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コンバージョンタグの設置方法は?仕組みについても解説

コンバージョンタグの設置方法がわからない

コンバージョンタグを正しい方法でWebサイトに設置しないと、効果測定の精度が低下してしまいます。効果測定を正確に行い、広告運用やWebサイトの改善につなげるには、コンバージョンタグを正しい方法で設置することが大切です。

この記事では、Googleタグマネージャーでのコンバージョンタグの発行と設置方法、Googleアナリティクスのコンバージョン設定方法について解説します。コンバージョンタグのメリットや仕組みについても解説するので、理解が深まるでしょう。

コンバージョンタグの特徴とメリット

コンバージョンタグとは、Webサイトや広告運用の成果を測定するためのタグです。
コンバージョンとは、Webサイトの目的を達成するためのユーザーのアクションのことで、例えば商品の購入やサービスの利用申し込み、会員登録、資料請求などが挙げられます。

コンバージョンタグは、HTMLで以下の2つのタグで記述されます。

  • グローバルサイトタグ
  • イベントスニペット

グローバルサイトタグはWebサイト全体に適用されるタグで、サイトの全ページに設置が必要です。イベントスニペットは、コンバージョンを検知するためのタグです。コンバージョンを計測したいページに設置します。

コンバージョンタグを設置するメリット

コンバージョンタグを正しく設置することで、Webサイトの成果やユーザーの行動に関するデータを収集し、これに基づいて効果的なマーケティング施策の検討が可能です。
正確なデータ収集はマーケティング戦略の改善や最適化に重要な役割を果たします。

また、自動入札機能やリターゲティングなどの機能の活用で、広告費の効率化を図れることもメリットです。広告運用の費用対効果を高めるためにも、コンバージョンタグを正確に設置することが欠かせません。

コンバージョンタグの仕組み

コンバージョンタグは、特定のコンバージョンが発生したときに広告効果を正確に評価できる仕組みです。

コンバージョンタグを設置することで、広告からのユーザーアクションや目標達成がトラッキングされ、広告の実績や収益への寄与を正確に測定することが可能となります。これにより、広告キャンペーンの最適化や予算の効果的な配分を行えます。

コンバージョンタグの仕組みは次のとおりです。

1.コンバージョンタグを設置する

グローバルサイトタグをサイトの全ページに設置すると、Googleアナリティクスの計測を開始します。

イベントスニペットは、コンバージョンを検知するためのタグです。コンバージョンを計測したいページに設置することで、コンバージョンイベントが発生したときに、Googleアナリティクスにデータが送信されます。

2.コンバージョンイベントを検知する

コンバージョンイベントとは、Webサイトの目的を達成するユーザーのアクションのことです。
コンバージョンタグは、商品の購入や資料請求などのコンバージョンイベントが発生したときに、Googleアナリティクスにデータを送信します。送信されるデータには、以下の情報が含まれます。

  • コンバージョンの種類
  • コンバージョンのアクション
  • コンバージョンの詳細
  • コンバージョンの金額

Googleアナリティクスでは、このデータをもとに、コンバージョン数やコンバージョン率などのデータを分析し、結果をレポートとして出力します。

Googleタグマネージャーでのコンバージョンタグの発行と設置方法

Googleタグマネージャー(GTM)を使用してコンバージョンタグを発行・設置する手順は以下の通りです。

  1. トリガーを作成する
  2. 新規タグを作成する
  3. 測定の設定をする
  4. 動作の確認をして公開する

コンバージョンタグを正確に設置するために、Googleアナリティクスの設定が済んでいることを確認してから進めてください。

1.トリガーを作成する

Googleタグマネージャーのダッシュボードを開き、左メニューの「トリガー」をクリックし、新規作成を行います。トリガータイプを「ページビュー」に設定し、条件指定で「Page URL」が「サンクスページのURL」を含むように設定します。

これにより、サンクスページが読み込まれたときに、トリガーが発火します。

2.新規タグを作成する

Googleタグマネージャーで新規タグを作成し、タグタイプから「コンバージョンリンカー」を選択します。
トリガーは「All Pages」を選択します。

3.測定の設定をする

次に、Google広告の管理画面で「ツールと設定」→「測定」→「コンバージョン」の順番にクリックしてください。
各項目の入力を進め、「Googleタグマネージャーを使用する」をクリックします。後で必要になるため、コンバージョンID・コンバージョンラベルは控えておきましょう。

次に、Googleタグマネージャーで、新規タグを追加します。「Google広告のコンバージョントラッキング」をクリックし、控えておいたIDとラベルの値を入力してください。トリガーは「問い合わせ完了ページ」を選びます。

これで、サンクスページでコンバージョンが発生した場合、Google広告のコンバージョンタグが作動し、Googleアナリティクスにコンバージョンデータが送信されます。

4.動作の確認をして公開する

タグの設定が終わったら、プレビューモードでタグが正しく動作しているか確認します。
プレビューモードで問題がなければ、Googleタグマネージャーの「公開」ボタンを押すと設定は完了です。

これで、Web広告のコンバージョン計測が正しく設定され、広告効果を測定できるようになります。

Googleアナリティクスのコンバージョン設定方法

Googleアナリティクスのアカウントにログインしたら、ホーム画面から「管理」をクリックし、「目標」セクションに移動します。

新しい目標の作成」をクリックして、目標の作成画面に進み、目標のタイプを選択します。ページビュー目標、イベント目標、カスタムイベント目標の中から適切なものを選んでください。

目標の詳細設定では、到達ページや目標到達プロセスなど、目標に関する詳細情報を設定します。入力が終われば、「保存」をクリックすると設定は完了です。

これで、指定した目標に基づいてコンバージョンが正しく計測されるようになります。
コンバージョンデータはGoogleアナリティクスのレポートで確認でき、Webサイトの効果的な改善やマーケティング施策の評価に利用できます。

なお、設定できるコンバージョンの種類は以下の3つです。

  • ページビュー目標
  • イベント目標
  • カスタムイベント目標

ページビュー目標

特定のページを訪れた際にコンバージョンとして設定します。
例えば、商品購入ページの訪問をコンバージョンとして設定すると、商品を購入したユーザーの把握が可能です。

イベント目標

特定のイベントが発生した際にコンバージョンとして設定します。
例えば、資料請求ボタンのクリックをコンバージョンとして設定すると、資料請求を行ったユーザーを把握できます。

カスタムイベント目標

特定の条件を満たした場合にコンバージョンとして設定できる柔軟な目標です。例えば、商品の購入金額が1万円以上の場合をコンバージョンとして設定すると、高額商品の購入を行ったユーザーを把握できます。

まとめ

コンバージョンタグは、コンバージョンが発生したときに発火し、Google広告の管理画面やGoogleアナリティクスで計測・分析を行うために必要なタグです。この記事で解説したポイントを参考に、正しい方法でコンバージョンタグを設置してください。

なお、Googleタグマネージャーを使わなくても、WebサイトのHTMLにタグのコードを埋め込む方法でも設置できます。コードをコピーして、WebサイトのHTMLに貼り付ければ完了です。自分にとってやりやすい方法でコンバージョンタグを設置し、効果測定の精度を高めましょう。

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