インターネットで言葉(キーワード)を検索したとき、検索1位から順番にWebサイトが表示されます。そして各Webサイトの下に3行程度の文章が表示されます。これが「メタディスクリプション」です。
この記事では最適なメタディスクリプションの文字数について解説します。また、メタディスクリプションの概要やSEO対策との関連性も解説します。
メタディスクリプションとは?
メタディスクリプションは「meta description」と書き、検索エンジンを使用してWebサイトを検索したときに、各サイトの下に表示される文章のことをいいます。検索エンジンでWebサイトを検索すると、タイトル、URL、そしてメタディスクリプションが表示されます。ユーザーは検索結果を見て所望のWebサイトを探しますが、このとき一番見られるのがタイトルです。
しかし、タイトルは32文字しか表示されず、その情報だけでコンテンツの内容(所望の情報がそのWebサイトにあるか)を知ることは難しいでしょう。そのとき、メタディスクリプションがタイトルを補足的に説明し、Webサイトの内容が分かりやすくなります。それによってユーザーは、所望の情報にアクセスしやすくなるのです。
メタディスクリプションはSEO対策において重要?
メタディスクリプションは検索順位に影響するか?
結論から言うと、メタディスクリプションそのものは検索順位に影響しないといわれています。そのため、メタディスクリプションを設定するときは、SEO対策の視点にとらわれすぎて無理にキーワードを詰め込むのはよくありません。ユーザーが読んだとき、Webサイトの内容を理解しやすい文書にすることが大切です。これにより、間接的に検索順位に影響を及ぼすことはあるでしょう。
メタディスクリプションのメリット
メタディスクリプションを正しく記載することで得られるメリットは大きく二つあります。
一つ目はアクセス数を高められる可能性があること。ユーザーはタイトルだけではわからない情報をメタディスクリプションから得て、所望の情報がこのWebサイト内にあるかどうか確認しています。そのため、仮にタイトルだけで所望の情報がありそうかわからなくても、メタディスクリプションから所望の情報がありそうだとわかると、Webサイトを訪問してくれるのです。多くのユーザーがこのように感じてくれると、自然にアクセス数があがるでしょう。
二つ目はユーザーの滞在時間が伸びる可能性があること。ユーザーはメタディスクリプションからWebサイトの内容を推測し、所望の情報がありそうか確認します。そして、実際にWebサイトを訪れて所望の情報があると、記事を読み込んでくれるのです。そのため、自然とユーザーの滞在時間が長くなり、「質の良いアクセス」となるでしょう。
質の良いアクセスはWebサイトそのものの信用にもつながります。所望の情報が得られたユーザーは、そのWebサイトのほかのページを読んだり、今後、似たようなことで悩んだときに、ふたたび訪れてくれる可能性があります。
このように、メタディスクリプションを丁寧に記載することで、定量的にも定性的にもよいWebサイトになっていくのです。
メタディスクリプションの最もSEO対策に効果的な文字数とは
最適なメタディスクリプションの文字数はどの程度でしょうか?それを考えるためには、メタディスクリプションの本質を振り返る必要があります。
メタディスクリプションの本質は、タイトルだけでは伝わらないWebサイトの内容を補足的に説明することです。しかし、メタディスクリプションの内容すべてが検索結果に表示されるわけではありません。つまり、検索結果に表示される文字数の中で、Webサイトの内容を説明する必要があるのです。
それでは検索結果に表示されるメタディスクリプションの文字数はどの程度でしょうか?表示される文字数はPCとスマートフォンでそれぞれ次のようになっています。
- PC:90〜120文字程度
- スマートフォン:70文字程度
ユーザーがどちらのデバイスでWebサイトを訪れるのか予測するのは不可能です。しかし、現在ではスマートフォンでWebサイトを訪れる人が多いでしょう。そのため、スマートフォンで表示できる文字数に合わせて、70文字程度でメタディスクリプションを記載するのがよいでしょう。
メタディスクリプションの書き方のポイント
ところで、メタディスクリプションにはどのような内容を記載すればよいのでしょうか?
前述の通りメタディスクリプションはWebサイトの内容を補足的に説明するものです。そのため、端的にWebサイトの内容が書かれているのがよいでしょう。しかし、さらにユーザーの興味を惹きやすい書き方があるのです。
それはベネフィットを記載することです。ベネフィットとは、その商品を使う、あるいはそれを体験するとどういった状態になるのかという「未来」をユーザーに見せてあげることをいいます。
たとえば自動車を例に取ると「◯◯PS、◯◯kg・mのエンジン性能があります」と説明されるよりも、「パワフルなエンジンで、家族みんなで快適なドライブを楽しめます」と説明された方が、その先の未来をイメージしやすいでしょう。
メタディスクリプションについても同様で、得られる情報を記載するのはもちろんのこと、「Webサイトの情報を得た結果、どのような未来が待っているのか?」ということを説明したほうが、よりクリックされやすくなるでしょう。
メタディスクリプションを書く秘訣
メタディスクリプションを書く秘訣は、大きく三つあります。
どのような人に向けた記事なのか記載する
一つ目は、誰(どのような人)に向けた記事なのか記載することです。「記事を書くときは誰か特定の一人を想像して」とはよく言われること。しかし、文字通り特定の一人しか読んでもらえないなら、Web記事としての価値はありません。
ここでいう「誰か特定の一人」とは、「同じ情報を求めている複数の人」と考えることができます。同じ情報を求めている人は、同じことで悩んでいます。そのため、状況が似ていたり、経歴が似ていたりするのです。そういった特徴を細かく丁寧に捉えて端的に示すことで、メタディスクリプションを読んだユーザーが「これは自分のことを言っているのでは?」とわかるのです。
サジェストキーワードや関連キーワードを記載する
ユーザーはある言葉について検索エンジンを使って検索します。検索窓に言葉を記載してエンターキーを押す前に、プルダウンのように現れるのがサジェストキーワードです。これは、検索しようとしている言葉と一緒に検索される可能性が高いキーワードを示しています。
一方、検索結果の画面を下の方にスクロールしていくと、「◯◯(検索した言葉)に関連するキーワード」が表示されます。これは関連キーワードといって、ユーザーが検索した言葉と関連性が高く、実際に多く検索されたキーワードのことです。
メタディスクリプションの中にこれらのキーワードを入れておくと、ユーザーに「所望の情報がこのWebサイトにある」と思ってもらえるでしょう。
その記事に合ったメタディスクリプションを記載する
メタディスクリプションは記事の内容に合わせて丁寧に記載する必要があります。そのため、ほかの記事からコピーするのではなく、その記事に合わせて検討・記載しましょう。そうすることで、Webサイトの内容がユーザーに伝わり、クリックしてもらいやすくなります。
まとめ
この記事ではメタディスクリプションの文字数について解説しました。メタディスクリプションはスマートフォンで検索したときに表示される70文字程度を目安に記載しましょう。Webサイトの内容を端的に記載し、ベネフィットも伝えることでクリックされやすくなります。