「SNSマーケティング業界に転職するにはどうすればいい？」
SNSマーケティング業界に転職するには、仕事内容や求められるスキルなどを理解した上で、求人を見つけて応募する必要があります。この記事では、SNSマーケティングの仕事内容や求められるスキル、転職するための方法などを解説します。
未経験者や他業界からSNSマーケティング業界に転職したい方は、この記事をぜひ参考にしてみてください。
SNSマーケティングの特徴とは
SNSマーケティングとは、SNSを使用して集客やブランディングなどを行うデジタルマーケティングの手法です。マーケティング活動にSNSを用いるのが特徴で、SNSの強みを活かせます。
X（Twitter）やInstagram、FacebookなどのSNSは利用者が多く、大勢の人をターゲットにできることが大きな強みです。株式会社ICT総研の調査によると、2022年度の日本のSNS利用者は8,270万人（普及率82％）で、2024年末には8,388万人への拡大が見込まれます。
拡散力の高さも強みであり、有益なコンテンツを配信すると多くのユーザーに共有されます。SNSの投稿がバズると大きなマーケティング効果が得られますが、炎上リスクに注意が必要です。
多くの企業がSNSマーケティングを行っており、成功事例も数多くあります。例えば、株式会社明治は、X（Twitter）で「きのこの山 たけのこの里 2020国民大調査」というキャンペーンを実施し、30万人以上のユーザーが参加して、販促やブランディングに大きく貢献しました。
SNSマーケターはこのようなアイデアを考案し、フォロワーやファンを増やして、集客アップや認知拡大などの目標を達成するのが仕事です。
SNSマーケティングの主な仕事内容
SNSマーケティングの業務を担当する人はSNSマーケターと呼ばれます。SNSマーケティングの業務は多岐にわたりますが、SNSマーケターの主な仕事内容は以下の通りです。
- 戦略立案
- コンテンツの企画・制作
- 投稿・運用
- 効果測定
戦略立案
SNSマーケティングを行う目的や目標を明確にし、目標を達成するための戦略を立案します。
「なぜSNSを活用するのか」「誰をターゲットにするのか」「何を達成したいのか」を明確にすることから始めます。これらが明確になれば、「どのSNSプラットフォームを使用したら効果的か」「どのような手法を用いるのか」が見えてくるでしょう。
例えば、若い女性をターゲットにするなら、LINEやInstagram、TikTokなどが適します。SNSマーケティングの手法には、キャンペーンやSNS広告、インフルエンサーマーケティングなどがあります。
SNSマーケティング戦略を効果的かつ戦略的に実施するには、市場分析、競合分析、ターゲット分析が特に重要です。
コンテンツの企画・制作
コンテンツの企画・制作もSNSマーケティングの重要な仕事です。
配信するコンテンツの質によって、マーケティング目標を達成できるかが決まります。
まずはコンテンツのテーマやアイデアを考案し、投稿するコンテンツの形式を決めます。コンテンツの形式にはテキストや画像、動画、ライブストリーミングなどがあり、SNSマーケターはこれらのコンテンツを制作して、適切なタイミングで投稿しなければなりません。
投稿・運用
コンテンツを制作した後は、ターゲットオーディエンスが目にしやすい時間帯を狙ってコンテンツを配信します。
例えば、社会人をターゲットにするのであれば、昼休みや夕方以降の時間帯に投稿するのが効果的です。
投稿後は「いいね」を押したり、ユーザーからのメッセージに返信したりして効果的に運用し、積極的にコミュニケーションをとります。双方向のコミュニケーションができるSNSの強みを活かして、フォロワーやファンを増やすのがSNSマーケターの仕事です。
効果測定
効果測定は、マーケティング戦略の成果を評価し、改善するための情報を得るのに必要です。
SocialDogやSINISなどのSNS分析ツールを使ってデータ分析を行い、結果をレポートにまとめてチーム内で共有します。
データ分析の結果に基づいて改善ができれば再び実行し、PDCAサイクルを繰り返します。SNSマーケターはこれらの一連の業務を担当し、成果につなげるのが与えられた使命です。
SNSマーケティング業界に転職する方法
SNSマーケティング業界に転職するには、SNSマーケターを募集している会社の求人に応募するのが一般的な方法です。求人サイトや求人情報誌で応募先を見つけて応募したり、転職エージェントに登録したりなどの方法があります。
キャリアコンサルタントのサポートを受けて転職活動をするなら、IT業界の転職に強いエージェントに登録するのがおすすめです。登録料は無料なので、複数の転職エージェントに登録するとよいでしょう。以下の転職エージェントがおすすめです。
- Green：IT業界への転職に強い
- リクルートエージェント：求人数が業界トップクラス
- ビズリーチ：ハイクラス転職に強い
- リクナビNEXT：若手～中堅層が中心
- マイナビエージェント：初めての転職に向く
なお、未経験者でも転職できる可能性はありますが、SNSマーケティングの仕事は専門性が高いため、経験者の方が有利です。ただし、SNSマーケティング業界は人材不足が深刻になっており、未経験者や第二新卒を積極的に採用する企業も増えています。
SNSマーケターになるために必要なスキルとその取得方法
SNSマーケターになるのに、必須な資格はありません。
しかし、資格を取得しておくとSNSマーケティングのスキルがあることを証明できるため、未経験者は以下の資格の取得をおすすめします。
- SNSエキスパート検定：SNSマーケティングの基礎から応用を勉強できる
- Web解析士：SNSマーケティングの効果測定を勉強できる
SNSエキスパート検定とWeb解析士の勉強をすることで、マーケティングやSNSの特性、データ分析、コンテンツ制作などの基礎知識を習得できます。SNSエキスパート検定は一般社団法人SNSエキスパート協会、Web解析士は一般社団法人Web解析士協会が主催しており、詳細は主催者のWebサイトをご確認ください。
勉強方法は、独学やスクール、オンライン講座、通信講座などがあります。
自分のペースで勉強するなら独学やオンライン講座がおすすめで、期限を決めて集中的に勉強をするならスクールや通信講座がおすすめです。
なお、SNSマーケターはユーザーとの対話が必要であるため、コミュニケーションスキルも求められます。チーム内のメンバーやクライアントとの対話も必要なので、コミュニケーションスキルは必須です。
また、炎上リスクなどに備えるために、リスクマネジメント能力も求められます。
これらのスキルは日頃から意識して、日々の業務の中で磨いていくのが基本です。
まとめ
SNSマーケティングの仕事内容は、戦略立案、コンテンツの作成、運用、効果測定が主要業務です。これらの業務を通じて成果を出し、目的や目標を達成することがSNSマーケターに求められます。
SNSマーケティング業界に転職するには、マーケティングの基礎知識を身につけ、求人に応募するのが一般的な方法です。独学やオンライン講座などで勉強して、SNSエキスパート検定やWeb解析士などの資格を取得し、転職エージェントへの登録をおすすめします。
SNSマーケターには、コミュニケーションスキルやリスクマネジメント能力も求められるため、日々の業務を通じてスキルを磨くことが大切です。まずは勉強を始めて、この記事で紹介した転職エージェントに登録して、Webマーケターを目指してください。
