「Webサイトの安全性のチェック方法がわからない」
インターネット上には詐欺サイトやマルウェアを仕込んでいる危険なサイトが存在します。被害を防ぐには、Webサイトの安全性のチェックが大切です。この記事では、Webサイトの安全性のチェック方法を解説します。
安全性のチェックに役立つツールもご紹介するので、マルウェアなどによる被害を防ぐのに役立つでしょう。
Webサイトのセキュリティを確保する重要性
Webサイトのセキュリティを確保することは極めて重要です。
特に企業はWebサイトのセキュリティを確保して、顧客の個人情報などの大切な情報を守る社会的責任があります。Webサイトのセキュリティの確保する重要性は下記の通りです。
- 情報漏えいの防止
- サイバー攻撃の被害の防止
- 経済的損失の防止
情報漏えいの防止
Webサイトは顧客の個人情報や金融情報、機密情報など、重要なデータを保有しています。
企業はセキュリティ対策を施し、大切な情報が外部に漏洩しないよう、データを保護しなければなりません。
不正アクセスやデータ漏洩が発生すれば、顧客に大きな損害をもたらす可能性があります。情報漏えいが発生すれば損害賠償請求を受ける可能性があり、社会的信用も失墜します。
サイバー攻撃の被害の防止
Webサイトはさまざまな悪意ある攻撃の標的となり、セキュリティが脆弱なWebサイトはサイバー攻撃を受けやすいです。主なサイバー攻撃には、DDoS攻撃やSQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)などがあります。
これらの攻撃によりデータ漏洩だけでなくデータ改ざん、サービス停止などの被害を受けることがあります。セキュリティ対策を講じることで、これらの攻撃から保護できます。
経済的損失の防止
セキュリティ侵害に伴う経済的損失は甚大です。
データの復旧や被害の補償、失墜した信用の回復など、多くのコストがかかります。セキュリティを確保することで、これらのコストの発生を防止できます。
Webサイトに脅威なマルウェアなど
マルウェア(Malware)とは、Webサイトに脅威を与える悪意のあるソフトウェアの総称です。
マルウェアは悪意ある目的を持ち、個人情報の盗難やシステム障害、データの破壊、経済的損失などの被害を引き起こします。代表的なマルウェアは以下の通りです。
- ウイルス(Viruses)
- ワーム(Worms)
- トロイの木馬(Trojans)
- スパイウェア(Spyware)
- アドウェア(Adware)
- ランサムウェア(Ransomware)
ウイルス(Viruses)
ウイルスは、他のプログラムに感染してコピーされ、プログラムを実行する際に破壊的な動作を行うマルウェアです。
感染したプログラムを実行するとウイルスは拡散し、システムに深刻なダメージを与えます。
ワーム(Worms)
ワームは自己複製型のマルウェアで、感染したシステムからネットワークを介して他のシステムに広がるのが特徴です。
大規模なネットワーク攻撃に使用されることがあり、ネットワークの過負荷やシステムリソースの消費、データ損失などを引き起こします。
トロイの木馬(Trojans)
トロイの木馬は、有用なように見せかけて悪意のある操作を実行するプログラムです。
ユーザーは騙されてトロイの木馬のプログラムをインストールすることがあり、個人情報の盗難やバックドアの設置、システムやデータの破壊などの被害を被ります。
スパイウェア(Spyware)
スパイウェアは、ユーザーの行動や情報を盗み出し、その情報を第三者に送信するマルウェアです。
個人情報やブラウジング履歴の収集などを行い、盗み出した情報はしばしば悪意ある目的に使用されます。
アドウェア(Adware)
アドウェアは、広告を表示することを目的としたマルウェアです。
無料のソフトウェアに組み込まれていることがあり、ユーザーの同意を得ずに不快な広告を表示します。システムの不安定化を招くこともあります。
ランサムウェア(Ransomware)
ランサムウェアは、データやファイルを暗号化し、復号鍵を提供する代わりに身代金を要求するマルウェアです。
被害者はデータを取り戻すために身代金を支払うことを迫られ、経済的損失を被ります。
Webサイトの安全性を確かめる方法
Webサイトの安全性を確かめるためには、いくつかの方法があります。以下は、Webサイトの安全性を評価する際に役立つ方法です。
- URLを確認する
- SSL証明書を確認する
- サイトの評判をチェックする
- セキュリティツールを使用する
URLを確認する
WebサイトのURLを注意深く確認しましょう。URLの先頭が「https」であれば、安全だと判断できます。
httpsから始まるURLは、SSL(暗号化通信)でセキュリティを高めています。また、URLのスペルをチェックして、フィッシング詐欺などの偽のWebサイトでないかを確認しましょう。
SSL証明書を確認する
URLの先頭が「https」で鍵マークが表示されていれば安全性は高いですが、SSL証明書の内容を確認するとより安全です。発行機関やドメイン名、有効期限などをチェックして、問題がなければ信頼できるWebサイトであると判断できます。
サイトの評判をチェックする
Webサイトの評判を調査し、ネガティブな口コミが多く評判が悪い場合は警戒しましょう。
口コミサイトやSNSの投稿、第三者機関によるセキュリティ評価などが参考になります。
セキュリティツールを使用する
ブラウザのセキュリティプラグインやアンチウイルスソフトウェアを使用すると、危険なサイトにアクセスしたときに警告画面が表示されます。セキュリティツールは悪意あるWebサイトを検出する働きがあり、安全対策には欠かせません。
Webサイトの安全性チェックにおすすめのツール
以下のツールは、Webサイトの安全性チェックにおすすめです。いずれも無料で利用できるので、安全対策にお役立てください。
- VirusTotal
- Trend Micro Site Safety Center
- gred
- Dr.Web LinkChecker
いずれのツールも簡単に使用できますが、詳細は開発元のホームページなどでご確認ください。
VirusTotal
VirusTotalは、ファイルやURLをスキャンして、ウイルスやトロイの木馬などの悪意のあるコンテンツを検出するオンラインツールです。特にファイルのスキャンに特化しており、Webサイトの安全性に関する情報を提供します。
Trend Micro Site Safety Center
Trend Micro Site Safety Centerは、Webサイトの安全性を評価するために利用できるオンラインツールです。WebサイトのURLを入力すると、そのサイトの評判やセキュリティに関する情報が表示されます。
gred
gredは個人向けの無料Webセキュリティサービスです。URLを入力するとWebサイトのセキュリティレベルがわかります。安全であれば緑色、危険であれば赤色が表示されます。日本語に対応しており、気軽に使用できます。
Dr.Web LinkChecker
Dr.Web LinkCheckerは、ブラウザの拡張機能として提供されているツールです。Webサイトへのリンクを検証し、悪意のあるコンテンツや詐欺サイトへのアクセスを防ぐのに役立ちます。
まとめ
ウイルスやトロイの木馬などのマルウェアによる被害を防ぐには、Webサイトの安全性のチェックが大切です。
WebサイトのURLやSSL証明書の内容、サイトの評判などをチェックするとWebサイトの安全性がわかります。
Webサイトの安全性チェックにおすすめのツールとして、VirusTotalやTrend Micro Site Safety Center、gred、Dr.Web LinkCheckerなどがあります。いずれも無料で利用できるので、フィッシング詐欺などを防ぐのにお役立てください。