「ホームページの作成に必要な費用の相場が知りたい」
ホームページは自社で作成する方法もあれば、外部に依頼する方法もあります。しかし、外部に依頼しようと費用を調べてみると、ばらつきがあるためどこに決めてよいか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
費用の相場や内訳について知っておかないと必要以上の支払いが生じるだけでなく、本来の趣旨とは違ったホームページができてしまう恐れもあります。
この記事ではホームページの作成に必要な費用の相場や内訳、作成費用を抑えるポイントなどについて解説します。ホームページ作成の基本的な流れも紹介しているので参考にしてください。
ホームページの制作でかかる費用の相場はいくら?
ホームページの制作でかかる費用は依頼先により異なります。代表的な3つの依頼先は以下の通りです。
- ホームページ制作会社
- 広告代理店
- フリーランサー
3つの依頼先の特徴と、制作費用の相場について解説します。
ホームページ制作会社に依頼した際の費用の目安
ホームページを作成する際に、まず依頼先の候補として挙がるのがホームページ制作会社です。
ホームページ制作会社に依頼すると、こちらのニーズに細かく応えてくれる点がメリットの1つです。
小規模〜中規模のホームページ制作会社に依頼すると、自社に直接担当者が来て、どのようなホームページにしたいのかすり合わせをしてくれるケースもあります。
ベンチャー企業など小規模〜中規模のホームページ制作会社に依頼すると、平均的におよそ10万円から300万円の費用が必要です。
大手の大規模制作会社などに依頼すると、100万円以上の費用が必要です。
また、更新費用もその都度支払う必要があることも覚えておきましょう。
広告代理店に依頼した際の費用の目安
ホームページ作成の依頼先としては広告代理店も挙げられます。
広告代理店に依頼すると、ホームページの作成から集客までサポートしてくれる点がメリットです。
ホームページの作成自体は広告代理店が紹介する作成会社が行いますが、制作費のおよそ2割~5割が仲介手数料として必要なため、直接ホームページ作成会社に依頼するよりも割高です。
フリーランサーに依頼した際の費用の目安
フリーランサーの中にはホームページ作成を得意とする方もいます。
フリーランサーに依頼すると、専門の制作会社や広告代理店に比べて圧倒的に費用を抑えられる点がメリットです。
フリーランサーに依頼する際には、5万円からホームページを作ってもらえるケースもあります。
ただし、フリーランサーにより力量が異なるため、過去の実績などを慎重に検討する必要があります。
ページ別の費用目安
ホームページの作成にかかる費用はページごとに異なります。代表的なページと費用の目安は以下の通りです。
- ランディングページ…10万円~35万円
- コーポレートサイト…20万円~100万円
- ポータルサイト…150万円~500万円
- 採用サイト…60万円~200万円
- ECサイト…60万円~200万円
ページごとの作成費用についてさらに詳しくご紹介します。
ランディングページ
ランディングページは検索結果や広告などを経由して、ユーザーが最初にアクセスするページです。
基本的にランディングページは1ページのみで情報量も限られるため、費用の相場はおよそ10万円〜35万円ほどです。
コーポレートサイト
コーポレートサイトは自社がどのような企業なのかをユーザーに知ってもらう「企業の顔」となるページです。
コーポレートサイトは大きくテンプレートを利用して作成するケースと、オリジナルデザインで作成するケースの2つに分けられます。
テンプレートを利用して作成するケースではおよそ20万円〜50万円の費用が、オリジナルデザインで作成するケースではおよそ50万円〜100万円の費用が必要です。
ポータルサイト
ポータルサイトはユーザーのハブとなるページで、インターネットの玄関口といった意味があります。ポータルサイトにはサイト内検索などの機能を備えている点が特徴です。
カテゴリ分類やディレクトリ構造が増えれば増えるほどページ数も増加するため、費用の目安もおよそ150万円から500万円と高額になっています。
採用サイト
企業によっては別途採用サイトを設けたいケースもあるでしょう。
費用の目安はおよそ60万円〜200万円となっています。
ECサイト
EC(electronic commerce)サイトは、自社の商品やサービスをWeb上で販売するためのページです。
ECサイトのページには商品検索や問い合わせフォーム、ショッピングカートなどさまざまな機能が必要なため、ホームページ制作会社の多くがEC構築システムを利用しています。
EC構築システムをカスタマイズして100点〜300点程度のECサイトを制作する際には、およそ60万円〜200万円の費用が必要です。
