インターネットの発達により、「アフィリエイト」という言葉を聞く機会が多くなったと感じる方も多いはずです。それと同時に、アフィリエイトを活用したマーケティング、いわゆる「アフィリエイトマーケティング」を行う企業も多くなりました。
ビジネスにおいて、マーケティングは非常に重要な要素となっているということもあって、近年「アフィリエイトマーケティング」に注目が集まっています。
しかし、アフィリエイトマーケティングという言葉を聞き慣れない方にとっては、疑問を持つ方も多いはずです。
「アフィリエイトマーケティングってなに？」
「アフィリエイトマーケティングのメリットを知りたい」
「アフィリエイトを活用したマーケティングを始めるにはどうしたらいいの？」
などの疑問をお持ちの方に対してここでは
- アフィリエイトマーケティングとは？
- アフィリエイトマーケティングのメリット、デメリット
- 始める際の流れ
などを解説していきます。自社のビジネスに活用してみましょう。
アフィリエイトマーケティングとは？その特徴とは
アフィリエイトという言葉を聞く機会が多くなったと同時に、アフィリエイトマーケティングが注目を集めるようになり、多くの企業で活用しだしています。今までアフィリエイトマーケティングを取り入れていない企業にとっては、どういったものなのかがはっきりとわからないという方も多いはずです。
ここではアフィリエイトマーケティングとはどういったものなのか、その特徴を紹介していきます。
アフィリエイトとは？
アフィリエイトマーケティングを説明する前提として、アフィリエイトについて解説します。
アフィリエイトとは、インターネットを活用した広告手法のひとつで「成果報酬型広告」とも呼ばれています。自分で運営しているコンテンツ、いわゆるSNSやブログ、HPなどに商品やサービスのリンクを貼って宣伝するのが一般的な方法です。
掲載した広告経由で商品やサービスの購入、申し込みをした場合、売上の一部が報酬としてHPやブログの運営者に還元されるのがアフィリエイトの特徴となっています。
アフィリエイトの成果報酬は、商品やサービスなど、掲載した広告が売れたときに報酬が発生する「成果報酬型」と広告がクリックされた際に報酬が発生する「クリック課金型」の2種類にわかれます。
どちらかの報酬形態を選ばなければならないというわけではなく、自分が運営しているSNSやブログで両パターンを取り扱うことも可能な点がアフィリエイトの特徴です。
アフィリエイトマーケティングとは？
企業が自社の商品やサービスを販売する際にマーケティング活動を行って宣伝をしていくのが一般的です。
マーケティング手法のひとつに「アフィリエイトマーケティング」があります。アフィリエイトマーケティングは、アフィリエイトを活用してマーケティングを行うマーケティング戦略のひとつです。「第三者からの商品評価」を受けつつ、商品やサービスの販売ができるため、自社の価値を高めながら収益を上げていけるマーケティング手法となっています。
アフィリエイト広告を活用して、商品やサービスの宣伝をしたい企業は、アフィリエイトの中間業者であるアフィリエイト・サービス・プロバイダ（ASP）に登録します。サイトやブログ、HPなど自分のメディアを持っている方は、ASPに登録されている商品の広告を自分のサイトに掲載し、紹介をしていくのがアフィリエイトマーケティングの大まかな流れです。
アフィリエイトマーケティングは、商品の紹介者は成果報酬を手にすることができ、商品やサービスを販売する企業は、新規ユーザーを獲得できるという、双方にメリットがあるWebマーケティングです。
アフィリエイトマーケティングの特徴
アフィリエイトマーケティングの特徴として「広告の違い」が挙げられます。アフィリエイト広告とその他Web広告には「広告主が広告費を支払うタイミング」の違いがあるのが大きな特徴といえるでしょう。
アフィリエイト広告の場合は、サービス購入に直結しやすい「購入」や「申込」などの「深い成果地点」にユーザーが達した際に広告費が発生するよう設定することができる広告形態です。
その他Web広告の場合は、課金方式となっており、
- ユーザーの行動に対して課金が発生する「CPA課金」
- 広告の表示回数によって課金される「imp課金」
- 消費者が広告をクリックした際に課金される「CPC課金」
- 消費者が動画を観た回数によって課金される「CPV課金」
などといった「浅い成果地点」に対して広告費を支払わなければならないようになっています。
アフィリエイト広告であれば、自社の商品が購入された際に広告費を支払うため、無駄な広告費を削減できる点がアフィリエイトマーケティングの特徴といえるでしょう。
アフィリエイトマーケティングのメリットとデメリット
アフィリエイトマーケティングにはメリットとデメリットが存在しています。メリットデメリットを把握しておくことで、より効率的なマーケティングを行うことが可能です。
ここではメリット、デメリットを紹介します。
メリット
代表的なメリットを3つ紹介します。
費用対効果が高い
アフィリエイトマーケティングでは、浅い成果地点に広告費を払う必要がなく、商品が購入された場合にのみ報酬が支払われます。そのため、余計な広告費をかけずに商品を販売することができるので、費用対効果が高いといえるでしょう。
費用対効果の高さがアフィリエイトマーケティングの最大のメリットといえます。
販売促進効果が高い
紹介者が運営しているSNSやブログ、HPなどのメディアを通じて、商品の紹介をすることで販売促進効果が高まる点が大きなメリットといえます。
特に、紹介者が信頼性の高い情報提供を行っている場合には、販売促進の効果も大きく高まるのが特徴です。例えば、美容に関してアフィリエイトマーケティングを依頼した場合、美容に関する情報を定期的に行っているインフルエンサーであれば、信憑性も高まるため、販売促進の効果も数倍にも高まります。
商品を紹介する人によって、販売促進効果が何倍にも高くなるのがメリットといえるでしょう。
集客や販売が比較的容易
