「WordPressでアクセス解析をする方法は?」
自社サイトのコンテンツを作成し公開した後、ユーザーがどのような反応を示したかを適切に分析するためにアクセス解析を行う必要があります。しかし、「アクセス解析なんてどうやればいいのかわからない」と悩むことも多いです。
本記事ではWordpressにおけるアクセス分析の方法や重要性、そしてアクセス分析を行う上でおすすめなプラグインについて紹介します。
WordPressのサイトをアクセス解析する重要性
WordPressは、ビジネス・個人・コミュニティのためのWebサイトを簡単かつ迅速に構築するための人気のあるプラットフォームです。
ただし、記事を作成しただけでは、訪問者の行動やアクセスの詳細を把握できず、戦略的な意思決定が難しくなります。そのため、作成したコンテンツのアクセス解析が重要な役割を果たします。
アクセス解析とは、ウェブサイトへのトラフィックや訪問者の行動、コンバージョン率などの詳細を分析することです。アクセス解析によって、以下のような情報を得ることができます。
訪問ユーザーの情報
アクセス解析によって、ユーザーの属性(年齢、性別、地域など)を把握できます。これにより、ターゲット層に合わせたコンテンツや訴求を行うことが可能です。
トラフィック
アクセス解析によって、トラフィックの種類(直接、検索、ソーシャルメディアなど)や傾向を把握できます。これにより、どのチャネルが有効であるか、改善すべきかを判断することが可能です。
ページの詳細
アクセス解析によって、ページの閲覧回数、滞在時間、離脱率、コンバージョン率などの詳細を把握できます。これにより、どのページが有効であるか、改善すべきかを判断することが可能です。
以上のような情報を得ると、ウェブサイトの改善や戦略の変更など効果的な意思決定を実現できます。
また、後述しますがWordPressには、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを統合することができます。このツールは、ウェブサイトのアクセス解析に必要な情報を提供し、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させるための洞察を提供してくれます。
そのほかにも、アクセス解析を行うことでSEOの改善やユーザビリティの優れたコンテンツにするための改善点の把握など様々なメリットを得ることが可能です。
このようにWordPressのサイトをアクセス解析することは、ウェブサイトの改善や戦略の変更、SEOの改善、セキュリティの向上、収益性の向上など、多くのメリットをもたらします。アクセス解析ツールを統合することで、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させ、成功を収めるための戦略的な意思決定ができます。
WordPressでアクセス解析を始める方法
WordPressで実際にアクセス解析を始める方法は下記の通りです。
- プラグインの利用
- Googleアナリティクスと連携
ここでは、WordPressでアクセス解析を始める2つの方法を詳しく解説します。
プラグインの利用
WordPressでアクセス解析を始めるには、プラグインの利用が便利です。
以下の手順を参考にして、WordPressでアクセス解析プラグインを利用してみましょう。
WordPressの管理画面にログインし、「プラグイン」から「新規追加」を選択します。
検索ボックスから、利用したいアクセス解析プラグインを検索します。例えば、「Google Analytics Dashboard for WP」を探してみましょう。
プラグインが見つかったら、「今すぐインストール」をクリックします。インストールが完了すると、「有効化」ボタンが表示されます。
「有効化」をクリックして、プラグインを有効化します。プラグインが有効化されると、必要な初期設定が表示されます。必要に応じて、設定を変更してください。
初期設定が完了したら、アクセス解析データが取得できます。プラグインによっては、ダッシュボードやレポートを利用して、アクセス解析データを確認することができます。
ただし、プラグインはアクセスデータの精度が高くない場合があるため、注意が必要です。また、Google Analyticsとのデータに大きな乖離が出るプラグインもあります。
Googleアナリティクスと連携
WordPressでアクセス解析を始める方法の1つに「Googleアナリティクスとの連携」が挙げられます。
手順は以下の通りです。
1.Googleアナリティクスに登録する
Googleアナリティクスに登録すると、トラッキングコードを取得できます。
2.WordPressと連携する方法を選ぶ
WordPressにGoogleアナリティクスを設置する方法には、大きく2つあります。
・ヘッダーに直接コードを設定する方法
・プラグインを使用する方法
3.ヘッダーに直接コードを設定する方法
WordPressの管理画面へ移り、外観 > テーマエディターをクリックし、header.phpファイルを開き、トラッキングコードを貼り付けます。
4.プラグインを使用する方法
「All in One SEO」というプラグインを使って、設定することができます。
