ホームページやブログを作成する際に初心者からプロまで幅広く活用されているツールがWordPressです。世界中で多くの人から利用されているツールですが「多くの人に使われているけど、デメリットってないの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では
- WordPressが世界で使われている理由
- WordPressを使用するにあたってメリット・デメリット
- WordPress以外のおすすめCMS
などWordPressのサービスを紹介していきます。これから利用する人、利用を検討している人は参考にしてみましょう。
WordPressが世界で最も使われているのはなぜ?
WordPressは世界で最も利用されているCMSといわれていますが、なぜそこまで普及したのでしょうか。
WordPressの特徴として「初心者でも簡単に使い始めることができる」ことが大きな要因といえます。操作も簡単で複雑な操作は必要とせず、Web知識が無くても直感的な操作でホームページやブログの作成が可能です。初心者、プロを問わず幅広い人から利用されているのが特徴です。
初心者やプロでも使い勝手がいいという点が世界中で使われている大きな理由といえるでしょう。
WordPressを使用するメリットとデメリット
WordPressをを使用する際のメリット、デメリットを見ていきましょう。
メリット
メリットを大きく分けると
- 無料で利用可能
- 豊富なプラグインによって機能を追加可能
- 初心者でも導入・運用が簡単
- 用途に合ったデザインを選択可能
- 利用者が多いことによって情報取得が容易
の5つがあり、それぞれ紹介していきます。
無料で利用可能
WordPressはオープンソースソフトウェアと呼ばれ、無料で自由に使用することができるツールです。無料で利用できることで、CMSとしては低コストで導入できることが大きなメリットといえます。
ただし、ドメインやサーバー代は別途発生するので注意が必要です。
豊富なプラグインによって機能を追加可能
WordPressでは「プラグイン」という拡張機能によって、さらに使いやすく自分好みにアップデートすることができる機能があります。必要となるプラグインを検索し、インストールして有効化するだけで利用することが可能です。
プラグインの例としては
- SNSシェア機能
- 問い合わせフォーム
- 飲食店ホームページの予約機能
など、さまざまなものがあります。自社のニーズに合わせてさまざまなプラグインを選択できることが大きなメリットといえるでしょう。
初心者でも導入・運用が簡単
WordPressでサイトを作成するときにはHTMLやCSSなどのプログラミング言語は必要としません。テンプレートを利用するだけで、基本的なサイトは作成することが可能です。
直感的な操作で基本的なベースは作れるため、専門的な知識が不要で初心者でも扱える点がメリットといえます。
用途に合ったデザインを選択可能
WordPressでは、特定のデザインやレイアウトを実現するための「テーマ」が用意されています。いわばデザインのテンプレートがあり、テーマを利用することで初心者でも見栄えの良いサイトを作成することが可能です。
目的に応じてテーマを選択することで簡単にカスタマイズができるようになっています。オシャレなデザインはもちろんのこと、ほのぼのしたデザインなどもあるため、自社のイメージや商品と関連付けたデザインのサイト作成ができるでしょう。
利用者が多いことによって情報取得が容易
WordPressを使用しているとわからないことも出てきます。しかし、世界中で多くの人が利用しているため、ネットで調べるだけで使い方やカスタマイズ方法などの情報はすぐに取得することが可能です。
デメリット
デメリットを大きく分けると
- セキュリティ対策が必要
- サポート体制が整っていない
- 細かい設定は専門的な知識が必要になる場合がある
の3つがあり、それぞれ紹介していきます。セキュリティ対策が必要
WordPressは世界中で利用者の多いオープンソースである反面、サイバー攻撃のターゲットにされやすく、セキュリティ面に不安があるといわれています。セキュリティ対策は自身で強化させる必要があるため、対策が不十分だとハッキングの恐れがある点に注意が必要です。
バックアップを取っておく、セキュリティに強いプラグインを入れるなど、自身で対策を行っていきましょう。
サポート体制が整っていない
WordPressでは電話やメールなどの公式なサポートが用意されておらず、FAQ形式という限定的なものしか用意されていません。そのため、わからないことがあった場合にはユーザー間で利用する掲示板「コミュニティフォーラム」を使って解決することになります。
