コンテンツの作成において「パーマリンク」という言葉を聞くことも多いですが、どういった意味なのか、SEOにどのような関係があるのか詳しくわからないという方も多いです。
自社サイトや自身のコンテンツを持つ上では、パーマリンクの意味をしっかりと理解しておくことが重要となります。
この記事では、
- SEOとパーマリンクの関係
- パーマリンクの設定方法
- パーマリンクの設定で気を付ける注意点
などを解説していきます。
パーマリンクの意味や内容をしっかりと理解してコンテンツ作成の役に立てましょう。
SEOにおけるパーマリンクとは?
ここではSEOとパーマリンクの関係について紹介していきます。
パーマリンクとは?
パーマリンクとは、Webサイトごとに設定されているURLのことです。パーマネントリンク(Permanent Link)の略で、ページが増えたとしても変わることのないリンクという特性から「固定リンク」とも呼ばれます。
わかりやすく説明すると、「https://ドメイン名/カテゴリー名/○○」というURLがあった場合、○○の部分がそれぞれの記事ごとに違うものが振り分けられているのです。
一般的に多用されているCMS「WordPress」の場合、初期設定の状態であれば数字や日付(20231101など)、記事タイトルなどが設定されています。
SEO的な影響と効果は?
SEOを行う場合、記事の中に共起語を盛り込んだり、タグによるSEOの効果を狙うことが多いと思いますが、パーマリンクにおいても間接的にSEO評価につながることがあります。
パーマリンクは自動生成されることが多いですが、わかりやすいパーマリンクを設定することで、どんな内容が記された記事なのかを判断することができることも多いです。パーマリンクにSEOキーワードを盛り込むことで、ユーザーがページの内容を認識しやすくなるような対策になります。
間接的な影響をプラスなものに変えるためには、自動生成のパーマリンクをカスタムで設定できるように変更しておくことがおすすめです。
パーマリンクはSEO対策において必要?
一般的には、パーマリンクがSEOに対して、直接与える影響はないといわれています。そのため、パーマリンクによる違いが検索順位に影響を与えることは無いといっても問題ありません。
ただし、検索結果が画面に表示されたとき、このサイトは何のサイトなのか、ページの内容がわかりやすいように書いていた方がいいといわれています。
例えば
「https://ドメイン名/カテゴリー名/123456」
「https://ドメイン名/カテゴリー名/SEO」
という2つのURLがあった場合、前者ではどんなサイトなのか想像することは難しいです。一方、後者のURLであればSEOについて書かれた記事ということが容易に想像できるmpではないでしょうか。
Webサイトがどんなコンテンツなのかがわかりやすくなっていることで、ユーザーの満足度の向上にも繋がるため、Googleでは後者のようなURLが推奨されています。
特にWordpressでは、初期設定の状態では数字や日付のID形式になっていることがほとんどです。
パーマリンクの内容自体は検索順位に影響はありませんが、リンクのシェアなどができないわかりづらいパーマリンクでは、外部リンクからの獲得機会を損なってしまうことも考えられます。SEO対策を考えるのであれば、外部リンクからの獲得を意識することが重要です。
パーマリンクはSEOに大きく影響するものではありませんが、ユーザーの満足度向上や被リンクの獲得においては、シンプルでわかりやすいパーマリンクにすることが大切です。
パーマリンクの決め方と設定方法
ここではパーマリンクの決め方と設定方法の情報を紹介します。
決め方
パーマリンクの決め方には
- 英単語を使う
- ユーザーが理解しやすい構造にする
- 短くシンプルなURL構造にする
- ハイフンを活用する
の4つがあります。それぞれ紹介していきますので、パーマリンクの設定する際の参考にしてみましょう。
英単語を使う
パーマリンクを設定する際に、日本語で入力してしまうと、別の形式に変換される「エンコード」が発生します。
その際
「https://ドメイン名/カテゴリー名/%E3%28%11%E3%71%82%E3…」
などのようなURLとなってしまい、SEOのキーワードを認識しにくいパーマリンクへと変わってしまいます。
わかりやすいパーマリンクを設定したい場合には、英単語を有効に使っていくのがおすすめです。
ユーザーが理解しやすい構造にする