アフィリエイトマーケティングは、商品の販売側が販売や集客にかける時間を割くことができ、商品やサービスの提供に集中することができる点が大きなメリットです。
また、紹介者側も商品やサービスの開発、発送などといった負担がないため、商品の紹介のみに集中することができます。
紹介者が在庫を抱えることなく、紹介できるのも大きなメリットといえるでしょう。
デメリット
続いてはデメリットを紹介します。
ブランドイメージが悪化する可能性がある
紹介する人によって販売効果が数倍にもなるとメリットで紹介しましたが、これはデメリットにもなりえることを覚えておきましょう。
紹介者が商品を不適切な方法で紹介したり、虚偽の情報を発信することも考えられます。そういった場合は企業のイメージがマイナスになってしまう可能性もあるということを覚えておかなければなりません。
- 使用していないのにも関わらず、使用したようなレビュー
- 著名人の名前を出して過大広告
- 薬機法に触れるような表現での紹介
などには注意しておく必要があります。
紹介する人によって、ブランドのイメージを悪化させてしまうことにもなりかねないということを理解しておきましょう。
マーケティングの管理が必要になる場合がある
アフィリエイトマーケティングの場合、商品を紹介する人は複数になることが一般的です。紹介者の選定や報酬の支払先、規約の設定などさまざまな管理が必要になります。
そういった管理に時間を取られてしまうことがある点がデメリットといえるでしょう。
アフィリエイトマーケティングを始める流れ
ここではアフィリエイトマーケティングを始める際の流れを解説します。
①プラットフォームを選ぶ
まずはアフィリエイトマーケティングを行うには、プラットフォームを選定することが大切です。ここでいうプラットフォームは、企業とアフィリエイターの仲介となるシステムやWebサイトを指しています。
小規模でアフィリエイトマーケティングを行う場合には、プラットフォームを使用せず、インフルエンサーやブロガーに直接依頼しても問題ありません。
②報酬の設定
アフィリエイトの報酬にはさまざまな報酬形態があります。報酬形態を決める際には、費用対効果を考えて決めることが重要です。報酬形態には
- 売上型成功報酬
- リード型成功報酬
- クリック型成功報酬
の3つがありますが、費用対効果を考えると、商品が購入されたときに報酬を支払う「売上型成功報酬」がおすすめです。
③アフィリエイトに使用する素材やリンクの作成
次にアフィリエイト用の専用リンクを作成します。
このリンクは、アフィリエイター用のIDが含まれ、どのリンクから成果が得られたのかが計測されるため、報酬の計算には必須な情報です。
また、アフィリエイターが利用できるバナー広告やテキストコピーなどのクリエイティブの作成も重要となります。ごちゃごちゃした広告は目にとまりづらく、質素すぎると興味を持たれないことが多いため、どんな広告であれば気になるのか、ユーザーの目線で作成していくことがおすすめです。
④アフィリエイターの検索
アフィリエイトマーケティングに参加してくれるアフィリエイターを探します。
プラットフォームを利用している場合は、そこで探すこともできますし、インフルエンサーやブロガーに直接声をかけて依頼する方法もあるので、自身にあった検索方法を試してみましょう。
⑤成果の管理
アフィリエイトの成果を管理して、報酬を支払います。
プラットフォームを活用している場合は、成果の計測と報酬の支払いができる機能がともなっているので自動で行われることが一般的です。
おもうような成果人っていない場合は、アフィリエイターの人数は適切か、素材に問題はないか、商品の紹介方法に問題はないかを確認することが必要となります。しっかりと対策を立てて、次に活かすようにしましょう。
効果的なアフィリエイトマーケティングを実施するポイント
ここではアフィリエイトマーケティングを効率的に行うためのポイントを解説していきます。
競合調査を怠らない
アフィリエイトマーケティングの効果を高めるためには、競合の調査を怠ってはいけません。競合他社がどういった商品やサービスを出しているのか、成果地点はどこか、アフィリエイターに向けての報酬額はいくらかなど、多くの要素を調査することが重要です。
必ずしも競合他社の情報が得られるというわけではないので、もし情報を得られない場合は、似ている商品やサービスを出している企業を調査してみるのもいいでしょう。
特別報酬を設定する
アフィリエイターに優先的に掲載してもらうために、「特別報酬の設定」をすることが効果的です。ここでいう特別報酬とは、販売力の高いアフィリエイターに対して、報酬額を引き上げ、より積極的に商品を紹介してもらうための施策となります。
特別報酬を設定されたアフィリエイターは、報酬が高くなることもあって優先的にその企業の商品を紹介しようとする心理が働くでしょう。また、特別報酬を設定することで、広告主とアフィリエイターとの間に信頼関係を築くことができ、長期的でスムーズな商品紹介が可能になります。
定期的にバナーを更新する
バナーを定期的に更新することで、クリック率の改善に繋げることができます。期間限定で行うキャンペーンや最新情報などをバナーに反映させることで、ユーザーの販売意欲を向上させることが可能です。
また、バナーの更新はユーザーのクリック率の向上だけでなく、アフィリエイターの掲載意欲を向上させることにも繋がってきます。見慣れているバナーではユーザーに飽きられてしまうことが多いため、人気商品や新商品を出すタイミングでバナーの更新を心がけてみましょう。
まとめ
この記事では、アフィリエイトマーケティングについて解説してきました。
アフィリエイトマーケティングは、活用の仕方によっては大きく効果を上げることのできるマーケティング手法のひとつです。商品認知や新規顧客の獲得を狙うのであればおすすめの広告形態といえるでしょう。
自社商品のマーケティングに、アフィリエイトマーケティングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
