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リスティング広告の文字数とユーザーにクリックされやすい効果的な広告文の作り方を解説

限られた文字数でリスティング広告の広告文を作成するのが難しい

リスティング広告は表示領域が限られているため、タイトルや説明文の文字数に制限があります。初心者にとっては、限られた文字数で効果的な広告文を作成するのは難しいでしょう。

この記事では、テキスト形式で表示されるリスティング広告の文字数と、効果的な広告文の作成方法を解説します。リスティング広告の文字数を正確に把握でき、効果的な広告文を作成できるようになるでしょう。

リスティング広告の基本構成

リスティング広告の広告文を作成する際は、リスティング広告の構成要素の把握が不可欠です。リスティング広告は下記の3要素で構成されます。

  • 見出し・タイトル
  • 説明文
  • 表示URL・パス

ここでは、リスティング広告の基本の3要素について解説します。
なお、広告表示オプションを利用する際は、3要素に加えて画像など選択したオプションの内容も広告の要素に含まれます。

見出し・タイトル

見出し・タイトルは、リスティング広告において広告の表題を指すものです。
タイトルは広告の最初の行に太字で強調されて表示されます。広告の内容を要約し、ユーザーの興味を引く役割を果たします。

リスティング広告ではタイトルが非常に重要であり、ユーザーの注意を引くために魅力的なキャッチフレーズやキーワードを含めるのが一般的です。ユーザーが広告を見たときに瞬時に内容を把握できるよう、限られた文字数で作成しなければなりません。

なお、Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)ではタイトルは自動生成されるため、作成は不要です。

説明文

リスティング広告における「説明文」は、タイトルの下に表示される本文を指します。
ユーザーが広告を見たときに瞬時に内容を把握できるよう、簡潔かつ魅力的なメッセージの掲載が不可欠です。

文字数に制限があり、限られた文字数で商品やサービスの魅力を効果的に訴求する必要があります。

リスティング広告の説明文は、タイトルに引き続き、ユーザーの注意を引く重要な要素です。
広告の効果を効果的にするには、ユーザーが興味を抱き、クリックして広告を詳しく見たいと思わせるような魅力的なコピーの作成が求められます。

表示URL・パス

表示URLは、リスティング広告の上部や下部に表示されるURLを指します。
広告の信頼性や関連性を示すための要素であり、クリック率を向上させたり、ユーザーに正確な情報を伝えたりする役割を果たします。

表示URLはリンク先のランディングページのURLとは異なり、広告内でカスタマイズされた形式で表示されるのが特徴です。
表示URLはドメイン名とパス(ディレクトリ)を含む形式で表示されます。ドメイン名は、広告が関連するウェブサイトの主要なアドレスを示し、パスは特定のページやカテゴリを示すために使用されます。

表示URLも文字数に制限があり、限られた文字数でドメイン名とパスを効果的に表示させなければなりません。

なお、Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)では表示URLは自動生成されるため、作成の必要はありません。

種類別リスティング広告の文字数

リスティング広告で使用できる文字数は、下記のように掲載する媒体によって異なります。

  • Google広告のテキスト広告
  • Yahoo!広告の拡大テキスト広告
  • Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)

ここでは、リスティング広告の種類別の文字数をご紹介します。
なお、文字数は改定されることがあるため、広告文を作成する際は必ず広告媒体の最新のガイダンスをご確認ください。

Google広告のテキスト広告

Google広告の場合、下記の文字数が設定されています。

タイトル130文字
タイトル230文字
タイトル330文字
説明文190文字
説明文290文字
表示URL115文字
表示URL215文字

Google広告ではタイトルを3つまで、説明文とURLは各2つまで設定可能です。
文字数は半角でカウントされます。たとえば半角30文字の場合、全角では15文字までになります。

Yahoo!広告の拡大テキスト広告

Yahoo!広告の拡大テキスト広告の文字数は、Google広告のテキスト広告の文字数と同じです。
リスティング広告の運用では、Google広告とYahoo!広告を併用するケースが多いですが、文字数は同じなので、同じ広告文を双方の媒体で使用できます。

Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)

Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)の文字数は下記の通りです。

タイトル自動生成される
説明文190文字
説明文290文字
表示URL自動生成される

Yahoo!広告の動的検索連動型広告(DAS)は説明文を半角90文字(全角45文字)で作成すると、タイトルと表示URLは自動生成されます。

効果的なリスティング広告の広告文を作成するコツ

リスティング広告の広告文を作成するときには下記を意識してください。

  • ターゲットオーディエンスに合わせたメッセージを伝える
  • 強力なコール・トゥ・アクション(CTA)を使用する
  • スペースの制約に対応する
  • 定期的な改善とテストを行う

ここでは、効果的なリスティング広告の広告文を作成するコツについて解説します。

ターゲットオーディエンスに合わせたメッセージを伝える

広告文には、ターゲットオーディエンスの関心やニーズに応じた内容を反映する必要があります。
そのためには、ターゲットオーディエンスの検索意図の把握が重要です。

キーワードリサーチやSERP解析、ウェブ解析などをして、ターゲットユーザーはどのような情報を求めているのかを把握しましょう。検索意図を把握できたら、検索キーワードを自然な形で盛り込んで広告文を作成します。

強力なコール・トゥ・アクション(CTA)を使用する

広告文には、メッセージの受け手に特定の行動を促すための効果的なCTAを含めましょう。
「詳しくはこちら」「今すぐ予約」などの行動訴求をする表現や具体的な指示を盛り込むことで、クリックされやすくなります。

CTAは広告文の最後に配置すると、ユーザーの目に留まりやすくなります。ユーザーが広告全体を読み終わった後にCTAが現れると、アクションへの意識が高まるでしょう。

スペースの制約に対応する

広告媒体によっては、見出し3や説明文2などの特定のテキスト要素が表示されない場合があります。
広告文を作成する際には、コアメッセージを短く簡潔にまとめ、効果的な情報を限られたスペース内に収めることが重要です。

広告文の後半部分は表示されないことがあるため、コアメッセージはなるべく前半に記載するようにします。

定期的な改善とテストを行う

広告文の効果を最大化するには、継続的な改善とテストが重要です。
異なるバリエーションの広告を作成し、効果を評価することで、より効果的なメッセージやデザインを見つけられるでしょう。

Google広告では管理画面からA/Bテストを実施でき、広告効果パフォーマンスを分析できます。なお、テストの結果に基づいて改善する際は、広告文だけでなくランディングページの改善も必要です。

リスティング広告の広告文で気をつけるべきポイント

リスティング広告の広告文を作成する際には、表記ルールのチェックが非常に重要です。
Google広告やYahoo!広告などの媒体は、広告文の表記に関するガイドラインや制約があります。

文字数制限の他に、誇大広告や虚偽の情報の記載、違法な商品やサービスの宣伝、第三者の著作権を侵害しないなどの禁止事項が定められています。最新のガイドラインを確認し、表記ルールを守ることは、広告の掲載や配信をスムーズに行うために不可欠です。

医療・薬事系の広告はユーザーの健康や安全に直接関わる可能性があるため、表記ルールは特に厳しく、正確性が重要視されます。医療機関を紹介したり、健康食品やサプリメントを紹介したりする広告は、広告文を作成する際には細心の注意が必要です。

表記ルールは多岐にわたるため、詳細につきましては各広告媒体のガイドラインをご確認ください。

まとめ

リスティング広告の文字数は制限があり、タイトルは半角30文字(全角15文字)説明文は半角90文字(全角45文字)表示URLは半角15文字(全角7文字)が上限です。なお、Google広告とYahoo!広告のテキスト広告の文字数は同じです。

ユーザーにクリックされやすい効果的な広告文を作成するには、ターゲットユーザーの検索意図を把握して、的確なメッセージを伝えることを意識しましょう。定期的な改善とテストを行うことも大切です。

ユーザーに正確な情報を伝えために最新のガイドラインを確認し表記ルールを遵守した広告文を作成しましょう。

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