「webサイトを作ったけど閲覧者が少ない」
インターネットが主流となった昨今、webサイトは企業の顔とも呼べる重要な存在になっています。
しかし、webサイトに訪れる人が少ないと、自社製品やサービスが認知されず、コンバージョンにもつながりません。
この記事ではwebサイトを改善する目的や、コンバージョンにつながるページへと変化させるコツについて解説しています。
webサイトの改善の重要性
インターネットが普及した今日では、自社製品やサービス内容などを知ってもらうために、webページを作るのが欠かせません。
何か電化製品を買うにしても、耳鼻科や皮膚科などを受診するにしても、人々はまずインターネット上の最後から情報を収集するためです。
ホームページを作成する際には目的(自社製品やサービスの認知、ブランディング、購買への導線、資料請求など)を明確にして、見やすく使いやすいデザインやユーザーインターフェースを導入したのではないでしょうか。
しかし、年数が経つにつれ以前作ったホームページは古臭くなったり、モバイルに対応できていなかったりする事例が増えてきます。使い勝手が悪いwebサイトにはユーザーも訪れません。
サイトへの訪問者が少ないのには必ず理由があるので、webサイトを定期的に見つめ直して改善し、見込み客の流入数を増加させるのが重要という訳です。
webサイトの改善の前に分析して問題を見つける
webサイトを改善するためには、まず専用のツールなどを利用してページの解析を行い、問題点を見つけ出すのが大前提です。 webサイトの改善にあたっては、一般的に以下のような点をチェックするのがよいとされています。
- コンバージョン率
- 離脱率・直帰率
- 競合と比べた際のユーザビリティ
これらの問題点や課題を事前に抽出しておけば、サイトを改善するにあたっての方向性が定まりやすくなります。
コンバージョン率
企業などがホームページを作る大きな目的の1つが、コンバージョン(自社サービスへの問い合わせや、製品の購入、資料請求など)につなげるためではないでしょうか。
せっかく広告費をかけて見込み客をホームページまで誘導しても、コンバージョンにつながらなければ意味がありません。
サイトへの流入数は問題ないのにコンバージョン率が上がらない場合、ユーザーにとって必要な情報が不足している可能性があります。
離脱率・直帰率
離脱率・直帰率が高いようであれば、適切なタイミングでCTA)ができていない可能性もあります。
CTAとはコール トゥ アクションの略で、ユーザーに期待するアクションを促す行動喚起のことです。
サイトを閲覧している人の多くがページから離脱、もしくは直帰しているようであれば、ページの内容はもちろん、表示速度についても検証する必要があります。
2017年にGoogleが行った調査によると、ページの表示速度が1秒から3秒に低下しただけで、直帰率は32%も跳ね上がると分かっています。
ページの表示速度を確認するのであれば、Google社が無料で提供している「ページスピードインサイト(Google Page Speed Insights)」を利用するのがおすすめです。
競合と比べた際のユーザビリティ
webサイトを改善する前に、競合他社のコンテンツなども確認しておきましょう。
競合他社のサイトが自社のホームページよりも上位に表示されていては、閲覧数の増加は見込めないためです。
webサイトを効果的に改善するステップ
現行のwebサイトに潜んでいる問題点や課題が抽出できたら、次に以下の4ステップでサイトの改善に取りかかるとよいでしょう。
- 目的を明確にする
- 改善案を出し合う
- 施策を実行する
- 成果を検証して更なる改善を図る
ここでは、webサイトを効果的に改善するための4つのステップについて解説します。
目的を明確にする
初めてwebサイトを作ったときと同じく、サイトを効果的に改善するためにはもう一度目的を明確にする必要があります。webサイトの主な目的としては以下のような例が挙げられます。
- サイトに訪れる見込み客の数を増やす
- コンバージョンにつながりそうな質のよいユーザーを集める
- 自社製品やサービスを多くの人に認知してもらう
