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Webデザインにおけるコーディングとは?デザインするだけで終わらないWebデザインの仕事をご紹介

コーディングと聞いて何のことかわかりますか?

Webデザインを勉強している方ならわかると思いますが、ほかの職種の方やWebデザインを勉強しはじめて間もない方はわからないかもしれません。

この記事はそのような方に向けて執筆しました。コーディングの概要や必要なスキル、覚えるべきコーディングの種類について解説しますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。

コーディングとは

一般的にプログラミングの世界では「設計書に従ってソースコードと呼ばれるコンピュータへの指示書を書くこと」をコーディングといいます。Webデザインの世界でいうと、デザインカンプをもとに、ソースコードを書いていくことをいいます。

Webデザインでコーディングのスキルは必要?

結論から言うとコーディングのスキルは必要です。Webデザインの仕事においてコーディングの工程は必要不可欠であるためです。もちろん、あなたがコーディングできなくても、ほかの人(コーダー)がコーディングすればWebサイトそのものは完成するでしょう。しかし、クライアントからすると同じ人にデザインとコーディングを任せるほうが楽です。そのため、コーディングもできるWebデザイナーの方が重宝されて、ますます受注につながるのです。

仮にコーダーがいる場合でも、コーディングの知識がないとコーダーとコミュニケーションが取れません。あなたが実現したいWebデザインをコーディングするとどのようになるのか、それがどのくらい大変なのか、あるいは(目的を変えずに)もっと簡単な方法で代替できないのかなど、そういった議論ができなくなるのです。

一方、WordPressなどのツールを使えば、コーディングできなくてもWebサイトのデザインは可能です。しかし、より細かいデザインを実装するならコーディングが必要な場面もあります。また、WordPressのデザインをすぐに直したけどコマンドを調べる時間がないなど緊急事態のとき、コーディングがわかれば該当箇所のみの修正も可能です。

たしかにコーディングできなくてもWebサイトを制作できます。しかし、コーディングできるWebデザイナーが省力化のためにWordPressを使うのと、コーディングできないWebデザイナーが仕方なくWordPressを使うのはまったく異なる話です。もちろん、省力化できる場面で無理にコーディングする必要はありませんが、そもそもコーディングできないのとは訳が違うのです。以上を踏まえて、コーディングを習得したほうがよいのか判断しましょう。

Webデザインで覚えるべきコーディングの種類

Webデザインで使用するコーディング(プログラミング)の種類を紹介します。大きくわけて三つあります。

HTML

HTMLとは、Hyper Text Markup Languageのことで、ホームページ全体の構造を決める言語です。「タグ」を使ってタイトルを設定したり、見出しを設定したりします。タグで設定されたタイトルや見出しは、単純に大きなフォントで表示されて視覚的にわかりやすくなるだけではありません。特にタイトルのタグは、検索エンジンがWebクローリングした際に、クローラーに収集されスクレイピングにより選別されたあとに残る大切な情報の一つになります。

つまり、タイトルタグを付けると、ユーザーが見たときにそれがタイトルとわかるだけでなく、検索エンジンが見た(検知した)ときにも、それがタイトルだとわかるのです。

CSS

CSSとはCascading Style Sheetsのことで、文字フォントや余白の大きさ、あるいは画像の大きさを決める言語です。たとえば、h1{ color: black;}のようにタグを指定して、そのタグの文字の色を指定します。

JavaScript

HTMLとCSSを使えば、Webサイトの全体構造や文字・画像の大きさといった「静」の部分をコード化できます。しかし、実際のWebサイトではダイアログボックスなど「動」の部分(動き)があります。これを決める言語がJavaScriptです。

Webデザイナーに必要なコーディング以外のスキル

Webデザイナーにはさまざまなスキルが必要です。コーディング以外には、どのようなスキルが必要なのでしょうか?

目的を捉える力

Webデザインに限らず、その中にあるどのような仕事にも目的があります。もし、あなたがWebデザイナーとして活躍するようになり、クライアントから仕事を受注したとき、そのWebデザインの仕事にも目的があるのです。

目的はWebサイトによって異なるでしょう。資料請求や商品購入、あるいは来店を促すことが目的かもしれません。また、同じ目的であってもターゲットの属性(性別、年齢、居住地、職業など)によってもアプローチの方法が変わる場合があります。

そのようなクライアントが持っている目的をきちんと捉える力がないと、ただ見た目がキレイなだけのWebサイトを作ってしまいかねません。

美術などの基礎知識

Webデザインも本質的にはほかのデザインや、美術作品などと同じです。構図や色の組み合わせなど、基本的かつ普遍的な理屈があります。このような基礎知識をわかっているのとわかっていないのでは、デザインのできがまったく変わってきます。

もちろん「そのようなことを知らなくてもWebデザインの仕事はできる」という意見もあるでしょう。それは実体験としては正しいと思います。しかし、そのような方が美術などの基礎知識を身につけると、よりデザインの幅が広がることも考えられます。

Webデザインに限らず、キャリアを積めば積むほど、改めて基礎的なことを学ぶ機会が少なくなります。そのため、初期の段階で基礎的な知識を学んでおくことで、のちに後戻りしなくて済むのです。

デザインツールの使用方法

一部手書きの場合をのぞいて、WebデザイナーはPhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを使用します。そのため、デザインツールの使い方を学ぶ必要もあります。しかし、勘違いしてはいけないのは、デザインツールはあくまでも人がある作業を省力化するものです。そもそもデザインのスキルがない人が(美術の基礎知識などがない人が)、すぐにデザインの仕事ができるようになるといった魔法のツールではありません。

この点を肝に銘じて、デザインツールを勉強しましょう。

ユーザーの心理を捉える力

Webサイトにはさまざまな目的がありますが、多くはユーザーに何らかのアクションを起こしてもらうことが多いのです。たとえば、商品購入がWebサイトの目的なら、「人は感情で買って理屈で納得する」などの購買心理を理解しておく必要があります。そういった知識があれば、より「買いたくなるのは、どのようなデザインだろう?」と、デザインに反映させることもできます。

ユーザー(お客様)の心理を掴むことは、Webサイトの目的、ひいてはクライアントの目的を達成するうえで大きなプラスになるでしょう。

まとめ

この記事ではWebデザインのコーディングについて解説しました。コーディングの種類は、HTML、CSS、JavaScriptと三つあり、それぞれに役割があります。Webデザイナーのほかにコーダーがいる場合は、必ずしもWebデザイナーがコーディングをできる必要はありません。しかし、コーディングのことが何もわからないと、コーダーとのコミュニケーションに支障をきたします。そのため、最低限のコーディングについては勉強しましょう。

コーディングの知識を身につけることで、あなたはより価値の高いWebデザイナーになれるでしょう。

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