Googleアナリティクスの最新バージョン「Googleアナリティクス4(GA4)」については、新しいトラッキングコードを生成する必要があります。GA4は、新しい機能やレポートが追加され、ユーザー行動の解析に役立ちます。
ただし、既存のGoogleアナリティクスとは異なるため、設定方法には注意が必要です。
WordPressでのアクセス解析でおすすめのプラグイン
WordPressのアクセス解析におすすめのプラグインは下記の3つです。
- Jetpack
- Slimstat Analytics
- WP Statistics
ここでは、WordPressのアクセス解析におすすめな3つのプラグインの特徴を解説します。
Jetpack
JetpackはWordPress公式のプラグインです。
セキュリティ対策や内部SEO改善などに強みがありますが、アクセス解析機能も備えています。
Jetpackのアクセス解析機能には下記があります。
- ページビュー数の計測
- ユーザーの国・地域、ブラウザ、OSなどの情報の収集
- リファラー情報の収集
- ポストやページごとのビュー数の計測
- リアルタイムのトラフィックの監視
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールほど高度な機能はありませんが、WordPressの管理画面から簡単にアクセス解析が行えるため、初心者にもおすすめです。
Slimstat Analytics
「Slimstat Analytics」は、高機能で使い勝手も良いプラグインです。
訪問者の情報やページごとのアクセス数など、詳細なアクセス解析が可能です。
解析結果の画面はドラッグ&ドロップで設定できる使いやすいUIになっており、以下の項目を可視化できます。
- ユーザーのIP、ホスト名
- サイト流入元
- ロボット型の検索エンジン巡回プログラムの訪問
- ユーザーが利用した検索エンジン
- ユーザーが検索したワード
- SERP(検索エンジン結果画面)
「Slimstat Analytics」は軽量で高速なため、サイトのレスポンスにも悪影響を及ぼしません。
また、多言語に対応しているので、世界中のユーザーに向けたサイトを運営する場合にも便利です。
WP Statistics
「WP Statistics」は、Googleアナリティクスよりも設定や使い方が簡単です。
WordPress管理画面内で各種統計データを確認できるため、簡単なアクセス解析をする程度であれば、「WP Statistics」がおすすめです。
単独で動作するプラグインがあり、外部ツールを必要としないため、WordPress内にプラグインを設置するだけでアクセス解析が可能になります。
さらに、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを使うことで、より詳細なアクセス解析が可能になります。GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールは設定や使い方がやや複雑であるため、初心者には「WP Statistics」が適しています。
実際にアクセス解析ツールを使用しどのように分析していくか
最後に実際にアクセス解析ツールを使用する場合にどのようにして分析を実施していくかを解説します。
WordPressでアクセス解析ツールを使用して分析するステップは下記の通りです。
- PV(ページビュー)数・ユーザー数・セッション数の確認:「WP Statistics」などのプラグインを使用して、各種統計データを確認します。
- 良質な記事を書く:記事の質を向上させ、ユーザーのニーズに合った情報を提供します。
- ロングテールキーワードで書く:競合が少ないロングテールキーワードを使用して記事を作成し、検索上位に表示されやすくします。
- 記事数を増やす:多くの記事を投稿することで、検索上位に表示される可能性を高めます。
- 検索順位を改善する:SEO対策を行い、検索上位に表示されるようにします。
- 検索結果でのクリック率を改善する:メタタグやタイトルを工夫して、検索結果でのクリック率を上げます。
- 数値目標を設定する:アクセス数やコンバージョン数などの数値目標を設定します。
- Googleサーチコンソールでクリック率を確認する:Googleサーチコンソールを使用して、サイトの検索結果でのクリック率を確認します。
- 平均クリック率以下のURLを抜き出す:平均クリック率以下のURLを抜き出し、改善するための施策を考えます。
- タイトルを改善する:タイトルを工夫して、検索結果でのクリック率を上げます。
- メタディスクリプションを改善する:メタディスクリプションを工夫して、検索結果でのクリック率を上げます。
- CV数・CVR(申し込み率)の確認:目的とするアクションを実行した人数や、その割合を確認します。
これらのステップを踏んでアクセス解析ツールを使用することで、より効果的なサイト運営が可能になります。
まとめ
WordPressで記事を投稿した後は、投稿して終わりではありません。ユーザーの反応などをしっかり分析し、改善する必要があります。
アクセス解析ツールなどを有効活用してユーザーの離脱率や属性、コンバージョン率などを分析しましょう。
コンテンツの分析を行う事で今後の戦略立案や改善につなげる事ができ、ユーザーのコンバージョン率を向上させることにつなげる事が可能です。