「顧客獲得や売り上げ増にはwebマーケティングが必要と言われるけど、どうやっていいか分からない」
これまでホームページを業者任せにしてきた企業の担当者や個人事業主にとって、webマーケティングの知識を身に付けるのは喫緊の課題です。
webマーケティングの基礎知識がなければ、見込み客を獲得するのはもちろん、自社や自分の商品やサービスの販売増も望めないためです。
本記事ではwebマーケティング初心者が抑えておきたい基礎知識や、具体的な施策について解説しています。
webマーケティングとは何か初心者にもわかりやすく解説
webマーケティングとは、webを利用して商品やサービスのマーケティングを行うことです。より多くの方に自社のサイトを見てもらい、商品やサービスの売上につなげるのが目的になります。
インターネットが現在ほど普及していない時代に自社の商品やサービスを宣伝するためには、「新聞・雑誌・ラジオ・テレビメディア」のマスコミ4媒体に広告を出し、一般の方に認知してもらうのが一般的でした。
しかし、パソコンやスマホが普及した現代では、何らかの商品やサービスを購入する際にはGoogleなどに検索キーワードを入力し、事前にwebで情報を収集するのが当たり前です。
商品やサービスを多くの人に認知してもらい、販売を促進するためにはさまざまな施策が必要となりますが、web上で行われる施策のすべてがwebマーケティングという訳です。
2020年には新型コロナウイルスの影響で広告費全体の成長率が低下したのですが、インターネット広告のみは前年に引き続き成長を続けています。
また、2021年に大手広告代理店が行った調査でも、インターネットの広告費がマスコミ4媒体の広告費を上回りました。
上記の点からも、商品やサービスを多くの人に認知してもらい、販売を促進するためにはwebマーケティングが欠かせないと分かります。
初心者がまず抑えるべきwebマーケティングの基礎知識
webマーケティングを始めるにあたっては、最低でも以下の用語を知っておく必要があります。
- CPA
- CPC
- KPI
- KGI
- SEO
- CV
ここでは、初心者がまず抑えるべきwebマーケティングの基礎知識について解説します。
CPA
CPA(Cost per Acquisition)は「顧客獲得単価」と呼ばれており、1件のコンバージョンを獲得するのに、どれだけの費用が必要だったかを示す指標です。
CPAは「広告費用÷コンバージョン件数」で求められます。例えば広告に50万円かけてコンバージョンを200件得られたなら、CPAは2,500円となります。
webマーケティングでは広告を出して顧客の獲得を目指しますが、CPAは上記の例のように費用対効果を調べる際に用いられます。
CPC
CPC(Cost per Click)は「クリック単価」と呼ばれています。webサイトに掲載された広告がユーザーからクリックされると、広告主から掲載者に対して一定の報酬が払われます。
webサイトに掲載されている広告に対してどれだけのユーザーが関心を持っているか知るための指標として用いられています。
KPI
KPI(Key Performance Indicator)は「重要業績評価指標」と呼ばれており、目標を達成する過程で用いられる達成度の計測指標です。
KPIを調べれば中間目標(中継地点)ごとの達成度が分かるため、ゴールに向かうために臨機応変の施策を打てるようになります。
KGI
KGI(Key Goal Indicator)はKPIと似ていますが、KPIが中間目標の達成度を評価する指標であるのに対し、最終目標の達成度を評価する指標である点から「重要目的達成指標」と呼ばれています。
webマーケティングの主な目的は売上アップや成約率向上のため、施策ごとにKGIを確認するのは非常に重要なポイントです。
SEO
SEO(Search Engine Optimization)は「検索エンジン最適化」という意味です。ユーザーが何らかのキーワードを検索した際に、自社サイトが上位に表示されるための施策をSEOといいます。
検索順位が1位のサイトと10位のサイトでは閲覧数が20倍ほど異なるため、少しでもwebサイトを上位に表示させるためもSEOは欠かせない施策の1つです。
