「web広告の仕事に就いてみたいけれど、内容がよくわからない」
「どのような仕事内容なのか、流れを教えてほしい」
これからweb広告の仕事をはじめようと思っている方は、このような疑問を抱くことが多いでしょう。web広告の仕事内容は、普段の生活で触れることがほとんどないため「イメージしにくい」と感じる方も少なくありません。
そこで本記事ではweb広告業界の特徴を紹介し、仕事内容や求められるスキルを解説します。
web広告業界の特徴
まず、Web広告業界とはインターネット上で広告を行う業界のことです。この業界は、各種Webサイトやアプリケーション、SNSなどを通じて広告を配信し、顧客にアプローチすることが主な仕事内容です。Web広告業界は、近年高まるインターネットの利用により急速に成長しており、日本経済にとって重要な業界となっています。
インターネット広告業界は、広告効果の測定が可能だという点に大きな特徴があります。例えば、オフラインの広告は一度出稿したらそれが「どのような反応を示されているのか」を検証することができません。しかし、インターネット広告は流入と流出の経路や閲覧数を数値化できます。このような点からデータを基に仮説を立て、検証を行い、解決に導くのがインターネット広告業界の特徴です。
したがって、センスや他人を巻き込む力が求められる一般的な広告業界とは違い、ひたすらデータと向き合って分析する能力が重視されます。
広告業界の中でもweb広告はどんなものか
具体的に、web広告にどのようなものがあるか紹介します。主に、Web広告は以下の9種類です。
- ディスプレイ広告
- リスティング広告
- リターゲティング広告
- ネイティブ広告
- アフィリエイト広告
- 動画広告
- リワード広告
- SNS広告
基本的に、一般的な広告会社に入ると、自社の持つ広告媒体を「どのように生かすか」が求められます。しかし、web広告の場合、このような広告のなかから「どれを選択すれば商品が売れるか」「どの広告をどう作れば認知度を高められるか」を考えます。
このように幅広い選択肢があるのがweb広告業界といえるでしょう。
web広告運用の主な仕事内容
続いて、web広告運用の主な仕事内容を紹介します。web広告運用の主な仕事内容は「PDCAを回すこと」です。
PDCAとは以下の英単語の頭文字を取ったものです。
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
以下ではそれぞれを具体的に解説します。
Plan(計画)
まず、マーケティングの戦略や広告の方針に基づいて、以下の点を決めます。
- 出稿する媒体
- 予算
- スケジュール
- 広告の目標数値
ここで重要となるのが「ターゲットとなるユーザー層に合わせて最適な媒体を使う」という点です。例えば、若い人に向けてマーケティングするならSNS、ミドル層に向けて広告を打つならリスティング広告、といった具合に出す広告を検討します。
マーケティング手法は日々新しいものが生まれます。計画を立てると同時に、WEBサイトやSNS、アプリなどに関する最新情報も常にキャッチして学ぶ必要があるでしょう。
Do(実行)
次に、各広告プラットフォームの管理画面を開き、広告を入稿します。ここで重要なのがユーザー目線です。いかにユーザー目線に立った訴求や広告を作れるかが大切です。
広告を作ったあとは出稿します。Web広告は基本的に入札方式です。広告枠を巡って、オークションのような形で「競り」がおこなわれます。以前は入札金額の調整も運用者が行っていましたが、最近はGoogle広告やFacebook広告など機械学習による自動入札が一般的です。
Check(評価)
WEB広告運用の結果について、分析と評価を行います。ここで重要な項目は以下の2つです。
- 設定した目標が達成されたか
- 計画通りに実行されたか
実行に問題があった場合や目標を達成できなかった場合でも、その原因を分析することが必要です。上述したPlan(計画)に基づいて、具体的な根拠に基づいた数値検証をおこないます。
ここでは流入経路や滞在時間、コンバージョン率などの分析が必要です。分析に関しては、アクセス解析ツール(Google AnalyticsやGoogleタグマネージャーなど)を活用します。
Action(改善)
広告運用において重要なのはAction(改善)です。改善すべきなのは主に以下の3つです。
- 出稿するメディア
- 広告の内容
- LP(ランディングページ)
まず、広告を出したメディアは適切かどうか検討しなければなりません。次に、広告の内容が魅力的か、きちんと見られているかを分析します。最後に、クリックされているにもかかわらず購買につながらない場合、LPの「どこが良くないのか」を見極める必要があるでしょう。
例えばメディアの場合、Googleのリスティング広告をYouTube広告に変えたり、その逆を試してみたりすることもあります。広告そのものは、再生時間やバナーを調整するだけでも結果が大幅に改善されることもあります。このようにして仮説検証を繰り返すのがWebマーケティングの仕事内容です。
web広告運用に必要なスキル
web広告運用に必要なスキルは以下の3つです。
- 分析力
- 専門用語の理解力
- 想像力
分析力
Web広告運用において、分析力は極めて重要なスキルです。なぜなら、すべてが数字となって現れる世界だからです。
Web広告を効果的に活用するためには多様な広告方法を検討することや、消費者の心理を理解してターゲットを絞り込むこと、広告効果の測定や最適化などを行う必要があります。このような分析をするためには、データを精査し、実行に必要な洞察を得ることが重要なのです。
専門用語の理解力
Web広告運用において、専門用語の理解は重要なスキルです。Web広告を効果的に活用するためには、アドネットワークを利用したプロモーションの仕方や戦略などを立てるための専門用語を理解する必要があります。
また、広告サイトの種類や消費者の行動を解析するためのレポーティングなど、広告運用には数多くのサービスやツールがありますが、それぞれを使いこなすためには専門用語の理解が欠かせません。広告運用におけるプロモーション方法などを検討する際にも、専門用語を理解することが重要です。
たとえば次のような専門用語があります。
- KGI
- KPI
- CV
- CPA
- ROAS
- CTR
- LTV
これらの単語は、実際の業務ですぐに身に付くものです。ただ、しっかりと「学ぼう」と考える姿勢が大切です。
想像力
Web広告運用において、想像力は極めて重要なスキルです。なぜなら広告は既存の枠組みを越えた独創的なアイディアが必要になることもあるからです。特に、GoogleやFacebookなどSNSの広告ツールを活用したプロモーション方法を検討するときは、広告施策を最大限効果的に活用するために想像力は欠かせないでしょう。
また、Web広告は消費者の心理を理解してターゲットを絞り込むことが重要です。消費者の行動パターンを理解し、消費者がどのような広告に反応するかをイメージしつつ新しい施策を立てるためには、想像力と発想力が必要不可欠なのです。
まとめ
web広告の仕事内容は多岐に渡ります。ただ、やることは基本的に変わらず「PDCAをどう回すか」です。したがって、ひたすら仮説を立てて検証が好きな人に向いている仕事といえるでしょう。
本記事で紹介したスキルを身に付けて、ぜひWebマーケティングの仕事に挑戦してみてください。