SEO対策の一つに「ページタイトルの最適化」があります。タイトルは検索ユーザーがページに訪れる玄関口のようなもので、短いながらも重要度の高い要素です。
厳密に言うと文字数が検索順位に直接影響することはありませんが、タイトルを見た後のクリック率は大いに影響します。重要なのはわかるものの「SEO的に最適なタイトルの作り方がわからない」「最適な文字数は?」といった疑問もあるでしょう。そこで本記事では、SEO効果が期待できるタイトルと最適な文字数について解説します。
SEO対策に最適なタイトルの文字数とは
最初に結論ですが、これは読者の閲覧環境(デバイス)によって変わります。
- PCの場合:30〜32文字
- スマホの場合:30〜41文字
この違いは単純に、見ているデバイスやブラウザによる表示可能な文字数の違いです。御社のサイトがどちらかのユーザーだけを想定しているページなら、上記の文字数を参考にすると良いでしょう。PC・スマホどちらのユーザーにもリーチしたいのであれば、30文字前後が最適解となります。
SEOでタイトルの文字数が重要なのはなぜか
1番の理由は、検索ユーザーは「短いタイトルでクリックするかどうかを判断するから」です。検索結果の一覧を見ているときを思い出すとイメージしやすいでしょう。
タイトルの重要性について、Googleの公式サイトでも以下のように言及しています。
タイトルリンクは、検索結果のコンテンツをユーザーが一目でわかるように表示し、クエリとの関連性が高い理由をはっきりと伝えるうえで不可欠です。どのサイトをクリックするかはタイトルで決定することが多いため、Webページには質の高いタイトル テキストを使うことが重要です。
引用元:Google検索セントラル「検索結果のタイトルリンクを管理する」
SEO対策の対象はほぼGoogleと言っても過言ではないので、Googleが公開している情報は大いに参考にすべきでしょう。
タイトルがSEOに及ぼす影響
検索結果の表示順位を決めるアルゴリズム(評価基準)は基本的に非公開であり、あくまでも「そのような傾向がある」という推測の中で行うのがSEO対策です。
このような前提はあるものの、冒頭でもお伝えした通り「検索結果画面での表示回数」ならびに「タイトルのクリック率」も上位表示に影響しているといわれています。このことからも、クリックしてもらいやすいタイトルを付けることは重要であり、SEO対策上での影響は大きいと考えられています。
SEO対策に効果的なタイトルの作り方4つ
最適なタイトルの文字数がわかったら、次はクリック率を高めるタイトルの中身です。ここからは効果的なタイトルの作り方について解説します。
具体的には以下の5つです。
- 狙いたいキーワードはタイトルの左側に固める
- 記事の内容に合ったタイトルにする
- 「疑問が解決できそうだ」と予感させる
- 思わずクリックしたくなる単語や表現を使う
- 上位表示されているページを研究する
自分が検索ユーザー側で利用している場面を想像すると、よりイメージが湧きやすいでしょう。
SEOに効果的なタイトル1:狙いたいキーワードはタイトルの左側に固める
検索ユーザーがクリックするかどうかの判断は想像以上に早く、1秒にも満たないと言われているほどです。超短時間で判断を下す際、当然ユーザーは左から順にタイトルを読んでいきますよね。これが左側にキーワードを固めるべき一番の理由です。
また、万が一タイトルの表示文字数が変更になったとしても、左側に固まっていればこれまで通りキーワードが表示される可能性は高いといえます。当然ながら、左側に固めることばかり考えて意味不明なタイトルでは逆効果なので、「タイトルが左側に固まりつつ、文法として違和感のないタイトル」にしましょう。
SEOに効果的なタイトル2:記事の内容に合ったタイトルにする
せっかくタイトルに興味を持ってページを開いたとしても、タイトルと内容が合っていなければイライラしてすぐにページを離脱してしまいます。
蛇足ですが、SEOではページでの滞在時間も上位表示に強く影響します。読者は役に立たないと判断した瞬間ブラウザバックし、関心が高ければ読み進めていくので自然と滞在時間が長くなるためです。タイトルは確かに重要ですが、それよりも重要なのは中身でありコンテンツであることは常に念頭に置いておきましょう。
関連記事:
【2022最新】SEO記事の作り方|ユーザー・Google目線でポイントを解説
SEOに効果的なタイトル3:「疑問が解決できそうだ」と予感させる
これは読んで字の如しですが、検索ユーザーは「何らかの疑問を解決したくて検索をかけている」という大前提があります。当然ながら、タイトルを見た時に一番関心があるのは「このページは自分の疑問に対する答えが載っていそうか」という点に尽きます。
僅か30文字そこそこで解決を予感させるのは困難なようにも思えますが、避けては通れない重要なポイントです。
SEOに効果的なタイトル4:思わずクリックしたくなる単語や表現を使う
これはライティングテクニックの話です。センスも必要ですが、基本的な「型」学ぶことで十分カバーできます。
具体例を3つ紹介しつつ、実際にライティングテクニックを使ったタイトル例を見てください。
例:「北海道 おすすめ ランチ」というキーワードを狙ったタイトルを想定
- 【 】で囲む:【徹底比較】北海道のおすすめスポット
- 奇数を入れる:北海道でおすすめのランチスポット7選
- 続きが気になる:北海道でおすすめのランチスポットを巡った驚きの結果とは?
次に、まったくテクニックを使っていないタイトルと、テクニックを組み合わせたタイトルを比較してみましょう。
北海道でおすすめのランチスポットをご紹介(20文字)
【北海道ランチ】おすすめ7つを食べ比べた驚きの結果【徹底比較】(31文字)
比べてみると、後者の方が興味を引かれないでしょうか。この他にも、人目を引くライティングテクニックはたくさんあります。
SEOに効果的なタイトル5:上位表示されているページを研究する
競合サイトの研究は非常に勉強になります。なにしろ上位表示に成功しているわけですから、ある種の「答え」ともいえるのです。
普段何気なく見ている検索結果画面ですが、多くのサイト運営者が並々ならぬ推敲と効果検証を重ねた末に行き着いたタイトルが並んでいる、という新たな側面も見えてきます。検索結果画面だけでなく、閲覧しているページで目を引いたリンクや広告文なども観察してみると良いでしょう。
まとめ
タイトルは訪問者にとって玄関のような存在で、SEO対策においても重要な要素の1つです。初めのうちは少ない文字数に全てを込める作業に苦戦するかもしれませんが、慣れてくると自然と良いタイトルが付けられるようになってきます。
また、テクニックは確かに存在しますが、結局クリックするかどうかは感情面で決まると言っても過言ではありません。ユーザーの目線に立って、どのような表現に心が動いたか、タイトルだけでどのように感じたかをつぶさに観察してみることが、良いタイトルを作る上では一番大事なことともいえるでしょう。