBingなどの検索エンジンにも対応しています。
urlやキーワードを500個まで入力できるため、大規模なサイトでも十分に対応可能です。最初から複数のスタッフでサイトを運営する際におすすめの検索順位チェックツールです。
無料トライアルもあるので、実際に使って使用感を確認すると良いでしょう。
2位:Nobilista
Nobilistaもクラウド型の検索順位チェックツールで、対応検索エンジンはgoogleのみです。
純国産製品のため、日本語でサポートを受けられる点がメリットの1つです。
共有用のurlを発行することでログインユーザー以外もレポートが閲覧できるため、ウェブサイトの制作やseo対策を受注している企業にもおすすめです。
3位:検索順位チェッカー
検索順位チェッカーもクラウド型のツールです。
対応検索エンジンはgoogleのみですが、無料で利用できる点がポイントです。
キーワード数が5つと少ないのですが、同じブラウザなら検索条件を1年間保存できるため、小規模のサイトを運営する際に便利と言えそうです。
4位:GRC
GRCはインストール型の検索順位チェックツールで、googleだけでなくyahoo!やBingなどの検索エンジンにも対応しています。
プランに応じてキーワード数が500個から無制限となっており、大規模なサイトを運営する企業などにおすすめです。
5位:Serposcope
Serposcopeもクラウド型の検索順位チェックツールです。
対応検索エンジンはgoogleのみですが、無料で利用できる点がポイントです。
無料で利用できるにも関わらずurl数やキーワード数が無制限なのが強みですが、海外製なので日本語によるサポートはありません。
まとめ
自社サイトのコンテンツを検索結果の上位に表示させるためにはseo対策が欠かせませんが、効果を検証するためには順位の動向を把握しておく必要があります。
つまりseo対策の効果を検証するためには、検索順位チェックツールで動向を確認し、その都度seo対策を見直すことが重要です。
今回ご紹介した検索順位チェックツールには無料版もあるので、導入して使用感がよければ有料版に切り替えることがおすすめです。