CV
CV(Conversion)はwebサイトの最終的な目標を意味します。
CVはwebサイトにより異なりますが、分かりやすい例が商品購入や資料請求、会員登録などです。
webマーケティングの戦略の立て方を初心者向けに解説
webマーケティングの基礎知識について知ったところで、次にwebマーケティング戦略の立て方について見ていきましょう。webマーケティングの戦略を立てる際には、以下の点を意識する必要があります。
- ターゲティング
- ベネフィット
- 4P
ここでは、webマーケティングの戦略の立て方を初心者向けに解説します。
ターゲティング
webマーケティングの戦略を立てるために、絶対に欠かせない要件の1つがターゲティングです。webマーケティングを行う際には、どのようなペルソナにアプローチするのかを事前に細かく設定する必要があります。
例えばアウトドアに使うテントを探している方をターゲットとするなら年齢や家族構成、アウトドア歴、住んでいる地域、年収などを事細かに設定するのが重要なポイントです。
ターゲティングが曖昧だとサイトを訪れたユーザーが「自分に合っていない」と判断する恐れがあるため注意が必要です。
ベネフィット
webマーケティングの戦略を立てるためには、どのような価値を提供できるのか明確にする必要があります。
先の例で言うとテントを購入したい方はテントそのものを求めているのではなく、居住性や利便性、耐用度、防寒能力といったベネフィットを求めているのです。
そのため、自社の商品やサービスを利用するとユーザーはどのようなベネフィットが得られるのかを考える点が、webマーケティングには欠かせないポイントの1つです。
4P
4Pは「Product:製品やサービス」「Price:価格」「Promotion:販売促進」「Placement:流通」の頭文字を取った造語です。
商品やサービスをどのように提供するか考える際に重要なポイントとなります。
webマーケティングの具体的な施策
webマーケティングの戦略を立てたら、以下の代表的な施策を行い、コンバージョンにつなげる必要があります。
- webサイトの設置およびSEO対策
- 広告の設定
- SNSの運用
- アクセス解析
ここでは、webマーケティングの具体的な施策について解説します。
webサイトの設置およびSEO対策
webマーケティングを行う際に基本となるのが、webサイトの設置およびSEO対策です。webサイトがなければそもそもwebマーケティングはできないので、まずはwebサイトを構築するのが大前提となります。
また、先述したようにwebサイトは検索上位に表示されなければ、ユーザーの閲覧数が減少するため、SEO対策の実施も欠かせません。
広告の設定
広告を設定すれば自社のwebサイトにユーザーを導きやすくなるだけでなく、商品やサービスのアピールも可能です。
webサイトを検索結果の上位に表示させるためにはコンテンツも重要ですが、より多くの方に訪れてもらう必要があります。
SNSの運用
webマーケティングを行うのであればSNSの運用も重要なポイントです。インスタグラムやフェイスブックなどは拡散性が高く、BtoC向けのビジネスと相性が良いです。
自社の商品やサービスをSNS上でインフルエンサーに紹介してもらえば、コンバージョン率をアップさせる結果にもつながります。
アクセス解析
webマーケティングを行ううえで欠かせない施策の1つがアクセス解析です。
どのようなユーザーがどんな目的で、どこから流入しているのかを把握すればマーケティングの効率化につながります。
まとめ
webマーケティング初心者がwebサイトを作成して運用、売り上げアップなどを図るのであれば、今回ご紹介した基礎的な用語は理解しておく必要があります。
最初は難しく思われるかもしれませんが、Googleが提供する無料の分析ツールなどを利用していくうちに、ユーザーの訪問数を増やす方法が徐々に理解できるでしょう。
webマーケティングに関する基礎知識が身についたら、記事内で紹介したwebマーケティングの具体的な施策を打ち、効果を検証してコンバージョン率アップにつなげるのがおすすめです。