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Webデザインを独学で習得することは可能か?体系的な勉強の進め方(考え方)をご紹介

スマートフォンを使ってインターネットにアクセスするとさまざまなWebコンテンツにあふれているとわかります。その中には動画やテキスト、あるいはイラストや写真などがあります。それらをどのように並べるとユーザーが見やすいかなど、Webサイト(Webページ)をデザインするのがWebデザイナーです。

近年の副業ブームやフリーランスブームに乗って、未経験からWebデザインの仕事をはじめる方も多くいるでしょう。この記事ではそのような方に向けて、「独学でWebデザインを学ぶために必要なこと」を解説します。

Webデザインの勉強は独学でも可能か

Webデザインを独学で習得できるかは、人によります。

学問や仕事を習得するうえで大切なのは次の二点です。

  • 正しい知識やスキルを学ぶこと
  • 体系的に学ぶ頃こと

たとえば、あなたが未経験者向けのスクールに入ったとします。スクールの中には双方の条件を満たしている場合と、前者のみ満たしている場合があります。あるいは、前者すら満たしていないというスクールもあります。

両方を満たしているスクールに入ればWebデザインをきちんと勉強できますが、それ以外の場合はきちんと勉強できません。このことから、「スクールに入ったからといって必ずしもきちんと勉強できるわけではない」ということがいえます。

一方、独学の場合はどうでしょうか?スクールに入るにしても独学で勉強するにしてもすることは同じで、双方の条件を満たす必要があります。そのため、きちんと双方の条件を満たして勉強できる人なら、独学でもWebデザインの勉強は可能です。

このようなことを考えずに闇雲に学習するなら、独学ではなくスクールに入ったほうがよいでしょう。しかし、そのスクールがどういったものなのかは、あなたが判断する必要があります。

Webデザイナーになるために必要なスキルや知識

Webデザイナーになるためにはどのようなスキルや知識が必要になるのでしょうか?それは、Webデザイナーの仕事を考えると自ずと見えてきます。

Webデザイナーの仕事内容

Webデザイナーの仕事は、フィールドがWebであるだけで本質的にはほかのデザイナー(紙媒体のデザイナー)と変わりません。Webという決められたフィールドの中で、どのようなデザインにするか考えるのが仕事です。

しかし、フィールドがWebであるが故に紙媒体のデザイナーと異なる仕事があります。それはデザインをコード化(コーディング)することです。Webデザイナーの中にはコーディングができない方もいるでしょう。しかし、コーディングができないWebデザイナーは写真撮影ができないライターのように、どこか片手落ちという印象を持たれることがあります。

クライアント(発注者)からすると、どちらも同じWebデザイナーに任せた方が管理が楽なうえ、同じ人なのでWebデザイナーとコーダー(コーディングする人)との間で情報共有の必要がありません。そのため、コーディングができないと請けられる仕事が限られてくるのです。

必要なスキルや知識

Webデザイナーの仕事がわかったところで、必要なスキルや知識を整理しましょう。

目的を考える力

これはWebデザイナーに限った話ではありませんが、一番大切なことであるためはじめに説明します。世の中の仕事には、大なり小なり目的があります。あなたがWebデザイナーになって依頼される仕事にも目的があるのです。

ライター、フォトグラファー、イラストレーター、Webデザイナーとその仕事に関わる職種は多くあると思います。しかし、職種が違っても、手段が異なるだけで目的は同じなのです。

その目的が何であるかを咀嚼して考え、目的を達成するためのWebデザイン(手段)が必要になります。もちろん、デザインのコンセプトも目的に沿ったものでなければなりません。Webデザイナーとは、間違ってもただデザインすればよいだけの仕事ではありません。

構図や配色などデザインの基礎知識

目的を捉えたら、次はそれを達成するためのデザインを考える必要があります。そのときに必要なのが構図や配色など、デザイン(美術)の基礎知識です。先ほど「体系的に学ぶことが大切」と述べたのは主にこの部分になります。