パーマリンクを設定する場合、ユーザーが記事の中身を想像できるような構造にすることが望ましいです。その理由として、Googleが推奨しているURL構造には「できる限りシンプルで、論理的かつ人間が理解できる」ものが挙げられます。
ID形式のパーマリンクよりもSEOキーワードが盛り込まれたパーマリンクの方が理解しやすいため、記事内容をすぐに理解できるように設定するのがおすすめです。
短くシンプルなURL構造にする
パーマリンクは短くシンプルなものに設定することが重要といえます。これも上記と同じ内容となりますが、あまりにも長く設定してしまうと、そんな内容が書かれたコンテンツなのかが理解しづらく、ユーザーに対しても不適切と判断されてしまうことも多いです。
まずは短くシンプルなパーマリンクの設定を心がけましょう。
ハイフンを活用する
パーマリンクは日本語よりも英単語で設定するべきだと紹介しましたが、場合によって英単語を繋げて設定しなくてはならない場合もあります。そういったときに英単語を繋げて設定するのではなく、ハイフンを活用してわかりやすく設定することがおすすめです。
ハイフンを活用することで、ユーザーにとって読みやすいURLになるため、パーマリンクを設定する場合は試してみましょう。
設定方法
WordPressでパーマリンクを設定する代表的な方法は2つあります。
- パーマリンク設定から変更
- 投稿画面から設定、変更
それぞれ解説していきます。
パーマリンク設定から変更
WordPressの管理画面からパーマリンクをデフォルトからカスタムに変更することができます。
①管理画面のメニューで「設定」を選択
②パーマリンク設定をクリック
③パーマリンクを適切なものに選択
パーマリンクの初期設定では「投稿日(日付)と投稿名(記事タイトル)」になっています。他にも「日付と投稿名」「月と投稿名」「数字ベース」「投稿名」「カスタム構造」など、さまざまな設定が可能です。
コンテンツに合うパーマリンクの設定を行っていきましょう。
投稿画面から設定、変更
WordPressの投稿をする際に編集画面でパーマリンクの設定、修正を行うことができます。記事を書いた際には一旦下書き保存をして、そのあとにパーマリンクの設定、修正で変更可能です。
記事タイトルが日本語の場合、URLも日本語で表示されるため、Wordpressの投稿画面では英単語に変更する必要があるので注意しましょう。
パーマリンクの設定で気を付けるべき注意点
パーマリンクを設定するうえで
- 初期段階で設定する
- 新規投稿時に設定する
- 設定後の変更はおすすめできない
の3つの注意点があります。それぞれ解説していきますので、しっかりと把握してパーマリンクの設定に役立てましょう。
初期段階で設定する
パーマリンクは、Wordpressをインストールした際にすぐに設定しておくようにしましょう。
その利用もブログの投稿やコンテンツの作成後に設定の変更をしてしまうと、URLが変わってしまうからです。途中でURLを変更してしまうと、今まで得ていた被リンクもSEOの効果もすべてリセットされてしまいます。
さらに、以前のURLでアクセスしていたユーザーがURLが変わったことでアクセスできなくなってしまうことにも繋がってしまいます。
一度設定したパーマリンクを後々になって変更することがないよう、初期段階で設定しておくことが大切です。
新規投稿時に設定する
投稿のパーマリンクは新規投稿時に行うことがおすすめです。さらに、ページ内容と関連しているキーワードを盛り込んで設定することでユーザーの理解を深めることができます。
パーマリンクの設定では、できる限りシンプルに、かつSEOの内容を含んだ英単語を盛り込むことが重要です。そうすることでユーザーも理解しやすく、アクセスを増やすことができるので運営側にも大きなメリットがあるといえるでしょう。
似ているURLは避ける
サイト内のコンテンツが増えてくると、どうしても同じようなパーマリンクを作成してしまうことも多くなります。
似ているパーマリンクは、入力ミスやコンテンツへの誘導など、さまざまなミスが起こりやすくなってしまうため、できる限り似ているパーマリンクの作成をしないことが重要です。
SEOキーワードと関連した単語を盛り込むことも重要ですが、似通った英単語にならないように心がけましょう。
まとめ
この記事では、パーマリンクの解説や設定方法、注意すべきポイントなどを紹介してきました。
自身のコンテンツやサイトなどの運営では、パーマリンクの設定が重要になってきます。ユーザーがわかりやすいように、シンプルかつ短いパーマリンクを設定して有意義なコンテンツ運営を行っていきましょう。
是非、この記事を読んでパーマリンクの設定に役立ててください。