ホームページの作成費用の内訳
ホームページの作成には主に以下の過程が必要です。
- ディレクション
- デザイン
- コンテンツ
- コーディング
- システム
- SEO対策
ここではホームページの作成費用の内訳について詳しく解説します。
ディレクション
ディレクションはホームページを作成する前に、担当者と行う打ち合わせです。
どのようなホームページにするのか担当者としっかり打ち合わせを行い、方向性を決めていきます。
ディレクションにかかる費用はホームページ作成費用のおよそ2割とされており、相場はおよそ5万円〜20万円です。
デザイン
ホームページ全体のレイアウトはもちろん、ボタンの配置やロゴの作成、階層構造などもデザインの仕事です。
トップページのデザインはホームページ全体のイメージを左右するため、費用相場はおよそ5万円〜15万円となっています。その他のページは1ページにつき5,000円〜8,000円程度です。
コンテンツ
ホームページ内にセールスライティングなど集客効果を高めるコンテンツを作成することもあるでしょう。
コンテンツの作成には1ページにつきおよそ3万円〜20万円の費用が必要です。
コーディング
コーディングは専用のプログラミング言語を用いてソースコードを書く過程です。
代表的なプログラミング言語としては、HTMLコードやJavaScriptなどが挙げられます。
ページのボリュームによって費用は異なりますが、平均するとトップページにおよそ1万円〜3万円、その他のページにおよそ8,000円〜2万円が必要です。
システム
ホームページ内にお問い合わせフォームや検索機能などを構築するシステム開発にも費用がかかります。
およそ2万円~3万円が必要です。
SEO対策
検索結果の上位に表示させるためにおこなわれるSEO対策を別途行う場合、大幅な予算の確保が必須です。
およそ10万円から30万円、大規模なホームページなら数十万円から100万円以上が必要です。
ホームページの作成費用を抑えていくポイント
ホームページの作成費用を少しでも安くするためには、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 相見積もりを取る
- お互いの作業内容を明確にする
- 自社で素材を用意する
- クラウド型CMSを利用する
ここではホームページの作成費用を抑えるためのポイントをご紹介します。
相見積もりを取る
ホームページの作成費用を抑えるには、相見積もりを取るのがおすすめです。
複数の制作会社に見積もりを出してもらうと費用を抑えられるだけでなく、業者の方が値引きを提示してくる可能性もあります。
お互いの作業内容を明確にする
ホームページの制作会社と自社の作業内容が明確でないと、やり取りが煩雑になったり、手戻りや工数が増えるなどして、余計な費用が掛かってしまいます。
作成費用を抑えるためには、事前にお互いの作業内容を明確にしておきましょう。
自社で素材を用意する
自社で素材を用意すると、ホームページの作成費用を抑えられるケースがあります。
例えばホームページに掲載する写真やテキストなどを自社で用意しておけば、見積書の項目を減らす結果につながります。
クラウド型CMSを利用する
ホームページの制作費用を抑えるには、クラウド型CMSを利用する方法もあります。
メールの送受信ができる方なら初期費用およそ5万円からホームページが作れ、専門的なCSSなどの知識も必要ありません。
自社にクラウド型CMSでホームページを作れる人材がいれば、ホームページの更新のたびに制作会社に費用を支払う必要がなくなります。
ホームページ作成の基本的な流れ
ホームページ作成の基本的な流れは以下の通りです。
- 企画・調査
- 設計
- コンテンツ・デザイン
- システム
- リリース
- 評価・改善
他者よりも良いホームページを作るためには、事前の調査および企画が欠かせません。
企画・調査を終えたらホームページの設計を行い、コンテンツやデザインを用意してページを作成し、システムを実装します。
満足できるホームページが完成したら、リリースしてアクセス数などの反応を確認し、必要があればその都度改善を行います。
まとめ
ホームページを作成する場合、一般的な制作会社に頼むと費用相場がおよそ10万円から300万円となります。
大規模なホームページを作成する際には、それ以上の費用が必要となるケースもあります。
ホームページの作成費用を少しでも抑えるためには、相見積もりを取ったり、自社で素材を用意したりするとよいでしょう。
また、クラウド型CMSを利用すれば、初期費用5万円からホームページを作成できます。ホームページは企業の財産なので、事前のしっかりとしたリサーチが重要です。