解決策が見つかったとしても最終的には自身で対応していかなければならないことに注意が必要です。
細かい設定は専門的な知識が必要になる場合がある
プラグインを使用することでデザイン性や機能性のあるサイトを作成することができます。しかし、オリジナリティを追求したい場合や完成度、機能性の高いデザインにしたい場合にはプラグインだけでは力不足の場合が多いです。
細かい設定やデザインを施した場合には、必要に応じてHTMLやCSSなどの専門的な知識が重要になってくる場合があることを覚えておきましょう。
WordPress以外に検討したいおすすめのCMS
ここではWordPress以外に無料で利用できるおすすめのCMSを紹介します。
Jimdo/ジンドゥー
ドラッグとドロップでサイト制作が可能なドイツ発祥のホームページ作成ツールが「Jimdo」です。
登録時に案内される質問に答えるだけで、業種や目的に応じた型を自動で生成してくれることが大きな特徴といえます。無料の利用ではブログで情報を発信する場合のみ可能ですが、有料プランに変更することで、独自ドメイン化や多くの機能を利用することが可能です。
AIによるサポートによって初心者でも安心して始められるツールとなっています。
Wix/ウィックス
Jindo同様にドラッグ&ドロップの簡単操作によって高機能サイトを作れるクラウド型CMS
が「Wix」です。Wix独自のAIツールが用意されているため、WEBやITの知識が無くてもサイトを作成することが大きな魅力といえます。
メルマガの配信や動画の作成、細かなSEO設定、拡張機能の追加、外部ツールの連携など、できることの幅が広いこともWixの特徴です。
ただし、独自ドメインを使用する場合には有料プランへのアップグレードが必要になるので注意が必要です。
Ameba Ownd/アメーバ オウンド
シンプルなWebサイトを気軽に作成したい場合には「Ameba Ownd」がおすすめです。
上記の2ツールと比べると利用できる機能は制限されますが、管理画面の見やすさや使いやすさは優れています。複雑な操作もなく、今風のオシャレなサイトを作成することが可能です。
無料プランでも独自ドメインが利用できる点もおすすめのポイントです。
WordPressの使用には向いているサイトと向いていないサイト
WordPressを使用する際に向いているサイトと向いていないサイトがあります。
ここでは向いているサイトと向いていないサイトにはどのような違いがあるのか紹介していきます。
向いているサイト
WordPressは記事の作成や公開に必要な基本機能は全てついているので、趣味で情報を提供したり、個人ブログとして運営したりする際に最適なCMSといえます。無料で利用できるテーマやプラグインを導入すれば、コストを抑えてウェブサイトを運営が可能です。
WordPressはページ内のコンテンツ部分が容易に変更できる事もあって、情報を頻繁に更新する必要のあるサイトに向いています。
例えば
- 企業ホームページ内にあるブログサイト
- アフィリエイトサイト
- 趣味の個人サイト
- 個人のブログサイト
などが挙げられます。
無料プランからアップグレードすることで広告収入を得ることができるため、アフィリエイトサイトにもおすすめです。
また、更新時間の指定ができ、複数人で運用できることもあって個人ブログだけでなく、企業のブログにも向いているCMSです。
向いていないサイト
WordPressでは、基本的にコンテンツ部分以外のメニューやサイドバーは全ページで同じデザインになります。そのため、ページごとにデザインを変えるなどサイト内で複数のデザインを用意したいサイトには向いていません。
例えば
- 複雑な検索に対応できるサイト
- 大規模なサイト
- 高いセキュリティが求められるサイト
などが挙げられます。
プラグインによって検索機能を充実させることはできますが、複雑な検索に必ず対応できるとは限りません。ECサイトなどではユーザーの求める条件に合わせて細かく検索できるようにしておく必要があります。
ユーザーの満足度を第一に考えるのであればECサイト専門のCMSを活用するようにしましょう。
まとめ
この記事ではWordPressのメリット・デメリットを見てきましたがいかがでしたでしょうか。
WordPressは使い勝手がよく、初心者でも扱いやすいCMSとして有名です。しかし、使い方によってはWordPress以外のCMSの方が向いている可能性があります。
自身がどのような目的でWordPressを利用するのかをしっかりと検討したうえで活用するようにしましょう。