- 新規の顧客を獲得する
- 資料請求を促す
- リピーターを増やす
- コンバージョン率を高める
上記のような目的を明確にしておけば、サイトを改善するにあたって方向性にブレが生じにくくなります。
改善案を出し合う
現行のwebサイトに潜んでいる問題点や課題が抽出されたら、改善にあたるチームの人と改善案を出し合いましょう。
例えばECサイトを運営しており、ページを訪れる人が多いのにコンバージョン率が低いようであれば、購入ページを改善する方法があります。
仮に入力フォームが煩雑で記入する項目が多いために離脱が多いと考えられるようであれば、ユーザビリティの高いページへと作り替えるのが改善案となります。
また、ページスピードインサイトで分析した結果、デスクトップは合格点なのに、モバイルの点数が低いようであれば、webサイトをモバイルフレンドリーに作り替える必要があるでしょう。
施策を実行する
webサイトの改善チームで案を出し合って方向性が決まったら、優先順位を決めて施策を実行します。
施策を実行する際に意識したいポイントは、売上に直結する課題から優先的に改善していく点です。
社内で改善が済ませられるようであれば、マーケティング部門やデザイン部門などで分担して改善にあたるとよいでしょう。
社内に専門家がおらず外部に依頼するようであれば、どの分野にどれだけのリソースを割かなければならないのかを確認し、効率的な改善を図るのが欠かせません。
成果を検証して更なる改善を図る
webサイトを作ったときと同様に、改善したあとにも成果を検証して更なる改善を図る必要があります。
成果を検証するために有効なやり方の1つが、PDCAサイクルを回す方法です。プランと異なる結果が出るようであれば、その原因を突き止めて改善する必要があります。
webサイトの改善時にしてはいけないNGなこと
検索順位の向上・維持やコンバージョン率アップのためにはwebサイトの改善が欠かせませんが、以下のNG例も踏まえたうえで着手するのがポイントです。
- 目的が整理できていない
- 問題点を共有できていない
- ユーザビリティを考慮していない
ここでは、webサイトの改善時にしてはいけない3つのNG例を紹介します。
目的が整理できていない
webサイトを効果的に改善するためには、目的を整理する必要があります。
サイトを改善する最終目的が決まっていないのに、外観だけきれいにしてもあまり意味がありません。
コンバージョン率を高めたいのであれば適切にCTAを配置したり、購買心をくすぐるようなコピーを考えたりする必要があります。また、サイトの閲覧者を増やしたいのであれば、SEO対策を講じる必要があります。
このように、webサイトを効果的に改善するにあたって「なんとなく」で着手するのは避けましょう。
問題点を共有できていない
webサイトを複数の人間で改善するのであれば、問題点を共有する必要があります。
問題点を共有しないままwebサイトの改善に着手すると、意図と反した結果に結果になりかねません。
webbサイトを改善する際には、事前に分析を行い問題を見つける必要がありますが、実際に改善に着手する際には問題点を共有するよう心がけましょう。
ユーザビリティを考慮していない
webサイトの価値を決めるのは検索エンジンですが、検索エンジンは基本的に「そのサイトが役に立つのか=ユーザビリティが高いのか」を判断基準としています。
例えば、自己満足できれいな画像をたくさん使い、結果として離脱率を高めていては本来の目的からは程遠い結果となるでしょう。
本文でご紹介した点を参考にしてユーザビリティを高めるのが、webサイトの価値を高める結果につながります。
まとめ
webサイトの改善を定期的に行わないと、検索順位やコンバージョン率などが低下するリスクがあります。
実際に改善に着手する前に「コンバージョン率」「離脱率・直帰率」「競合と比較した際のユーザビリティ」などサイトの問題点をあぶり出し、目的を明確に設定するのが重要なポイントです。
今回の記事でご紹介したwebサイトの改善時にしてはいけないNG例も参考に、検索エンジンに価値があると認められるサイト作りに着手するのがおすすめです。