たしかに小手先の手法を学べば、デザイン(らしき仕事)はできるかもしれません。しかし、デザイン一つひとつの意味を把握していなければ、応用がきかず作成するデザインの幅が広がらないのです。小手先の手法で経験を積んだところで、発展性はあまりないでしょう。

そこで必要なのが構図や配色などの基礎知識です。基礎的な考え方を学び、Web上のデザインだけでなく、古典美術などあらゆる芸術作品を自分の目で見てその成り立ちを考える。基礎知識を得たうえで、このような訓練を繰り返すことにより、「本当の意味でのデザイン」ができるようになります。

HTMLやCSSなどのプログラミングの知識

前述の通り、Webデザイナーが起こしたデザインをコーディングする必要があります。そのため、HTMLやCSS、あるいはJavaScriptなどのプログラミングの知識が必要となるのです。プログラミングと聞くと難しそうに聞こえるかもしれませんが、現在ではインターネット上にさまざまな情報があります(情報の信頼性はあなたが判断する必要あり)。あるいは、書籍で勉強すれば一定レベルまでなら独学でもプログラミングできるようになるでしょう。

Webデザインの独学ではどこから始めるべきか

Webデザイナーに必要な三つのスキルや知識を紹介しました。この中で一つ目の「目的を考える力」は、特に一朝一夕で身につくものではありません。デザインに限らず、世の中にあるさまざまな仕事、あるいはさまざまな商品を俯瞰して見ることでわかるようになります。そのため、プライベートでもアンテナを張っておくことで、より早く目的を考えられるように(目的意識を持てるように)なるでしょう。

とはいえ、目的意識さえ持てればWebデザイナーになれるわけではありません。もちろんデザインの勉強も必要です。しかし、いきなりPhotoshopやIllustratorなどデザインツールの勉強をしてはいけません。前述の通り、デザインの基礎知識をはじめに勉強した方がその後が楽でしょう。

デザインの基礎知識を一定程度学んだ段階で、デザインツールを勉強するようにしましょう。デザインツールは人間にできないことを代わりにやってくれる便利な道具ではありません。あくまでも人間がやりたいこと(デザインしたいこと)をキレイに、そして短い時間で作るためのものです。そのため、あなた自身がデザインをできるようになる前に、いくらデザインツールを勉強しても意味がないのです。

独学は(ほぼ)無料で勉強できることがメリットですが、闇雲に勉強しても意味がありません。きちんと目的意識を持って学習を進めましょう。

Webデザイナーとして活躍するまでの独学の流れ

一定程度Webデザインの勉強をしたら、実際の仕事を受注してデザインを制作してみましょう。学ぶことも大切ですが、実戦の中でトライアンドエラーを繰り返して(痛い目に遭いながら)スキルや知識を身に着けたほうが、早く成長できる場合もあります。

とはいえ、はじめて案件を獲得するための方法がわからない方もいるでしょう。そのときは、クラウドソーシングサイトなど人脈が必要なく、かつ比較的簡単な仕事を受注できる場を利用しましょう。そして、実績ができたらその実績をもとに、営業活動をするのです。営業活動はメールなどオンラインもよいですが、自らの人脈を辿ったり、友人・知人に力を借りたりしながらオフラインで行ったほうがよいでしょう。

オフラインのほうが顔と名前がわかって信頼されやすく、クオリティに納得してもらえればその後リピートで発注してもらえる可能性も高くなります。

ただし、人脈の広げ方について考え方は人それぞれあります。「オンラインのみで受注する」というスタイルなら、その人の考え方を貫き通せばよいのです。

まとめ

この記事ではWebデザインを独学で勉強する方法について解説しました。人にもよりますが、Webデザインを独学で学ぶことは可能です。しかし、そのためには①正しい知識を、②体系的に学ぶ必要があります。

また、デザインの前に目的を考える力や美術の基礎知識を勉強することもおすすめします。Webデザイナーを目指す方は、覚悟をもって臨んでみてください。

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