「Webデザイナーの平均年収を知りたい」
Webデザイナーを目指す方にとって、平均年収はとても気になるでしょう。厚生労働省はWebデザイナーの平均年収の調査は行っていませんが、民間企業のデータを調べるとおおよその平均年収はわかります。
この記事では、Webデザイナーの仕事内容を紹介し、平均年収を詳しく解説します。収入の上げ方のポイントや今後の需要なども解説するため、就職活動などにお役立てください。
Webデザイナーってどんな仕事?
Webデザイナーとは、Webサイトやアプリのデザインに携わる専門家です。
Webサイトの見た目をデザインし、色やフォント、レイアウトなどを考慮して、ユーザーがWebサイトを快適に利用できるようにします。
Webデザイナーの主な仕事内容はWebサイトやアプリの外観のデザインで、UXやUIのデザイン、コーディングも担当する場合があります。就職先を探す際は、担当業務の確認が大切です。一般的に企業の規模が大きくなるほど、担当業務は細分化されます。
UXやUIのデザインに特化した専門家はUXデザイナー・UIデザイナーと呼ばれるのが一般的です。
Webデザイナーはデザインを考案するだけでなく、デザインをWebページに具現化させるためにコーディングやプログラミングも担当します。これはフロントエンド開発と呼ばれ、HTMLやCSS、JavaScriptなどの知識も要求されます。
ただし、Webデザイナーが属する企業やプロジェクトによっては、デザインとコーディングを別々の専門家が担当することもあり、Webデザイナーの担当業務は一概には言えません。
Webデザイナーに求められるスキル
Webデザイナーの仕事の範囲は広いため、さまざまなスキルが求められます。
Webデザイナーを目指すのであれば、以下の3つのスキルは最低限身につけておきましょう。
- デザインスキル
- デザインツールのスキル
- コミュニケーションスキル
なお、UXやUIのデザイン、コーディングについても基礎はおさえておきましょう。
ここでは、Webデザイナーに求められるスキルを解説します。
デザインスキル
Webデザイナーに求められるスキルは多岐にわたりますが、必須なのはデザインスキルです。
デザインスキルとは、色彩感覚やレイアウトセンス、グラフィックデザインの知識など、Webサイトやアプリのデザインを行うためのスキルを指します。
デザインスキルを習得するには、書籍やオンラインのリソースを活用して、デザイン関連の基礎を学ぶことが必要です。デザインは実践と経験を通じて向上するものであり、時間をかけてコツコツと学び続ける姿勢が重要になってきます。
デザインツールのスキル
デザインスキルだけでなく、Adobe Creative Suite(Photoshop、Illustrator、XDなど)やSketchなどのデザインツールを使いこなすスキルが求められます。
これらのツールはWebサイトやアプリのデザインに欠かせないものであり、Webデザイナーとして活躍するには、これらのツールを使いこなすスキルが不可欠です。
コミュニケーションスキル
クライアントの要望をデザインに反映させ、Webサイトやアプリに具現化するには、コミュニケーションスキルも求められます。
クライアントとの対話を通じてニーズや要望を理解し、プロジェクトチームに正確に伝えるには、高度なコミュニケーションスキルが必要です。
良好なコミュニケーションスキルは、プロジェクトの成功やデザインの品質を向上させることにもつながります。
コミュニケーションスキルを向上させるには、相手の話に注意深く耳を傾け、意見や情報を明確かつ簡潔に伝えることが重要です。抽象的な表現や冗長な表現は避け、主旨を端的に伝える練習をしましょう。
Webデザイナーの平均年収はどのくらい?
Webデザイナーの平均年収は300~400万円程度です。
これは民間の人材・情報サービス各社のデータによるもので、公的な数値ではありません。
例えば、求人情報・転職サイトdoda(デューダ)のデータによると、Webデザイナーの平均年収は361万円になっています。
同データによると全職種の平均年収は403万円であり、Webデザイナーの平均年収は全職種の中では低めです。
これは、Webデザイナーは比較的スキルや経験が身につきやすい職種であり、若手でも活躍できるため、年収が低めになる傾向があるためと考えられます。
なお、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」には職種としてWebデザイナーはなく、公的統計調査による数値は公表されていません。
Webデザイナーの年収はキャリアや経験年数、勤続年数、役職、企業規模などによって異なります。
一般的に、経験を重ねてキャリアアップすると年収もアップします。キャリアアップすると、年収は400万円以上になることもあるでしょう。
Webデザイナーが年収500万円以上を目指すには?
Webデザイナーで年収500万円以上は難しく、500万円以上を目指すならクリエイティブディレクターやアートディレクターへのキャリアアップが必要です。
クリエイティブディレクターやアートディレクターは、Webデザイナーだけでなく、Webライターやカメラマン、イラストレーターなど、さまざまなクリエイターと協力して、クリエイティブなプロジェクト全体を統括する役割を担います。
そのため、Webデザインのスキルだけでなく、コミュニケーションスキルやリーダーシップなどのスキルも求められます。
まずはWebデザイナーとしてキャリアを重ね、クリエイティブディレクターやアートディレクターを目指しましょう。そのためには、Webデザインのスキルを磨き、さまざまなプロジェクトの経験を積むことが重要です。
また、コミュニケーションスキルやリーダーシップなどのスキルを身につけることも、キャリアアップにつながります。
Webデザイナーの今後の需要
Webデザイナーの需要は依然として高まっています。
企業はオンライン上での存在感を高めるために、Webサイトやアプリなどのオンラインプラットフォームでの情報発信を重視しています。
オンラインプレゼンスを高めるには、Webサイトやアプリのデザインは極めて重要です。高度なデザインスキルを有するWebデザイナーの需要は高いため、将来性のある職業といえるでしょう。
インターネット利用の拡大とテクノロジーの進化により、Webデザイナーの需要は今後も続くと予測されます。デジタルプレゼンスの重要性が高まる中で、Webデザインのスキルを持つプロフェッショナルはますます重宝されるでしょう。
Webデザイナーが属するIT業界もさらなる成長が期待されます。
特にデジタル広告がますます重要になっており、企業はデジタル広告の一環としてWebデザインを活用しています。これにより、Webデザイナーに対する需要が増加しており、デジタル広告の分野でも活躍できるでしょう。
新しいテクノロジーやデザインツールの登場により、Webデザイナーはより高度なデザインやインタラクティブ要素を取り入れることが可能です。このような新技術の導入は、Webデザイナーのスキルの進化と需要の拡大に寄与しています。
Webデザイナーは時代の最先端の職業であり、常に最新情報をチェックしてキャリアアップを図ることが大切です。
まとめ
Webデザイナーの平均年収は300~400万円程度です。
経験を重ねてキャリアアップすると年収400万円以上になることもあるでしょう。それ以上の年収アップを図るには、クリエイティブディレクターやアートディレクターへのキャリアアップが必要です。
企業はオンラインプレゼンスを高めることを重視しており、Webデザイナーの需要は今後も続くと予測されます。
特にデジタル広告市場の成長が著しく、Webデザインの専門家であるWebデザイナーは今後ますます活躍できるでしょう。